現在分詞の用法|修飾だけではない?現在分詞とはなにか、例文付きで使い方を解説

現在分詞の用法|修飾だけではない?現在分詞とはなにか、例文付きで使い方を解説

なんだか難しい文法用語の「現在分詞」という言葉を聞いただけで、英語を学ぶ気力が失せてしまった経験はありませんか?実際現在分詞は、英語の一文に沢山意味を加えることのできる便利な英語の用法です。この記事があなたの英語力を更に上げる一助になれば幸いです。

現在分詞を理解してもっと豊かな英語表現をしよう

英語学習につまずく原因の一つとしてよくあるのが、難し気な文法用語にうんざりすることです。現在分詞もそのひとつでしょう。動詞のようだけど動詞ではない。動名詞と似ているのに違うと説明される。現在分詞とはいったい何だろうと考えているうちに、やる気がなくなってしまったことはありませんか?実際の現在分詞とは、それだけで英文にアクティブなイメージを修飾できる便利な英語の用法です。この記事では、例文を使って現在分詞の使い方を感覚的に理解できるように説明していきます。現在分詞とは?をクリアにして、あなたの英語表現をもっと豊かにしましょう。

英語文法のイメージです。
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現在分詞とは?基本的な使い方を知ろう!

現在分詞とは、簡単に言ってしまえば動詞の最後にingをつけた単語になります。それだけの変化で、名詞を修飾する形容詞になったり、動作やほかの語を修飾する副詞になったりします。動詞が変化した語なので基本的に動作を表すことになり、躍動感のある説明を加えることができます。

以下のシンプルな例文を使って、現在分詞を使うとどのように変化させられるかを見てみましょう。


I saw a boy.
私は男の子を見た。


このシンプルな文が、現在分詞を使うと以下のように変化します。

I saw a laughing boy.
私は笑っている男の子を見た。


いかがですか?「私は男の子を見た」という基本の表現は崩さずに文が変化しています。基本の文の動詞は「見る」ですが、男の子も「笑っている」という動作をしています。このように、一つの文章の基本形(主語+動詞+目的語など)を崩さずに、更に動作的な説明を加えたい時に便利に使える用法が現在分詞というものです。

 

現在分詞の使い方は大きく分けて3つ

現在分詞の基本的用法は、以下の3つです。

  1. 動詞的使い方(進行形)
  2. 形容詞的使い方
  3. 副詞的使い方(分詞構文)
 

動詞的使い方(進行形)

下の例を見てください。

I play tennis.
私はテニスをする。
I am playing tennis.
私はテニスをしている。


2番目の例文にingの付いた現在分詞であるplayingがあることを確認してください。be動詞の後ろにつき、文法用語でいう進行形になります。動詞の後に動詞の原型を重ねて使うことはできないので、playplayingという現在分詞になる必要があるのです。


be動詞は過去、未来、またhaveと一緒に完了形などに変化しますが、現在分詞は変化しません。

<例文>
I will be playing tennis with Tom this time tomorrow . <未来進行形>
明日のこの時間は、トムとテニスをしている。
I had been playing tennis for 3 hours when Ken came to pick me up. <過去完了進行形>
ケンが迎えに来た時、私は3時間テニスをしていた。

名詞の前や後ろに現在分詞を置く形容詞的使い方

日本語でも「吠えている犬」「泣いている赤ん坊」のように「吠える」「泣く」のような動詞が、「犬」「赤ん坊」などの名詞を修飾します。英語でも、現在分詞で同様に名詞を修飾することができます。

A burking dog 吠えている犬
<例文> 
A burking dog ran away.
吠えている犬が逃げた。


A crying baby 泣いている赤ん坊
<例文>
People looked at a crying baby.
人々は泣いている赤ん坊を見た。


現在分詞の形容詞的用法にはもう少しルールがありますので、それを以下に説明します。

 

前置修飾と後置修飾

前述の現在分詞の形容詞的用法は一語で名詞を修飾しました。この場合は「現在分詞+名詞」という順序になります。現在分詞にもっと語を足して名詞を修飾することも出来ます。その場合は「名詞+現在分詞と他の言葉」という位置関係になります。文法用語では、「現在分詞+名詞」を「前置修飾」「名詞+現在分詞と他の言葉」を「後置修飾」と呼んでいます。例を見てみましょう。

<前置修飾の例文>
The burking dog bit me.
吠えている犬が私をかんだ。
A woman came to rescue the crying baby.
女の人が泣いている赤ん坊を助けに来た。


<後置修飾の例文>
The dog fighting the cats is mine.
猫たちと喧嘩している犬は私の犬だ。
I like the girl sitting between Dan and Peter.
私はダンとピーターの間に座っている女の子が好きだ。


〇説明
後置修飾の例文を見てください。1番目の文は「fighting the cats (猫たちと喧嘩している)」という言葉群が「the dog」を修飾していて、「the dog fighting the cats」という長い語群が主語になります。この現在分詞は「fighting」です。2番目の文では「sitting between Dan and Peter」が「the girl」を修飾し、「the girl sitting between Dan and Peter」という長い単語でひとつの目的語になっています。現在分詞は「sitting」です。どちらの例も「名詞+現在分詞と他の言葉」という並び方になって、前に位置する名詞を修飾しています。

 

形容詞的使い方の変形:現在分詞の補語的使い方

繰り返しになりますが、現在分詞とは動詞にingをつけて「動作を説明する用法」なので、文のほかの部分につけて「主語や目的語を説明してもっと表現を補う言葉」である補語としても使われます。文法用語でいうと、第三文型(S+V+C)や第五文型(S+V+O+C)という形の中のCの位置にあたる語です。例文で見てみましょう。

<第三文型で現在分詞が補語の例>
The boy ran crying towards me. (S=the boy, V=ran, C=crying towards me)
男の子が泣きながら私の方へ走ってきた。


〇説明
動詞のranと現在分詞のcrying が隣りあって一見進行形のようですが、動詞がbe動詞ではないので進行形ではありません。この文の基本は「男の子が走っていた」で、現在分詞を加えることで「男の子が<泣きながら>走っていた」という表現を補うことができます。この場合の現在分詞は、主語が動詞以外に「している」ことを考えて選択します。

<第五文型で現在分詞が補語の例>
I  heard a group of people singing a song on the street. (S=I, V=heard, O=a group of people, C=singing a song on the street)
私はグループが道で歌っているのを聞いた。


〇説明
この場合の現在分詞はsingingでその前のa group of peopleという言葉を補っています。主語のIに現在分詞は直接関係しません。しかし「道で歌っている」という語群でグループの動作を説明しているのです。

現在分詞の後置修飾と補語の使い方の違い

I like the girl sitting between Dan and Peter.
私はダンとピーターの間に座っている女の子が好きだ。
I  heard a group of people singing a song on the street.
私はグループが道で歌っているのを聞いた。

上記で例にした文は似ていると思った方も多いと思います。どちらも現在分詞がその前にある名詞を修飾していて、後置修飾の例に見えます。この2つの文の一番の違いは、元の文が「現在分詞を使った語群なしでも意味をなすか、否か」です。

一番目の後置修飾の例文は「I like the girl(S+V+O)=私はその女の子が好きだ」 と、それだけでも文と意味が成立します。しかし2番目の例文は、補語としての現在分詞の語群「singing a song on the street」がなければ「I heard a group of people=私はグループを<聞いた>」と、文としての意味を成しません。補語がグループのことを説明して、初めて意味をなすという形です。

「現在分詞の後置修飾」はそれがなくても文として意味は通じます。「現在分詞の補語の使い方」は、それなしでは文の意味が不明になります。それが文法上の両者の違いです。

 

現在分詞の副詞的使い方(分詞構文)

分詞構文としての現在分詞は、「主節の外に、もっと説明を付け加えるために存在する」使い方です。そのため基本的に現在分詞を含んだ部分はコンマ(,)でほかの文と切り離されます。日常生活で耳にすることはあまりなく、またネイティブも、分詞構文を使った文は「普通は使わない」という人が多いです。しかし一つの文を少ない語でより多くの説明ができるために、書き言葉などでは使用されます。基本的には次の6つの用法があります。

  1. 時(-するとき)を表す使い方(when while
  2. 条件(-するならば)を表す使い方 (if
  3. 原因や理由(-するので)を表す使い方 (as,because
  4. 譲歩(-するけれど)を表す使い方 (although though
  5. 結果(-そして…した)を表す使い方(-and…)
  6. 慣用句として広く認知されている使い方

現在分詞の分詞構文:基本的な使い方

現在分詞の分詞構文は、when becauseなど接続詞を使った従属節を、現在分詞を使って変化させます。


<時(-するとき、-の間)を表す使い方>
元の文:While I cooked the meal, I was thinking of my mother.
分詞構文:Cooking the meal, I was thinking of my mother.
料理をしている間、私は母のことを考えていた。


<条件(-するならば)を表す使い方> 
元の文:If you work hard, you will pass the exam.
分詞構文:Working hard, you will pass the exam.
よく勉強すれば、試験にパスするだろう。


〇説明
while、ifなど接続詞と主語を省略し、動詞にingをつけて現在分詞にすることで、分詞構文になります。
: I cooked→cooking、you work→working 

 

英文法のイメージです。
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現在分詞の分詞構文:慣用句の使い方

現在分詞が分詞構文として用いられていたものが、広く慣用句になって使われている例です。
アンダーラインの部分が現在分詞の構文です。

Generally speaking, your habit is unacceptable.
一般的に言って、君の習慣はよくないものだ。
Frankly speaking, his opinion is slightly different from Dr Watson’s.
率直に言って、彼の意見はワトソン博士のものとは微妙に異なる。
Weather permitting, the piano concert will be held in the park.
天気が許せば、ピアノコンサートは公園で開催される。


慣用句の分詞構文は話し言葉でもよく耳にします。上記以外でも沢山ありますので、ネットや辞書などで調べてみてください。


 

ピアノコンサートが公園で行われているイメージです。
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現在分詞と過去分詞の違い

ここまでの解説で、英文法に興味のある方は「過去分詞とはどう違うの?」と思われた方もいるのではないでしょうか。基本的な違いを下に述べておきます。

現在分詞:語の終わりがing、基本的に能動態(主語や修飾する語が人、動物など)の時に使う
過去分詞:語の終わりがed、基本的に受動態(主語や修飾する語がモノなど)の時に使う

過去分詞による形容詞的使い方の例

The stolen wallet is mine.
盗まれた財布は私のものだ。


〇説明
財布は自分で動くことのできない「もの」ですので、「盗む」を意味するstealを過去分詞にして形容詞として使っています。

また現在動詞が「続いている動作」を表すのに対して、過去分詞は「すでに終了した動作」を表現できます。

<現在分詞を使った例文>

We saw a sinking ship.
我々は沈没しかかっている船を見た。


<過去分詞を使った例文>
We saw a sunken ship.
我々は沈没した船を見た。


〇説明
「沈む」を意味するsinkという単語が現在分詞になってshipを修飾すると「沈没しかかかっている」という継続の動きを表すのに対して、過去分詞になると「すでに沈没した」という終了した動きを表している違いがよくわかります。

 

沈没船のイメージです。
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現在分詞を使いこなして英語のエキスパートに!

いかがでしたか?もう一度強調しますが、現在分詞とは、動詞をingに変形させて文に様々な表現を加えることのできる便利な用法です。ネイティブは文法の知識ではなく感覚で使い分けていますので、失敗を恐れず今日から現在分詞を使ってもっともっと豊かな英語表現に挑戦してみてください!

話を楽しむ人のイメージです。
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