
ミランダ

岡田さん
え?何ですか?インド式計算なら聞いたことがありますけど…。英語にもインド式があるんですか?

ミランダ
ええ。インド人の方は、日本人と同じように英語のネイティブスピーカーではないはずなのに、英語がペラペラな方が多いわよね。インド式英会話には、ノンネイティブが英語を話せるようになる上で重要なヒントが隠されているわよ!

岡田さん
インド式英会話について詳しく知りたいです!

ミランダ
OK!それじゃあ今日は、インド式英会話について詳しくみていきましょう。
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- 1インド式英会話の考え方
- 1.1英語らしい発音かどうかは気にしない
- 1.2知っている英語を使えばいい
- 2実践!インド式英語①「sound・find・give」の3つの動詞で話す
- 2.1A sound B「AはBのようだ」
- 2.2人 find A B 「人はAがBであるとわかる」
- 2.3give 人 物「人に物を与える」
- 3実践!インド式英語②「sound・find・give」の仲間の動詞でステップアップ
- 3.1soundの仲間
- 3.2findの仲間
- 3.3giveの仲間
- 4実践!インド式英語③「at」と「with」を使って更に長い文を話す
- 5実践!インド式英語④伝わる話し方で話す
- 5.1声量を2倍にする
- 5.2文の最後ほどハッキリと!
- 5.3アイコンタクト・ジェスチャー・相づち
- 6インド式英会話まとめ
インド式英会話の考え方
「英語=コミュニケーションの道具」、これがインド式英会話の考え方です。
今や、英語を話す人口は17.5億人にも達していますが、そのうちネイティブスピーカーはたったの22%で、残りの78%は非ネイティブスピーカーです。(出典"Harvard Business Review")
「これだけ多人種で使用されているのだから発音やアクセントが多様化するのは当たり前」「どれだけきれいな発音で流ちょうに話せるかではなく、英語を使って言いたいことをしっかりと伝えられるかが重要」それがインド式英会話の考え方です。
この考え方を持っていると、日本人に多い「正確さを気にしすぎて、英語を喋れない」という状況から抜け出すことができ、より英語を習得しやすいマインドを保つことができます。
この記事では、インド式英会話の勉強法をご紹介していきますが、その前に、インド式英会話の考え方をもう少し詳しくみていきましょう。
英語らしい発音かどうかは気にしない
インド式英会話では、綺麗な発音で話すことに重きを置きません。
外国人が「ワタシ、ニホンゴ、ヨク、ワ~カリマセン。」と言ったとします。日本人は「ワ~カリマセン」とは発音しませんが、すぐに「分かりません」と言っているのだと理解できますよね。少々発音やアクセントが違っても、その言葉を知っている人は理解できるものなのです。
理解してもらうために重要なのは、発音ではなく文で話すということです。「ワタシ、ニホンゴ、ヨク、」という文の流れがあるからこそ、「ワ~カリマセン」が推測しやすいですよね。簡単でもいいので、文で話すことを心がければ、発音はあまり気にしなくても通じるものだということです。
インド人の英語はなまりが強いと言われますが、彼らは発音を気にせず積極的に英語を使っているのです。
知っている英語を使えばいい
インド式英会話では、自分の伝えたいことを簡単な英語を使って確実に意思疎通することを大切にしています。
ネイティブのように、難しい単語やイディオムをちりばめて会話できたら、もちろんカッコいいし会話も広がるでしょう。ただ、それは将来の目標として置いておき、まずは、自分の知っている簡単な言葉で英会話を始めてみましょう。
「a piece of cake」=「簡単な」というイディオムを知らなくても、「easy」を使えば言いたいことを伝えるのに何も困ることはありません。自分の知っている言葉や文で話して、言いたいことを伝えられればそれで良いというのが、インド式英会話の考え方です。
実践!インド式英語①「sound・find・give」の3つの動詞で話す
それではここからは、インド式英会話の具体的な特徴についてご紹介していきます。
インド式英会話では、「sound・find・give」の3つの動詞を使いこなして話すことがポイントです。
3つと決めてしまうことで、自分の言いたいことをこの3つの動詞を使った文の型にあてはめて話すようになるので、文が作りやすくなります。それぞれの型をみていきましょう。
A sound B「AはBのようだ」
「A sound B」で「A=B」のような意味として使います。
My boss sounds angry. →My boss = angry
私の上司は怒っているようだ。
His idea sounds good. →His idea = good
彼のアイディアは良さそうだね。
That story sounds true. →That story = true
あの話は本当っぽい。
人 find A B 「人はAがBであるとわかる」
「find」と聞くと「見つける」という意味がすぐ思い浮かびますが、「find」は「分かる」や「思う」という意味でも使える便利な動詞です。「人 find A B」の形で、「人は、A=Bであるということがわかる」という意味を表すことができ、先程の「A sound B」よりも少し複雑な文章を作ることができます。
You find my boss angry. → my boss = angry
あなたは私の上司が怒っていると分かるんだね。
The mother finds his idea good. → his idea = good
母親は彼のアイディアは良いと思った。
They find that story true. → that story = true
彼らは、その話は本当だと気付いた。
give 人 物「人に物を与える」
最後は「give 人 物」の形です。
He gives his girlfriend a ring.
彼は自分の彼女に指輪をあげる。
I give you the secret.
私はあなたにその秘密を(教えて)あげます。
主語になる言葉には、「人」だけでなく「物」を入れることもできます。英語は「物」を主語にすることがよくあります。
The song gives me energy.
その歌は私にエネルギーを与えてくれるわ。
This book gives us a nice idea of the presentation.
この本は私達に、プレゼンテーションの良いアイディアを与えてくれる。
実践!インド式英語②「sound・find・give」の仲間の動詞でステップアップ
「sound・find・give」それぞれの英文の型に慣れてきたら、その次は仲間の動詞をその型に当てはめて応用するだけで、話せるバリエーションがぐっと広がります。
soundの仲間
「A sound B」の「sound」の代わりに以下の動詞を入れて使ってみましょう。
be | Aは=Bである |
look like | Aは=Bに見える |
seem | Aは=Bに思える |
smell | Aは=Bの匂いがする |
taste | Aは=Bの味がする |
feel | Aは=Bと感じる |
remain | Aは=Bのままでいる |
stay | Aは=Bのままでいる |
become | Aは=Bになる |
findの仲間
「人 find A B」の「find」の代わりに以下の動詞を入れて使ってみましょう。
believe | 人はAが=Bと信じる |
consider | 人はAが=Bと考える |
feel | 人はAが=Bと感じる |
set | 人はAを=Bにする |
make | 人はAを=Bにする |
turn | 人はAを=Bに変える |
keep | 人はAを=Bに保つ |
leave | 人はAを=Bのままにする |
call | 人はAを=Bと呼ぶ |
name | 人はAを=Bと名づける |
giveの仲間
「give 人 物」の「give」の代わりに以下の動詞を入れて使ってみましょう。
bring | ~は人に物を持ってくる |
hand | ~は人に物を手渡す |
lend | ~は人に物を貸す |
offer | ~は人に物を申し出る |
pass | ~は人に物を渡す |
pay | ~は人に物を支払う |
send | ~は人に物を送る |
show | ~は人に物を見せる |
teach | ~は人に物を教える |
tell | ~は人に物を言う |
write | ~は人に物を書く |
buy | ~は人に物を買ってあげる |
cook | ~は人に物を料理してあげる |
find | ~は人に物を見つけてあげる |
get | ~は人に物を手に入れてあげる |
make | ~は人に物を作ってあげる |
play | ~は人に物を演奏してあげる |
ask | ~は人に物をたずねる |
実践!インド式英語③「at」と「with」を使って更に長い文を話す
「sound・find・give」の3つの型を使いながら、もう少し情報を付け加えたい時に便利なのが、「at」と「with」です。
英語には他にもたくさんの前置詞(in, on, for, to, from... )がありますが、あまりにも数が多く使い方も様々でどれを使ったらいいのか分からなくなってしまいますよね。動詞を3つに絞ったように、前置詞も「at」と「with」に絞ってしまいましょう。
My boss sounds angry at him.
私の上司は彼に対して怒っているようだ。
The mother finds his idea good with his presentation.
母親は彼のプレゼンテーションで、彼のアイディアは良いと思った。
He gives his girlfriend a ring at the party.
彼はパーティーで彼女に指輪をあげる。
実践!インド式英語④伝わる話し方で話す
ここまでインド式英会話のテクニックを見てきましたが、インド式英会話においてそれ以上に重要なのが、話し方です。ここでは、「伝わる話し方」をするためにどのようなことが大切なのか見ていきましょう。
声量を2倍にする
声量が小さいと、自信がなさそうで何を言っているかも分かりにくいのに対し、声量が大きいと、聞き取りやすいことはもちろん自分の意見を伝えようとする気持ちが表れて、相手に通じやすくなります。
皆さんは、タレントの出川哲郎さんが、拙い英語を使って現地のアメリカ人に道を尋ねながら目的地までたどり着く企画をテレビで観たことはないでしょうか?今や、出川さんが話す英語に「出川イングリッシュ」という名前がつくほどその英語には独特な表現が多いですが、それでも彼の英語が伝わる理由の一つには、声が大きいということがあるのではないかと思います。
文の最後ほどハッキリと!
日本人は、英語でも日本語でも語尾が小さくなる傾向にあります。
伝わる英語を話すためには、意識的に最後までハッキリと、むしろ最後に向かって声量を増すように心がけると、聞き取りやすくなります。そうすることで相手も、最後まで興味を途切れさせることなく聞いてくれます。
アイコンタクト・ジェスチャー・相づち
「伝わる話し方」には、声以外にもポイントがあります。
まず大切なのが、アイコンタクトです。「目は口ほどに物を言う」ということわざがありますが、言葉で説明するのと同等に目から伝わる情報は多いです。
「英語で何と言えばいいのか」に注意を集中しすぎて、何かを思い出そうとするときのように目線を斜め上に向けてしまい、相手の顔を見ずに話してしまうことはありませんか?考えながら話しているとしても、しっかりアイコンタクトを取りながら、それが難しいなら相手のあご辺りに視線を定めながら、伝えようという気持ちで話すことが大切です。
次に大切なのはジェスチャーです。しかし、ジェスチャーなら何でもいいわけではありません。
例えば、英語を口から出そうとして、右手のひらを胸のあたりでグルグルと回し続けて、何かを出そうとするような仕草をしてしまう人がいますが、こういったジェスチャーはあまりよくありません。話と関係のないジェスチャーは、相手の気をそらせてしまいます。
話の内容に沿ったジェスチャーを所々に入れて話すことで、伝わり度が上がります。
また、相づちも英語でのコミュニケーションにおいて重要です。使う言語が違うからこそ、大げさなくらい「私はあなたの話を理解しています。」「あなたの意見に賛成です。」という気持ちを伝えることで、コミュニケーションを円滑にすることができます。
もちろん、話について行けていないにも関わらず分かったふりをして相づちを打ったり、反対意見を持っているのに相手に合わせてしまうというのはNGです。そのような時には、勇気をもって話を中断して質問したり自分の意見を伝えるということも、インド人の方から学べる点ですね。
インド式英会話まとめ
この記事では、インド式英会話について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
英語を母国語としない者同士で英語を使ってコミュニケーションを取るこの時代、ネイティブのように綺麗な英語で話すことよりも、自分の伝えたいことを簡単な英語を使って確実に伝えることのほうが重要です。インド式英会話は、そんな現代の英語学習法にマッチしているのかもしれませんね。
是非独学で学習するときに参考にしてみてください。
とは言え、長い間独学で学習を続けていくのはなかなか難しいものがありますよね。
英語力を上げる1番の近道は、まず現状の自分の課題を正しく知り、その課題にピンポイントに対策をしていくことです。
ご自身の英語における課題は何なのか、その課題を乗り越えるために必要なことは何なのかを知りたいという方は、是非プログリットで無料の英語力診断を受けてみてはいかがでしょうか。
岡田さん、「インド式英会話」って聞いたことがある?