英文ライティングはなぜ難しい?
英語で文書を書くのを難しいと思ったことはありませんか?学校のレポートやビジネスの文書など、英文を書かなくてはならない機会は多々あります。ただ、そこそこ英語を話せる人であっても、ライティングに対して苦手意識を持っている人は多いです。
英文ライティングはなぜ難しい?
英文のライティングはなぜ難しいのでしょうか?ライティングができない理由は主に2つです。
1つ目は、知識不足。日本語ほどではありませんが、英語にも話し言葉と書き言葉の違いがあります。話し言葉ではそこまで厳しくなかった文法も、書き言葉では正確に使いこなす必要があります。
2つ目は、練習量不足です。十分な量の英文を書いていないということです。英語で文章を書くためには、右脳と左脳を同時に使い、想像力と論理力を働かせる必要があります。このスキルはそんなに簡単に身につくものではありません。読み手に理解しやすい文章を書くためには、たくさん書いて練習を積む必要があります。
きちんとした文書を英語で書くためには、日常英会話とは違ったライティングのための知識や練習が必要になります。この記事では、英文のライティングがうまくなりたい方のために、ライティングのスキルアップの方法をいくつかご紹介していきます。
英文ライティングの勉強法1:基礎的な文法を身につける
英文を書くためには、文の作り方や文章の組み立て方など最低限の英文のルールを知っておく必要があります。ただ、こういったことは勉強しだすときりがないので、何が必要かを知って効率よく勉強することが大切です。ここでは、よい英文を書くために最低限必要な文法をご紹介しておきます。
英語の記号
英語では日本語の句読点のような役割を果たす記号が、よく使われるものだけでも14種類あります。そのすべてを完全にマスターする必要はありませんが、英文を書くためには代表的なものは知っておく必要があります。ピリオド(.)、カンマ(,)、クエスチョンマーク(?)などはもちろんですが、アポストロフィー(')やクオテーションマーク("")なども知っておかないと英文は書けません。
例えば英語では、構文によってカンマが必ず必要なものもあります。if構文ではifで始まる仮定の文章とその結果の文章の間に必ずカンマが必要です。
話す時に、抑揚や間を使って表現していた部分は、書き言葉では記号を使って表現します。そうしなければ、意図していることをその通りに伝えられなかったり誤解を生む文章になってしまう可能性があります。
つなぎの言葉
1つ1つ独立した文を書いているだけでは、箇条書きのような淡白な文章になってしまいます。つなぎの言葉を使ってきれいなつながりのある文章を書くことはとても重要です。つなぎの言葉とは、文の始めにくる言葉で、前の文とその次の文とのつながりを表します。
特に英語では、論理的につながりのある文章を書くことが求められます。また英語には、同じ言葉の繰り返しを避ける傾向もあります。そのため、どれだけ多くのつなぎの言葉を知っているかが、綺麗な英文を書けるかどうかを左右するといっても過言ではありません。
代表的なものを表にまとめてご紹介します。
それゆえ | Therefore |
したがって | Thus |
しかし | However |
他方では | On the other hand |
結果として | Consequently |
同じように | In the same way |
はじめに | Firstly |
次に・そのうえ | Then |
最後に | Finally |
結論を言うと | In conclusion |
英文ライティングの勉強法2:書き始める前にプランを立てる
上手な英文を書く人のほとんどは、実際に文章を書く前に大まかなプランを練っています。論理性が求められる英語では、プランを立てて文章の流れを明確にしておくことはとても重要です。はじめに文章の全体像を把握してから書き始めることで、導入の部分から結論を意識して矛盾のない論理的な文章を書くことができます。
プランの立て方
ステップ1:自分の主張は何かを考える
日本語の文章では起承転結が美しいとされています。けれども英語ではその逆で、はじめから結論の主張が分かりやすい文章がよい文章とされます。そのような文章を書くためには、この文章で自分は何を言いたいのかということを始めに書き出しておきましょう。
ステップ2:結論までの主張を考える
最終的に言いたいことが決まれば、それが結論になります。次にその結論に至るまでに必要な主張や道筋を考えましょう。ここでは、結論を支持する主張が複数ある場合と、1つの主張を順を追って発展させていく場合とがあります。
ステップ3:全体の流れを考える
英語の文章は基本的に、導入・本文・結論の3つにわかれています。
導入の役目は、読者の興味を引くことと、これから話す内容を簡単に紹介することです。日本語で文章を書くときとは違い、導入の部分で結論で言いたいことを紹介することが多いです。そのため、本文は導入で紹介した内容を具体的に説明していく場所となり、結論までの自分の主張を述べていくことになります。そして最後に、結論で自分の1番言いたい内容をまとめます。
プランでは、それぞれの部分でどのようなことを言いたいのかと、本文の長さがどれくらいで、いくつくらいの段落に分けるのかを決めておきましょう。こうすることによって、はじめから目指す場所がわかるので、論理的で一貫性のある文章を書くことができます。
英文ライティングの勉強法3:文章を書いた後が勝負
英語の文章が上手くなるための本当の勝負は、文章を書き終わった後に始まります。一度ライティングが終わると気が抜けてしまいますが、英文のライティングスキル向上には、書いた文章を上手に手直しする方法を学ぶことがとても大切です。ここからは、文章の手直し方法をご紹介します。
時間をあけて読み直す
英文を書いてすぐは、書いた時の記憶が鮮明に残っています。時間をあけて読み直すことで、新しい視点からの意見が出てくることもありますし、文章の矛盾に気づくこともあります。リフレッシュした頭で自分の文章をチェックしてみましょう。
声に出して読んでみる
書いた文章を声に出して読んでみるのも、効果的なチェックの方法です。声に出して読むことにより、文の構成がおかしかったり、言い回しが自然ではないことに気がつくことがあります。また、文を目で追うだけでは切れがちになってしまう集中力も、音読をすることで長持ちするので、効率的に手直しできます。
他の人に見てもらう
英文のライティングを向上するために1番大切なのは、他の人に書いた文章を見てもらうことです。自分の文章を人に見せるのは恥ずかしいかもしれませんが、人に見てもらうことによって、自分では気がつかない英語の間違いに気づいたり、文章のわかりにくい点を指摘してもらうことができます。積極的に他の人に見てもらうようにしましょう。
英文ライティングの勉強法4:普段からできること
最後に、英語のライティングスキル向上のために、普段の日常生活でできることをご紹介しておきます。
英文をたくさん読む
英文の書き方を学ぶのに役に立つ方法の一つが、英文をたくさん読むことです。たくさんの英文を読むことで、書き言葉で使われている文法やボキャブラリーなどを、自然に自分のものにすることができます。また、全体の構成など自分が文章を書く上で参考にできる知識も得ることができます。地道な方法ですが、良い英文を読むことは、良い英文を書くための大事なステップです。
英語で日記を書く
上手に英語を書けるようになるためには、たくさん英語を書く必要があります。毎日気軽に続けられて、更に書く題材に困らないのが日記です。毎日少しずつでも英語の文章を書いて、練習量を増やしましょう。
終わりに
この記事では、英文ライティングの勉強法をご紹介してきました。最初から綺麗な文章を書くのはなかなか難しいですが、然るべき知識と練習量があれば、ライティングスキルは必ず向上します。
是非、今回ご紹介した方法を使って、英文ライティングのスキルアップを目指してください!