英語の勉強はなぜ続かない?
英語を本気で身につけたいと思っていながらも、最後まで走りきり実際に英語を習得できる方というのは少ないものです。英語に対する重要度も緊急度も高いにも関わらず、なぜ最後までやりきることができないのでしょうか?
多くの場合それは、自分がやるべきことや、何を目指すのかという目標が明確になっていないからです。
英語学習の過程を自動車で進んで行く道のりに例えるとするならば、運転席に座っているのは、間違いなく自分自身です。運転手自身が、運転の方法を知らず、目的地も分からなければ、これほど不安な道のりはありません。
この記事では、英語学習という険しい道のりを自らハンドルを握って走り抜くための、4つのSTEPをご紹介します。
英語の勉強が続かないあなたへ①地図を手に入れる
「地図を手に入れる」とは、まず英語を習得する理論を知ろうということです。書店には多くの英語学習に関する書籍が並んでいますが、個人の経験によって書かれたものはあまりおすすめしません。
たまたま著者の場合には成功した、極めて主観的な学習法であり、ある人によってはうまくいく場合もあれば、ある人によってはあまり再現性がないからです。せっかく読むのであれば、科学的見地から分析がなされている、第二言語習得論の書籍を1冊読むことをおすすめします。それが、今後学習を進めていく上で迷った時に確認する「地図」になります。
おすすめの本を以下にご紹介しておきます。
英語の勉強が続かないあなたへ②目的地を設定する
目的地を設定するとは、目標を設定しようという意味です。目的地のない旅も楽しくはありますが、いつ到着するのか見当がつきません。「出張で出席するカンファレンスの内容が聞き取れるようになり、質問もできるようになる」など、自分が英語を使っているシーンをありありと思い浮かべてみてください。英語学習は、はっきり言って楽しいことばかりではありません。地道な反復の繰り返しです。辛い時に立ち返って自分を奮起させるのは、「こうなりたい!」という強い思いに他なりません。
目標を設定する時のポイントは、①期日を決める ②定量化する ③行動目標を決める の3つです。
①期日を決める
期日が変わると、それを実現するための方法も変わります。今日の午後、東京から北海道へ行かなければならないのであれば、自動車でなく飛行機でないと間に合いません。2週間あるのであれば、自転車という選択肢もあります。英語学習で言えば、1日に何をどのくらいの量こなす必要があるのかが変わってきます。
②定量化する
「出張で出席するカンファレンスの内容が普通に聞き取れるようになり、ある程度質問もできるようになる」という定性的なゴールは、目標ではなく欲求です。これをそのまま目標に据えると、自分の成長度合いや進捗確認がしづらくなります。これを、「TOEIC800点」「WPM180 (WPM = Words Per Minute 1分間に話される語数)の英語を聞き取れるようになる」といった定量的な目標に置き換えましょう。
③行動目標を決める
最後に具体的な行動目標を決めましょう。「TOEIC800点」というのは、自分では直接的にコントロールすることのできない目標です。この状態で走り始めてしまうと具体的に何をすべきかがわからず、とにかく走り続けるしかなくなってしまいます。これを、その一歩手前の「このテキストを20日間で2周し、全問正解できるようになるまで繰り返す」「4週間でこの単語帳に載っている単語を全て覚える」という行動目標に落とし込みましょう。これらは自分でコントロールすることができます。このように、自分がコントールできることに的を絞って、目標を設定しましょう。
英語の勉強が続かないあなたへ③走りながらルートを選択する
地図を手に入れ、目的地も決まったら、すぐに走り始めましょう。早く走り始めれば、それだけ到着も早くなります。しかし、走り始めてから、全てが計画通りにいくとは限りません。台風や雪によって、思うように進まないときもあれば、道に迷ってしまうときもあります。道の途中に何が待ち受けているかは走り始めてみないと分かりません。とにかく走り出して、走りながら最善のルートを選択していくことが大切です。
英語学習は順風満帆な道ではない
仕事が忙しい中、なんとか時間を確保して学習に励んでいる英語学習者の方も多いと思います。仕事の繁忙期には、思うように時間を確保できないこともあるかもしれません。そんな時は、自分のスケジュールを見直し、時間の使い方を変えてみるというのも一つの方法です。
また、学習時間を確保しているのに、なかなか実力が伸びないという時期も、誰もが必ず経験します。そんな時は、自分の学習方法を見直してみましょう。はじめに手に入れた「地図」を見直してみるのです。理論に基づき自分の学習を分析していけば、何をすればいいか見えてきます。「シャドーイングはそもそも何のためのトレーニングなのか」「単語の復習はどのタイミングでするのが効果的なのか」「オンライン英会話はどうすればもっと有効に活用できるのか」。抱えている問題は、人それぞれ違います。ただ、どんな状況でも、正しく分析し改善できれば、必ずまた順調な走りを取り戻すことができます。
英語の勉強が続かないあなたへ④到着するまで走り切る
最後のSTEPは、目的地に到着するまで走り続けるということです。つまり、やり切るということです。英語学習という道のりは、多くの日本人にとって、長く険しいものです。大抵の日本人は、英語の勉強をなんとなくはじめて、いつの間にかやめてしまいます。それは、地図を持たず、目的地も曖昧なまま、きっといい景色が見れるだろうという希望だけを抱いて走り始めるからです。一つ言えることは、ある程度の走り方を身につけるまでは「英語学習は楽しくなんかない」ということです。多くの人が、長く続く高速道路のような単調な風景に飽き、引き返してしまいます。サービスエリアにずっととどまり、また走り始めることができない人もいます。その先に見える絶景を見ることのないままに。
英語を習得したその先にあるものとは?
この記事では、英語学習を成功に導く4つのSTEPについてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?「英語の勉強が続かない」「思うように進まない」と悩んでいる方は、是非今回ご紹介した4STEPを思い出しながら英語学習に取り組んでみてください。
英語を習得すると、世界が大きく広がります。英語でコミュケーションを取って多様な価値観に触れたり、大きなビジネスに関わったりする経験は、自分の人生における絶景に他なりません。苦しく長い道のりの先には、必ず素晴らしい景色が待っていますよ。道中での楽しみも見つけながら、目的地に到達するまで走り抜きましょう!
参考文献:
・冨田和成「鬼速PDCA」クロスメディア・パブリッシング
・佐々木大輔「『3ヶ月」の使い方で人生は変わる」日本実業出版社
・伊賀泰代「採用基準」ダイヤモンド社