
岡田さん

ミランダ
それは目指している学校のレベルによるわね。大学によって必要なTOEFL iBTの得点は全く異なるわよ。

岡田さん
そうなんですね!学校のレベルごとに、必要となるTOEFL iBTのスコア基準を教えてもらえませんか?

ミランダ
いいわよ。それじゃあ今日は、TOEFL iBTのスコア目安について教えてあげる!
コンテンツ [表示]
- 1TOEFLとは?
- 1.1TOEFL iBTとは?
- 1.2TOEFL ITPとは?
- 2TOEFL iBTの問題形式
- 3TOEFL iBTのスコア目安:大学編
- 3.1TOEFL iBTの基準点:アメリカの難関大学
- 3.2TOEFL iBTの基準点:アメリカの一般大学
- 3.3TOEFL iBTの基準点:ヨーロッパの難関大学
- 4TOEFL iBTのスコア目安:大学院編
- 4.1TOEFL iBTの基準点:難関大学院
- 5TOEFL iBTのスコア確認・送付方法
- 5.1TOEFL iBTスコア確認方法
- 5.2TOEFL iBTスコア送付方法
- 6TOEFL ITPのスコア目安は?
- 6.1TOEFL ITPの種類とスコア
- 6.2TOEFL ITPスコアをiBTスコアに換算すると?
- 7最後に
TOEFLとは?
英検・TOEIC・IELTSなど、自分の英語レベルを測るための試験はたくさんありますが、海外の大学に進学・留学する際に英語レベルの指標として最もよく使われるのが、TOEFLです。TOEFLは「Test of English as Foreign Language(外国語としての英語テスト)」の略で、ネイティブスピーカーではない人の英語レベルを測るためのテストとして、世界150カ国10000を超える大学や機関で、公式な英語力の目安として使われています。
TOEFLにはいくつか種類がありますが、現在日本で受験可能なのはTOEFL iBTとTOEFL ITPの2種類です。この記事では、主にTOEFL iBTの得点目安についてご紹介していきますが、記事の最後でTOEFL ITPの得点目安についてもご紹介します。
TOEFL iBTとは?
TOEFL iBTは「TOEFL Internet-Based Test」の略称で、その名の通りインターネットを使って受験できるテストです。海外への進学や留学の際に英語力の指標として使われるのは、このiBTテストの得点となります。
TOEFL ITPとは?
TOEFL ITPは「TOEFL Intstitional Testing Program」の略称で、ペーパーベースのテストです。TOEFL ITPは団体専用のテストで、個人での受験は出来ません。大学のクラス分けの基準や、英語の授業の成果を測る指標として使われることが多いです。
TOEFL iBTの問題形式
TOEFL iBTは、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4技能試験となっており、それぞれのセクションは30点満点で構成されています。そのため、合計点数は0点〜120点です。それぞれのセクションの問題形式を確認しておきましょう。
リスニング
リスニングは、3〜5分前後の講義や長い会話を聞いたあとに選択問題に答える形式で、34〜51問出題されます。制限時間は60~90分です。アメリカやカナダだけでなく、オーストラリア、イギリスなど様々なアクセントの英語が流れます。
リーディング
リーディングでは、学術的な文章の抜粋を3〜4つ読み、その内容に関する質問に答えます。選択問題で、制限時間は60~80分です。
ライティング
ライティングは、制限時間50分でエッセイ形式の問題が2つ出題されます。1題目は150〜225語、2題目は300語程度の解答が求められるため、時間配分に注意する必要があります。
スピーキング
スピーキングは、ヘッドセットを使って実際に口頭で回答します。制限時間は20分で、約6つの問題が出題されます。場所によっては周りの受験者の声が気になることもあるので、できるだけ集中できるように心構えをしておきましょう。
TOEFL iBTのスコア目安:大学編
英語圏の大学では、授業も課題もすべてが英語で行われるため、進学や留学をするためには高いレベルの英語力が必須になります。そのため、大学によってはTOEFL iBTの基準点が設定されており、それを上回る点数を持っていないと出願することもできません。ここでは、英語圏の大学に進学するためにどれくらいの点数が必要なのかをご紹介していきます。
TOEFL iBTの基準点:アメリカの難関大学
アメリカの難関大学では、非常に高いTOEFL iBTのスコアが求められることが多いです。例えば、アメリカの名門私立大学の集まりであるアイビー・リーグの半分以上の学校が、TOEFL iBTで100点を取ることを外国籍の生徒の基準点としています。
同じ学校の中でも学科によって基準点はさまざま
同じ学校内でも、学科によってTOEFL iBTの必要点数が異なる場合があります。選ぶ学科次第で出願できる大学を増やすことができるので、よく調べてみてください。
TOEFLスコアが不要の難関大学もある
難関大学でも、TOEFLの点数を提出することは義務付けられているものの必要点数の設定がないところや、スコア提出が任意のところもあります。例えば、アメリカのトップ大学の1つであるMIT(マサチューセッツ工科大学)は、TOEFLの得点を出さなくても出願できる方法があるので、是非挑戦してみてください。他にもコロンビア大学では、SATのリーディングとライティングで700点以上を取れば、十分な英語レベルがあるとしてTOEFLは免除されます。
アメリカ難関大学 TOEFL必要点数一覧
大学名 | 出願に必要なTOEFLの点数 | 追記 |
ハーバード大学 | スコア設定なし | 出願者の任意 |
スタンフォード大学 | スコア設定なし | 提出推奨 |
イェール大学 | 100 | |
カリフォルニア大学バークレー校 | スコア設定なし | ただし、合格者平均は113 |
ミシガン大学 | 88-100 | |
UCLA | 100 | 100点以下は理由が必要 |
マサチューセッツ工科大学 | スコア設定なし | 出願者の任意 |
コロンビア大学 | 100 |
※リーディングやリスニングなどのスキルごとに必要点数が指定されている大学もあるので、志望校の条件はよく確認しておきましょう。
※スコアの設定はなくても提出が推奨されている大学もあります。そのような大学では、エッセイやその他の試験で英語力をみている場合もあります。
TOEFL iBTの基準点:アメリカの一般大学
一般的な大学の場合、目安となるTOEFL iBTの点数は60〜90点です。中には45点あれば出願できる大学もあるので、現状の英語力は低いものの何としてでも海外の大学に行きたいという方は、是非調べてみて下さい。
アメリカ一般大学 TOEFL必要点数一覧
大学名 | 出願に必要なTOEFLの点数 | 追記 |
アデルファイ大学 | 80 | |
ジョージ・メイソン大学 | 88 | |
イリノイ州立大学 | 79 | |
バークレーカレッジ | 61 | |
ゴールデンゲート大学 | 79 | |
ピアス・カレッジ | 61 | コミュニティカレッジ |
シトラス・カレッジ | 45 | コミュニティカレッジ |
ミラ・コスタ・カレッジ | 46 | コミュニティカレッジ |
ニューヨーク州立大学プラッツバーグ校 | 46 | |
ニューヨーク州立大学スタテンアイランド校 | 45 |
TOEFL iBTの基準点:ヨーロッパの難関大学
ヨーロッパの難関大学も、アメリカの難関大学と同程度レベルの100点が必要なことが多いです。ただ、レベルの高い大学でもTOEFLの得点が出願条件に入っていないこともあります。
ヨーロッパではIELTSも主流
ヨーロッパの大学・大学院は、TOEFLではなくIELTSの点数を出願条件として設けている場合も多いです。ほとんどの場合どちらかの得点を出せば大丈夫ですが、時にはIELTSのみ受け付けている学校もあるのでよく調べておきましょう。
TOEFL iBTのスコア目安:大学院編
大学院も、英語圏以外からの出願には、ほとんどの場合TOEFL iBTの得点が必要です。大学院では専攻の内容によって必要な英語力が大きく変わってくるため、進む分野によって必要な点数も変わってきます。
ただ、TOEFLを主催しているETSの発表によると、英語圏以外から進学したビジネススクールを除く大学院生のTOEFL iBTスコアの平均は86点なので、それくらいを目安に考えるといいかもしれません。
TOEFL iBTの基準点:難関大学院
学部と同じく大学院でも、難関大学院の場合は100点を超えるTOEFL iBTの得点が求められることがほとんどです。特に人気の高いビジネススクールでは、高い英語レベルが求められます。難関大学院のMBAプログラムでは、一般的に、出願の最低点が100〜105点、合格するには108〜112点が必要とされています。
ヨーロッパの学校も同じで、フランスやイギリスなどの有名なビジネススクールは、100点を超える高いレベルのTOEFL iBTの得点を求めてくることがほとんどです。
TOEFL iBTのスコア確認・送付方法
TOEFL iBTスコア確認方法
TOEFL iBTの点数はオンラインでチェックすることができます。テスト受験日から約10日後、遅くとも2週間以内にはTOEFLの公式サイトで点数を確認することができるようになります。
ほとんどの方が、オンラインでTOEFLを申し込む際に自身のアカウントを作っているかと思いますが、もし作っていない方がいれば、アカウントを作って閲覧する必要があります。
ちなみに、獲得したTOEFLの点数の有効期限は2年間です。2年を過ぎると公式の記録ではなくなってしまうのでご注意ください。
TOEFL iBTスコア送付方法
大学などの機関からTOEFL iBTスコアの提出を求められている場合には、ETSに「Official Score Reports」の送付を依頼することができ、4つまでであれば追加料金なしで送ることができます。「Official Score Reports」とは、受験者が手続きすることにより直接志望団体に送付される公式なスコアレポートのことで、改ざんができないよう受験者の手を通さず直接送られます。
テストの出来が悪かった際には、その書類が大学に送られないようにテストを取り消すこともできますが、その場合、テストを受けたこと自体がなかったことになるのでご注意ください。
TOEFL ITPのスコア目安は?
TOEFL ITPは、リーディングとライティングの2技能で英語力を測ります。先程ご説明した通り、学校などで行う団体テストなので、TOEFL iBTのように大学進学の際の英語力証明として使うことは出来ません。
TOEFL ITPの種類とスコア
TOEFL ITPには、通常テストであるLEVEL1とその簡易版であるLEVEL2の2種類があります。LEVEL1は310〜677点の間で採点され、LEVEL2は200〜500点の間で採点されます。ただ、点数によるレベルは同じになるように作られているので、例えばLEVEL1の500点とLEVEL2の500点は同程度の英語力になります。
TOEFL ITPスコアをiBTスコアに換算すると?
TOEFL ITPの得点をiBTに換算すると、大体以下のようになります。
ITPスコア | iBTスコア |
500 | 61 |
600 | 100 |
最後に
この記事では、TOEFL iBTテストについてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?海外の大学や大学院に進むためには避けて通れないTOEFLテスト。ご自身の志望大学に一体何点の得点が求められるのか、基準となる点数を前もってよく調べておきましょう。
知り合いがアメリカの大学院にMBAを取得しに行きたいみたいで、今度TOEFL iBTテストを受けるらしいのですが、海外の大学や大学院に進学するには大体何点くらいのスコアが必要になるんですか?