
岡田さん

ミランダ
たしかに、準動詞という言葉は聞いたことがない人もいるかもね。でも岡田さん、不定詞や動名詞、分詞は知ってる?

岡田さん
はい、知ってます!

ミランダ
それらは全て準動詞なのよ。

岡田さん
そうなんですか!

ミランダ
そうなの。今回は、準動詞について詳しく解説していきましょう!
英語の準動詞とは?
準動詞という言葉を聞いたことはありますか?学校の英語の授業でこの用語を習うことはあまりないので、初めて聞いた方もいると思います。
準動詞とは、動詞でありながら同時に名詞・形容詞・副詞などの性質も帯びているもののことを言います。不定詞・動名詞・分詞などがそれにあたります。
英語の準動詞①不定詞
不定詞には、名詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法の3つの用法があり、動詞でありながら文の中ではそれぞれ名詞・形容詞・副詞の役割を果たします。
名詞的用法
動詞が名詞の意味を持ち、日本語では「〜すること」というように訳します。
英文:I decided to buy new laptop computer.
和訳:私は新しいノートパソコンを買うことを決めた。
◯説明
「買う」という動詞が、「買うこと」という名詞として使われていますよね。普通の名詞同様、不定詞も主語、目的語、補語になることができます。ただし、前置詞の後ろに置くことはできません。
形容詞的用法
不定詞の形容詞的用法は、名詞の直後に置かれその名詞を修飾します。「〜するための」「〜するような」などと訳します。
英文:He has many colleagues to help him.
和訳:彼には彼を助けてくれる同僚がたくさんいる。
◯説明
直前の名詞「colleagues」を修飾しています。
副詞的用法
不定詞の副詞的用法は、動詞・形容詞・副詞を修飾するほか文や節全体を修飾し、目的・結果・原因・理由・条件・程度・譲歩などを表します。目的を表す「〜のために」の意味で最もよく使われます。
英文:I went to the supermarket to buy some ingredients for curry.
和訳:私はカレーの材料を買うために、スーパーマーケットへ行った。
◯説明
「in order to」「so as to」を使うこともあります。
英語の準動詞②動名詞
動名詞は、「動詞の原形+ing」の形で名詞として使われる準動詞です。
不定詞との違いは?
不定詞の名詞的用法との違いについて少しご説明しておきます。この2つの違いは主に2つあります。
①前置詞の後ろに置くことができるか
先程、不定詞は前置詞の後ろに置くことができないとご説明しましたが、動名詞は前置詞の後ろに置くことができます。
英文:Keiko is good at singing.
和訳:ケイコは歌うことが得意です。
◯説明
前置詞「at」の後ろに動名詞が使われていますが、同じ名詞の意味を持つ「to sing」を使うことはできません。これは大きな違いですので、覚えておく必要があります。
②過去か未来か
動名詞は過去のこと、不定詞はこれから先のことを表します。
英文:Please remember to post this letter.
和訳:この手紙を投函するのを覚えておいてください。
◯説明
未来について話しているので不定詞を使います。
英文:I remember mailing the letter yesterday.
和訳:私は昨日その手紙を出した覚えがある。
◯説明
過去について話しているので動名詞を使います。
英語の準動詞③分詞
分詞も、動詞でありながら形容詞と副詞の性質を持っている準動詞です。形容詞の性質を持っているのが「現在分詞」「過去分詞」、副詞の性質を持っているのが「分詞構文」です。
現在分詞
現在分詞は「〜ing」の形で名詞を修飾します。
英文:Look at that walking man !
和訳:あの歩いている男性を見て!
◯説明
形容詞として使われる現在分詞「walking」が名詞の直前に置かれ、その名詞を修飾しています。ちなみに、分詞が2語以上の句のときは、名詞の後ろに置きます。
過去分詞
過去分詞は「〜ed」の形で名詞を修飾します。
英文:English is a language spoken by many people.
和訳:英語は多くの人に話される言語です。
◯説明
現在分詞と同じく名詞の直前に置いてその名詞を修飾し、2語以上の句のときは後ろから名詞を修飾します。
現在分詞と過去分詞の使い分け
現在分詞と過去分詞は、修飾する名詞と能動の関係にあるのか受動の関係にあるのかで使い分けます。
現在分詞:〜する、〜している → 修飾する名詞と能動の関係にある
過去分詞:〜された、〜されている → 修飾する名詞と受動の関係にある
分詞構文
分詞構文は、分詞を用いて「接続詞+主語+動詞」の働きをし、原因・条件・譲歩・結果・付帯状況などを表します。
英文:Seeing his mother, he ran away.
和訳:彼は母親を見ると逃げ出した。
◯説明
元の文は「When he saw his mother, he ran away.」ですが、接続詞「When」と主語の「he」が省略され、動詞が分詞の形になっています。
英語の準動詞まとめ
いかがだったでしょうか?準動詞とは何なのかについてご理解いただけたでしょうか?
準動詞のように、学校では習わなかったけど独学で勉強しているとふと出会う文法用語はあるかと思います。そんなときには分からないことをそのままにせず、一つ一つクリアにしながら英語学習を進めていってください。
英語を勉強していたら準動詞という言葉が出てきたんですが、準動詞ってなんですか?動詞や助動詞とは違いますよね?