
岡田さん

ミランダ
日本語の句読点は「、」「。」くらいしかほとんど使う機会がないから、英語の句読点の使い方に悩む人は多いかもね。

岡田さん
そうなんです。英語の句読点っていろんな使い方がありますよね。

ミランダ
そうね。でも句読点の使い方を理解していると、読みやすい文章を書くことができるわよ。今日は句読点の使い方についてみていきましょうか!
英語の句読点とは?
日本語で、文章の区切りや文末に「、」や「。」を使うように、英語にも文を読みやすい部分で区切るための句読点があります。ただ、英語の句読点の意味や使い方は日本語とは違うものも多く、注意が必要です。
特に「カンマ(,)」には様々な用法があるため、使い方に迷ったことがある方はいらっしゃるのではないでしょうか。この記事では、カンマ(,)を中心に、コロン(:)、セミコロン(;)、ピリオド(.)など、英語の句読点の意味や使い方を詳しくご紹介していきます。
英語の句読点【カンマ】
英語のカンマ(,)は、アルファベットでは「comma」と表記します。カンマは、日本語の句読点「、」のように文章の区切りとして使う以外にも、色々な役割を果たします。
英語のカンマの使い方① 単語の羅列
まずご紹介するカンマの使い方は、3つ以上の言葉を等位接続詞を使って並べるときのカンマです。例えば「りんごと、バナナと、レモンと、いちごと、、」のように、英語を「and」で羅列したい時、「apples and bananas and lemos and strawberrys」のように全て「and」で繋げてしまうと、とてもくどい表現になります。こういうときには、「apples, bananas, lemos and strawberrys」のようにカンマを使って羅列し、最後だけ「and」を使います。
英文:I like sushi, yakiniku, ramen noodle and rice.
和訳:私は寿司、焼き肉、ラーメン、そしてごはんが好きです。
英文:I wanna go to a library, caffe or book store.
和訳:私は図書館かカフェか本屋に行きたいです。
英語のカンマの使い方② 文と文を繋ぐ
「接続詞」を使って文と文を繋げる際にもカンマが登場します。
英文:She missed the train, but she could make it in time.
和訳:彼女は電車に乗り遅れましたが、時間に間に合いました。
これくらい文全体が短く切れ目が分かりやすい場合には、カンマを省略してもそれほど読みづらさはないですが、文が長い場合にはカンマがないととても読みづらくなります。
英語のカンマの使い方③ 副詞や副詞句の後
副詞や副詞句が文の先頭に来る際にも、カンマを使って区切ります。
英文:Lastly, thank you for your participation.
和訳:最後に、本日はご参加いただき誠にありがとうございました。
英文:I didn't want to go to the drinking party. However, I had to go there because it's part of the job.
和訳:その飲み会には行きたくありませんでしたが、仕事の一環のため行かなければなりませんでした。
英語のカンマの使い方④ 情報を追加する
命令文の後に情報を追加する場合、カンマを用います。
英文:Go outside and work out, so you will naturally loose your weight.
和訳:外に出て運動しなさい、そうすれば自然と体重は減るから。
英文:Stop talking, or both of you guys will miss the credit.
和訳:おしゃべりをやめなさい、さもないと2人とも単位を落とすことになりますよ。
名詞の説明をするために情報を追加したい場合にもカンマを使います。
英文:Surfing, one of the marine sports, will make its Olympic debut in Tokyo.
和訳:サーフィンは、マリンスポーツの1つですが、東京オリンピックで初めて正式種目に認定されます。
英語の句読点【コロン】
次にご紹介する句読点は「コロン(:)」です。アルファベットでは「colon」と表記し、「例を挙げていくと…」「つまり」などの意味を持ちます。日本語の文章ではコロンを用いることがないため、日本人にとっては使い方に迷う句読点の1つかもしれません。
英語のコロンの使い方① 具体的な例を挙げる
いくつかの例を箇条書きのように列挙していく場合、例の始まりの部分にコロンを使います。
英文:There are many things to do today: walking with a dog, making breakfast for everyone, going to COSTCO to get some foods, and taking out the trash.
和訳:今朝はやることが沢山あるの。犬の散歩、全員分の朝ご飯を作る、コストコに食料を買いに行く、そしてゴミ出し。
英語のコロンの使い方② 引用文の前に使う
誰かが言ったことや本や記事に書いてあったことをそのまま引用して書く際、コロンを使って導くことがあります。
英文:This is the phrase my mom always says: “You only live once.”
和訳:ママがいつも言っていたセリフは「人生一度きり」。
英語の句読点【セミコロン】
次にご紹介する句読点は「セミコロン(;)」です。アルファベットでは「semicolon」と表記し、文と文を繋げる接続詞のような意味を示す役割があります。セミコロンとピリオドの使い方の違いに迷う方がいますが、セミコロンはより繋がりの強い文と文の間に入ります。
英語のセミコロンの使い方
英文:I went to school; he went to the theater.
和訳:私は学校へ行き、彼は映画館へ行った。
英文:It snowed last week; it has been snowed since then.
和訳:先週雪が降った、それからずっと雪が降り続けている。
接続詞の「and」や「but」のようにセミコロンを使うことができます。上記の英文を、セミコロンではなく接続詞を用いて表記すると以下のようになります。
英文:I went to school but he went to the theater.
和訳:私は学校へ行き、彼は映画館へ行きました。
英文:It snowed last week and it has been snowed since then.
和訳:先週雪が降り、それからずっと雪が降り続けています。
英語の句読点【ピリオド】
次にご紹介する句読点は「ピリオド(.)」です。アルファベットでは「period」と表記し、文の終わりを示す意味があります。日本語の「。」とほとんど同じ役割なので、使い方に迷うことはほとんどありませんが、ピリオドには文末の句読点とは違う使い方もあります。
英語のピリオドの使い方① 文の終わりを示す
今まで出てきた全ての例文の最後に出てくる「.」は文の終わりを示しており、日本語の「。」の役割を果たします。
英文:I went to school but he went to the theater.
和訳:私は学校へ行き、彼は映画館へ行きました。
英語のピリオドの使い方② 略語の最後に置く
ピリオドは、略語の後ろに置いて言葉を省略していることを示す役割もあります。男性の敬称を示す「Mister」を省略した「Mr.」、既婚女性の敬称を示す「Mistress」を省略した「Mrs.」のように略語の最後にピリオドを置きます。ピリオドを使った省略表現をいくつかみてみましょう。
Doctor(博士) | Dr. |
Professor(教授) | Prf. |
etcetera(等々) | etc. |
January(1月) | Jan. |
英語の句読点まとめ
この記事では、カンマなど英語の句読点の意味や使い方についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?英語の句読点には、日本語の句読点にはない意味を持つものもあり、慣れるまでは使い方に迷うことがあるかもしれませんが、句読点を適切に使うことでより読みやすい文章を書くことが出来ます。今後文章を書く際には、是非ご紹介したような句読点の使い方も意識しながら書いてみてください!
英語でメールを打っていると、句読点の使い方が合っているのか不安になることがあります。