
岡田さん

ミランダ
英語の表現を豊かにするには、比喩表現を使うと良いわよ。

岡田さん
比喩表現、、なんだか難しそうですね。

ミランダ
比喩表現と聞くと何だか難しそうに聞こえるかもしれないけど、岡田さんも無意識のうちに自然と使っていると思うわよ。良い機会だから、英語の比喩表現について教えてあげる!
英語の比喩表現で英会話の幅が広がる?
みなさんは英語で比喩表現を使ったことがありますか?比喩表現とは、何かを何かに例えて表現する方法で、英語では「figures of speech」や、「 figurative expression」と言います。なんだか難しそうに聞こえるかもしれませんが、実は多くの方が意識することなく使っています。
今回は、比喩表現を明喩と暗喩に分けてご紹介していきます。
英語の比喩表現を使うメリット
比喩表現をご紹介していく前に、比喩表現を用いることのメリットについて少しお話しておきます。比喩表現を使うと下記のようなメリットがあります。
1、イメージを沸かせやすくする
2、印象に残りやすくする
3、ユーモアな表現にする
比喩表現を使うことで、話がより分かりやすくなったり、ウィットに富んだ言い回しにすることができます。
英語の比喩表現:明喩・暗喩とは?
日本語の比喩表現も明喩と暗喩でカテゴライズされますが、英語も同じように明喩と暗喩で分けることができます。
明喩(simile)とは?
明喩は、日本語では「直喩」という言い方の方がより一般的かもしれません。英語では「simile」と言い、「〜のように」を使って直接的に何かを例える表現方法です。
She acts like a baby.
彼女は赤ちゃんのように振る舞う。
この例文では、「彼女」を「赤ちゃん」に直接的に例えています。明喩で「〜のように」を表す単語には、「like」だけでなく「as」もあります。
He is as cold as ice.
彼は氷のように冷たい。
暗喩(metaphor)とは?
暗喩は英語では「metapher」と言い、直接的ではなく暗に何かを例える表現方法で、「隠喩」と言われることもあります。例えば窮地に陥っている自分を助けてくれた人に対して、このように言うことがあります。
You're my angel.
あなたは僕のエンジェルだ。
「エンジェル」というのは、つまりは「僕を助けてくれた救世主」ということですよね。このように、「like」や「as」を使わずに例える表現方法が暗喩です。明喩と暗喩の違いをわかりやすく歌にしてくれているYouTube動画があるので、是非一度聞いてみてください。とてもキャッチーな音楽で、すぐに一緒に口ずさむことができます。
Similes and Metaphors" by The Bazillionsms
英語の比喩表現:明喩・暗喩の使い方
明喩と暗喩がどういうものか分かったところで、それぞれの使い方をもう少し詳しくみていきましょう。
明喩の使い方
明喩の使い方は簡単です。先程もご紹介した通り、明喩は「like」か「as」を使って表します。
「like」を使う明喩
She acts like a baby.
It smells like a rose.
Mary sings like an angel.
You are like an angel.
This dog is like a pig.
「as」を使う明喩
He runs as fast as a panther.
He is as cold as ice.
I am as small as a dwarf.
It is as fluffy as cotton candy.
「as」を使う明喩は、基本的に「動詞+as+形容詞または副詞+as+名詞」の形です。
暗喩の使い方
暗喩には決まった形はありません。
be動詞を用いるシンプルな暗喩
You are my angel.
Her eyes are diamonds.
He was a lion when he fought.
That lawn is a green carpet.
This classroom is a zoo.
このように、「〇〇は〜だ」とシンプルに例える暗喩表現は無限にあります。
様々な形の暗喩
She was drowning in a sea of grief.
I listened to the story with wooden face.
You broke my heart.
She lights up my life.
副詞節が比喩になっている場合も、動詞自体が比喩になっている場合もあります。暗喩は形に縛られないので、想像力次第でいかようにも作ることができます。
英語の比喩表現を実際に使ってみよう
ここまで、明喩と暗喩の使い方についてご紹介してきましたが、ここからは実際に比喩表現を使うときに知っておくべきポイントや注意点をご紹介します。
よく聞く英語の比喩表現
比喩表現の中には、慣用句(イディオム)として広く親しまれているものもあります。そのような表現は、知らなければ検討もつかないような意味だったりもするので、覚えておくことをおすすめします。
A piece of cake
朝飯前
Happy as a clam
とてもハッピー
As cool as a cucumber
クールで落ち着いた様子
Raining cats and dogs
バケツをひっくり返したような雨
Flogging a dead horse
無駄なのに済んだ話を続ける、無駄骨を折る
Early bird
早起きの人、早く来る人
House of cards
危なっかしい、不安定な計画
オリジナルの比喩表現を使う時の注意点
最後に、自分でオリジナルの比喩表現を作るときの注意点をご紹介しておきます。会話の中での比喩表現であれば、仮に相手がすぐに意味を理解できなかったとしても、その場で説明してしまえば分かってもらえますが、文章の中で使う場合は少し注意が必要です。
文章でオリジナルの比喩表現を使う場合は
・文法をしっかり理解した上で使用する
・1つのまとまりの文章の中で頻繁に使いすぎない
・使い古されたベタな表現は避ける
・分かり易すぎる例えは使わない
英語では使い古されたベタな表現を「cliche」と言い、なるべく避けたいものだと考えられています。比喩表現を使ったばかりに陳腐な表現になってしまったということがないように注意しましょう。
英語の比喩表現まとめ
この記事では、英語の比喩表現について明喩と暗喩に分けてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
「similes and metaphors (明喩と暗喩)」と検索にかけると、子供の英語学習用のウェブサイトがたくさん出て来るので、こちらもチェックしてみると比喩表現をより理解することができるかもしれません。以下に、英語の明喩と暗喩について説明している動画を載せておくので、もっと知りたいという方は是非ご覧ください。
What Are Metaphors?
English Metaphor Simile Hyperbole | Sound Interesting
英語の比喩表現:明喩と暗喩のまとめ
- 比喩表現は明喩(simile)と暗喩(metaphor)に分けられる
- 明喩は「like」や「as」を使って直接的に例える
- 暗喩は「like」や「as」を使わず暗に例える
英語で会話していると、自分の表現力の乏しさにがっかりすることがあります。