英語の順接表現「だから」を学ぶ!「それで」「なので」「ですので」など

英語の順接表現「だから」を学ぶ!「それで」「なので」「ですので」など

「だから」の英語表現には様々なものがあり、日常のカジュアルな場面なのか論文などフォーマルな場面なのかによって使う表現は変わってきます。この記事では、「だから」「それで」「なので」「ですので」「そこで」など、順接を表す英語の接続詞や副詞をご紹介していきます。 

岡田さん

岡田さん

英語で「~だから」「~なので」と言いたいとき、いつも「so」や 「because」ばかりを使ってしまうんですよね。

ミランダ

ミランダ

英語は繰り返しを避ける言語だから、その2つだけだとちょっと表現の幅が狭すぎるわね。「だから」「それで」などの順接の英語表現はもっとたくさんあるわよ!

岡田さん

岡田さん

ミランダさん、色々な表現を教えてもらえませんか?

ミランダ

ミランダ

わかったわ。それじゃあ今日は、「だから」「それで」「なので」「ですので」「そこで」など順接を表す英語の接続詞や副詞を紹介するわ!

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  1. 1英語の順接表現「だから」は何て言う?
  2. 2英語の順接表現「だから」①「so」
  3. 3英語の順接表現「だから」②「because」
  4. 4英語の順接表現「だから」③「therefore」「thus」
  5. 4.1「therefore」例文
  6. 4.2「thus」例文
  7. 5英語の順接表現「だから」④「as」「since」
  8. 5.1「since」例文
  9. 5.2「as」例文
  10. 6英語の順接表現「だから」⑤熟語表現
  11. 7英語の順接表現「だから」⑥「that」
  12. 8英語の順接表現「だから」を使いこなそう!

英語の順接表現「だから」は何て言う?

犬の写真に「順接とは?」という単語を入れた画像です

「順接」とは、2つの文章または文節を接続する方法の1つで、日本語の場合、前に述べたことが後から述べることの原因・理由になっているもののことを言います。

例えば、「電車が遅れた。だから会社に間に合わなかった」という場合の「だから」や、「急に雨が降ってきた。そこで近くの喫茶店で雨宿りすることにした」という場合の「そこで」などが順接表現にあたります。

この「だから」や「そこで」をそのまま英語にしようとすると、真っ先に思い浮かぶのは副詞「so」でしょうか。しかし、英語には「so」以外にも様々な表現があります。

この記事では、「だから」「それで」「なので」「ですので」「そこで」など、順接を表す英語の接続詞や副詞をご紹介していきます。

英語の順接表現「だから」①「so」

犬の写真に「原因+so」という単語を入れた画像です

まずは、日本語の「だから」に最も近い英語の順接表現「so」についてご紹介します。

「so」は、「原因」→「so」→「結論」の順で使うことができる接続詞なので、日本語の語順にそのまま当てはめることができます。例文を見てみましょう。

英文:The trains were delayed so I didn’t make it to work.
和訳:電車が遅れた。だから会社に間に合わなかった。


〇説明
①電車が遅れたこと(原因) → ②会社に間に合わなかったこと(結果)で、接続詞「so(だから)」 が2つの因果関係を表しています。

もう1つ例文を見てみましょう。

英文:I wanted to get to the airport on time, so I left home at 5:00.
和訳:時間どおり空港に到着したかった。それで(そこで)家を5時に出た。


〇説明
①時間通り到着したかったこと(原因) → ②家を5時に出たこと(結果)で、こちらも 「so(それで、そこで)」が2つの要素をつないでいます。

「so」はくだけた表現でも論文などの固い表現でも使える万能な接続詞なので、1番使いやすいかと思います。

英語の順接表現「だから」②「because」

犬の写真に”because+理由"という文字を入れた画像です

次に接続詞「because」を使った順接の表現をご紹介します。下の例文は、先ほどの例文と同じ意味ではありますが、英文における因果の順番が変わります。

英文:I didn't make it to work because the trains were delayed.
和訳:電車が遅れた。だから会社に間に合わなかった。

〇説明
「so」の時とは逆で、①間に合わなかったこと(結果) → ②電車が遅れたこと(原因)の順で述べています。

もう1つ例文を見てみます。

英文:I left home at 5:00 because I wanted to get to the airport on time.
和訳:時間どおり空港に到着したかった。それで(そこで)家を5時に出た。

〇説明
こちらも、①家を5時に出たこと(結果) →②時間通り到着したかったこと(原因)の順で述べています。

ちなみに、接続詞「because」の節は文頭に持ってくることもできます。

英文:Because I wanted to get to the airport on time, I left home at 5:00 .
和訳時間どおり空港に到着したかった。それで家を5時に出た

〇説明
この場合、①時間通り到着したかったこと(原因) → ②家を5時に出たこと(結果)の順番になります。

英語の順接表現「だから」③「therefore」「thus」

犬の写真に「"so”の置き換え」という文字を入れた画像です

「so」はカジュアルな場面でもオフィシャルな場面でも使えるためとても使いやすいですが、ビジネスレターや論文などで多用すると少し幼稚な印象になってしまいます。

そこで、「so」の代わりとして使えるのが、同じく副詞の「therefore」と「thus」です。「therefore」と「thus」は固い表現なので、論文などのフォーマルな文章にぴったりです。

それぞれ例文を見てみましょう。

「therefore」例文

英文:The trains were delayed, therefore I didn’t make it to work.
和訳:電車が遅れました。なので会社に間に合いませんでした。

英文:I wanted to get to the airport on time, therefore I left home at 5:00.
和訳:時間どおり空港に到着したかった。それで家を5時に出ました。

「thus」例文

英文:Our company had enough funds to develop infrastructure; thus we finished the project in time. 
和訳:我が社はインフラ開発のための資金を十分持ち合わせておりました。ですのでプロジェクトは期限内に終了できました。


英文:I couldn't renew my work visa in Japan; thus I'll need to go back to my home country soon.
和訳:日本での労働ビザを更新できませんでした。ですので間もなく祖国に戻らなければなりません。


〇説明
「thus」を「so」と同じように順接の文で使う場合、通常 「thus 」の前に「:(コロン)」、「;(セミコロン)」または 「and」を置いて「原因 ; thus 結論」という形にします。

「therefore」や「thus」の代わりに、「accordingly」や「hence」という単語を使うこともできます。どちらも「そこで…」「それゆえ…」「したがって…」という意味になり、論文、契約書、法律文書などで使われます。

英語の順接表現「だから」④「as」「since」

犬の写真に「becauseの置き換え」と書いた画像です。

接続詞「because」と同じように使うことができるのが、同じく接続詞の「since」と「as」です。「since」と「as」は、どちらも「原因」の節を導きます。

それぞれ例文を見てみましょう。

「since」例文

英文:I decided to go to bed early last night since I was very tired after a business trip.
和訳:出張後、とても疲れていました。なので昨晩は早く寝ることにしました。


英文:Since I was very tired after a business trip, I decided to go to bed early last night.
和訳:出張後、とても疲れていました。なので昨晩は早く寝ることにしました。


〇説明
「since」は、理由が明確な場合に使われることが多いです。また、文頭での使用を好まれる点も特徴的です。もちろん論文でも使える表現です。

「as」例文

英文:I didn't make it to the meeting as the trains were delayed.
和訳:電車が遅れました。ですのでその会議に参加できませんでした。

英文:As the trains were delayed, I didn't make it to work .

和訳:電車が遅れました。ですのでその会議に参加できませんでした。

〇説明
接続詞「as」にはいろいろな意味があるので、原因・理由ということを明確にしたい場合は「because」を使うのがベターです。しかし、「as」は「because」より固い表現なので、論文などでの使用には適しています。

英語の順接表現「だから」⑤熟語表現

犬の写真に順接の単語を書いた画像です

ここからは、熟語で表す順接表現をご紹介していきます。フォーマルな文章や論文などで、繰り返しの表現を避けたいときに使用することができます。
 

①based on the fact that...

こちらの表現は、「because」「as」「since」などと同じように使うことができます。

英文:The company changed its strategy based on the fact that the yen went down against the dollar.
和訳:円がドルに対して値下がりした。そこでその会社は戦略を変更した。


〇説明
「based on the fact that」 の後には原因となる文章を持ってきます。ビジネスレターや論文などで「(過去または現在の)…という事実に基づいて」というニュアンスを表現したいときに使います。

②on the grounds that...

次に①と同じように使える「on the grounds that...」の例文をご紹介します。

英文:He was fired on the grounds that he was late for work several times.
和訳:彼は仕事に複数回遅刻した。それで解雇された。

〇説明

①と同じく、「on the grounds that」の後には原因となる文章を持ってきます。

③in as much as...

「because」より少し弱い意味で使えるのが「in as much as...」という表現です。

英文:There won't be many visitors today in as much as it's raining again.
和訳:また雨が降っています。ですので今日の来場者は多くないでしょう。


〇説明
①、②と同じく、「in as much as」の後ろには原因を表す文章が入ります。

④with the result that...

「with the result that...」は「so」と同じように使うことができますが、「so」よりも固い表現です。

英文:The trains were delayed, with the result that I didn’t make it to work.
和訳:電車が遅れました。それで会社に間に合いませんでした。

〇説明
「with the result that」の後ろには結果を表す文章がきます。「so」「therefore」「thus」と同じように使うことができます。

英語の順接表現「だから」⑥「that」

犬の写真に吹き出しを入れた画像です

「that」が、「なので」「ですので」「そこで」という意味を表すこともあります。

英文:
I am happy to inform you that I have found a job in a travel agency.
和訳旅行会社に就職が決まりましたのでここにお知らせします。


〇説明
こちらの文は、「that」が「〜なので」という原因の節を導いています。このときの「that」は接続詞になります。

英語の順接表現「だから」を使いこなそう!

犬の写真に「だから まとめ」と挿入した画像です

この記事では、英語の順接表現で使える単語や熟語をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

様々なシーンごとに適切な表現を使うためにも、繰り返しを避けるためにも、できるだけ多くの表現を覚えておくことをおすすめします。

最後に、今回ご紹介した表現をまとめておくので、順接表現に迷ったときには是非ご活用ください!

①日本語キーワード

だから
それで
なので
ですので
ですから
そこで
ので

② 副詞「so」と類似表現

so
therefore
thus
hence
accordingly
with the result that...

上の表現の中では「so」が最も一般的で、「therefore」以降は少し固い表現になります。特に「with the result that...」は口語ではほとんど用いられず、どちらかというとビジネスレターや論文で見られる熟語です。

③接続詞「because」と類似表現

because
as
since
based on the fact that...
on the grounds that...
in as much as...

「based on the fact that...」以下は、論文などのフォーマルな文章で使う表現になります。

Laima

Laima

学生時代から海外に興味があり、アイルランドとロシアで語学留学を経験。現在は英語とロシア語を使う職に就いています。皆さんのお役に立てるような情報を発信していきます!


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