英語のリエゾン(リンキング)とリダクションの習得がリスニング力アップの鍵?!

英語のリエゾン(リンキング)とリダクションの習得がリスニング力アップの鍵?!

日本人がネイティブの英語を聞き取れない大きな原因の1つに、「リエゾン(リンキング)」「リダクション」などの「音の変化」が聞き取れないことがあげられます。この記事では、リエゾン(リンキング)、リダクションを始め、英語の音の変化についてご紹介していきます。

岡田さん

岡田さん

TOEICのリスニングで流れる英語は聞き取れるのに、実際にネイティブスピーカーと話しているときの英語はすごく聞き取りづらいんです。そんなにスピードが変わっている感じもしないのですが、これは何が原因なのでしょうか?

ミランダ

ミランダ

ネイティブスピーカーの英語が聞き取れないのは、英語の「音の変化」が原因になっていることが多いわよ。

岡田さん

岡田さん

音の変化ってなんですか?

ミランダ

ミランダ

音の変化は、ネイティブスピーカーが自然な速度で英語を話すときに起こる発声音の変化のことよ。

岡田さん

岡田さん

なるほど。音の変化について詳しく教えてもらえませんか?

ミランダ

ミランダ

もちろんいいわよ!

コンテンツ [表示]

  1. 1英語のリエゾン(リンキング)とリダクションの習得がリスニング力アップの鍵?!
  2. 2英語の音の変化①リエゾン(リンキング)
  3. 2.1リエゾン(リンキング)例
  4. 3英語の音の変化②リダクション
  5. 3.1リダクション例
  6. 4英語の音の変化③弱形
  7. 5英語の音の変化④フラップの「t」
  8. 5.1フラップの「t」例
  9. 6リエゾン(リンキング)・リダクションなど英語の音の変化をマスターしよう!

英語のリエゾン(リンキング)とリダクションの習得がリスニング力アップの鍵?!

音を調節している
Photo bypixel2013

TOEICのリスニングで流れる英語は聞き取れるのに、実際のネイティブとの英会話では英語を聞き取れないという方はいませんか?

これは英語を話すスピードも1つの原因ではありますが、それ以上に英語の「音の変化」によるところが大きいです。

英語の音の変化とは?

音の変化とは、ネイティブスピーカーが自然な速度で英語を話すときに起こる発声音の変化のことで、代表的な変化が「リエゾン(リンキング)」と「リダクション」です。

TOEICなどに比べてネイティブの話す英語が聞き取りづらいのは、この音の変化の量が圧倒的に多いことが原因です。

この記事では、リエゾン(リンキング)、リダクションの他に、弱形、フラップの「t」を加えた4つの音の変化についてご紹介していきます。

英語の音の変化①リエゾン(リンキング)

手がつながっている
Photo bygeralt

英語の音の変化1つ目は、「リエゾン(リンキング)」です。

リエゾン(リンキング)とは、子音で終わる単語の後ろに母音で始まる単語がきたとき音が連結することを言います。

リエゾン(リンキング)例

stand up
スタンダッ

like it
ライキッ


「like it」に関しては、母音で終わる単語の後ろに母音で始まる単語がきているからルールと違うのではないかと思う方もいらっしゃるかと思います。しかし、「like」の「e」は無声音といって発音しない音になります。そのため、子音「k」と母音「i」が連結し「like it」となります。

これがリエゾン(リンキング)です。

英語の音の変化②リダクション

光が消える
Photo byWolfBlur

英語の音の変化2つ目は、「リダクション」です。

リダクションとは、破裂音(p,b,k,g,t,d)で終わる単語の後ろに子音で始まる単語がきたとき、破裂音(p,b,k,g,t,d)が消失することを言います。

リダクション例

good morning
グッモーニン

take care
テイケア


「take」の「e」に関しては、先程の「like」と同じく無声音の「e」になるので、破裂音の「k」で終わる単語の後ろに子音で始まる単語がきているルールに当てはまります。

英語の音の変化③弱形

レンズ
Photo byFree-Photos

英語の音の変化3つ目は、「弱形」です。

弱形とは、機能語が非常に弱く発音されることで、この弱形に苦戦する英語学習者の方は多いです。

例を見る前に、まずは機能語についてご説明しておきます。

機能語とは、冠詞、前置詞、代名詞のことを指し、文章の中であまり強い意味を持たないものがそれにあたります。機能語以外の名詞、動詞、形容詞など文章の中で強い意味を持つものは、内容語と言います。

それでは、機能語が弱く発音されるとはどういうことなのでしょうか?

機能語が弱く発音されるとは?

代名詞「him」を例にとってみてみましょう。

多くの日本人は、「him」を「ヒム」と発音しますが、これは「him」の強形の発音になります。

というのも、機能語には、強形と弱形の2つの発音があるのです。

機能語には2つの発音がある?

英語の辞書などで調べてみれば分かりますが、「him」には強形「hím(ヒム)」と弱形「(h)ɪm(ィム)」の2つの発音が存在します。

ネイティブは基本的に機能語を弱形で発音するため、「him」は「(h)ɪm(ィム)」の音で発音されます。

しかし、多くの日本人は強形の発音しか知らないため、機能語が弱形で発音されたとき何と言ったのか聞き取れないということが起きてしまいます。

強形はいつ使う?

弱形で発音されることが多い機能語ですが、その単語を強調したいときには、強形で発音されることもあります。

例えば、「Who do you like?」と聞かれて「I like him.」と答える時には、「him」が1番伝えたい内容になりますよね。このような場合は、「him」は強形「hím(ヒム)」で発音されます。

英語の音の変化④フラップの「t」

マイク
Photo byBroesis

英語の音の変化4つ目は、「フラップの『t』」です。

フラップの「t」とは、「t」が母音で挟まれた時、「t」の音がラ行またはダ行の音に変化するというものです。

フラップの「t」例

water
ウォラ

letter
レラ

better
ベラ


ちなみにイギリス英語では、フラップの「t」の音の変化は起こらず、「ウォタァ」「レタァ」のように発音されることが多いです。同じ英語でも国によって発音の特徴が異なるのは面白いですね。

リエゾン(リンキング)・リダクションなど英語の音の変化をマスターしよう!

ヘッドホン
Photo byPexels

この記事では、リエゾン(リンキング)、リダクションを始め、英語の音の変化についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

英語はこのようなルールに基づいて音が変化しているのだと知っているだけでも、聞き取りやすさが随分変わってきます。今後リスニングの練習をする際には、今回ご紹介した音の変化の聞き取りを是非意識してみてください!

英語の音の変化まとめ

  • リエゾン(リンキング):子音+母音で連結
  • リダクション:破裂音(p,b,k,g,t,d)+子音で破裂音(p,b,k,g,t,d)が消失
  • 弱形:機能語を非常に弱く発音
  • フラップの「t」:母音+「t」+母音で「t」がラ行orダ行に変化
MIKO

MIKO

小学生の頃から英語が大好きで、以来ずっと英語学習に力を入れてきました。現在も英語関係の仕事に就き、英語漬けの日々を送っています。私自身の経験をもとに、英語学習者の方にとって有益な記事を書いていきたいと思っています。


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