
岡田さん

ミランダ
場所によって、通じやすいところと通じにくいところがあるわよ。

岡田さん
そうなんですね!今回は台北と高雄に行く予定なんですが、どのくらい英語が通じるか教えてくれませんか?

ミランダ
いいわよ!今回は、台湾でどのくらい英語が通じるのかや台湾人の英語力がどのくらいなのかを、現地の生の声やデータを使いながら紹介するわね!
台湾では英語が通じる?
台湾は日本から距離が近く、海外旅行としては比較的気軽に行くことのできる国ですよね。
台湾で中国語が話されていることはみなさんご存知だと思いますが、台湾でどのくらい英語が通じるのかについては知らない方も多いのではないでしょうか?
この記事では、筆者の台湾の友人から聞いた生の情報や、統計データなどをもとに、台湾人の英語力について詳しく解説していきます。これから台湾に旅行に行くけど英語が通じるのか不安という方は必見です。
台湾人の英語力①現地住民の声
ここでは、台湾の英語事情について、筆者の台湾人の友人からの情報に基づいて解説していきます。
今回お話を聞かせてくれたのは、アレックスさんとシャルロットさんです。
2人とも、台湾生まれの台湾育ち。「餅は餅屋」ということで、現地に住むお2人に「台湾と英語」についてお話を聞きました。以下の説明では、アレックスさんを男性キャラクター、シャルロットさんを女性キャラクターで表しています。
現地住民の声①台湾では「English name」を付けるのがイマドキ!
台湾は中国色が強いイメージですが、最近の台湾は欧米化しつつあります。
その一つの証拠として顕著なのが、English nameです。上記の友人紹介を読んで、「台湾人なのに、アレックスとシャルロットという名前なの?」と不思議に思ったかもしれません。筆者自身、2人が英語風の名前を名乗ったときは、とても驚きました。
実は、台湾では子供にEnglish nameをつけてあげるのがイマドキなのだそうです。2人も、両親から付けてもらった名前だとのこと。漢字の名前も付けますが、それとは別に英語風の名前で呼び合うのが一般的です。

台湾では、English nameをつけるのが流行っているわ。両親か、学校の先生に付けてもらうのが普通よ。私も、「シャルロット」って呼ばれてるわ。

僕も「アレックス」と呼ばれるのが普通だよ。僕の友達もみんなEnglish nameを持っているね。「マックス」とか「ロバート」とか。台湾では当たり前だから、むしろ他の国の人が「持っていない」ということの方が驚きだよ。
現地住民の声②英語が通じやすい地域
アレックスさんとシャルロットさんは2人とも台北の出身で、英語はペラペラです。共通の意見としては「台北では英語が通じやすい」とのことでした。大学が多く、国際的な教育も進んでいる台北では、大学生を中心に英語を話せる人が多いです。詳しい情報はこの後データを通して解説します。

台北は英語を話せる人が多いと思うわ。観光客も多いし、あちこちで英語が聞こえるわよ。

大学生くらいの年齢なら、基本的な英語は話せる人が多いよ!台北周辺の大学なら、たくさんの学生が欧米に留学するのが普通だから。
台湾人の英語力②世界ランキング順位
続いて、データから台湾人の英語力をみていきます。
台湾全体の英語力
まずは、台湾人の英語力は世界的に見てどのくらいのレベルなのかを、成人を対象とした世界最大の英語能力ランキング「EF EPI」(2018年版)を見て確認しましょう。
EF EPIとは、グローバル教育機関「EF」による英語能力試験「EF試験」を受験した成人の、国ごとの英語能力指数のことです。
2018年最新版をまとめたのが、上記のグラフです。グラフを見ると、台湾は全88カ国中48位で「低い」レベルとなっています。2014〜2016年あたりは「標準」ランクに入っていたものの、年々順位を落としていっていることがわかりますね。
ちなみに同ランキングで日本は49位に位置しており「低い」レベルとなっています。したがって「台湾人の英語力は日本人と同じくらい」と考えられます。
地域別の英語力
続いて、地域別の英語力を見ていきます。以下は、台湾の都市ごとの英語指数と、英語能力を表にしたものです。実際の数字は下記のリンク先で確認できます。
地域 | 指数 | 英語能力 |
台北(英語表記:Taipei) | 54.14 | 標準的 |
新北(英語表記:New Taipei) | 53.03 | 標準的 |
台南(英語表記:Tainan) | 52.70 | 標準的 |
桃園(英語表記:Taoyuan) | 52.34 | 低い |
台中(英語表記:Taichung) | 51.27 | 低い |
高雄(英語表記:Kaohsiung) | 50.25 | 低い |
台北や新北、台南のような観光地として有名なところは、「標準的」な英語力となっています。ちなみに、東京は指数が55.13で「標準的」の評価です。つまり、台湾の一番英語が通じやすい都市は「東京と同じくらい」と考えてよさそうです。ただ、高雄は観光地として有名ですが、英語力に関しては「低い」の評価になっているので、注意が必要です。
台湾では英語が通じる? まとめ
ここまで、台湾人の英語力についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
筆者の現地の友人たちの意見や、実際の統計データから、台湾は地域によって英語の通じる場所、通じにくい場所があることが分かりました。台湾に旅行に行く際に役立てていただければ幸いです。
台湾人の英語力 まとめ
- 台湾全体の英語能力は「日本と同じくらい」
- 台北は英語が通じやすい
- 高雄は英語が通じにくい
今度、旅行で台湾に行くのですが、台湾では英語が通じるのでしょうか?