
岡田さん

ミランダ
なるほどね。たしかに「イギリス人」っていう風に日本語で考えていると、なかなか思い浮かばないかもしれないわね。

岡田さん
「イギリス」って英語ではないんですよね?

ミランダ
そうよ!今日は「イギリス」や「イギリス人」の英語表現を教えてあげるわ!
「イギリス人(英国人)」は英語で何て言う?
みなさんの中に、英国の英語表現を「イギリス」だと思っている方はいらっしゃいませんか?「イギリス」は、いかにも英語表現のように見えますが、実はこの言葉、英語ではありません。
それでは、なぜ日本人が英国のことを「イギリス」と呼ぶようになったのでしょうか?
イギリスと呼ばれるようになった経緯
初めて日本に来たイギリス人は、William Adamsと言うイングランド出身の航海士でした。1600年の事です。
イギリス人とはいっても、当時イギリスという国はまだありませんでした。そして当時の日本にはオランダ語やポルトガル語の通訳者しかおらず、彼は「イングランド人」として徳川家康に紹介されたようです。
イングランドの対訳にあたるオランダ語の 「Engelsch(エンゲルス)」 やポルトガル語の 「Inglez(イングレス)」「Inglaterra(イングラテラ)」という単語が、日本人の発音しやすい 「エゲレス」に変化し、そこから「イギリス」と発音するようになったと言われています。
それでは、日本人が言うところの「イギリス」や「イギリス人」は、英語ではどの様な表現になるのでしょうか?この記事では、「イギリス」や「イギリス人」の英語表現について、代表的なものをいくつかご紹介していきます。
「イギリス人(英国人)」の英語表現①定番表現
「イギリス人(英国人)」と言う時に最もよく使われるのは 「the British」です。"ブリティッシュ" のように発音し、発音記号は「brítiʃ」です。
「the British」には、イングランド人、スコットランド人、ウェールズ人、北アイルランド人が含まれます。彼らはもともと、独自の言葉や文化を持ち、異なる国を形成していましたが、現在ではこれらの国が連合し、「the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland(グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国)」がイギリスの正式名称となっています。略して「UK」という表現が頻繁に使われます。
「イギリス人(英国人)」の英語表現②国(地域)別の表現
先程、「イギリス」の正式名称は「the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)」であると説明しました。これらは、以下の4つの国(地域)から成り立っています。
- England(イングランド)
- Scotland(スコットランド)
- Wales(ウェールズ)
- Northern Ireland(北アイルランド)
出身地域 | 呼称 | 発音記号(発音) |
England | the English | íŋglɪʃ(イングリッシュ) |
Scotland | the Scottish | skάṭɪʃ(スカティシュ) |
Wales | the Welsh | wélʃ(ウェルシュ) |
Northern Ireland | Northern Irish people | nˈɔɚðɚn άɪ(ə)rɪʃ(ノーサーン アイリッシュ) |
「イギリス人(英国人)」の英語表現③その他
その他にも、「イギリス人」という表現には以下のような表現もあります。
別称 | 発音記号(読み方) | 説明 |
Brit | brít(ブリット) | 口語。イギリス人自身がくだけた感じで「I'm a Brit.」と使う。 |
Briton | brítn(ブリトン) | 現代では主に文語。新聞やニュース番組などの報道関連の見出しでよく使われる。 例:「Two Britons rescue the injured Japanese (二人の英国人が負傷した日本人を救う)」 |
Britisher | brítiʃər(ブリティシャー) | イギリス植民地時代のインド亜大陸で発祥し、現在はインドと近隣諸国の英語話者、アメリカ人が使っている。 |
「イギリス人(英国人)」の英語表現まとめ
この記事では、「イギリス人」の英語表現をいくつかご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?初めて出会った表現もあったのではないでしょうか?
「イギリス人」の英語表現は様々ありますが、是非地域ごとの使い分けなども頭に入れておいてください。
この前、外国から来た友達と英会話をしていて「イギリス人」という英語がでてこなかったんです。