
岡田さん

ミランダ
間接話法は、対人していない人が言った言葉を、自分の言葉に言い直して対人相手に伝える用法のことよ。

岡田さん
なるほど。人の言葉を「」の中に入れて、そのまま対人相手に伝える直接話法とはまた違うものなんですね!

ミランダ
その通りよ!それじゃあ今日は、間接話法と直接話法の違いや変換方法、間接話法の中の疑問文の用法についても詳しく説明していくわね。

岡田さん
はい、よろしくお願いします!
英語の間接話法とは?
英語の間接話法とは、対人していない人が言った言葉を、自分の言葉に言い直して対人相手に伝える用法のことです。
間接話法は日常英会話でも頻繁に使われるため、間接話法を正しく理解し使いこなすことができれば、英会話の幅も一気に広がることでしょう。
この記事では、間接話法と直接話法の違いや変換方法、間接話法における疑問文の用法などを例文を交えながらご説明していきます。繰り返し練習して、是非使い方をマスターしてください。
英語の間接話法の使い方①間接話法と直接話法の違い
まずは、英語の間接話法と直接話法の違いについて整理していきます。
直接話法との違い①直接話法と間接話法
まずは、「サリーは忙しいって言ってるよ」という文を、直接話法と間接話法それぞれで英作してみましょう。
直接話法:Sally says, "I am busy."
間接話法:Sally says that she is busy.
直接話法では、引用符「"」を使ってサリーの言葉をそのまま引用しています。
一方間接話法では、サリーが言った言葉を自分の言葉に言い直して対人相手に伝えています。
直接話法との違い②自由直接話法と自由間接話法
間接話法と直接話法には、自由間接話法と自由直接話法という用法もあります。どちらも伝達節が省略された表現になります。
自由間接話法
間接話法では、「彼女は〜と言った」のように、「say」などの動詞を用いて文全体を締めくくる伝達節が存在しますが、自由間接話法の場合はその伝達節の部分が欠けます。
間接話法:My mother says that she will come back and see him soon.
自由間接話法:My mother will come back and see him soon.
和訳:母がすぐに帰って彼に会うと言っている。
自由直接話法
自由間接話法の仕組みと同じように、直接話法の伝達節の部分が欠けたものが自由直接話法です。自由直接話法は、小説や戯曲の台詞などで発話者が明確な場合に用いられることがあります。自由直接話法は直接話法の一種であるため、主語が発話者になるということも覚えておきましょう。
直接話法:Mother says, "I will come back and see him soon."
自由直接話法:I will come back and see him soon.
和訳:母がすぐに帰って彼に会うと言っている。
自由直接話法での 「I」 はこの場合、母を指します。
英語の間接話法の使い方②直接話法から間接話法への変換
間接話法と直接話法は、それぞれ言い換えることができます。ここでは、直接話法から間接話法へ変換する方法や、変換する際の注意点などを見ていきます。
直接話法から間接話法への変換方法
先ほどご紹介した「サリーは忙しいって言ってるよ」という例文を使って、直接話法を間接話法に変換してみましょう。
直接話法:Sally says, "I am busy."
⬇
間接話法:Sally says that she is busy.
直接話法から間接話法の変換手順
①引用句「"」を外して前に「that」を置く。
②「I」を「she」に、「am」を「is」に変える。(人称によってbe動詞は適切なものを選びましょう)
直接話法から間接話法への変換時の注意点
直接話法から間接話法への変換には、使用する単語や時制など、いくつか注意点があります。
注意点①代名詞と動詞の変換を忘れない
直接話法から間接話法に変換する際には、変換手順②にもあるように、代名詞とその後の動詞の変換を忘れずに行いましょう。
注意点②単語の変換が必要な場合がある
直接話法を間接話法に変換する際には、使用する単語を変えばければならないことがあります。
直接話法:Sally said, "I am busy now."
⬇
間接話法:Sally said that she was busy then.
このように、直接話法の時に使っていた「now」という単語は、間接話法に変換する場合は「then」という単語に変換しなくてはなりません。「now」と「then」の他にも、変換が必要となる単語はいくつか存在します。以下に表でまとめていますので、参考にしてください。
直接話法 | 間接話法 |
now | then |
today | that day |
yesterday | the day before the previous day |
tomorrow | the next day the following day |
next week | the next week the following week |
last night | the night before the previous night |
last year | the year before the previous year |
ago | before |
here | there |
注意点③時制を一致させる必要がある
直接話法:Sally said, "I was busy."
⬇
間接話法:Sally said that she had been busy.
こちらは「サリーが忙しかったと言っていた」ということを伝える例文で、直接話法では引用符「"」の中の時制が過去形になっています。
それに対して、間接話法では主節の時制が過去形で、「that」以下の時制が過去完了形になっています。
このように、直接話法から間接話法に変換する際に、主節の時制が過去形の場合は「that」以下の文は時制を一つ下げる必要があります。
それでは、他の例文も見てみましょう。
直接話法:Sally said, "I am busy."
間接話法:Sally said that she was busy.
直接話法:Sally said, "I will be busy."
間接話法:Sally said that she would be busy.
どちらの例文でも、「that」以下の文の時制が一つ下がっていることがおわかりいただけますでしょうか。
このように、直接話法から間接話法に変換する際には使用する時制に注意する必要があります。
英語の間接話法の使い方③疑問文の用法
次に、間接話法における疑問文の用法について見ていきましょう。
「彼が、彼女がどこにいるか知ってるかって聞いてきたの」という例文を使ってご説明します。
直接話法:He asked me, "Do you know where she is?"
間接話法:He asked me if I knew where she was.
このように、間接話法の中で疑問文を使う時は「if」または「whether」を用います。
疑問詞を使った疑問文の場合
「what」「why」「how」などの疑問詞を間接話法にする場合は、疑問詞+文節の順番になります。
直接話法:"What is your favorite sport?" she said to Tom.
間接話法:She asked Tom what his favorite sport was.
直接話法:My boss said to me, "Why are you so late?"
間接話法:My boss asked me why I was so late.
直接話法:He asked me, "When did you start learning English?"
間接話法:He asked me when I had started learning English.
疑問文の場合も、代名詞や時制など、間接話法へ変換する際の注意点を忘れないようにしましょう。
英語の間接話法まとめ
今回は、英語の間接話法についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
日本語でも、対人していない人が言った言葉を自分の言葉に言い直して、対人相手に伝えるということはよくあります。
その場にいない人の言葉を自分の言葉に言い直せるようになれば英会話の幅がぐっと広がるので、ぜひマスターしてくださいね!
ミランダ先生、間接話法って何ですか?