
岡田さん

ミランダ
もちろん。どれどれ、、、。英文法は正しいけれど、要点が分かりにくいわ。

岡田さん
えっ、そうなんですか?要点を伝えやすい書き方はどうすればいいでしょうか。

ミランダ
日本語と英語の違いを理解することが大切ね。それぞれの特徴を把握しておくと、上手に英作文が書けるわよ。例文を使いながら詳しく説明するわね。
コンテンツ [表示]
- 1英作文の書き方や練習方法が知りたいあなたへ
- 2英作文書き方のコツの前に
- 3英作文の書き方とコツ①結論は先頭に出す
- 3.1英作文の書き方のコツ 結論を先頭に出す
- 3.2結論を先頭に出す練習
- 4英作文の書き方とコツ②「モノ」を主語にする
- 4.1英作文の書き方のコツ 「モノ」を主語にする
- 4.2「モノ」を主語にする練習
- 5英作文の書き方とコツ③文型を変える
- 5.1英作文の書き方のコツ 文型を変える
- 5.2文型を変える練習
- 6英作文の書き方とコツ④命令形をうまく使う
- 6.1英作文の書き方のコツ:命令形をうまく使う
- 6.2命令形を作る練習
- 7英作文の書き方とコツ⑤商品説明の完成例
- 8英作文の書き方とコツ⑥すぐに使えるテンプレート集
- 8.1テンプレート①無生物主語を用いた例文
- 8.2テンプレート②命令形を用いた例文
- 9英作文の書き方とコツ まとめ
英作文の書き方や練習方法が知りたいあなたへ
私たち日本人は学校で習った「型にはまった」英文を書いてしまいがちですが、英語らしい英文を書くには英語と日本語両方の特徴をよく知ることが大切です。
この記事では、英語の特徴と日本語の特徴を対比させながら、日本人にとって英文が書きやすくなるコツと練習方法をご紹介しますので、是非英作文に役立ててください。記事の最後には、すぐに使えるテンプレートもご紹介します。
英作文書き方のコツの前に
書き方を具体的に説明する前に、上記の画像に書かれている英作文を見てみましょう。どこが不自然か、分かるでしょうか?
文法的には正しく、一見何の問題もなさそうに見えますが、もっと簡潔で洗練された文章に出来ます。ここから、1文ごとにポイントを整理しながら書き方のコツを例をお示ししながらご紹介していきます。
英作文の書き方とコツ①結論は先頭に出す
英作文の書き方のコツの一つ目は、結論を文の始めに書くことです。詳しく見ていきましょう。
英作文の書き方のコツ 結論を先頭に出す
日本語と英語には以下のような違いがあります。
日:結論を文の後に持ってくる傾向がある
英:結論を先に言うことが好まれる
先程の英作文の一行目を見ていきながら、詳しくご説明します。
英文: InstaWeb is a new application which can build up a website without any programming skills.
和訳: InstaWebというアプリケーションは、プログラミング知識がなくても簡単にWebサイトを立ち上げられます。
上の文で最も言いたい結論は「プログラミング知識なしで使える」ということです。したがって「プログラミング知識なしで使える」をできるだけ文の始めに持っていけば、より英語らしい言い方になります。
結論を先頭に出す練習
では実際に結論を先に出してみましょう。まずは、英文を意味の塊ごとに分けます。
英文:InstaWeb is /a new application/ which can build up a website/ without any programming skills.
和訳:InstaWebは/新しいアプリケーションである/Webサイトを立ち上げることができる/プログラミング知識なしで
ここでは「プログラミング知識なしで」が大事なポイントなので、以下のように日本語を並び変えます。
InstaWebは/新しいアプリケーションである/プログラミング知識なしで/Webサイトを立ち上げることができる/
英文に直すと、以下のようになります。
英文: A new application, InstaWeb, doesn’t need any programming skills to create a website.
和訳: 新しいアプリケーション、InstaWebは、プログラミング知識がなくても簡単にWebサイトを立ち上げられます。
いかがでしょうか?「doesn't need」という否定形を用いることで「InstaWebはプログラミング知識を必要としない」という結論を先に述べています。より「言いたいこと」がわかりやすくなりましたね。
このように、「要素ごとに文を区切る→言いたいこと(結論)ができるだけ先に来るように並び替える」という2点を意識して結論を先頭に出す練習をしてみましょう!
英作文の書き方とコツ②「モノ」を主語にする
続いて二つ目のコツをご紹介します。
英作文の書き方のコツ 「モノ」を主語にする
日本語と英語には以下のような違いがあります。
日:「人」を主語にすることが多い
英:「モノ」を主語にすることが多い
第2のコツは、「モノを主語にする」です。人や生き物など「生物」ではない「モノ」を主語にすることを、「無生物主語」と言います。無生物主語の表現は、英語が得意とするところです。とはいえ、日本人にとってはあまり馴染みのない表現なので、まずは練習してみましょう。
「モノ」を主語にする練習
英文: If you use InstaWeb, you can build a new website in a minute!
和訳: InstaWebを使えば、1分でWebサイトを立ち上げられます!
この文の「主語(動作主)」を考える際、日本語では「人」を想定しがちです。つまり、「あなた」という商品の利用者の存在を前提にしています。
ですが、商品をアピールしたい場合には、英語ならその商品そのものを主語にすることが多いのです。この場合であれば、「モノ」である「InstaWeb」を主語にして、以下のような文にします。
◯解説
「InstaWeb」を主語にし、さらに「enable」を用いて「モノが人に物事を可能にさせる」という「無生物主語」ならではの表現になっています。
このように、「人を主語にする→モノを主語にする」という点を意識して主語を変える練習をしてみましょう!
英作文の書き方とコツ③文型を変える
ここでは、日本語と英語の文型を意識して上手に英作文するコツについてご紹介します。
英作文の書き方のコツ 文型を変える
日:SOVの文型を取る
英:SVOの文型を取る
第3のコツは、「文型を変える」です。日本語では「〇〇が〜を〜する」というSOV文型になります。一方、英語では「〇〇が〜する・〜を」のようなSVO文型になります。この点を意識して、次の文章を読んでみましょう。
英文:Nowadays, the workers who have skills to create a website are needed by many companies.
文法としては正確ですが、主語(S)「the workers」と動詞(V)「are needed」が離れてしまい、結論にたどり着くまでに時間がかかります。
文型を変える練習
文型を変える練習方法①主語(S)と動詞(V)を近づける
結論を早い段階で知らせるために、文型を変えて主語(S)と動詞(V)の距離を縮める考えを練習しましょう。
最近では/多くの企業で/Webサイトの構築スキルがある/働き手が/求められています。
文を5つの要素に分けました。この文で伝えたいポイントは、「多くの企業がスキルのある働き手を求めている」ということです。「結論を前に出す」という点を意識して、以下のように書き換えることができます。
英文:Many companies want workers who can create a website.
和訳:多くの企業は、Webサイトを作れる働き手を求めている。
◯解説
文型を「SVO文型」にして「Many companies→want」とSVが繋がることで、「求めている」という要点がすぐに分かります。また、「workers(O)」も直後に来るので「働き手を求める」点が理解しやすくなっています。
文型を変える練習方法②動詞(V)を変える
英文:You don’t have to learn to program if you choose InstaWeb.
和訳:InstaWebを選べば、プログラミングを覚える必要はありません。
英文:InstaWeb doesn’t require you to learn programming skills.
和訳:InstaWebを選べば、プログラミングを覚える必要はありません。
動詞(V)に「require」を使うことで、利用者である「you」を目的語(O)に取れ、「you」の反復を避けることができました。
英作文の書き方とコツ④命令形をうまく使う
続いては、命令形をうまく使う方法についてご紹介します。
英作文の書き方のコツ:命令形をうまく使う
日:命令形はやや強いニュアンスを持つ
英:命令形は積極的なメッセージになりうる
第4のコツは、「命令形をうまく使う」です。命令形は強い意味を持ちますが、広告などPRをする場合に上手に取り込むと効果的な一言として使えるものになります。
英文:Whenever you want, you can design your ideas.
和訳:いつでも好きなときに、あなたのアイディアをデザインし始められます。
ここでも主語(S)「you」の繰り返しを避けるため、「命令形」をうまく使ってシンプルに書き換えましょう。「主語を前に出す→動詞を前に出す」ことを意識します。
命令形を作る練習
命令形は、動詞(V)を先頭に出して作ります。この文の主節の動詞(V)である「design」を前に出したいので後半の節「you can design your ideas」を前に持ってきて、「you can」を省略します。
you can design your ideas/Whenever you want
↓
design your ideas/Whenever you want
これで以下のような命令文が完成します。
英文:Design your ideas whenever you want.
和訳:いつでも好きなときにアイディアをデザインしましょう。
このように、命令文にする際には以下のステップを意識するようにしましょう。
- 主節を文の先頭に持ってくる
- 主節の主語を省略し、動詞から始める
英作文の書き方とコツ⑤商品説明の完成例
それでは、ここまでのポイントを盛り込んだ完成例(上の画像)を見てみましょう。書き直し前と比べて要点がキャッチしやすく、くどい言い回しが減っていますよね。
英作文の書き方とコツ⑥すぐに使えるテンプレート集
それでは最後に、すぐに使えるテンプレートをご紹介します。無生物主語と命令形は英語ではよく使われる表現なので、上手に使えるようになりましょう。
テンプレート①無生物主語を用いた例文
「モノが人に物事を可能にさせる」という言い回しは、英文で便利に使える表現です。ここでは「enable」、「allow」、「let」を使ったテンプレートをご紹介します。
①enableを使ったテンプレート
テンプレート例文 | 和訳 |
Progress in medicine enables people to live longer and longer. | 医療の発達により人々はますます長生き出来るようになった。 |
The newest technology enables you to work more efficiently. | 最新のテクノロジーのおかげで、より効率的に働くことが出来る。 |
②allowを使ったテンプレート
テンプレート例文 | 和訳 |
The scholarship allows a poor student to study at a famous university. | 奨学金のおかげで金銭的余裕のない学生も有名校に通える。 |
This free-pass card allows you to use this spa freely today. | このフリーパスカードがあれば、スパを1日自由に使える。 |
Smoking is not allowed inside this building. | 当ビル内は禁煙です。 |
③letを使ったテンプレート
テンプレート例文 | 和訳 |
This coupon ticket let you buy an item cheaper. | このクーポンで商品が安く手に入る。 |
This cafeteria let you charge your phone freely. | このカフェテリアなら、無料でスマホ充電できる。 |
The dog didn't let the thief break into the house. | 犬のせいで泥棒は家に押入れなかった。 |
テンプレート②命令形を用いた例文
例文 | 訳文 |
Spread your ideas! | アイデアを広めよう |
Share it everywhere! | どこでもシェア! |
Take it, Load it, and Watch it. | (動画などを)撮って、上げて、視聴して |
Get your smartphone smarter! | お手持ちのスマートフォンをもっとスマートに! |
英作文の書き方とコツ まとめ
今回は、日本人にとって書きやすい英作文の書き方とコツを、例文とテンプレートと共にご紹介しました。英語と日本語の特徴を把握すると、自分で英作文するときに使える技法が増えることに繋がります。皆さんの英作文に少しでもお役に立てれば幸いです。
参考文献:遠田和子『究極の英語ライティング』研究社、2018.
書き方のポイント振り返り
- 結論は先頭に出しましょう
- 「モノ」を主語にしましょう
- 主語と動詞は近くに置きましょう
- 同じ語の繰り返しを省きましょう
- 命令形をうまく使いましょう
ミランダ先生、僕の英作文、チェックしてもらえますか?