
岡田さん

ミランダ
そうよ、元は英語の「content」という単語よ。でも日本語と英語では「コンテンツ」の使い方が若干違うわ。今日は英語の「content」の使い方を教えてあげる!

岡田さん
お願いします!
content? contents? きちんと理解して使い分けられるようになろう!
最近、日本語でも「コンテンツ」という言葉をよく耳にしたり目にすることがあります。
ウェブ関係者やIT関係者の方は、特に日常的に使っているかもしれませんね。
日本語での「コンテンツ」は、「情報の中身」という意味で使われます。例えば、「モバイルコンテンツ」というと、スマホやタブレットなどで配信されている情報のことを指します。
一方英語の「content」(複数形「contents」)は、形容詞、動詞、名詞として使われることがあり、日本語よりも幅広い意味を持ちます。「content」と「contents」の使い分けはネイティブでも間違えることがあるほどです。
この記事では、英語の「コンテンツ」の使い方を詳しくご紹介していきます。
英語の形容詞として使う「コンテンツ」
まずは、形容詞としての使い方を見ていきましょう。
形容詞の「content」は、「満足した」という意味です。何かの状態に満足していて、変化や改善も求めないような状態を指します。「satisfied」と類義語です。
He was content with his life.
彼は自分の生活に満足していた。
I'm not content to be in the second place.
私は2位で満足していない。
英語の動詞として使う「コンテンツ」
次に、動詞としての使い方をみていきましょう。
動詞の「content」は、「満足させる」という意味です。代名詞を使って「content oneself with ~」とすると、「~に満足する」という意味になります。
The restaurant's service contented him.
彼はそのレストランのサービスに満足した。
We had to content ourselves with the result.
私たちは結果に満足するしかなかった。
英語の名詞として使う「コンテンツ」
最後に、名詞としての使い方をみていきましょう。
名詞では、加算名詞として使われる場合と、不可算名詞として使われる場合があります。それに応じて、「content」と「contents」の使い分けが生じるので、特に注意が必要です。しっかりと理解しましょう。
英語の加算名詞として使う「コンテンツ」
①「contents」(複数形)として使う場合
複数形の「contents」として使う場合、次の3つの使い方があります。
- 鞄、箱、部屋などの「中身」
- 本、手紙などに書かれた「内容」
- 目次
警官は私に鞄の中身を見せるように言った。
She tore up the letter without reading its contents.
彼女はその手紙を、中身を読むことなく引き裂いた。
Look at the contents and you can know what the book is about.
目次を見たら何に関する本か分かります。
②「content」(単数形)として使う場合
単数形の「content」として使う場合、食べ物や製品などの成分や材料の「含有量」を意味します。
This milk has a low fat content.
この牛乳は低脂肪乳です。
英語の不可算名詞として使う「コンテンツ」
不可算名詞として使う場合、次の2つの使い方があります。不可算名詞なので、常に「content」(単数形)であることに注意しましょう。
- スピーチ、小説、芸術作品などの「趣旨」「意図」「真意」
- ウェブサイト上などの「情報」
彼は短くて内容の深いスピーチをした。
The content of your website is too old.
君のウェブサイトの情報は古すぎるよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?「コンテンツ」には英語では色々な意味があることや、「content」と「contents」で使い分けられていることをお分かり頂けたかと思います。
「コンテンツ」に限らず、カタカナ英語では、日本語独自の使い方がされていることがよくあります。元の英単語の意味や使い方を調べる習慣をつけておくと、使い方を間違えることが少なくなりますよ。
ミランダさん、最近「コンテンツ」という言葉をよく聞くんですが、これは元は英語からきている言葉ですよね?