キャビンアテンダント(CA)に英語力は必須?客室乗務員に求められる英語レベルとは!

キャビンアテンダント(CA)に英語力は必須?客室乗務員に求められる英語レベルとは!

キャビンアテンダント(CA)と言えば英語が堪能な方が多い印象ですが、実際英語の能力は必須なのでしょうか?この記事では、キャビンアテンダントに求められる英語力についてご紹介していきます。将来キャビンアテンダントになりたいという方は、是非ご覧ください。

岡田さん

岡田さん

私の妹がキャビンアテンダントを目指しているみたいなんですが、キャビンアテンダントになるには英語力は必須ですよね?

ミランダ

ミランダ

そうね。応募の段階でTOEICの点数が求められることが多いわよ。

岡田さん

岡田さん

なるほど!

ミランダ

ミランダ

今日は、キャビンアテンダントに求められる英語力について教えてあげるわ。是非妹さんに伝えてあげて!

コンテンツ [表示]

  1. 1キャビンアテンダント(CA) に英語力は必須?
  2. 2キャビンアテンダント (CA) とは?
  3. 2.1キャビンアテンダントと呼ばれるようになったきっかけは?
  4. 2.2「客室乗務員」を英語で言うと?
  5. 3キャビンアテンダント(CA)に求められる英語力
  6. 3.1応募時に必要な英語力
  7. 3.2実務で必要な英語力
  8. 4まとめ

キャビンアテンダント(CA) に英語力は必須?

飛行する旅客機の片翼の写真
Photo byFree-Photos

キャビンアテンダント(CA)は昔から人気の職業ですが、いざ目指すとなると、どれくらいの英語力が必要になるのか気になりますよね。

英語で機内アナウンスをしたり、多種多様な国籍の乗客と英語でコミュニケーションを取ったり、キャビンアテンダントは英語が堪能というイメージが強いです。

この記事では、キャビンアテンダントに必要な英語力についてご紹介していきます。将来キャビンアテンダントになりたい方は、是非ご覧ください!

キャビンアテンダント (CA) とは?

旅客機内でサービスする客室乗務員の後姿の写真
Photo bylukasbieri

キャビンアテンダントに必要な英語力についてご紹介する前に、キャビンアテンダントという呼称の由来についてご紹介しておきます。

キャビンアテンダントと呼ばれるようになったきっかけは?

キャビンアテンダントは日本語で言うところの「客室乗務員」ですが、この呼称は1960年代頃から日本航空で使われ始めました。

航空業界の現場では、パイロットは「Cockpit Crew」、客室乗務員は「Cabin Crew」と呼ばれ、どちらも頭文字が「C/C」で略語が同じになってしまうため、便宜上客室乗務員を「Cabin Attendant」と称するようになったのがきっかけです。

さて、そんな中日本では長らく「スチュワーデス」という呼び方が一般的でした。

このスチュワーデスという呼称は、和製英語ではなくれっきとした英語です。しかし1980年代、アメリカの客室乗務員たちが「スチュワーデスは差別的でポリティカルコレクトネスに反する名称である」と主張し、「Stewardess」の代わりに「Flight Attendant」という呼び方が生まれました。

日本でもこの流れに乗ってスチュワーデスという名称は姿を消すことになりましたが、その際、スチュワーデスの代わりに採用されたのが「キャビンアテンダント」という呼び方でした。

「客室乗務員」を英語で言うと?

「キャビンアテンダント」は英語ではありますが、海外でこの呼称が使われることはほとんどありません。

では、英語で「客室乗務員」は何と言うのでしょうか?

英語で「客室乗務員」は、従来からの業界での呼称である「Cabin Crew」か、またはアメリカで生まれた比較的新しい呼称「Flight Attendant」です。どの国でも通用する一般的な名称は「Cabin Crew」です。飛行機に乗った際、英語アナウンスや離陸前の機内安全ビデオで耳にすることがあると思います。

キャビンアテンダント(CA)に求められる英語力

旅客機内の座席に座り窓外を見る女性の写真
Photo byFree-Photos

では、キャビンアテンダントにはどのくらいの英語力が求められるのでしょうか?ここでは、応募時に必要な英語力と、実務において必要な英語力の2つに分けてご紹介します。

応募時に必要な英語力

航空会社がキャビンアテンダントを採用する際の応募資格を見てみると、ほとんどの航空会社では英語力を判定する基準としてTOEICを挙げています。では、一体どれくらいのスコアを求められるのでしょうか?

日系航空会社

まず、日本の代表的な航空会社、日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)の場合です。こちらは双方とも、キャビンアテンダント採用時の応募資格としてTOEICスコア600点と明示しています。また、その他TOEICを採用している日系航空会社でも、スコア550点〜600点としているところが多く、中級程度の英語力が求められていることが分かります。

国内線専門の航空会社

日系航空会社の中にも、実は英語資格証明なしで応募できる航空会社があります。

例えば、全日本空輸グループのANAウイングスは、TOEIC600点やGTEC-LR2技能260点と具体的なスコアを提示しつつも、英語資格証明がない場合も応募可能としています。

また、JALグループの日本トランスオーシャン航空では、具体的なスコア提示はなく、「簡単な日常会話ができる英語力」とあるだけです。

ANAウィングスも日本トランスオーシャン航空も国内線専門の航空会社であり、国際線を有する航空会社に比べて求められる英語力が下がります。

とはいえ、海外から日本にやって来る観光客が増加の一途を辿る昨今、国内路線でも職務中に英語を使用する場面に遭遇する可能性は高いと言えます。やはり英語ができるに越したことはなさそうですね。

外資系航空会社

外資系の航空会社で求められる英語力についてもご紹介しておきます。

アジア系の航空会社の場合は日本同様TOEICを応募資格として採用するケースが多く、求められるスコアは600点~700点が一般的です。一方、欧米及び中東系の航空会社は、具体的な資格の名称を挙げず「英語堪能」とだけ提示しているところがほとんどです。「堪能」という言葉が表す英語レベルに関しては、推して知るべしでしょう。

実務で必要な英語力

さて次に、キャビンアテンダントの実務においては、どのような英語力が必要なのでしょうか?

キャビンアテンダントが実務において求められるのは、スピーキングとリスニングの能力です。

先に、キャビンアテンダント採用時には、TOEICのスコアを英語力判断の目安とする航空会社が多いと述べましたが、これはTOEIC Speaking & Writing TestではなくTOEIC Listening & Reading Testの話です。つまり、仮にこのテストで高得点を取っていたとしても、スピーキング能力を高めておかないと実際の現場で困ったことになります。

キャビンアテンダントは、多様なアクセントで英語を話す乗客と確かなコミュニケーションを取らなくてはなりません。更に、客室での保安要因としての責任もあるキャビンアテンダントは、しっかりと聞き取れる発音で話す必要があります。

また、お客様に失礼のないよう、丁寧な英語の表現を覚えておくのも必須です。友達を相手に話をするようなカジュアルな話し方では、キャビンアテンダントが使う英語としては不適切です。

これだけ聞くとなんだかとても難しそうに聞こえますが、実際キャビンアテンダントが使う表現はほとんど決まっていますので、慣れてしまえばそう難しいことはありません。

まとめ

空港ロビーのテーブルにつく人影の写真
Photo byeak_kkk

この記事では、キャビンアテンダント(CA)に必要な英語力についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

キャビンアテンダントは、応募時に必要な英語力と実務において必要な英語力が異なることをお分かり頂けたかと思います。

キャビンアテンダントを目指している方は、TOEICの勉強だけでなく、実際のコミュニケーションで使える英語力も是非身につけておきましょう!

lilas

lilas

ニューヨークで留学・就労から帰国後、外資系企業勤務を経て小学校英語講師という経歴です。結婚を機に現在はフランス在住、フランス語を知る過程であらためて英語を学び直しています。


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