TOEICリスニング勉強法|聞き取れない方におすすめの練習法や対策本とは?

TOEICリスニング勉強法|聞き取れない方におすすめの練習法や対策本とは?

TOEICの中でもリスニングセクションはリーディングに比べて高得点が狙いやすいと言われています。しかし、その勉強法に頭を悩ませている人も多いのではないでしょうか?この記事ではTOEICリスニングの勉強法や試験対策、おすすめの対策本についてご紹介していきます。

岡田さん

岡田さん

TOEICリスニングのPart3やPart4が苦手で、なかなか点数が伸びません…。何を言っているのか途中で聞き取れないようになってしまうんですが、どうしたらいいでしょう?

ミランダ

ミランダ

TOEICリスニングは傾向と対策をつかんで勉強をしていけば、高い点が取れるようになるわよ。満点だって夢じゃないわ!

岡田さん

岡田さん

そうなんですね!リスニングでぜひ満点をとりたいんですが、おすすめのリスニング勉強法はありませんか?

ミランダ

ミランダ

もちろんあるわよ! それじゃあ今回は、TOEICのリスニングセクションのコツと、聞き取れない人のための勉強法を紹介するわね!

コンテンツ [表示]

  1. 1TOEICリスニングで満点を取りたいなら!
  2. 2TOEICリスニング勉強法①:構成を知る
  3. 2.1TOEICの構成
  4. 3TOEICリスニング勉強法②:各パートごとのコツを知る
  5. 3.1リスニングPart1 対策
  6. 3.2リスニングPart2 対策
  7. 3.3リスニングPart3・Part4 対策
  8. 4TOEICリスニング勉強法③:シャドーイングでトレーニングする
  9. 4.1シャドーイングの勉強法
  10. 5TOEICリスニング勉強法④おすすめの対策本を知る
  11. 5.1おすすめ対策本①:『公式TOEIC® Listening & Reading 問題集』
  12. 5.2おすすめ対策本②TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ(TOEIC TEST 特急シリーズ)
  13. 6TOEICリスニング勉強法 まとめ

TOEICリスニングで満点を取りたいなら!

ヘッドフォンをつけた子供
Photo byStockSnap

皆さんはTOEICのリスニングで「聞き取れない」と頭が真っ白になった経験はありませんか?

この記事では、TOEICリスニングセクションで高得点を取りたい方に向けて、TOEICリスニング各セクションのコツや、リスニング力を高めるための練習法や対策本をご紹介します。

ぜひ満点を取るために参考にしてください!

TOEICリスニング勉強法①:構成を知る

頭にクエスチョンマークが浮かんでいるイラスト
Photo byjohnhain

TOEICリスニングセクションで高得点をとるためにまず必要なのは、TOEICリスニングの構成を知ることです。

では早速、TOEICの構成を確認していきましょう。

TOEICの構成

TOEICリスニングセクションは下記の4パートから構成されています(合計100問、制限時間45分、495点満点)。

該当Part 概要
Part1 写真描写問題(6問)
1枚の写真について4つの短い説明文が1度だけ放送される。説明文は印刷されていない。4つのうち、写真を最も的確に描写しているものを選び解答用紙にマークする。
所要時間は約3分。
Part2 応答問題(25問)
1つの質問または文章とそれに対する3つの答えがそれぞれ1度だけ放送される。印刷はされていない。設問に対して最もふさわしい答えを選び解答用紙にマークする。
所要時間は約9分。
Part3 会話問題(39問)
2人または3人の人物による会話が1度だけ放送される。印刷はされていない。会話を聞いて問題用紙に印刷された設問と解答を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。会話の中で聞いたことと、問題用紙に印刷された図などで見た情報を関連づけて解答する設問もある。 各会話には設問が3問ずつある。
所要時間は約17分。
Part4 説明文問題(30問)
アナウンスやナレーションのようなミニトークが1度だけ放送される。印刷はされていない。各トークを聞いて問題用紙に印刷された設問と解答を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。トークの中で聞いたことと、問題用紙に印刷された図などで見た情報を関連づけて解答する設問もある。各トークには質問が3問ずつある。
所要時間は約16分。
TOEIC公式サイトより

TOEICリスニング勉強法②:各パートごとのコツを知る

スマホで音楽を聴いている人
Photo bysweetlouise

TOEICリスニングセクションの各パートの問題形式を把握したところで、次はパートごとの出題傾向と解き方のコツをご紹介します。

TOEICの問題を解く前に、しっかりと傾向を押さえておくようにしましょう。

リスニングPart1 対策

先程のTOEICの構成でご紹介した通り、Part1は写真描写問題となっており、問題数は合計で6問です。

問題となる英文はどれも短いため、簡単だと思いがちですが、1問は必ず難問がでます。油断せずに満点を狙いましょう。

では、Part1を解く時のコツをご紹介しますので、Part1が聞き取れないとお困りの方はぜひご参考にしてください。

コツ①:すべて聞き取れなくても焦らない

Part1では、1枚の写真に対して、4つの選択肢が読まれます。

そのうち正解となる選択肢は一つだけなので、逆に言うと残り3つの選択肢は写真と異なる内容を言っていることになります。それらの選択肢は、間違いだと分かり次第、不正解として切り捨てるようにしましょう。

そうすることで、仮に聞き取れない選択肢があっても、消去法で正解する確率を高めることができます。

「聞き取れない」と思っても焦らず、他の選択肢のリスニングに集中し、少しでも正解する可能性を高くすることを心がけましょう。

コツ②:風景写真問題では受け身の進行形は答えになりにくい

Part1の問題では、人が写っている写真をもとに答える問題が多いですが、中には風景だけの写真を見て答える問題もあります。

人が写っている写真の場合は「何をしているのか」など類推が比較的しやすいですが、風景の場合は写真のどの部分について聞かれるかがわかりにくいため、やや難易度が上がります。

風景写真の問題がでた場合は、まず写真をさっと見て情景を把握しておき、英文のリスニングに集中しましょう。その上で、コツ①で述べたように明らかに写真と関係のない選択肢を除外していき、消去法で答えに近づくようにしましょう。

また、風景写真の選択肢で受け身の進行形が使われることがありますが、ここも注意が必要です。例文で見てみましょう。

風景写真問題で受け身の進行形が使われる例
1.英文 Books are displayed on the shelf.
   和訳 本が戸棚に陳列されている(並べられた状態)

2.英文 Books are being displayed on the shelf.
   和訳 本が戸棚に並べられているところだ(展示の途中)


一見似たような表現ですが、受け身の進行形は「動作が進行している状態」ですので、この二つの文は明確に意味が異なります。

ここでは、本が戸棚に並んでいる写真であれば1が正解で、店員さんが本を戸棚に並べている写真であれば2が正解ということになります。

また、2の例文のような受け身の進行形を使う文章の場合、動作を行っている人が写真に写っていることが多いです。したがって、人がいない風景写真が問題になっている場合は、受け身の進行形の表現が正解になることはほとんどありません。

何度も問題を問いて練習すると簡単に見分けることができますので、ぜひ意識してみてください。

リスニングPart2 対策

Part2では、1つの質問または文章と、それに対する3つの答えがそれぞれ1度だけ放送されます。

短いセンテンスのみですが、2つのコツを押さえて聞くことで正解率を高めることができます。

Part2のコツ①:WH疑問詞をしっかり押さえる

Part2では、主にWH疑問詞(Who、Why、Where、When、How)を使った問題が出されます。WH疑問詞は文の始めに読まれるので、聞き逃さないようにしましょう。

問題例
Q. 英文:Where is the fax machine?
 和訳:ファックス機はどこにありますか?

選択肢例
A. 英文:Next to the water dispenser.
 和訳:給水器の横にあります。

B. 英文:I will send the fax tomorrow.
 和訳:FAXは明日送信します。
C. 英文:By next Wednesday.
 和訳:来週水曜日までに(送信します)。

この場合、問題文が「Where」で始まっていますから、「場所」を聞いているということがわかります。

それを踏まえて選択肢を聞きながら、場所と関係ない設問は解答から外していきます。この問題の場合は「場所」について回答しているのがAのみですので正解はAです。

このように、疑問詞の部分さえ聞き取れれば簡単に解答できる問題も多くありますので、ぜひ押さえておきましょう。

Part2のコツ②:付加疑問文、否定疑問文に注意!

設問の中には以下のような、否定疑問文を含む問題もあります。

こういった設問では間違いやすいので、注意して聞くようにしましょう。

例文で確認していきます。

否定疑問文を含む問題例
Q. 英文:Haven't you received my message about the event yet?
   和訳:そのイベントに関する私のメッセージをまだ受け取っていないの?


選択肢
A. 英文:I know about the details of the event.
 和訳:そのイベントの詳細を知っています。

B. 英文:No I haven't received your message yet.
 和訳:いいえ、(あなたのメッセージは)まだ受け取っていません。

C. 英文:He hasn't received my message yesterday.
 和訳:彼は昨日私のメッセージは受け取っていませんでした。


設問は「Haven't you ~?」から始まる否定疑問文で、答えはBの「No, I haven't received your message yet.(いいえ、まだ受け取っていません)」です。

否定疑問文ということで難しく感じますが、コツを押さえれば実は簡単。否定疑問文を解くコツは、否定疑問文を通常の疑問文に直してしまうことです。

試しに、例題を通常の疑問文に直してみましょう。つまり「Have you received my message about the event yet?(そのイベントに関する私のメッセージをもう受け取った?)」です。

さあ、答えはどうなるでしょうか?

そうです、答えは「No, I haven't received your message yet.(いいえ、まだ受け取っていません)」です。

このように否定疑問文は、否定語を無視しても解答に影響は与えません。疑問文の中の動詞に着目し(この場合は受け取ったかどうか)、動詞が意味することを行っていたらYes、行っていなかったらNoと答えればいいのです。

同様のことが付加疑問文でも言えます。ですので、否定疑問文や付加疑問文がでてきても焦らず、文中の動詞に注意して冷静に解くようにしましょう。

リスニングPart3・Part4 対策

Part3では複数人の会話文、Part4では1人の話者によるアナウンスなどを題材にした問題が出題されます。

Part3とPart4はコツが同じですので、まとめてご紹介していきます。

Part3・Part4のコツ①:設問を先読みする

Part3・Part4については、テストの内容を説明するアナウンス時間などを活用して、設問を先読みするのが効果的です。

設問や選択肢を先読みすることで、問題の大まかなテーマやどこに注意して聞くべきかなどを事前に推察することができるので、正答率を上げることができます。

ただ設問を先に読むだけですが、先読みする癖をつけておかないと忘れてしまいがちですので、過去問を解く時には必ず練習しておきましょう。

Part3・Part4のコツ②:「refer to the following to〜」を聞き逃さない

Part3・Part4では、設問が読み上げられる前に必ず、「Question ○○ thorough ○○ refer to the following 〜」のアナウンスが入ります。

この「〜」の部分には「conversation」や「radio advertisement」などの単語が入り、「何についての話なのか」を理解する手がかりになることが多いです。

この部分をしっかり聞き取ることによって話の内容を予め推測することができますので、油断せずに聞き取りましょう。

TOEICリスニング勉強法③:シャドーイングでトレーニングする

構成や各パートのコツなどを知っておくことも大切ですが、もちろんベースとなるリスニング力自体を上げることが、TOEICで高得点を取るためにはもっとも重要です。

ここでは、リスニング力を上げるのに効果的なトレーニングであるシャドーイングをご紹介します。

シャドーイングの全てがわかる!正しいやり方から継続のコツまで徹底解説のイメージ
シャドーイングの全てがわかる!正しいやり方から継続のコツまで徹底解説
この記事では、「シャドーイングのやり方がわからない」「一度挑戦したが続かなかった」という方のために、シャドーイングの正しいやり方を細かく解説しています。シャドーイングを進める中で、多くの方がつまずく部分の対処法も解説していますのでぜひご覧ください!

シャドーイングの勉強法

紙にペンで字を書いている人
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シャドーイングとは、英語の動画や音声をスクリプトを見ずに聞きながら、流れてくる音声を2、3語遅れてそっくりそのまま影のように復唱していくトレーニングです。

音声をできるだけ真似て復唱することで、ネイティブスピーカー特有の音の変化を聞き取ることができるようになり、リスニング力がアップします。

このシャドーイングはリスニング力を上げるのに非常に効果的な練習です。では、具体的な練習方法をご紹介します。

シャドーイングの練習方法

TOEICの得点を上げたい場合は、シャドーイングの教材をTOEICのPart3やPart4の音源にすることをおすすめします。

1つの設問ごとに1課題とし、1課題につき3〜4日間連続して練習するようにしましょう。

1日目(目安時間:1時間30分)

  1. シャドーイングを行う前に、何度か音声を聞く
  2. スクリプトを見て、文中のわからない単語や文法を理解する
  3. 音の変化をチェックする(単語同士のつながりや、アクセント、強弱など)
  4. 問題文のスクリプトを見ながら、音声に合わせて発音していく(オーバーラッピング)
  5. 問題文のスクリプトを見ずに、音声から2〜3語遅れて発音していく(シャドーイング)
2日目以降(目安時間:1時間)
  • 最初からシャドーイングを実施する
Part3やPart4だと長過ぎて難しい、という方はPart1やPart2のような短い音声で練習しても大丈夫です。シャドーイングの練習法については注意点がいくつかあるので、ぜひ以下の記事で詳細をご確認ください。

【決定版】英語シャドーイングとは?|初心者にも効果的なやり方・コツを紹介!のイメージ
【決定版】英語シャドーイングとは?|初心者にも効果的なやり方・コツを紹介!
シャドーイングはリスニング力を上げるトレーニング方法として有名ですが、本当に効果はあるのでしょうか?この記事では、シャドーイングとは何かやその効果について、そして具体的なやり方やコツについてご紹介します。英語学習初心者の方から上級者の方まで、皆様ご覧ください。

TOEICリスニング勉強法④おすすめの対策本を知る

本棚
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ここまでで、TOEICの各パートの構成、各パートの解き方のコツ、シャドーイングの練習法についてご紹介してきました。では実際に問題を解くときはどのような教材を使えばいいのでしょうか?

ここでは、TOEICリスニングで満点を目指す方におすすめの対策本をご紹介していきます。

おすすめ対策本①:『公式TOEIC® Listening & Reading 問題集』

おすすめの対策本の一つ目は、TOEIC公式問題集です。公式問題集ということで、問題の傾向やレベルも本番のテストそっくりです。

公式問題集は6冊出版されており、1冊につき模試2回分が収録されています。TOEICリスニングで満点を取りたい場合は、各公式問題集のリスニングセクション(Part1, Part2, Part3, Part4)が満点になるまで繰り返し練習しましょう。

また、すべての過去問のリスニングで満点を取れるようになったとしても、聞き取れない音がある場合もあります。聞き取れない音がある場合は、聞き取れない音がなくなるまで繰り返しシャドーイングをしましょう。

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おすすめ対策本②TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ(TOEIC TEST 特急シリーズ)

TOEICテストでよく出題される英単語を集めたTOEIC対策本です。英単語とその意味だけでなく、フレーズの例文と簡単な解説もありますので、TOEICの傾向をつかみながら単語が覚えられるおすすめの対策本です。

この対策本に取り組む時には、音源をウェブ上でダウンロードしておきましょう。発音がわからないと、リスニングの際に結局「聞き取れない」となってしまいますので、発音がわからない単語がでてきた場合は、必ず発音を確認して下さい。

TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ

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TOEICリスニング勉強法 まとめ

PCを使う女性
Photo byjaneb13

この記事では、TOEICリスニングが聞き取れない方に向けて、おすすめの練習法や対策本をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。

TOEICのリスニングはしっかり対策していけば満点を取ることも不可能ではありません。満点を取るにはもちろん時間がかかりますが、地道に対策していくことが大切です。

ぜひこの記事を参考にして、TOEICに向けて頑張ってください!

しかし、いざTOEICに向けて勉強しようと思っても、何をすればいいのか分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。勉強法や教材は世の中に溢れているし、どれがベストなのか自分で判断するのは至難の業です。

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とんぴ

とんぴ

こんにちは。とんぴです。英語が好きで学生時代から勉強を続けています。現在も英語を日々利用する仕事についており、イギリスにも約4年ほど滞在しました。これまでの経験を生かして皆さんに役立つ内容をお届けできればと思っています。


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