
岡田さん

ミランダ
「ふわふわ」は英語で「fluffy」ね、よく使う表現よ。

岡田さん
「fluffy」か〜。今思ったんですが、こういった英語のオノマトペの表現って、なかなか勉強する機会がないですよね。

ミランダ
確かにそうかもね。良い機会だから、今日は英語の擬音語・擬態語を一覧で教えてあげるわ!
英語のオノマトペとは?
みなさんはオノマトペとは何かご存知ですか?
オノマトペとは、擬音語と擬態語の総称のことです。「ガサガサ」「ワンワン」など物音や鳴き声を表す擬音語と、「わくわく」など気持ちや様子を表す擬態語を総称して、オノマトペと言います。
「オノマトペ 」は英語で「onomatopoeia」と言い、「擬音語」は「an imitative word」、「擬態語」は「mimetic word」と表現することもあります。
生き生きとした、目の前に情景が広がるような表現を可能にするのがオノマトペですが、英語でもこのオノマトペ表現をよく使います。特に、「スパイダーマン」や「キャプテンアメリカ」などのアメコミを読んでいると、オノマトペを使って臨場感を演出しているのがよく伝わってきます。
この記事では、よく使う英語のオノマトペを、擬音語・擬態語・アメコミ頻出の3カテゴリーに分けて、それぞれリストでご紹介していきます。
英語と日本語で感覚が異なるオノマトペ
日本語は、特にオノマトペ表現が豊かな言語だと言われています。手触り1つでも「さらさら」「ざらざら」など濁点1つで違う手触りを表現したり、「ドキドキ」など、本当は聞こえないような心音も見事に表していますよね。
その感覚からすると、英語のオノマトペは少し理解しにくいかもしれません。なぜなら、日本語は「音」でオノマトペを表現しますが、英語では「動詞」や「形容詞」でオノマトペを表現する傾向にあるからです。
例えば、ドアを叩く時には、日本語では「コンコン」と表しますが、アメコミでは「tap tap」のように「叩く」という意味の動詞が使われています。つまり、英語のオノマトペは、日本語と使い方が少し異なります。
もちろん、例外もあります。アメコミで「ドーーン!」という爆発音を表す時には、「Booom」と、その音を日本語のオノマトペ的に表現することがほとんどです。
英語のオノマトペを理解するためには、少し頭を柔らかくして日本語的な感覚を捨てることをおすすめします。後ほど例文を用いて使い方についてもご紹介していきます。
それでは、英語のオノマトペを一覧でみていきましょう!
英語のオノマトペ一覧(リスト)①擬音語
それでは早速、英語のオノマトペを見ていきましょう。まずは擬音語のオノマトペリストです。
英語のオノマトペ一覧(リスト):擬音語
よく使用される擬音語は以下のリストの通りです。このリストの表現を覚えておけば、ネイティブスピーカーにエピソードを話す際、効果音を使って臨場感を持たせながら話すことができます。
英語 | 意味 |
arf | ワンワン、バウバウ |
bang | バン(強く叩く音) |
bash | バシバシ(叩く音) |
click | カチカチ |
fizz | プシュー |
flick | ビシッ!バシッ!(鞭などがしなる音) |
giggle | ケタケタ(笑い声) |
groan | ブツブツ(呟き声) |
jobber | ぺちゃくちゃ |
knock | コンコン |
meow | にゃー(猫の鳴き声) |
neigh | ヒヒーン(馬の鳴き声) |
oink | ブーブー(ブタの鳴き声) |
phew | ふう(息を吐く音) |
snicker | くすくす |
slurp | ぴちゃぴちゃ |
rattle | ガタガタ |
ribbit | ケロケロ(カエルの鳴き声) |
sizzle | ジュージュー |
puff | はぁはぁ |
gnaw | ガツガツ |
ガタガタ揺れる音が「揺らす」という意味の「rattle」だったり、笑い声が「くすくす笑う」という動詞の「snicker」だったりと、動詞をオノマトペとして使う英語的な感覚を、リストから見て取ることができますね。
動物の鳴き声の違いにも注目です。犬の鳴き声の「awf」や猫の鳴き声の「meow」は日本語に共通していますが、ブタの鳴き声「oink」やカエルの鳴き声「ribbit」は英語独特のものです。
食べ物を勢いよく食べる時の「ガツガツ」を表す「gnaw」は、「g」を発音しないということを覚えておきましょう。
是非覚えておきたいのが「sizzle」です。これはジュージューと肉が音を立てて焼ける様子を表すオノマトペで、ステーキハウスなどでよく使われます。「sizzler」という看板を掲げているお店はおいしい肉を提供してくれる、と覚えておきましょう。日本語で、「シズル感」という表現を使うことがありますが、それもこの「sizzle」に由来しています。
英語のオノマトペ一覧(リスト)②擬態語
続いて、擬態語を以下の一覧で見てみましょう。擬態語にもユニークな表現が揃っており、以下の擬態語一覧を駆使することで豊かな表現が可能になります。
英語のオノマトペ一覧(リスト):擬態語
英語 | 意味 |
blab, blabber | ペラペラ |
fluffy | ふわふわ |
flutter | ひらひら |
itch, tickle | ムズムズ |
mumble | もごもご |
prickle | ちくちく |
snaggy | ぼさぼさ |
sticky | ねばねば |
snarl | ガミガミ |
shiny | ぴかぴか |
pudgy | ずんぐり |
stagger | よろよろ |
sob | ぐずぐず(すすり泣く様子) |
smooth | つるつる |
pipping hot | アツアツ |
brouhaha | がやがや |
dillydally | ぐずぐず(怠惰な様子) |
dizzy | フラフラ |
dumpy | ずんぐり |
fuss | そわそわ |
jerk | ぐいっ |
「blab」「blabber」は「ペラペラ」という擬態語で、話が止まらない様子を表しています。紙などが薄くて「ペラペラ」という場合は、「ひらひら」と同じ「flutter」を使います。
「ぴかぴか」と輝く様子は「shiny」、ずんぐりむっくりして小太りな様子は「dumpy」と表したりと、形容詞がオノマトペ的に使われる英語の特徴が現れていますね。
日本語では、すすり泣く様子も、だらだらして動かない様子も、「ぐずぐず」という擬態語を使います。一方英語では、すすり泣きは「sob」、怠惰な様子には「dinydally」とそれぞれ異なる動詞や形容詞を当てはめます。
こういった違いも理解しておくと、英語の擬音語・擬態語が覚えやすくなりますよ。
英語のオノマトペ一覧(リスト)③アメコミ頻出
続いて、アメコミでよく使用されるオノマトペを一覧でご紹介します。
アメコミを読んでいると、様々なオノマトペが登場し、ストーリーを盛り上げています。アメコミをさらに楽しむためにも、是非以下の一覧は把握しておきましょう。
英語のオノマトペ一覧(リスト):アメコミ頻出
英語 | 意味 |
phew | ふう(ため息) |
rmbl/rumble | ゴゴゴ |
beep | ビー |
honk | ブー |
beeow | バキューン(銃声) |
spang | バシッ(叩く、跳ねる音) |
spank | ピシャリ |
splat | ピシャッ、ペシャッ、パシャッ |
pow | ポカン、パン、バシッ |
bam | バーン |
ka-boom | ドーン、ドカーン |
krak | ビシ、バシ、ドカン |
smack | バチン |
clang | ガーン |
pon | ポン |
zap | バシッ |
squash | ぺちゃ |
eek | わーわー |
ba-dump | ドキドキ |
buzz | ブーン |
アメコミに登場するオノマトペは日本語の感覚と似ているものが多く、「ドーン!」「バーン!」という爆発が「ka-boom」「bom」など音で表現されています。
「buzz」は羽のある虫が飛ぶ時の「ブーン」という音、「honk」はクラクションの「ブーブー」という音、「beep」はブザーを押した時の「ビーッ」という音を表現しています。
おもしろいのが「krak」です。「krak」はもともと「ひびが入る」「割ける」という意味の「crack」という言葉で、「ビシッ」「バシッ」「ドカン!」など主に人が殴られる時に使われます。これは、ケンカなど激しい戦いをする時は、こぶしで力いっぱい人を殴るため、骨が折れたり、ヒビが入ってしまうということに由来しているようです。このようにオノマトペの背景も知っておくと覚えやすいですね。
アメコミのオノマトペは、縁取りがしてあったりポップな装飾をしていたりと目で見て楽しいのも特徴です。今後アメコミを読む時には、是非注目してみてください!
英語のオノマトペを使った例文
最後に、英語のオノマトペを使った例文を見てみましょう。何度も使っているうちにコツが分かってきますよ。
英文:The flag was flapping in the sky.
和訳:空の下でその旗はひらひらとなびいていた。
英文:Did someone knock the door?
和訳:誰か、ドアをコンコンって叩かなかった?
上記の例文のように、動詞がオノマトペとして認識されているのが英語の特徴です。他も、「うがいをする」という意味の「gargle」が、「ガラガラする」と喉で音を立てるオノマトペとして扱われたりもします。
英文:Let me hear the sound of my bacon sizzling.
和訳:ベーコンがジュージュー焼ける音を聞かせてよ。
英文:My cat never stops meowing if I do not give fish to her.
和訳:魚をあげないと、私の猫はニャーニャー鳴き続ける。
上記の英文では、「ジュージュー」という音が「sizzle」、「ニャーニャー」という鳴き声が「meow」という動詞として使われています。
英文:Sorry! I popped your balloon!
和訳:ごめん!あなたの風船、割っちゃった!
英文:Wolves are howling in the forest. I feel a little scared.
和訳:森の中でオオカミが鳴いている。ちょっと怖いな。
日本語的に考えると少し分かりにくいですが、「pop」や「howl」はただの動詞ではなく擬音語の役割も果たしています。ネイティブスピーカーは上記の英文を見ただけで、「パン!」と風船が弾ける音が聞こえたり、オオカミが「ワオーーン」と遠吠えする声が頭の中で再生されます。
英語では、文中でオノマトペを使う場合は、このように動詞の形を取ることが多いということを覚えておきましょう。
英語のオノマトペまとめ
この記事では、英語のオノマトペを一覧でご紹介してきましたが、お気に入りの言葉は見つかりましたか?
オノマトペを理解すると、会話や文章の表現が豊かになりますし、アメコミを更に楽しむこともできます。意識しないとなかなか使いこなすのが難しいかもしれませんが、今回ご紹介した一覧なども活用しつつ、是非この機会にオノマトペについて勉強してみて下さい。
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「ふわふわな布団」って英語では何と言いますか?「ふわふわ」の英語表現が分からなくて。