客室乗務員の英語表現は「スチュワーデス」?「キャビンアテンダント」?「CA」?

客室乗務員の英語表現は「スチュワーデス」?「キャビンアテンダント」?「CA」?

かつて、客室乗務員は「スチュワーデス」と呼ばれていましたが、現在この呼び方はめっきり使われなくなりました。「スチュワーデス」が使われなくなった今、客室乗務員は英語で何と言うのでしょうか?この記事では、客室乗務員の英語表現についてご紹介していきます。

岡田さん

岡田さん

客室乗務員さんのことを、昔はよく「スチュワーデス」と呼んでいましたが、最近ではこの表現を使うことってほとんどないですよね?

ミランダ

ミランダ

そうね。英語でも「Stewardess」という表現を使うことはもうないわね。

岡田さん

岡田さん

それじゃあ、客室乗務員は英語で何と言うんですか?

ミランダ

ミランダ

いろいろな呼び方があるから、ちょっと整理してみましょうか!

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  1. 1「スチュワーデス」は死語?
  2. 2「スチュワーデス」以外の客室乗務員の英語表現
  3. 3スチュワーデスの英語表現:日本の航空会社
  4. 4スチュワーデスの英語表現:外資系航空会社
  5. 5「スチュワーデス」以外の表現を覚えよう!

「スチュワーデス」は死語?

制服姿の客室乗務員
Photo byijmaki

かつては、「スチュワーデス〇〇」というドラマのタイトルもあったほど、客室乗務員は「スチュワーデス」と呼ばれるのが一般的でしたが、最近ではめっきり使われなくなりました。

これは、男女雇用機会均等法をきっかけに、男女を区別した職業の呼び方は良くないという考え方が広まったことによります。「スチュワーデス」の他にも、「看護婦」や「保母」といった呼称も聞かなくなりました。うっかりこういう表現を使ってしまうと、昔の人と思われてしまいかねないので、注意が必要ですね。

では、客室乗務員は英語で何と言うのでしょうか?日本では「キャビンアテンダント」や「キャビンクルー」という呼称をよく耳にしますが、この表現は正しいのでしょうか?

この記事では、客室乗務員の英語表現をご紹介していきます。

「スチュワーデス」以外の客室乗務員の英語表現

機内の画面に映る客室乗務員

客室乗務員の英語表現は、「Flight Attendant(フライトアテンダント)」、「Cabin Crew(キャビンクルー)」が一般的です。「Flight Attendant」は航空機に限定した表現ですが「Cabin Crew」は航空機だけでなく客船等のクルーも含みます。

日本では、「Cabin Attendant(キャビンアテンダント)」という表現も見かけますが、海外ではほとんど使われていません。

「Stewardess(スチュワーデス)」「Air Hostess(エアーホステス)」という表現は、日本と同様に男女別の呼称よりも共通の呼称の方が良いという考えで、使われなくなりました。

似た表現に「Flight Crew」というのもありますが、こちらは客室乗務員ではなく、航空機を操縦するクルーのことになりますので、間違えないようにしましょう。

スチュワーデスの英語表現:日本の航空会社

空港で駐機中の日本航空機とカンタス航空機

客室乗務員の英語表現は、航空会社によって使用されているものが異なります。

まずは、日系航空会社でどのような表現が使われれいるのか見ていきましょう。
 

航空会社 英語表現
日本航空 Cabin Attendant
全日本空輸 Cabin Attendant
スカイマーク Cabin Crew
ジェットスター Cabin Crew
バニラエアー Flight Attendant
ピーチ・アビエーション Cabin Attendant

日系航空会社では、「Cabin Attendant(キャビンアテンダント)」「Cabin Crew(キャビンクルー)」「Flight Attendant(フライトアテンダント)」の3パターンに分かれました。下記のANA機内安全ビデオでも、「客室乗務員にお尋ね下さい」は「Please contact a cabin attendant」という表現が使われています。

スチュワーデスの英語表現:外資系航空会社

空港で駐機中のマレーシア航空機

次に、外資系航空会社でどのような表現が使われているのか、航空会社ごとにみていきましょう。

英語圏の航空会社

航空会社 英語表現
British Airways Cabin Crew
Virgin Atlantic Airways Cabin Crew
Qantas Airways Cabin Crew
Air New Zealand  Cabin Crew
American Airlines Flight Attendant
Delta Air Lines Flight Attendant
United Airlines Flight Attendant
Air Canada Flight Attendant
イギリス、オーストラリア、ニュージーランドの航空会社では「Cabin Crew(キャビンクルー)」。一方でアメリカ、カナダの航空会社では「Flight Attendant(フライトアテンダント)」を使用しています。

その他の地域の航空会社

Air China Flight Attendant
Cathay Pacific Airlines Flight Attendant
Korean Air Flight Attendant
Singapore Airlines Cabin Crew
Malaysia Airlines Cabin Crew
Thai Airways Cabin Crew
EVA Air Cabin Crew
Qatar Airways  Cabin Crew
Emirates Cabin Crew
Etihad  Airways Cabin Crew
東アジアの航空会社では「Flight Attendant(フライトアテンダント)」、東南アジア、中東では「Cabin Crew(キャビンクルー)」の使用例が多いです。

「Cabin Attendant(キャビンアテンダント)」は誤った英語表現?

日本ではメジャーな「Cabin Attendant(キャビンアテンダント)」ですが、海外ではあまり使われていないことから和製英語ではないかという人もいます。

しかし、アメリカのプライベートジェットの運航会社求人などでは、「Cabin Attendant」という呼称での募集があることもあります。

「Cabin Attendant」は、誤った表現ではないものの、海外で使われることはほとんどないと覚えておいてください。

「スチュワーデス」以外の表現を覚えよう!

成田空港に着陸態勢に入る飛行機からの景色

この記事では、客室乗務員の英語表現についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

キャビンアテンダント、CA、キャビンクルーなど色々な呼び方がありますが、日本で一般的なキャビンアテンダントは海外ではほとんど使われていないことが分かりましたね。また、航空会社によっても呼称が変わることをお分かり頂けたかと思います。

最後に、客室乗務員の英語表現についてまとめておくので、参考にしてみてください。

客室乗務員の英語表現

  • Flight Attendant(フライトアテンダント)、Cabin Crew(キャビンクルー)という表現が一般的
  • Cabin Attendant(キャビンアテンダント)は海外ではほとんど使われない
  • Stewardess(スチュワーデス)は現在使われていない
JON99

JON99

オーストラリア、イギリス、中国と現在住んでいる香港で海外生活通算15年になります。TOEIC990点ですが、奥の深い英語にまだまだ勉強の毎日です。中国語も勉強中です。


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