
岡田さん

ミランダ
フリーランスのお仕事は、自分の好きな場所や時間で働けるし、プライベートと調整して仕事量を決められるから、とても魅力的よね。

岡田さん
英語力を生かして働けるフリーランスの仕事ってありますか?

ミランダ
もちろんあるわよ!今日は、英語力を生かしたフリーランスのお仕事を、いくつか教えてあげるわ!
英語力を生かしてフリーランスで活躍したいなら?
近年、フリーランスで働く人が増えてきていますが、フリーランスとは一体なんなのでしょうか?
フリーランスとは、会社や団体に所属することなく、仕事に応じて自由に契約して働く人のことです。ライターやカメラマンなどの専門職でよく見かけますが、英語を使った仕事でもフリーランスで働くことはできます。
この記事では、英語力を生かして働けるフリーランスの仕事をご紹介します。
英語を使ったフリーランスの職種①実務翻訳者
語学力を生かせる仕事としてよく知られているもののひとつに、翻訳者があります。在宅で仕事ができるということもあって人気の翻訳者ですが、ここではその中でも特に実務翻訳者についてご紹介したいと思います。
実務翻訳者とは、企業などから仕事を受注し、契約書やプレゼン資料、学術論文など多様な文書の翻訳に携わる仕事です。
実務翻訳者に必要な資格・スキル
実務翻訳者として仕事をするために必要な資格は、特にありません。
ただし、自分の英語力を証明することができれば、仕事の獲得に有利になります。例えば、よく使われるTOEICでハイスコアを取得していたり、英検一級を持っているといった情報は、確かな英語力の証明になります。
また、英語力に加えて、日本語を書く力があることも大切です。日本語の文章力は英語力の必要性に比べると軽視されがちですが、いくら英語を理解することができても、日本語の文章を書けなければ翻訳者として仕事をすることはできません。日本語の文章力を日ごろから養っておくことが、継続して仕事を受けられる翻訳者となるための鍵です。
実務翻訳者の収入
実務翻訳者の収入は、翻訳する分野や文書の種類によって異なりますし、クライアントによっても大きく異なります。
分野については、医療系分野など専門性の高いものは文字数あたりの単価が比較的高くなります。たとえば、日本翻訳連盟が公開している英日翻訳料金の目安によれば、原文の1ワードあたりの翻訳料金は、コンピューターマニュアル関係が28円であるのに対し、医学・医療・薬学関係は35円が目安とされています。(「日本翻訳連盟」https://www.jtf.jp/jp/useful/report_bk/price.html)
実務翻訳者を目指す方は、文字単価の傾向も踏まえつつ、自分がどの分野で仕事をしたいか考えてみてください。
実務翻訳者になるには
実務翻訳者になるには、翻訳会社に翻訳者として登録し、仕事を受けるのが一般的です。
翻訳会社に登録するには、各会社の試験(「トライアル」と呼ばれる)を受け、合格する必要があります。
ただし、翻訳者として仕事をしたことがない方はそもそもトライアルの受験ができない会社もありますので、始めは未経験者可の会社や案件を探して経験を積むことが大切です。
また、翻訳会社に登録する以外にも、クラウドワークスなどのクラウドソーシングで翻訳の案件を受注したり、直接取引するという方法もあります。
翻訳業界のことをもっと知りたいという方は、一般社団法人日本翻訳協会のサイトをご覧になることをおすすめします。翻訳業界についてのセミナーなどもオンラインで見られるようになっていますので、是非活用してみてください。
英語を使ったフリーランスの職種②通訳案内士
次に、通訳案内士というお仕事をご紹介します。
通訳案内士という名前は聞き慣れない方も多いかもしれませんが、簡単に言うと通訳兼ガイドです。日本を訪れた外国人を案内し、文化や歴史などを英語で紹介するお仕事です。
通訳案内士に必要な資格・スキル
日本で通訳案内士として仕事をするには、「全国通訳案内士」の資格を取得する必要があります。この資格は国家試験に合格することで得られるものです。
ただし、この国家試験の難易度は高く、日本政府観光局が公開している平成30年度の英語通訳案内士の試験結果では、合格率が10.1%、合格者数は584人となっています。(「平成30年度 受験者数及び合格者数」https://www.jnto.go.jp/jpn/projects/visitor_support/interpreter_guide_exams/gokakusha_30.pdf)
また、実際に通訳案内士として仕事をするためには、語学力や文化・歴史についての知識だけでなく、案内中に予期せぬ問題が発生した場合の対応力なども求められます。
それに加え、スケジュール管理能力なども必要になるため、英語力だけでなく様々なスキルを身につけておくことが大切です。
通訳案内士の収入
フリーランスの通訳案内士は依頼ごとに日当として収入を得ます。
1日あたりの日当は10,000円から30,000円が相場ですが、場合によっては日当に加えてお客さんからチップがもらえる場合もあります。
食事などの費用は自分で払わなければならないこともあるので、契約時には条件をしっかりと確認しましょう。
通訳案内士になるには
通訳案内士として仕事をするためには、まず前述の全国通訳案内士または地域通訳案内士の資格を取得することが必要です。
資格の取得後、フリーランスの通訳案内士として実際に仕事を受ける方法は主に2つあります。
1つ目は、旅行会社と契約し仕事を受けるという方法です。この場合、ツアー客などにガイドとして付き添い、案内や通訳を行うことになります。
2つ目は、自分自身で集客を行い、お客さんから直接仕事を受けるという方法です。ウェブサイトなどで自ら宣伝を行い集客しなければならないという手間はありますが、仲介料がかからない分、日当は高くなります。
英語を使ったフリーランスの職種③英会話教室講師
最後にご紹介するのが、英会話教室講師の仕事です。
英会話教室講師に必要な資格・スキル
英会話教室の講師として仕事をするために必要な資格は、特にありません。ただし、前述の翻訳者と同様、自分の英語力を証明できる資格を持っておくことは非常に重要です。
仕事の依頼者や教室の受講者にとって、講師が本当に英語を話せるのかという点は気になるところです。
講師として仕事ができる人物であることを証明するために、少なくとも1つは英語力を証明する資格を持っておくようにしましょう。
英会話教室講師の収入
英会話教室講師の時給は、誰を対象に教えるのか、またどのような英会話を対象とするのかよって変わってきます。
例えば、子ども向けの英会話教室に比べ、ビジネスマン向けの教室では、受講料が高くなりその分時給も上がる傾向にあります。
ちなみに、日本英会話協会によると、レッスン料の相場は、グループレッスンの場合40分で1000円~3000円、マンツーマンの場合40分で2000円~5000円だそうです。(「英会話講師給料の相場」https://www.eikaiwakyoukai.com/eikaiwakoushi-remuneration/)
英会話教室講師になるには
英会話教室の講師としてフリーランスで仕事をするには、集客をどのように行うかが重要になります。
例えば、自宅で英会話教室を開くのであれば近所に広告を出すなど、自分で積極的にお客さんを集める必要があります。
インターネット上には、講師と生徒のマッチングサービスを提供しているサイトもありますので、そちらを活用することもできます。
英語力を生かしたフリーランスの仕事まとめ
この記事では、英語力を生かしてフリーランスで仕事をしたいという方のために、3つの選択肢をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
英語力があることで様々な仕事の可能性が広がる一方、英語力を生かして仕事をするためには英語力以外にも必要なスキルがあることをお分かりいただけたかと思います。
フリーランスの仕事をお考えの方は、是非英語力以外にも色々なスキルを身につけていってください!
英語力を生かしたフリーランスの仕事
- 実務翻訳者
- 通訳案内士
- 英会話教室講師
参考サイト:
"一般社団法人日本翻訳連盟",<http://www.jtf.jp/>2019年7月13日アクセス
"一般社団法人日本観光通訳協会",<https://www.jga21c.or.jp/index.html>2019年7月13日アクセス
"一般財団法人日本英会話協会",<https://www.eikaiwakyoukai.com/>2019年7月13日アクセス
この前久しぶりに会った友人が、フリーランスでライターの仕事をしていて、羨ましい働き方だな〜と思いました!