
岡田さん

ミランダ
ヨーロッパ旅行、素敵ね!ヨーロッパは国によって英語レベルが大きく異なるわよ。

岡田さん
そうなんですね。僕はフランスやイタリアに行きたいと思ってます!

ミランダ
せっかくだからヨーロッパの国々の英語レベルについて教えてあげるわ!
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- 1ヨーロッパで英語は通じる?
- 2ヨーロッパの英語事情①国別ランキング
- 2.1英語圏以外の国の英語レベル:「非常に高い」国ランキング
- 2.2英語圏以外の国の英語レベル:「高い」国ランキング
- 2.3英語圏以外の国の英語レベル:「標準的」な国ランキング
- 2.4英語圏以外の国の英語レベル:「低い(最も低い)」国ランキング
- 3ヨーロッパの英語事情②都市別ランキング
- 3.1都市別ランキング|ドイツ|EF英語能力指数「非常に高い」
- 3.2都市別ランキング|フランス|EF英語能力指数「標準的」
- 3.3都市別ランキング|スペイン|EF英語能力指数「標準的」
- 3.4都市別ランキング|イタリア|EF英語能力指数「標準的」
- 4ヨーロッパの英語事情③各国の英語教育
- 4.1ヨーロッパの国々の英語教育
- 5ヨーロッパの英語事情まとめ
ヨーロッパで英語は通じる?
フランス、イタリアなど観光地として大人気の国を多く有するヨーロッパ。長期休暇を利用してこれらの国に旅行に行く方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ところで、ヨーロッパの国々では英語はどのくらい通じるのでしょう?
ヨーロッパで英語は通じるのか?
ヨーロッパには54の国があります。(地域別インデックス(欧州)|外務省, https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/europe.html)この中でもいわゆる「英語圏」と呼ばれるのが、英語を公用語としているアイルランド、イギリス、マルタです。アクセントに違いはあるものの、これらの国ではもちろん英語が通じます。
しかしその他の国では、フランス語、イタリア語、ドイツ語など、それぞれの国で独立した言語が使われているため、英語は第二外国語として使われていることがほとんどです。
とは言え、英語圏以外のヨーロッパの国々では、英語のレベルにかなりの差があります。
この記事では、2018年版 EF EPI(※1)の結果を元に、ヨーロッパの国や地域ごとの英語レベルをご紹介していきます。
※1 EF EPIとは、グローバル教育機関「EF」による英語能力試験「EF試験」を受験した成人の、国ごとの英語能力指数のことです。
ヨーロッパの英語事情①国別ランキング
まずは、EF EPI(2018年版)のヨーロッパ国別英語能力ランキングをみていきましょう。参考までに、日本の英語能力指数は51.80で88カ国中49位。英語能力は「低い」という位置付けです。(EF EPI 2018 – EF 英語能力指数 - ヨーロッパ, https://www.efjapan.co.jp/epi/regions/europe/)
英語圏以外の国の英語レベル:「非常に高い」国ランキング
まずは、英語能力指数が「非常に高い」と判定されている国々です。
順位 | 国名 | 英語能力指数 |
1 | スウェーデン | 70.72 |
2 | オランダ | 70.31 |
3 | ノルウェー | 68.38 |
4 | デンマーク | 67.34 |
5 | ルクセンブルグ | 66.33 |
6 | フィンランド | 65.86 |
7 | スロベニア | 64.86 |
8 | ドイツ | 63.74 |
9 | ベルギー | 63.52 |
10 | オーストリア | 63.13 |
英語圏以外の国の英語レベル:「高い」国ランキング
次は英語能力指数が「高い」と判定されている国々です。
順位 | 国名 | 英語能力指数 |
11 | ポーランド | 62.45 |
12 | スイス | 61.77 |
13 | ルーマニア | 60.31 |
14 | クロアチア | 60.16 |
15 | セルビア | 60.04 |
16 | ポルトガル | 60.02 |
17 | チェコ共和国 | 59.99 |
18 | ハンガリー | 59.51 |
19 | ギリシャ | 58.49 |
20 | スロバキア | 58.11 |
21 | ブルガリア | 57.95 |
22 | リトアニア | 57.81 |
英語圏以外の国の英語レベル:「標準的」な国ランキング
次は英語能力指数が「標準的」とされる国々です。日本人に人気の国がたくさんランクインしています。
順位 | 国名 | 英語能力指数 |
23 | スペイン | 55.85 |
24 | イタリア | 55.77 |
25 | フランス | 55.49 |
26 | ベラルーシ | 53.53 |
27 | ロシア | 52.96 |
28 | ウクライナ | 52.86 |
英語圏以外の国の英語レベル:「低い(最も低い)」国ランキング
次は英語能力指数が「低い」または「最も低い」とされている国々です。
順位 | 国名 | 英語能力指数 |
29 | ジョージア | 52.28 |
30 | アルバニア | 51.49 |
31 | トルコ | 47.71 |
32 | アゼルバイジャン | 45.85 |
ヨーロッパの英語事情②都市別ランキング
日本政府観光局が発表している出国日本人数のデータによると、2017年、日本人が最もよく訪れているヨーロッパの国は、ドイツでした。(「各国・地域別 日本人訪問者数〔日本から各国・地域への到着者数〕(2013年~2017年)」,https://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/20190603_2.pdf)
1位から5位までは以下のようなランキングになっています。
1位 ドイツ
2位 フランス
3位 スペイン
4位 イタリア
5位 イギリス
同じ国の中でも、英語運用能力は地域によって差があります。ここからは、日本人に人気の5カ国のうち、英語圏のイギリスを除いた4カ国の、地域ごとの英語レベルについてみていきましょう。
都市別ランキング|ドイツ|EF英語能力指数「非常に高い」
ドイツは、ヨーロッパの中でもEF英語能力指数が8位と英語運用能力が非常に高い国で、仕事や大学の授業も英語で行われることが多いです。
順位 | 都市名 | 英語能力指数 |
1 | デュッセルドルフ | 64.67 |
2 | ケルン | 64.17 |
3 | シュツットガルト | 63.56 |
4 | ミュンヘン | 63.41 |
5 | ハノーバー | 63.34 |
上記のような大きな都市に住むドイツ人の英語力は非常に高いです。しかし、旧東ドイツでは冷戦時代の第一言語がロシア語だったこともあり、ドイツ北東部では年齢によって英語力にばらつきがあるようです。
都市別ランキング|フランス|EF英語能力指数「標準的」
フランス全土のEF英語能力指数は「標準的」という判定です。都市別のランキングはどうでしょうか。
順位 | 都市名 | 英語能力指数 |
1 | パリ | 57.49 |
2 | リール | 57.34 |
3 | リヨン | 57.27 |
4 | ナント | 56.65 |
5 | ボルドー | 56.60 |
フランスは、自国の言語に強い誇りを持つ国の1つです。比較的英語能力が高いヨーロッパの主要国の1つでありながらスコアが伸びていないのは、フランス語への愛ゆえかもしれませんね。
都市別ランキング|スペイン|EF英語能力指数「標準的」
スペインのEF英語能力指数も「標準的」ですが、以下の都市では比較的英語が通じやすいです。
順位 | 都市名 | 英語能力指数 |
1 | バルセロナ | 58.71 |
2 | マドリッド | 58.42 |
3 | サラゴサ | 57.17 |
4 | ビルバオ | 57.14 |
5 | マラガ | 56.59 |
観光地では英語が通じることが多くなっていますが、旅行で使えるスペイン語フレーズも用意していくことをおすすめします。
都市別ランキング|イタリア|EF英語能力指数「標準的」
長年旅行先として人気のイタリアですが、イタリア全土における英語運用能力はヨーロッパ全体で24位と、北欧に比べるとあまり高くありません。
順位 | 都市名 | 英語能力指数 |
1 | ミラノ | 57.75 |
2 | ボローニャ | 57.15 |
3 | ジェノバ | 57.08 |
4 | トリノ | 56.68 |
5 | フィレンツェ | 56.20 |
長靴の形をしたイタリアですが、爪先やかかとの部分に当たる西南部に行くにつれて、英語が通じにくくなります。5位にランクインしているシチリア島では、お店では英語が通じるけれど、道行く人にはあまり英語が通じないといったことがよくあります。
イタリアでの英語事情については、下の記事も参考にしてみて下さい。
ヨーロッパの英語事情③各国の英語教育
同じヨーロッパの国でも英語能力にかなりの差があることをお分かりいただけたかと思いますが、英語教育はどうでしょうか?
ヨーロッパの国々の英語教育
EF英語能力指数第1位のスウェーデンでは、小学1年生で義務教育の開始とともに英語教育が始まります。また、生徒の達成レベルに明確なゴールを設けていること、指導者の英語能力水準が厳しく定められていることも特徴の1つです。クラスではALT(Assistant Language Teacher)が指導を行い、学年が進むにつれて英語で英語を学ぶスタイルに移行します。(「Organisation of the Education System and of its Structure」および「Perspectives on English Language Education in Sweden」より)
下位にランクインしている国々も小学校のうちに英語教育が始まることが多いですが、上位の国と違うのは、読み書きに重点をおいたカリキュラムであることです。
ヨーロッパの英語事情まとめ
この記事では、ヨーロッパで英語が通じるのかについて、EF EPIの結果を元にご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
ヨーロッパには、観光地として人気の国がたくさんあります。初めて旅行に行く際には、どのような言語が使用されているのか、英語は通じるのかなど、事前に調べておくと安心ですよ。
みなさんの旅行が楽しいものになることを願っています。
ミランダさん。実は今、ヨーロッパ旅行を計画しているのですが、ヨーロッパでは英語が通じるんでしょうか?