
岡田さん

ミランダ
TOEICの問題は聞き取れても、実践の場ではまた違うわよね。勉強法を少し変えてみたらどう?

岡田さん
なるほど。リスニングを伸ばすには、どんな勉強をすればいいんでしょか。是非教えてください!

ミランダ
もちろんよ!
コンテンツ [表示]
- 1英語リスニングが上達する勉強法とは?
- 1.1リスニング上達のコツは「成果の見える化」
- 2英語リスニングのおすすめ勉強法①ディクテーションをする
- 2.1ディクテーションとは
- 2.2ディクテーションおすすめ教材「TEDICT」
- 2.3ディクテーションおすすめ教材「Story Corps」
- 3英語リスニングのおすすめ勉強法②シャドーイングをする
- 3.1シャドーイングとは
- 3.2シャドーイングのコツ
- 3.3シャドーイングおすすめ教材「シャドーイング - 最短で英語が上達するスピーキング学習アプリ」
- 4英語リスニングのおすすめ勉強法③様々な国の訛りに触れる
- 4.1訛りに慣れるおすすめ教材「International Dialects of English Archive」
- 5英語リスニングのおすすめ勉強法④日本人が苦手な「L・R」「B・V」を克服する
- 5.1「L・R」「V・B」聞き分けのコツ
- 5.2「L・R」「V・B」を聞き分けるおすすめの教材「英語耳ゲー」
- 6英語リスニングのおすすめ勉強法 まとめ
英語リスニングが上達する勉強法とは?
リスニング上達のために洋画を見ている方、TOEICの問題集で勉強している方、英会話スクールに通っている方など色々な学習方法に取り組んでいる方がいらっしゃいます。しかし、「今日はいつもより聞き取れた気がする」と思う日もあれば、「今日はいつもより聞き取れなかった」と思う日もあり、成果が分かりにくいと思ったことはありませんか?
文法・単語であれば理解していれば問題を解けますが、リスニングは話し手の話すスピード、訛り、騒音などのリスニングをする環境などにも左右されるため、上達を感じにくい分野だと言えます。
この記事では、リスニングが上達する勉強法をご紹介していきます。「リスニングができない」と上達を感じられていない方必見です。
リスニング上達のコツは「成果の見える化」
「リスニングができない」と思ってしまう一つの原因は、成果が見えづらいことです。リスニングの上達のコツは「成果の見える化」をすることです。
闇雲に色々な教材でリスニングを勉強したとしても、コツを掴んでいないとただ聞いているだけの状態になってしまいます。なぜ聞き取れないのか、どこが聞き取れないのかを自分で分析し、苦手な部分を集中的に勉強することが上達への一番の近道になります。
ここからは「成果の見える化」をしながらリスニングを上達させる勉強法を4つに分けてご紹介していきます。
英語リスニングのおすすめ勉強法①ディクテーションをする
まずは、リスニング上達の王道「ディクテーション」をご紹介します。
ディクテーションとは
ディクテーションとは、英語を聞き、一語一句文字に起こすことです。
「いきなりディクテーション?ハードルが高い!」と思う方もいるかもしれませんが、心配しないでください。
リスニングが上達するということは、「言っていることが分かるようになる」ということですよね。「何となく言ってることが分かってきた」というレベルでは、成果が本当に出ているのかを客観的に判断することはできません。
ディクテーションは一字一句書き起こしますので、自分が聞き取れなかった部分や聞き取れた部分を視覚的に確認することができます。「成果の見える化」にはぴったりのトレーニングです!
ディクテーションのコツ
ディクテーションする上でのコツは、自分の興味のあるテーマのスピーチや会話を選び、聞き取れる言葉からとにかく書き出すことです。自分の耳を頼りに聞き取れた言葉と聞き取れなかった言葉を「見える化」することが上達に繋がります。
では、具体的にはどのように勉強をしたらよいのか、おすすめの教材と合わせてご紹介します。
ディクテーションおすすめ教材「TEDICT」
あの有名な「TED」のスピーチをディクテーションすることができる、とても便利な「TEDICT」というアプリをご紹介します。
通常の「TED」のアプリでは、スピーチを聞くだけですが、「TEDICT」ではそこにディクテーションする機能が付いています。好きなスピーチを選び、そのスピーチを聞きながらクイズ形式でディクテーションをすることができるので、通勤時間や、隙間時間など少し時間があれば、気軽にできる勉強法です。
「TEDICT」の素晴らしい点は2点あります。
おすすめポイント①センテンスごとにディクテーションができる
「TED」のスピーチは長いものだと15分を超えるものもあり、一気に聞いてディクテーションしよと思うと途中でついていけなくなることもあります。しかし「TEDICT」では、文章が意味のまとまりごとに切られており、分からなければ何度も聞くことができるので、ディクテーションできないまま自動的に先に進んでしまうことがなく、自分のペースで勉強することができます。
おすすめポイント②ディクテーション方法が2パターンある
ディクテーションは「聞き取れるかどうか」の問題に加え、「知らない単語が出てきたらスペルが書けない」という問題があります。
しかし、「TEDICT」には以下の2パターンのディクテーション方法があります。
- 単語を自分で入力するパターン
- 選択肢から選ぶパターン
ディクテーションおすすめ教材「Story Corps」
「Story Corps」とは、アメリカのニューヨークにて2003年に設立された団体で、一般の方々へインタビューし、様々な人間模様や物語をホームページやポッドキャストなどでシェアしています。インタビューを通して、読者へ人生において大切なことを問いかけることをミッションとしており、「TED」と比較すると学問や専門的な内容は少なく、リスニングしやすい内容が多い印象を受けます。
インタビューは主に当事者2人の会話で成り立っており、実際に起きた物語を本人達が話している音声を聞くことができます。またインタビューは文字起こしされているので、聞き取れないときには文字を見て確認することができます。
英語リスニングのおすすめ勉強法②シャドーイングをする
ディクテーションはリスニングした英語を文字に書き起こす勉強法でした。ディクテーションに慣れてきたら、シャドーイングにも挑戦しましょう。
シャドーイングとは
シャドーイングとは、「聞いたことを復唱する」勉強法です。英語を聞き、それを口に出して元音源と同じように発音します。この勉強法をおすすめする理由は、リスニングしたセンテンスを自分の口に出すことができれば、一語一句聞き取れたというだけでなく、文章や単語の発音、アクセントも体で覚えることができるからです。
シャドーイングのコツ
シャドーイングを使った勉強法のコツは、一語一句に気を取られず、1つのセンテンスやフレーズの抑揚とどこにアクセントを置き、どんなリズムで話しているかを意識することです。
英語は文章全体での抑揚が大きく、日本語と比べリズミカルな言語です。「英語は何となくリズミカルだな」という印象だけで終わらせず、日本語と英語の発声・発音の違いを知る必要があります。英語ではどの様に発声・発音しているかを学ぶことで、リスニング力の上達にも結びつけることができます。
シャドーイングがうまくできない方は、以下の記事に具体的なシャドーイングのやり方が書かれていますので、是非読んでみてください。
シャドーイングおすすめ教材「シャドーイング - 最短で英語が上達するスピーキング学習アプリ」
シャドーイングの練習をするなら、携帯で気軽に練習ができる「シャドーイング」というアプリがおすすめです。
アプリ内でスピーチの映像を見ながらシャドーイングをすると、自分の音声が録音されます。その音声を機械が解析し、スピーチの音声と自分のシャドーイング音声で異なる部分を表示してくれます。
このアプリの素晴らしいところは、自分が話した声が録音・後から再生されること、実際のスピーチと自分の話した声それぞれが文字に起こされ、表示されるところです。間違っているところは赤字になり、何%できたかを評価してくれるので、自分がどれだけ出来たかを客観的に見ることができる便利な勉強法です。
自分が英語で話している声を聞くのは恥ずかしいと思いますが、自分の英語がどう聞こえているのかを知ることで改善点が見つかりますので、必ず自分の音声を確認してくださいね。
このアプリは有料アプリですが、一部は無料で使えますので、興味がある方は是非試してみて下さい。
英語リスニングのおすすめ勉強法③様々な国の訛りに触れる
リスニングの勉強をする際や、映画・音楽で英語を耳にする際、どこの国の英語を聞いていますか?一般的なリスニングの教材や映画は英語を母国語・第一言語とする方が喋っているものが圧倒的に多いですよね。
しかし、英語が世界の共通言語となっている昨今、ビジネスや旅行の場面などで、英語を母国語としない方々と英語で会話する機会も増えてきました。
そのため、普段アメリカ英語のリスニング勉強をしている人が、シンガポール人と英語で話をしたら全くリスニングができない、ということも起こるようになってきました。また日本国内に方言や訛りがあるように、同じ国や地域でも話す英語は少し違うこともあります。
そんな時に、事前に訛りのある英語のリスニング練習をしておくと安心ですよね。もっと色々な国の方の英語を聞いて、訛りのある英語に慣れたいという方におすすめのウェブサイトをご紹介します。
訛りに慣れるおすすめ教材「International Dialects of English Archive」
様々な訛りのリスニングを学びたい方におすすめなのが「International Dialects of English Archive(通称「IDEA」)」です。
このウェブサイトでは世界中の英語の訛りをアーカイブしており、各国の性別・年齢・居住地などが違う一般の方々が 話す音声データを聞くことができます。決められた400文字ほどの例文を読む音声が録音されているので、話し手による話し方の違いを比べやすく、自分自身にとってどこの国の英語が聞き取りやすいかを知ることができます。
日本を含めた英語が母国語でない国の方々の音声データだけでなく、英語を母国語とする様々な国・地域の訛りも比較することができます。例えば、アメリカは州ごとにリストアップされていますし、イギリスはイングランド・スコットランド・ウェールズ・アイルランドに分けてリストアップされています。聞き比べるだけでも面白いサイトです。
英語リスニングのおすすめ勉強法④日本人が苦手な「L・R」「B・V」を克服する
リスニングを上達させるために、多くの日本人が克服しなければならないのが「L・R」や「B・V」です。日本語にはない発音であることから、苦手意識を持っている方も多いかもしれません。また話し手の訛りや性別によっても聞き分けが難しく、これらの勉強法について頭を抱えている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、「L・R」や「B・V」の聞き分けができない方に、聞き分けのコツをご紹介します。
「L・R」「V・B」聞き分けのコツ
音声だけを聞いて聞き分ける時のコツは、音の違いを知ることです。
LightとRightの発音の違い
- 「L」日本語の「ラ」に近い音に聞こえる。
- 「R」日本語の「ラ」ではなく、「ウラ」に近い音に聞こえる。
- 「B」日本語の「ベ」に近い音に聞こえる。
- 「V」日本語の「ヴェ」に近い音にきこえる。
「L・R」「V・B」を聞き分けるおすすめの教材「英語耳ゲー」
ご紹介する「英語耳ゲー」は、クイズ形式で「L・R」のリスニングの勉強ができる便利なアプリです。
例えば、「Grass」と「Glass」というような「L」と「R」の聞き分けが難しい2つの単語が画面上に表示され、音声が流れます。その音声が「Grass」と「Glass」のどちらを発音していたかを当てるというゲームです。ネイティブスピーカー10人の音声が登録されており、誰の音声が流れるかは毎回ランダムのため、丸暗記はできない作りになっています。回答率やスピードにより星の数で評価されますので、自分がどの程度できるかが目で確認しやすく、隙間時間にゲーム感覚で気軽にできる便利な勉強法です。
上記で紹介した音の違いのコツを意識して聞いてみてください。始めは難しいと感じるかもしれませんが、続けていくうちに聞きとり易くなっていきます。
「V・B」の聞き分けは、「英語耳ゲー2」というアプリがありますので、こちらもご活用ください。
英語リスニングのおすすめ勉強法 まとめ
この記事では、リスニングの勉強法についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
たくさん紹介されても「一気にはできない」と思った方もいるかもしれませんが、焦らず、自分に合う勉強法から始めることが長く続けるコツです。なぜリスニングを上達させたいのか、という目的をまず考えてみてください。その目的に合わせ、どの勉強法から始めてみればいいかを考えることが最初のスタートです。
できないことができる様になると楽しいですよね。自分に合う勉強法を見つけて、リスニング力アップに向け頑張りましょう!
先日、会社にイギリスからお客さんが来たんですけど、英語が全然聞き取れなかったんです。最近TOEICに向けてリスニングの勉強をしてたので、少しは聞き取れると思ったんですが。こんなにできないとは、、、。