
岡田さん

ミランダ
遠回りに聞こえるかもしれないけれど、まずは英文法を復習し直しておけば、後々の学習がはかどるわよ。

岡田さん
そうなんですね。でもどうやって英文法の勉強をしたらいいでしょうか?効率的な英文法の覚え方やおすすめの参考書があればぜひ教えて欲しいです。

ミランダ
わかったわ。社会人が英文法の参考書をを使ってできる効率的な勉強方法を教えてあげるわ!
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- 1英文法をマスターしたい方へ
- 2おすすめ英文法参考書
- 2.1おすすめ参考書①「Evergreen」
- 2.2おすすめ参考書②「一億人の英文法」
- 2.3おすすめ参考書③「新TOEICテスト 中学英文法で600点!」
- 2.4おすすめ参考書④「英文法の核 (東進ブックス 大学受験 Coreシリーズ) 」
- 3英文法の効率的な勉強法①音読をする
- 3.1音読の効果
- 3.2音読の際に注意したいこと
- 4英文法の効率的な勉強法②英作文をする
- 4.1英作文をする時に気をつけること
- 4.2英作文の具体的なやり方
- 5英文法の効率的な勉強法③学習順序を意識する
- 5.1学習順序を意識する勉強法:英文法参考書は順番通りに進める
- 6英文法の効率的な勉強法④演習問題を解く
- 6.1参考書の演習問題を解くメリット
- 7英文法の効率的な勉強法⑤人に教えるつもりで学習する
- 8英文法の効率的な勉強法⑥計画的に復習する
- 8.1効率的な文法の覚え方
- 9英文法の効率的な勉強法 まとめ
英文法をマスターしたい方へ
社会人になって英文法の勉強をしようと考えているけど、「どのような方法で勉強したらいいのかわからない」「効果的な英文法の覚え方を知りたい」という方は多いのではないのでしょうか?また、相当な数の英文法の参考書がありますので、どの参考書を使えばいいのかわからないという方もいらっしゃると思います。
そこで、この記事ではそんな方におすすめの英文法参考書のご紹介と、参考書を利用した効率的な英文法の勉強方法や覚え方を解説していきます。これから英文法を勉強しようと考えている社会人の方必見です。
おすすめ英文法参考書
社会人の方が英文法を1から勉強する場合の参考書は、高校生が使用しているものが適しています。高校生が使用している参考書は、英文法の解説が丁寧にされており、英文法の覚え方のワンポイントアドバイスや効率よく勉強するための方法が具体的に記載されているものが多いのが特徴です。
目的によって使用する教材も変わりますが、英会話ができるようになりたいと考えている方でも、TOEICで高得点をとりたい方でも英文法の基本は変わりません。ここでは社会人の方でも使用できる英文法の参考書を3つほどご紹介いたします。
おすすめ参考書①「Evergreen」
「Evergreen」は高校生の間で最も使われている参考書です。この参考書の特徴は英文法の解説が非常に丁寧だということです。以下で具体的なおすすめポイントをお伝えします。
おすすめポイント①勉強しやすい4部構成
「Evergreen」は基本から発展までスムーズに学習できるように以下の4部構成になっています。
- part1「なぜを理解する」
- part2「基本を確認する」
- part3「より深く学習する」
- part4「学んだ内容を整理・確認する」
おすすめポイント②分かりやすい概念図
丁寧な解説や学習しやすいレイアウトだけでなく、イラストや概念図も豊富に盛り込まれているので、英文法を多角的に理解することができます。特に概念図は一目見ただけで文法の組み立て方が分かるようになっており、誰もが理解しやすい工夫がなされています。社会人の方でこれから英文法を身につけたいと考えている方におすすめの参考書です。
おすすめポイント③解説動画がある
解説がいくらわかりやすくても、「人の言葉で聞いた方が頭に入りやすい」という方に朗報です。「Evergreen」には著者自らが解説する動画が存在しています。テキストを見ながら動画を視聴すればより理解が深まりますので、是非利用してみてください。動画は下記のサイトで見ることができます。
おすすめ参考書②「一億人の英文法」
「一億人の英文法」は最終的に英会話ができるレベルの英語を身につけることを目的に作られており、実践の英会話で使える内容が多く含まれています。また、「Evergreen」と同様にイラストが多く挿入されており、解説がわかりやすいという点でも評価が高いです。
おすすめポイント①文法用語が最小限に抑えられている
「一億人の英文法」は文法用語が最小限に抑えられていますので、学校英語でつまづいてしまったという社会人の方も気軽に使用することができます。また、実用に役立つ例文が多いので「この文法、いつ使うんだろう」という悩みを持つことなく学習を進めていくことができます。
おすすめポイント②音声を使った学習が可能
さらにこの参考書の良いところは、東進ブックスのアプリから音声をダウンロードできる点です。テキストを読むだけでなく、音声を聞くことで英文法の勉強はさらにはかどります。アプリでは本書内の例文の音声が聞けるだけでなく、画面上で英文を確認することができます。アプリは通勤中や隙間時間に手軽に利用できるため、忙しい社会人にとってはありがたいですよね。
おすすめ参考書③「新TOEICテスト 中学英文法で600点!」
社会人の方だとTOEICの点数を会社から求められることも多いのではないでしょうか?
そんな社会人の方には「新TOEICテスト 中学英文法で600点!」がおすすめです。TOEICテスト対策をしながら、英文法の基本を学び直すことができます。
おすすめポイント①必要とされる英文法の知識が少ない
一般的なTOEIC対策の参考書は、ある程度の英文法の知識を前提として解説が書かれています。そのため、英語学習の初心者や、英語学習から長く離れていた方の中には「解説を読んでもわからない」となってしまうことも多いのではないでしょうか。
「新TOEICテスト 中学英文法で600点!」は前提とする英文法の知識がそれほど多くないため、基礎から英文法を学び直したい方で、さらにTOEIC対策もしたいという方にぴったりの参考書です。
おすすめポイント②音声を使って復習できる
「新TOEICテスト 中学英文法で600点!」には、TOEICに重要な単語128と重要例文87の音声特典がついていますので、電車の中や歩きながら復習をすることができます。わからない単語や例文は、時間のある時に再度テキストで確認すると定着度が高まります。
おすすめ参考書④「英文法の核 (東進ブックス 大学受験 Coreシリーズ) 」
予備校講師として有名な西きょうじ先生の著書です。辞書的にすべてを網羅している参考書ではありませんが、ポイントはしっかりおさえられています。混乱しそうな項目については、イラストでわかりやすく説明されているため、理解がしやすいです。また、参考書の中に9つある「COLUMN」のコーナーに書かれている単語の覚え方や勉強方法も非常に役に立ちます。
おすすめポイント①付属の別冊「英文法の核 基本例文」で復習ができる
「英文法の核」には、基本例文の別冊がついています。基本例文は全部で500例文あり、各例文には番号が振られているため、わからない例文があった場合は参考書を見返すことができます。
また、この基本例文の別冊は、見開きの左側が英語、右側が日本語の構成になっています。これを使って英作文練習をしたり、英文和訳をすることで効率的に英文法の復習ができます。
さらに、基本例文の別冊にはCDがついていますので、電車の中や移動中に復習することもできます。
おすすめポイント②コンパクトで持ち運びしやすい
英文法の参考書は一般的に分厚くて大きな本が多いのですが、「英文法の核」はかなりコンパクトで非常に持ち運びしやすいサイズになっています。電車などで立ちながらでも読めるサイズなので、電車移動中にも勉強しやすいです。
英文法の効率的な勉強法①音読をする
英文法の参考書を買って文法を覚えようとしたけれど、結局覚えられなかった。そんな経験をしたことはありませんか?「理解できた」=「覚えた」とならないのが文法学習の大変なところですよね。ではどうすればいいのでしょうか。
その答えは「音読すること」です。ここでは、英文法の効率的な勉強方法である「音読」について詳しくご紹介します。
音読の効果
英語学習をしていると「音読」という勉強方法を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。音読を実施することによって、次のような効果が得られると考えられています。
- 音読を繰り返すことは、文章を速く読むことに貢献する
- 音読を繰り返すことは、記憶を長期保存することに貢献する
- 音読を繰り返すことは、英語を英語のまま理解できるようになるのに貢献する
文法を覚えるには、ただ文法書を読んで理解するだけでなく、理解した文法の例文を繰り返し音読することが大切なのです。
音読の際に注意したいこと
音読は記憶を長期保存するのに効果的であることがわかりましたが、2点ほど気をつけておきたいことがあります。
一つ目は、意味を理解しながら音読する、ということです。意味がわからないまま音読をしてしまうと、口だけ動かしている状態になり、音読の効果が薄れてしまいます。必ず音読する英文の意味を理解した状態で音読しましょう。
二つ目は、何度も繰り返す、ということです。ただ一度の音読だけでは記憶を長期保存するのに十分ではありません。目安は、その英文を「スラスラと言えるまで」です。そして、1日だけでなく、最初に音読した次の日、その1週間後など期間を空けて定期的に復習することも忘れないようにしたいですね。
英文法の効率的な勉強法②英作文をする
英文法を勉強する際に気をつけておきたいのは「日本語と英語では語順が異なる」ということです。したがって、英語の語順を意識しつつ学習していく必要があります。そのような学習に効果的なのが英作文です。ここでは、英作文の勉強方法を詳しくご紹介します。
英作文をする時に気をつけること
英作文を行う際、日本語と英語の語順の違いを理解するかどうかで定着率が大きく変わってきます。簡単に日本語と英語の語順の並びの違いについて確認しておきましょう。
日本語は「SOV型」の文法と言われています。「私がりんごを食べる」という文章で考えてみましょう。分解すると以下のようになります。
私が⇒S(主語)
りんごを⇒O(目的語)
食べる⇒V(動詞)
「SOV」の順番になっていますね。
それに対して、英語は「SVO型」の文法と言われています。「I eat an apple」という文章で考えてみましょう。分解すると以下のようになります。
I⇒S(主語)
eat⇒V(動詞)
an apple⇒O(目的語)
「SVO」の順番になっていますね。
このように、日本語ではV(動詞)が文の最後に来るのに対して、英語ではV(動詞)が主語のすぐあとに来るというのが大きな違いです。英語の語順に慣れるためには、この日本語と英語の語順の違いを常に意識して英作文を実施していくことが大切です。
英作文の具体的なやり方
以下のステップで英作文を実施します。
- 覚えたい文法項目を選ぶ
- 覚えたい文法の英語の例文をノートの右側に書く
- 英語の例文の日本語訳をノートの左側に書く
- 右側の英語の例文を隠して、英作文してみる
- 英語の例文を見て、意味を考えながら音読する
- 4と5を繰り返す
英文法の効率的な勉強法③学習順序を意識する
続いて、英文法の勉強方法の3つ目の学習順序についてです。
学習順序を意識する勉強法:英文法参考書は順番通りに進める
英文法の参考書は一般的に、「動詞」「名詞」「形容詞」など項目ごとに分かれています。基本的には、その参考書の順番通りに学習を進めていくのがおすすめです。というのも、英文法参考書の著者は意図的に学習項目を配置しているからです。順番通りに学習することで、繋がりの見えづらい英文法がお互いに関連し合っていることが理解できるようになりますので、学習効率が高まります。
英文法の効率的な勉強法④演習問題を解く
英文法を勉強する際に重要な4つ目のポイントは、演習問題を解くということです。では、具体的に見ていきましょう。
参考書の演習問題を解くメリット
問題演習を解くメリットは3つあります。
- 理解できていないところがわかる
- チェックをつけておけば後で復習できる
- 問題に慣れることができる(TOEICや英検など)
1.理解できていないところがわかる
英文法を学習した後、実際に問題を解いてみると意外にできなかった、という経験はありませんか?
このように、問題演習をすることによって「わかっていたつもり」の部分をあぶりだすことができますので、問題演習をすることは大切です。問題演習で解けなかったのは理解の浅い部分のはずですので、再度参考書を読み直す必要があります。
2.チェックをつけておけば後で復習できる
問題演習は1度解いて終わりではありません。間違った問題にはチェックを入れておき、時間(1日〜1週間)をおいて解き直しましょう。再度間違えたら、また時間をおいて解き直します。間違いのチェックがなくなるまで繰り返せば、その参考書の文法の9割は理解できているといえるでしょう。何度も何度も繰り返すことは、わからない部分をなくす最も効果的な覚え方です。
3.問題に慣れることができる(TOEICや英検など)
TOEICや英検などの「試験」と名前がつくものは、それぞれ「出題傾向」があります。したがって問題演習をすることが、実践練習になります。試験では「慣れ」のあるなしで点数や合否が変わることがありますので、問題演習は欠かせません。
英文法の効率的な勉強法⑤人に教えるつもりで学習する
続いて、英語の効率的な勉強法の5つ目「人に教えるつもりで学習する」です。ある研究によると、テストの為に勉強した場合と人に教えるために勉強した場合だと、後者のほうがその後のテストの成績が良いことがわかっています(詳しくは下記のリンクをご参照ください)。
これを英文法学習に応用します。つまり、「人に教えるつもり」で英文法を学習するのです。可能であれば実際に誰かに教えてみるのもいいでしょう。ポイントは「相手の質問を想定」することです。
例えば、不定詞の項目を教えようと思ったら、「不定詞とは何か」という質問が来そうです。これに「不定詞とは◯◯である」と答えられるように学習します。さらに、不定詞には名詞、形容詞、副詞の3つの用法があります。「形容詞はどんな働きをするか」「副詞と形容詞の違いは何か」などの質問が考えられますので、それに備える必要がでてきます。
このように、「人に教えるつもりで学習する」とは、「わからない部分がない」という状態に持っていくことなのです。
社会人の方であれば、プレゼンを準備するように英文法を学習するという意識を持つと、人に教えるつもりで英文法を学習するときと同じ意識で学習できますので、おすすめです。
英文法の効率的な勉強法⑥計画的に復習する
みなさんは、復習の計画を立てたことがあるでしょうか?実は、効率的な復習のスパンがあることが、いくつかの研究で示されています。ここでは、効率的な文法の覚え方のご紹介をしますので、是非参考にして下さい。
効率的な文法の覚え方
効率的な文法の覚え方で最も大切なのは「復習の間隔あける」ことです。この覚え方は、特に英単語や英文法など、覚えたことを長期的に記憶に留めておくのに有効な覚え方です。では、どのくらいの間隔で復習するのが効率的な覚え方なのでしょうか。
復習の間隔は、下記の表のように試験日までの期間によって変わります。例えば、英語の試験まで1ヶ月あるとして、予定学習時間は10時間の場合を想定してみましょう。この場合、試験の前日に10時間詰め込んで勉強した場合と、1週間ごとに2時間ずつ計10時間勉強した場合、後者のほうが「記憶の定着率」がよいことが研究結果でわかっています。
試験日までの期間 | 次の学習までの間隔 |
1週間 | 1〜2日 |
1ヶ月 | 1週間 |
3ヶ月 | 2週間 |
半年 | 3週間 |
1年 | 1ヶ月 |
社会人の方や、学生の方で、試験前に詰め込んでなんとか試験は突破したものの、試験後は嘘のように忘れてしまっていた、という経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。そうです、「詰め込み」は一時的に知識を保持することができるものの、長期的には忘れてしまうことが多いのです。
これを英文法の覚え方に応用してみましょう。たとえば、TOEICまで3ヶ月あり、わからない文法の例文が200文あるとします。この場合、2週間ごとに学習をするのが効果的な勉強法です。具体的には以下のようになります。
- 初日⇒200文を確認する
- 初日から2週間後⇒同じ200文を確認する
- 2から2週間後⇒同じ200文を確認する
- 3から2週間後⇒同じ200文を確認する
- 4から2週間後⇒同じ200文を確認する
- 5から2週間後⇒同じ200文を確認する
- 6から2週間後⇒同じ200文を確認する
英文法の効率的な勉強法 まとめ
本記事では、おすすめの英文法の参考書や参考書を使った英文法の効率的な勉強方法、効率的な覚え方をご紹介しましたが、いかがでしたか。
ご紹介した参考書はどれも定評がある参考書ですので、一度書店で手にとってみて、自分が勉強しやすいものを選びましょう。参考書を選ぶときは、わからない内容が3〜4割のものを選ぶとちょうど良いです。
また、ご紹介した勉強法を組み合わせてみることもおすすめします。例えば、「英文法の効率的な勉強法②英作文する」と「英文法の効率的な勉強法⑥計画的に復習する」を組み合わせるとより効率的な勉強法になります。特に「英文法の効率的な勉強法⑥計画的に復習する」に書いた、英文法の効率的な覚え方は、英単語など「暗記系」のものに効果が高いですので、是非実践してみて下さい。
英文法の効率的な勉強方法 まとめ
- おすすめ参考書①「Evergreen」:一から網羅的に英文法を学習したい社会人におすすめ
- おすすめ参考書②「一億人の英文法」:英文法用語が苦手な人におすすめ
- おすすめ参考書③「新TOEICテスト 中学英文法で600点!」:TOEICの勉強を基礎からしたい社会人におすすめ
- おすすめ参考書④「英文法の核」:通勤の移動中などに学習したい社会人におすすめ
- おすすめの勉強方法①音読:意味を考えながら繰り返す
- おすすめの勉強方法②英作文:英文法を意識しながら日本語を英語に英作文していく
- おすすめの勉強方法③文法書の順番で学習する:参考書の配列は著者の意図があるので、順番通りに学習するのが効率が良い
- おすすめの勉強方法④演習問題を解く:わからないところにチェックを入れて、定期的に復習する
- おすすめの勉強方法⑤人に教えるつもりで学習する:質問されそうなことを想定して「わかない部分」をなくす
- おすすめの勉強方法⑥計画的に復習する:間隔をあけて復習することで、長期的な記憶になる
社会人になって英語の勉強を始めたんですが、勉強方法がわからないです。英語の効率的な勉強方法って何かありますか?