
岡田さん

ミランダ
それは大変だったわね。岡田さんのように普段ビジネス英語を勉強していても、旅行で使う英語は使い慣れていない人は多いわよ。今後更に外国人旅行客が増えるから、観光英語検定を受けてみるのはどうかしら?

岡田さん
そんな検定があるんですか!知りませんでした。ぜひ詳しく教えてください!

ミランダ
もちろん!
観光英語検定とは?
昨今、訪日外国人や海外へ出かける日本人が増加しています。旅行・観光に関わるお仕事をされている方にとって、英語でのコミュニケーションは欠かせないスキルとなっており、長文の読解問題や難しい文法問題よりも、旅行を円滑に進めるための英語力が求められています。
そんな旅行・観光に特化した英語を鍛えたい方におすすめしたいのが観光英語検定です。平成元年より延べ20万人が受験している、観光業・旅行業に必要な英語力をはかる試験で、主に空港・ホテル・交通機関・レストランなど旅行中に必要となる英語に特化した内容になっています。
この記事では、観光英語検定について詳しくご紹介していきます。
観光英語検定概要
観光英語検定は誰でも受験することができます。実際どんな試験なのでしょうか。試験内容や試験実施日程、申し込み方法などについてご紹介します。
試験内容・各級
観光英語検定はリスニングと筆記試験合わせて2時間の試験です。3級・2級・1級と3つの級が存在します。
3級:観光・旅行に必要となる初歩的な英語・英会話
3級は自分が外国に旅行に行った際に目にすることが多い、数字や単位、パンフレットや掲示などの旅行の基本になる英語や、海外・日本の地名、日本の民芸品や行事についてが中心となります。まず観光に関わる英語に慣れたいという方は3級から受験することをおすすめします。
難易度はTOEIC220-470点、英検3級レベルです。令和元年6月実施回の合格点はリスニングが40点満点中20点以上、筆記が50点満点中26点以上でした。
2級:観光・ 旅行業に必要となる基本的な英語・英会話
3級と比べ、2級は観光・旅行に関わる仕事に携わる方にとって必要となる内容が中心です。予約関連やホテル関連の英語から始まり、実際の旅行中に英語が必要となる場面(入出国審査・機内アナウンス・交通機関など)で使われる英語・会話が多くなります。
難易度はTOEIC470-600点、英検2級レベルです。令和元年6月実施回の合格点はリスニングが40点満点中20点以上、筆記が50点満点中30点以上でした。
1級:観光・旅行業に必要な実務英語
2級では、旅行の準備から実際の旅行中に必要となる基本的な内容が中心でしたが、1級ではそれに加え、クレーム対応や変更・キャンセル、旅行中の病気や怪我など、予定外の問題や緊急事案が起こった際に必要な英語力を求められます。また、旅行業で使われる文書や専門用語・略語、世界各国の習慣・礼儀なども試験範囲となってくるため、幅広い知識と英語力が必要になります。
難易度はTOEIC600-860点、英検準1級・1級レベルです。令和元年6月には1級が実施されておらず、合格点などは不明です。令和元年10月には1級が実施されますので、その際にホームページで確認することをおすすめします。
試験日程・会場
試験日程
通常3級と2級は年2回、1級は年1回行われますが、詳しい試験の日程や会場は随時公式ホームページに記載されますので、受験を考えている方はまず公式ホームページを確認しましょう。
試験会場
試験は全国各地で行われています。第41回の試験は札幌から沖縄まで全国18箇所が会場となっていますので、自分の住んでいる地域で開催されるか知りたい方は公式ホームぺージを確認しましょう。
観光英語検定におすすめのテキスト・参考書
観光英語検定に合格するにはどのような勉強法があるのでしょうか。各級、内容に合わせてテキスト・参考書が存在しますので、ご紹介します。
おすすめテキスト・参考書① 試験問題分析編
観光英語検定の各級に合わせ、傾向と対策を勉強することができる本が「観光英語検定試験問題と解説」です。3級向けと2級向けが発売されています。この本で試験問題の傾向を知りながら、練習問題を解いていく勉強法をおすすめします。
おすすめテキスト・参考書② 単語編
観光英語検定だけでなく、旅行・観光に特化した英単語とその用例を勉強することができる参考書をご紹介します。「観光のための初級英単語と用例」と「観光のための中級英単語と用例」です。それぞれ観光英語検定2・3級、1・2級に対応しており、実際に旅行・観光の際に使える英語を学ぶことができます。
観光英語検定の過去問の使い方
観光英語検定の勉強法はご紹介した参考書を使うだけでなく、過去問を解き、時間配分や出題内容を理解することも大切です。過去問・解答は公式ホームページにて購入することができます。
また、公式ホームページのサンプル問題というページを開くと、過去1回分の2級・3級の試験問題と解答の閲覧ができます。また、リスニングの音源も聞くことができます。
試験直前に時間を計って過去問を解き、試験当日のイメージトレーニングをするのも良い勉強法になります。是非活用してみてくださいね。
観光英語検定 まとめ
この記事では、観光英語検定についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
観光に関わる仕事を現在されている方も、これから観光業界に飛び込みたいと思っている方も、一度受験してみてはいかがでしょうか。
参考サイト:全国語学ビジネス観光教育協会 (2019)「観光英語検定」<http://kanko.zgb.gr.jp>2019年7月23日アクセス
日本国内どこでも外国人旅行客が増えましたよね。先日、駅で切符の買い方と乗り換えの方法を英語で聞かれたんですが、とっさに英語が出てこなくてちゃんと説明できませんでした。