
岡田さん

ミランダ
「ターゲット」シリーズは優れた英単語教材だけど、TOEFL対策となると内容が少しズレてるわね。

岡田さん
え、そうなんですか?

ミランダ
英単語教材を選ぶ時は、対策する試験に合わせた単語帳を選ぶ必要があるわ。今回は対策する試験別におすすめの単語帳を紹介するわよ!
コンテンツ [表示]
- 1英単語教材は対策試験に合わせて選ぼう!
- 2おすすめの英単語教材①TOEIC
- 2.1TOEICおすすめ英単語帳①「出る単特急金のフレーズ」シリーズ
- 2.2TOEICおすすめ英単語帳②「TOEICテスト 出る語句1800+」
- 3おすすめの英単語教材②TOEFL
- 3.1TOEFLおすすめ英単語帳①「TOEFLテスト 英単語3800」
- 3.2TOEFLおすすめ英単語帳②「話題別英単語 リンガメタリカ」
- 3.3TOEFLおすすめ英単語帳③「Academic Word List」
- 4おすすめの英単語教材③実用英語技能検定(英検)
- 4.1英検おすすめ英単語帳①「でる順パス単」シリーズ
- 4.2英検おすすめ英単語帳②「語彙問題 完全制覇」シリーズ
- 5おすすめの英単語教材④基礎英語〜大学受験レベル
- 5.1基礎英語〜大学受験レベルおすすめ英単語教材①「英単語ターゲット」シリーズ
- 5.2英語基礎〜大学受験おすすめ英単語教材②「速読英単語」シリーズ
- 6おすすめの英単語教材⑤番外編!全ての試験向け
- 6.1番外編おすすめ英単語教材①「究極の英単語vol.1〜4」
- 7おすすめの英単語教材10選 まとめ
英単語教材は対策試験に合わせて選ぼう!
世の中にはたくさんの単語帳があり、欲しいと思えば書店やウェブサイトですぐに手に入れることができます。
しかし、いざ選ぶとなると、あまりにも種類が多すぎてどれを買えばいいか悩んでしまいますよね。
売れ筋のものを選んでおけば間違いないだろうと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、単語帳は評判が良いもの使えば良いというものではなく、目標によって使い分けた方が効果的です。
例えば、TOEICとTOEFLでは、出題される長文のジャンルが異なるため、頻出の単語も異なります。ある程度被る単語もありますが、それぞれの試験に特化した単語帳を使った方がより効率的に学習することができます。
この記事では、対策する試験別におすすめの英単語教材をご紹介していきます。筆者自身の体験やAmazonの口コミなども考慮して厳選しましたので、教材を選ぶ際にご参考になさって下さい。
おすすめの英単語教材①TOEIC
TOEICは、社会人以上の英語力測定テストとして最も広く定着している英語テストです。
TOEFLテストや英検などのようなテストと比較するとそこまで高レベルな英単語力を求められる訳ではありませんが、ビジネスシーンで使われる英単語を知らないと太刀打ち出来ません。
ここではTOEICテスト対策としておすすめの英単語帳を2つご紹介しますので、比較してみましょう。
TOEICおすすめ英単語帳①「出る単特急金のフレーズ」シリーズ
TOEIC用英単語帳として大人気のシリーズです。
著者のTEX加藤さん自身が「この中の単語でTOEICに出ないものは一つもない」と豪語するほどの自信作です。書店で目立つところに置かれていることも多く、Amazonでも軒並み高評価を得ている優れた単語帳です。
取り扱っている単語や構成もさることながら、本書を人気シリーズにまで押し上げたのが「解説・注釈の秀逸さ」でしょう。
特に、たまに注釈として付いている「TOEICの世界では〜」で始まる文にクスッと笑い、楽しみながら単語の学習ができるのが大きな特徴です。
「金のフレーズ」シリーズのおすすめ勉強法とは?
「金のフレーズ」シリーズでは、以下のサイトから無料でアプリを取得し音声を聴くことができます(一部有料コンテンツ有り)。
こちらの音声を利用して、
- 単語を確認
- 音読→発音チェック
TOEICおすすめ英単語帳②「TOEICテスト 出る語句1800+」
TOEICテスト用単語帳としては珍しく、「ストーリー仕立ての短いパッセージを読んでいき、文脈の中で単語を覚える」というコンセプトの単語帳です。
特徴としては
- 登場人物が決まった、一貫したストーリーを読んでいくことにより、自然に語彙力を上げていける
- 設定やストーリーは社会人が経験するようなビジネス向けシチュエーション
- 基本〜標準的な語彙を収録
「TOEICテスト 出る語句1800+」のおすすめの勉強法とは?
「TOEICテスト 出る語句1800+」には、付属CDがあります。こちらを利用して、
- ショートストーリーを読む
- 単語をチェック
- CDを聴き、できれば音読をする
おすすめの英単語教材②TOEFL
TOEFLは、主に欧米へ留学する人向けに大学の授業などで使用するアカデミックな英語に対する理解度を測る試験です。
試験の性質上、アカデミックな世界で使われる英単語を覚えている必要があり、TOEICのように社会人向けビジネスシーンで必要な英単語などとは習得するべき単語が異なってきます。
ここではTOEFLに対応できるようになる単語帳を3つご紹介しますので、是非比較してみてください。
また、TOEFLの単語対策についてはこちらの記事で詳しく解説しています。ぜひご覧下さい。
TOEFLおすすめ英単語帳①「TOEFLテスト 英単語3800」
TOEFL用単語帳の中で売り上げ1位を誇る単語帳です。TOEFLテストに頻出する単語を網羅していて、質・量ともに充実しています。
大きな特徴としては、とにかくTOEFLテストに出そうなアカデミックな分野の単語が数多く掲載されていることです。Amazonでも、この単語帳を使い込めばTOEFLテストや英語圏の生活も困ることはないという声が多い事ほどです(到達レベルには個人差があります)。
TOEFLテスト対策用として迷った際に本書を使えば安心感を持って勉強に取り組めるかと思います。
「TOEFLテスト 英単語3800」のおすすめ勉強法とは?
「TOEFLテスト 英単語3800」には、付属CDがあります(webでダウンロードも可)。こちらを用いて、
- まずはCDを聴いて、発音と意味をチェック
- 意味を理解しながら発音する
TOEFLおすすめ英単語帳②「話題別英単語 リンガメタリカ」
本書は実は大学受験用単語帳であり、TOEFL対策に特化したものではありません。しかしながら、TOEFL対策に必要な要素が多分に含まれているので、TOEFL対策としても使用は可能です。Amazonでも、TOEFL対策用単語帳として売れ筋ランキング2位になっているほどです(2019年7月現在)。
大きな特徴としては
- 文章の中で自然に語彙力を増やせる
- 大学受験に出題されるトピック別に編集されているため、背景知識の吸収に重宝する
前述の通りTOEFLではよりアカデミックな範囲への精通度が長文の理解を左右することがあります。「リンガメタリカ」では、それらの分野の背景知識を吸収しながら、かつ文脈の中で自然に語彙力を高めていくことができるのです。
しかしながら、本書はあくまで大学受験用の教材であり、上記の「TOEFLテスト 英単語3800」と比較すると、TOEFLに特化した語句を収録しているわけではありません。不安であればよりTOEFLに特化した内容を取り扱っているもので学習しましょう。
「話題別英単語 リンガメタリカ」のおすすめ勉強法とは?
「話題別英単語 リンガメタリカ」には、別売りでCDがあります。こちらを用いて、
- 長文を読む(精読)
- すぐ後の項目で単語+背景知識をチェック
- もう一度長文を読む(速読)
- CDを聴き、出来れば音読をする
TOEFLおすすめ英単語帳③「Academic Word List」
TOEFL編で最後にご紹介するのは、なんとインターネットで無料で手に入る単語リストです。
「Academic Word List」と呼ばれる単語リストで、ニュージーランドの言語学者Averil Coxhead氏が英語圏の学術的な文章でよく用いられる英単語570語をまとめたものです。
大きな特徴としては、以下のようになります。
- サイトから無料で手に入る
- よく用いられる語の全ての品詞が載っている(例:「analysis」という単語があるなら、「analyse」や「analysts」も一緒に紹介されている)
- 基本単語ながら、文章中で使われると固い印象を与えるアカデミックな語ばかり収録
以下のURLからダウンロードが出来るので、是非一度のぞいてみてください!
「Academic Word List」のおすすめ勉強法とは?
「Academic Word List」には、特に音声がダウンロードできるようにはなっていません。ですので、1つ1つを辞書で調べ、音声を確認していくと良いでしょう。
またこちらは見て意味が分かるだけでなく、ライティングやスピーキングで使うとしたらどのように使うのか、という視点で、例文なども確認しながら勉強していくことをおすすめします。
おすすめの英単語教材③実用英語技能検定(英検)
小学生から社会人まで、英語のテストといえばおなじみの英検®用の対策単語帳をご紹介します。
英検は5級〜1級まであり、級が上がっていくにつれて難易度が上がっていくシステムです。5級や4級では、会話文などを中心とした日常的なトピックが多いですが、級が上がるにつれてアカデミックな内容にシフトしていきます。
社会人用の資格試験としても広く認知されている英検対策としておすすめの単語帳を挙げてみましたので、比較検討してみて下さい!
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。以下、「英検」と言います。
英検おすすめ英単語帳①「でる順パス単」シリーズ
英検といえばこれ!と言えるくらい、英検対策をする人に浸透している単語帳です。Amazonでも非常に多くの高評価を得ている、英検用単語帳の決定版ともいえる単語帳です。
大きな特徴は以下のようになります。
- 出版元の旺文社による英検の過去分析に基づき、英単語を「でる順」に表記
- 見出し語に例文がついており、多くの単語に類義語や英英定義なども併記されていて、情報量が豊富
- 「でる順パス単 書き覚えノート」のような副教材も充実している
「でる順パス単」シリーズのおすすめ勉強法とは?
「でる順パス単」シリーズは、購入すると以下のサイトから無料で音声をダウンロードできるようになっています。こちらを利用して、
- 単語と意味を確認
- 音声を確認、できれば例文まで聴く
- 単語を発音する、できれば例文まで音読する
英検おすすめ英単語帳②「語彙問題 完全制覇」シリーズ
英検の筆記試験における1番最初の大問「語彙問題」の対策参考書です。いわゆる単語帳という形式ではないですが、英単語力アップに大いに役に立つ優れた参考書です。Amazonのレビューでも、星2つ以下をつけている人はいないほど、全体として評価が高くなっています(英検準1級と1級用しかありませんのでご注意ください)。
大きな特徴としては、以下のようになります。
- 実際の問題形式で、「解いて覚える」ことができる
- 過去の英検の「語彙問題」を統計的に分析し、頻出〜発展レベルまでおさえてある
本書では実際の英検の形式のように問題を解くことが出来るので、普通の単語帳と比較しても印象に残りやすく定着しやすいです。単語の質・量ともに申し分ないので、英検対策におすすめの一冊です!
「語彙問題 完全制覇」シリーズのおすすめの勉強法とは?
こちらには特に音声ファイルやCDなどはありません。問題形式になっていますので、とにかくひたすら解いて覚えましょう!
正解の単語だけを覚えるのではなく、選択肢の単語を全て覚えるつもりで取り組みましょう!
このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
おすすめの英単語教材④基礎英語〜大学受験レベル
ここでは社会人になってから英語からは遠ざかってしまった方向けの単語帳をピックアップしてみました!基礎から大学レベルまでのおすすめの単語帳をご紹介するので、現在の英語力がどのレベルの社会人の方でもぴったりの単語帳を見つけられるはずです。
中学・高校で取り組む英単語には意外にも実用的な単語が多数含まれており、今後TOEICやTOEFLなど、他の試験を目指す際にも役立つ基礎を作ってくれます。取り組む価値はあるので是非参考にしてください!
基礎英語〜大学受験レベルおすすめ英単語教材①「英単語ターゲット」シリーズ
超有名大学受験用単語帳なので、社会人の方でも知っている方は多いでしょう。他の様々な大学受験用単語帳と比較しても、質も量も知名度も、全てにおいて安心な単語帳の決定版といえるでしょう。
大きな特徴としては、以下のものが挙げられます。
- 旺文社独自のデータベースによる分析を基に、大学入試に出る順に英単語が並んでいる
- 「一語一義」主義で編集されていて、各単語の最優先で覚えるべき意味が赤字で掲載されている
Amazonでも書店でも塾・予備校でも、どこに行っても必ず誰かがおすすめしている単語帳です。この「ターゲット」シリーズは様々なレベルがありますので、ご自分のレベルに合ったもの選ぶようにしましょう。
「ターゲット」シリーズについては、勉強法なども含めて以前記事にしていますので参考にしてみてください!
英語基礎〜大学受験おすすめ英単語教材②「速読英単語」シリーズ
こちらも大学受験用の有名英単語帳です。「長文を読んで、文脈の中で単語を覚える」という斬新なコンセプトでたちまち人気を博しました。初版が1992年と意外に歴史が古いので、社会人の方でも知っている人が多いかと思います。
「ターゲット」シリーズと比較すると、網羅性はなく辞書的に使うことなども出来ませんが、
- 文脈の中で単語を自然に覚えられる
- 速読の練習にもなる
最近改定された「必修編」だけややAmazonでの評価は低めですが、「上級編」は星が平均4.5の高評価です。世間の評価という意味でも、安心して使える単語帳だといえるでしょう。
「速読英単語」シリーズのおすすめの勉強法とは?
「速読英単語」シリーズは、別売りでCDがあります。このCDを用いて、
- 長文を読む(精読)
- すぐ後の項目で単語チェック
- もう一度長文を読む(速読)
- CDを聴き、出来れば音読をする
おすすめの英単語教材⑤番外編!全ての試験向け
最後にご紹介するのは、TOEIC向け、TOEFL向けといった分け方に属さない、オールマイティな単語帳です。
番外編おすすめ英単語教材①「究極の英単語vol.1〜4」
「Standars Vocabular List(SVL)」と呼ばれる、アルクが長年蓄積してきたデータから 「日本人学習者にとっての有用性」と「ネイティブスピーカーの使用頻度」という観点で抽出した全12000単語を4冊に分けて発売している単語帳です。
Vol.1は中学1年生レベル(「have」や「feel」など)から始まりますが、徐々に難化していき、最後のVol.4では英検1級合格を超えるレベルの語彙を収録しています。Vol.1〜4のレベルは、以下の表のようになります。
Vol.1 | 中学卒業レベル |
Vol.2 | 高校〜大学受験レベル |
Vol.3 | 大学受験〜TOEIC900超え |
Vol.4 | 英検1級・それ以上 |
一般的に、TOEIC・TOEFL・IELTSといった試験と比較しても英検1級の語彙問題などで出題される語彙レベルは高いとされています。「究極の英単語 Vol.4」まで一通り取り組めば、英語の試験で単語において困ることはない、ということになります。
中学生から社会人まで、それぞれのレベルで必要な単語を網羅、まさに「究極の英単語帳」です。
「究極の英単語」シリーズのおすすめ勉強法とは?
「究極の英単語」シリーズでは、別売りのCD-ROM、またはダウンロード版をオンライン上で購入すると、単語の音声を入手することが出来ます(一部の語にしか例文は付いていません)。
こちらを利用し、
- 単語を確認
- 音声を確認
- 単語と例文の音読
おすすめの英単語教材10選 まとめ
この記事では、対策試験別におすすめの英単語教材をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
TOEIC、TOEFL、英検など、それぞれの試験によって求められる語彙の範囲が異なるため、単語帳は対策試験別に変える必要があります。是非こちらの記事を参考にしつつ、自分の受ける試験や目的に応じて使用する教材を比較検討して選んでみて下さい。
今度社会人留学に向けてTOEFLを受けるのですが、単語帳は「ターゲット1900」を使えば十分対応できるでしょうか…?