
岡田さん

ミランダ
素晴らしいわ!英検2級になると難易度も上がるけれど、今までの勉強の成果が発揮できるといいわね!

岡田さん
ただ正直、すごく心配なんですよね。英検2級ともなると相当難しいと思うし、合格率も高くなさそうだし…。合格するには何をすればいいか教えてくれませんか?

ミランダ
分かったわ。英検2級に関して、知っておきたいことを教えるわね。きっと参考になるはずよ!
コンテンツ [表示]
- 1英検2級を受験するあなたへ
- 2英検2級のレベルと概要①:英検2級のレベル
- 2.1英検2級のレベル
- 2.2英検2級の英単語レベル
- 2.3英検2級の英文法レベル
- 3英検2級のレベルと概要②出題問題
- 3.1英検2級の1次試験
- 3.2英検2級の2次試験
- 4英検2級のレベルと概要③合格点基準と合格率
- 4.1英検の合格基準
- 4.2英検2級の合格率
- 5英検2級のレベルと概要④英検2級とTOEICの違い
- 5.1英検とTOEICの比較①:測定される技能
- 5.2英検とTOEICの比較②:出題傾向
- 5.3英検とTOEICの比較③:難易度
- 6英検2級の効果的な勉強法
- 6.1効果的な勉強法①語彙強化
- 6.2効果的な勉強法②文法強化
- 6.3効果的な勉強法③リーディング対策
- 6.4効果的な勉強法④ライティング対策
- 6.5効果的な勉強法⑤リスニング対策
- 6.6効果的な勉強法⑥スピーキング対策
- 6.7効果的な勉強法⑦まとめ
- 7英検2級のレベルはどのくらい? まとめ
英検2級を受験するあなたへ
英検2級を受験することになったけれど、合格するにはどのような勉強をすればいいのか分からないとお悩みではないでしょうか?
合格率も低い英検2級ですが、事前準備をしっかりすれば合格するのはそれほど難しいことではありません。
この記事では、英検2級を受験される方に向けてレベルや試験内容、難易度、勉強法など、英検2級について徹底解説します。是非この記事を活用して、英検2級に挑戦してみてくださいね。
英検2級のレベルと概要①:英検2級のレベル
はじめに、英検2級のレベルについてご紹介します。
英検2級のレベル
一般的に、英検2級は高校卒業程度の英語レベルとされています。
しかし、高校卒業レベルと言われても少しイメージしづらいですよね。
英検2級合格レベルの英語力は、英検協会の英検can-doリストによると下の表のようになっています。
読む | まとまりのある説明文を理解したり、実用的な文章から必要な情報を得ることができる。 |
聞く | 日常生活での情報・説明を聞きとったり、まとまりのある内容を理解することができる。 |
話す | 日常生活での出来事について説明したり、用件を伝えたりすることができる。 |
書く | 日常生活での話題についてある程度まとまりのある文章を書くことができる。 |
より具体的に言うと、「⼀般向けに書かれた説明的な⽂章を理解することができる(旅⾏者向けのガイドブックなど)」、「公共の場でのアナウンスを聞いて、重要なポイントを理解することができる(⼈の呼び出しなどの館内放送、イベントでの注意事項など)」、「買い物で店員に欲しいものや好みを伝えたり、簡単な質問をすることができる(色、サイズ、値段など)」、「⾃分が読んだ本や⾒た映画について、⾃分の感想を書くことができる」などが、英検2級のレベルとして挙げられています。
つまり、日常生活を送るうえで基本的なコミュニケーションを英語で取ることができるというのが、英検2級のレベルと言えるでしょう。
より詳しく知りたい方は、ぜひ英検can-doリストをご確認ください。
英検2級の英単語レベル
英検2級の単語数は、英検準2級の3600語レベルから大幅にアップした5100語に達し、難易度がぐっと高くなります。
また英検公式サイトによると、英検2級では医療やテクノロジーなど社会性のある英文読解も出題されるとなっています。日常生活で使う単語だけでなく、少しハイレベルな単語も覚えなければならないため、かなりの難易度と言えるでしょう。
英検2級の英文法レベル
英検準2級では中学卒業レベルから高校1〜2年で習う程度のレベルですが、英検2級は、文法項目に制限はありません。したがって難易度の高い文法もでてきますので、文法の参考書を一冊準備しておいたほうが良いでしょう。
筆記試験では文法そのものを判定される問題もあり、出題される文法項目は多岐に渡っています。中でも時制、分詞構文あたりの出題頻度は非常に高くなっています。語彙同様、難易度は準2級に比べるとはるかに難しいと言えるでしょう。
英検2級のレベルと概要②出題問題
ここでは、実際に英検2級の試験ではどのような問題が出されるのかについてご紹介していきます。
英検2級の1次試験
英検2級の1次試験の内容は以下のようになっています。
筆記(85分)/リスニング(約25分)
測定技能 | 形式・課題 | 形式・課題詳細 | 問題数 | 問題文の種類 | 解答形式 |
---|---|---|---|---|---|
リーディング | 短文の語句 空所補充 |
文脈に合う適切な語句を補う。 | 20 | 短文 会話文 |
4肢選択 (選択肢印刷) |
長文の語句 空所補充 |
パッセージの空所に文脈に合う適切な語句を補う。 | 6 | 説明文 | ||
長文の内容 一致選択 |
パッセージの内容に関する質問に答える。 | 12 | Eメール 説明文 |
||
ライティング | 英作文 | 指定されたトピックについての英作文を書く。 | 1 | (英作文なので問題文はない) | 記述式 |
リスニング | 会話の内容 一致選択 |
会話の内容に関する質問に答える。 (放送回数1回) |
15 | 会話文 | 4肢選択 (選択肢印刷) |
文の内容 一致選択 |
短いパッセージの内容に関する質問に答える。 (放送回数1回) |
15 | 物語文 説明文 |
主な場面・題材 | |
---|---|
場面・状況 | 家庭、学校、職場、地域(各種店舗・公共施設を含む)、電話、アナウンスなど |
話題 | 学校、仕事、趣味、旅行、買い物、スポーツ、映画、音楽、食事、天気、道案内、海外の文化、歴史、教育、科学、自然・環境、医療、テクノロジー、ビジネスなど |
1次試験では、リーディング、ライティング、リスニングの合計84点中、55点を取得できれば65%をクリアでき、合格ラインに乗ります。
ただし、英検はCSEスコアという独特な採点方法を取っており、合格するためには各技能のスコアが一定以上なければいけません。
つまり、55点を取得していても技能ごとの点数のバランスが悪ければ不合格となってしまうこともあるため、要注意です。CSEスコアについては、後ほど詳しくご説明いたします。
英検2級の2次試験
1次試験に合格した人のみが、2次試験に臨みます。個人面接形式で、受験者一人、面接官一人で行われます。試験内容は以下の通りです。
英語での面接(約7分)
測定技能 | 形式・課題 | 形式・課題詳細 | 問題数 | 解答形式 |
---|---|---|---|---|
スピーキング | 音読 | 60語程度のパッセージを読む。 | 1 | 個人面接 面接委員1人 (応答内容、発音、語い、文法、語法、情報量、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度などの観点で評価) |
パッセージについての質問 | 音読したパッセージの内容についての質問に答える。 | 1 | ||
イラストについての質問 | 3コマのイラストの展開を説明する。 | 1 | ||
受験者自身の意見など | ある事象・意見について自分の意見などを述べる。 (カードのトピックに関連した内容) |
1 | ||
受験者自身の意見など | 日常生活の一般的な事柄に関する自分の意見などを述べる。 (カードのトピックに直接関連しない内容も含む) |
1 |
主な場面・題材 | ||
---|---|---|
社会性の ある話題 |
過去の出題例 | 環境にやさしい素材、オンライン会議、屋上緑化、ペット産業、新しいエネルギー、サプリメント |
しかし、出題される問題は環境問題などハイレベルなものが多く、油断は大敵です。特に普段英語を話す機会が少ない方は、しっかりと勉強時間を確保して対策をしましょう!
英検2級のレベルと概要③合格点基準と合格率
ここでは、英検の合格基準と合格率についてご紹介します。
英検の合格基準
英検の合格基準は、CSEスコアという指標で示されています。
「CSEスコア」という言葉に耳なじみがない方が多いと思いますが、これは2016年から英検に導入された、新しい評価スタイルです。
英検対策には英検の評価方法を知ることは必須ですので、ここでしっかり確認しておきましょう。
CSEスコアとは
2016年から導入されたCSEスコアとは、級の合否に加えて国際標準規格CEFRに対応させた英検スコアで、英語力が客観的に評価できる指標となります。
読む、聞く、話す、書くの4技能がそれぞれ650点満点、合計2600点で計算され、英検2級の合格基準スコアは1980点となっています。
合格基準スコアの内訳は、1次試験の3技能(リスニング、ライティング、リーディング)満点1950点中1520点、2次試験のスピーキングの満点650点中460点で、合計1980点となっています。
また、先ほど「英検2級では技能ごとのバランスが悪ければ不合格になる」と説明したのも、このCSEスコアに理由があります。
例えば、一次試験のリーディングとリスニングで満点を取ったとしても、ライティングが0点だった場合、CSEスコアは1300点と合格ラインに届きません。さすがにこれは極端な例ですが、問題数が少ないライティングやスピーキングも、英検に合格するには非常に重要なのです。
苦手分野や自信のない技能がある人は、しっかりと勉強し克服して英検に臨むようにしましょう。
CSEスコアの詳細については、下記の英検公式サイトでご確認ください。
英検2級の合格率
英検は基本的には合格率を公表していませんが、2016年度の第1回は1次試験で合格率34%(高校生の受験者のみ)、2次試験で合格率80%(受験者全体)というデータが公表されています(「⾼校⽣ 1級・準1級・2級の受験者数、および合格率」)。
合格率は3人に一人、およそ3倍ということで、難易度としては簡単ではないものの、非常に難しいわけでもないというイメージですね。
英検2級のレベルと概要④英検2級とTOEICの違い
ここでは受験者の多い英語試験として、英検とTOEICを比較していきます。
英検とTOEICの比較①:測定される技能
一般的にTOEICと呼ばれているテストは正式には「TOEIC® Listening & Reading Test」(以下TOEIC)のことで、リスニングとリーディングのみの試験です。
一方、英検2級ではスピーキングやライティングの問題があるように、読む、聞く、話す、書くの4技能が測定されます。
つまりTOEICにくらべ、英検は求められる技能の幅が広いといえます。
英検とTOEICの比較②:出題傾向
試験内容に関しては、英検が日常の幅広いシチュエーションから出題されるのに対して、TOEICはそのほとんどがビジネスに関係した内容から出題されています。
そのため、使用される単語やイディオムも異なっており、TOEICに比べ英検では幅広い分野の単語が出題されています。
また、上記のような特徴から、TOEICは基本的に社会人の受験者が多いと言われています。
英検とTOEICの比較③:難易度
英検とTOEICでは測定される技能が違うため、一概に難易度を比較することはできません。
参考までに比べると、文部科学省の資料では英検2級はTOEICの550~785点レベルだとされています。
英検2級とTOEICをより詳しく比較したい方は、以下の記事をご覧ください。
英検2級の効果的な勉強法
ここまで英検2級の難易度や出題内容などを見てきました。
ここからは、英検2級に合格するには具体的にどんな勉強法が効果的かについて、ご紹介します。
効果的な勉強法①語彙強化
英検2級に合格するには、まず語彙力を強化しておく必要があります。
そのためには、英検対策用の単語帳を使うのがおすすめです。英検対策用の単語帳を購入し、その1冊を徹底的に覚えきりましょう。
単語を覚える時は、以下のことを意識すると定着しやすいです。
- 初めの数回は派生語などには目を通さない
- 一つの単語に時間をかけすぎないようにする
- 必ず音読をする
- 定期的に復習をする
一日100語というと多く思えますが、必ずしも1回ですべて覚える必要はありません。それよりも、短い期間で何周も単語帳を勉強したほうが効果的です。1日100語を目安に学習を進め、英検までに1冊の単語帳を5周するようにしましょう。
また単語集の難易度は、初めて単語帳を見たときに、知っている単語が4割程度、知らない単語が6割程度で構成されているものが適切です。それより知っている単語が多い場合は単語帳が簡単すぎるし、4割より少ない場合は単語帳がハイレベルすぎて自分の英語力に合っていません。
英検2級の単語帳を見て、知っている単語が4割より少なかった場合は、まずは準2級や3級の単語帳から取り掛かるようにしましょう。
英検2級には難しい単語も多く出題されますが、地道に語彙力をつけることが合格するには一番の方法です。頑張って覚えていきましょう。
効果的な勉強法②文法強化
英検2級に合格するには、基本的な文法は絶対に抑える必要があります。以下のことを意識しましょう。
- 英検2級の演習問題集、過去問集を使い、読解問題を解きながら文法事項を確認していく
- 不規則動詞の活用形、紛らわしい単語(同音異義語など)を徹底復習する
- 文法を解説した参考書を手元に置いておき、少しでも知識があやふやだと思ったらこまめに確認する
効果的な勉強法③リーディング対策
リーディングでは、読んでスラスラわかるようになることをゴールに勉強を進めましょう。以下のことを意識して勉強時間を確保すると効果的です。
- 知らない単語や表現は辞書で調べる
- 構造分析をする(5文型や、品詞の理解)
- 音読する
文章の意味がとれない場合は、日本語訳も確認すると効果的です。
スラッシュリーディングについては、以下の記事が参考になりますので、是非一度目を通しておいてください。
効果的な勉強法④ライティング対策
英検2級のライティングは、2016年の英検改定で新たに導入されたカテゴリーです。次のような観点から評価されています。
- 内容 :課題で求められている内容が含まれているか
- 構成 :英文の構成や流れが分かりやすく論理的であるか
- 語彙 :課題に相応しい語彙を正しく使えているか
- 文法 :文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか
※なお、解答がTOPICに示された問いの答えになっていない場合や、TOPICからずれていると判断された場合は、すべての観点で0点と採点されることがあります。
ライティングの対策は以下のことを意識して勉強時間を取るようにしましょう。
- 文法、構文の参考書にある例文を繰り返し練習
- 演習問題をこなす
- 2016年以降の過去問を解く
- 使えそうな表現はノートにメモして定期的に見返す
効果的な勉強法⑤リスニング対策
リスニングには、ディクテーション、音読、シャドーイングなどのトレーニングが効果的です。特にシャドーイングに勉強時間を取って学習することをおすすめします。以下のことを意識しましょう。
- ディクテーションを丹念にやる
- 何度も繰り返し聞く
- スクリプトと照らし合わせ、意味の確認をする
- 特に聞き取れなかった単語や表現はそれが含まれる文全体を繰り返し聞き、音読、シャドーイングで定着させる
効果的な勉強法⑥スピーキング対策
スピーキングのトレーニングとしては、瞬間英作文をおすすめします。
瞬間英作文とは、簡単な日本語を素早く英作文するトレーニングで、英語がでてくる瞬発力を鍛えることができます。1日30分〜60分の勉強時間を取って、2ヶ月ほど継続するのが効果的です。
最初は難しいと感じますが、スピーキング力アップには非常に効果的な勉強法ですので、がんばりましょう!
瞬間英作文のやり方は以下の通りです。
- 日本語を見て、英文を考える
- 英文を口に出す
- 答えの英文を見て音読を3回
- 日本語を見て音読を3回
- 新しい文章に移る
瞬間英作文が終わったら、過去問を利用して英検2級の出題形式で練習します。その際、自分の音声を録音して復習をすると、自分の弱点がわかるので効果的です。
効果的な勉強法⑦まとめ
以上一通りの勉強法を見てきましたが、勉強に近道はありません。しっかり勉強時間を確保して、コツコツと努力を重ねていきましょう。
ここでご紹介した勉強法は、ごくオーソドックスなやり方です。これが絶対というわけでは決してありませんので、自分にあった勉強法があれば、そのやりかたで効果を上げる努力をしましょう。
また、英検は問題形式が決まっていますので、基礎力を高めながら、英検の問題形式を把握することが重要です。できるだけ多くの過去問に触れておきましょう。
また、いきなり英検2級を目指すのは難しいかもしれないと不安に思っている方には、下の級から順に無理のない受験をして場数を踏み、試験慣れしていくというのも良い対策の一つです。現在の自分の実力に合った難易度の級から受け始めるのがおすすめです。
英検2級のレベルはどのくらい? まとめ
この記事では、英検2級のレベルや難易度、合格率など、英検2級に合格するには知っておきたい情報をご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか?
これから英検2級を目指している皆さんには、学習を進めていく上で、是非参考にしていただきたいことばかりですので、試験対策としてご活用ください。
また、英検2級に合格するのに、勉強時間をしっかり確保することも大切です。少なくとも試験の2ヶ月前くらいから、1日1〜2時間の勉強時間を確保して、毎日継続しましょう。
この記事を参考に、みなさんが英検2級に合格することを祈っています!
ミランダさん、僕もいよいよ英検2級に挑戦しようと思います!