
岡田さん

ミランダ
それはいい目標ですね!ところで、英検4級の難易度や合格率は知ってるの?

岡田さん
それがまだ全然、、、。合格率ってどれくらいなんだろう、、、。

ミランダ
そんなに心配しなくても大丈夫よ。一緒に見ていきましょう!
英検4級に合格したいあなたへ
英語学習を始めた皆さんの中には、検定試験の受験を考え始めている方も多いのではないでしょうか。今回は、そんな検定試験の中から英検(※)4級について見ていきます。
この記事では「どのくらいの難易度なんだろう」「合格率ってどれくらい?」と疑問に思っている方のために、英検4級の概要や勉強法をご紹介します。
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。以下、「英検」と言います。
英検4級のレベル目安(難易度)①合格率から見る難易度
そもそも、英検4級とはどのようなレベルを目安として出題されているのでしょうか。
目安として、「中学中級程度」の英語力、「簡単な英語を理解することができ、またそれを使って表現することができる」技術が必要だとされています(英検, https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_4/)。
ここでは英検4級に合格するための正答率や、英検4級の合格率をご紹介します。是非英検4級のレベルの目安をつかんで下さい。
合格に必要な正答率と合格率
合格に必要な正答率
2015年度までは、設問ごとに一律1点が配点されていました。そして、その最終合計が合格点を越えれば合格でした。しかし、2016年度以降は「CSEスコア」という技能ごとに算出されたスコアが合否判定に用いられるようになりました。
英検4級ではリスニングとリーディングがそれぞれ500点満点で、合計では1000点満点です。1000点満点中622点が合格基準ですので(英検, https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/eiken-cse_admission.html)、だいたい60~65%の正答率が必要です。
合格率
英検4級の合格率はおよそ70%ほどです(JQOS.jp, https://jqos.jp/minkan/jitsuyoeigoginokentei)。合格率70%ということは、10人受けたら7人ほどは合格しているということです。つまりは、きちんと過去問などを利用して対策して受験すれば、合格を手にできる可能性は高いです。
英検4級のレベル目安(難易度)②テスト内容から見る難易度
4級のテストは大きく二つの内容で構成されています。リーディングとリスニングです。それでは、リーディングとリスニングについて、テスト問題の内容を通して難易度を見ていきましょう。
英検4級の概要
以下に英検4級のテスト時間や、出題内容についてまとめています。どのような問題がどのくらい出題されるのしっかり確認しておきましょう。
筆記(35分)/リスニング(約30分)
測定技能 | 形式・課題 | 形式・課題詳細 | 問題数 |
---|---|---|---|
リーディング | 短文の語句 空所補充 |
文脈に合う適切な語句を補う。 (問題文の種類:短文、会話文) |
15 |
会話文の 文空所補充 |
会話文の空所に適切な文や語句を補う。 (問題文の種類:会話文) |
5 | |
日本文付き短文の語句整序 | 日本文を読み、その意味に合うように与えられた語句を並べ替える。 (問題文の種類:短文) |
5 | |
長文の内容 一致選択 |
パッセージの内容に関する質問に答える。 (問題文の種類:掲示・案内、Eメール、説明文) |
10 | |
リスニング | 会話の 応答文選択 |
会話の最後の発話に対する応答として最も適切なものを補う。 (放送回数2回、補助イラスト付き) (問題文の種類:会話文) |
10 |
会話の内容 一致選択 |
会話の内容に関する質問に答える。 (放送回数2回) (問題文の種類:会話文) |
10 | |
文の内容 一致選択 |
短いパッセージの内容に関する質問に答える。 (放送回数2回) (問題文の種類:物語文、説明文) |
10 |
英検4級の過去問
ここでは、2019年第1回の過去問を通して、英検4級の難易度を確認していきます。
リーディング過去問例
短文の語句、空所補充問題の例
A:Frank, how many rooms are there in your ( )?
B:Four. A bedroom, a living room, a kitchen, and a bathroom.
1 school, 2 apartment, 3 stadium, 4 airport
リーディングレベル(難易度)
上記の問題例を見ると、「there is/are〜」という構文が使われています。これは中学2年生までに習う文法事項です。また、単語に関しても基礎的な単語が使われています。その他の問題を見ても、中学2年生までの文法が使われており、単語のレベル感も同じです。
以上のことから英検4級のレベルとしては、中学2年生終了時点くらいであると言えそうです。
英検4級対策①基礎的な内容を身につける
英検4級対策として有効なのは、基礎的な知識を磨くことです。そうすることで、確実に得点率をあげ、合格をつかむことができます。それでは、勉強法を見ていきましょう。
語彙の対策
英検4級に合格するには、一定の語彙が必要です。
まずは、過去問に目を通してみましょう。問題の中に、意味を知らない単語がかなりの割合で含まれているようであれば、語彙の学習に力を入れる必要があるという目安となります。
勉強法としては、英検4級の語彙に特化した単語集を使うことをお勧めします。短い時間で一気に覚えようとしても、すぐに忘れてしまいますから、毎日短い時間でいいので語彙を勉強する時間を作って取り組みましょう。
単語集にはCDがついていたり、音声がダウンロードできるものが多くありますので、ネイティブの発音の後に続いて、自分でも発音して練習しましょう。聴覚を使うことで記憶力が高まりますし、同時に発音を身に付けることができます。
文法の対策
先ほど出題形式を確認しましたが、特にリーディングパートで確実に得点するには文法力も必要です。
例えば、空所補充の問題の中には、前後の文章をもとに文法的観点から判断して、空所に当てはまる正しい時制の動詞を選ぶ、といったような問題も出題されます。
このような問題の場合、ただ単語の意味を理解しているだけでは、正しく解答することができません。そのため文法の学習が必要になってきます。
文法の勉強法としては、まず基本的な文法事項(中学2年生まで)をきちんと理解しましょう。学校で配布された教材を利用するのもよいですし、自分で参考書などを準備しても構いません。最近では、イラストなどを利用して、視覚的にわかりやすく文法を解説している参考書などもありますので、ご自身にとってわかりやすいものを選んでください。
基本的な文法事項が確認出来たら、過去問演習に移ります。過去問演習を繰り返していくと、よく出題される文法事項など、傾向をつかむことができるはずです。
リスニングの対策
リスニングは、普段英語を聞きなれていない方にとっては難しいパートかもしれません。
しかし、話されている内容自体は十分に理解できるものですので、きちんと対策をして高得点を目指しましょう。
対策としては、シンプルですが過去問のリスニングをお勧めします。その際、「スクリプトを見ずに聞く⇒スクリプトを見ながら確認する」という順番で自分がどこまで理解できているのかを確認しましょう。英語特有のリズムに慣れてくると、ずいぶん聞き取りやすくなります。
英検4級対策②本番レベルの対策をする
最後に過去問を使った対策方法についてご紹介します。
本番形式の対策
英検を受験するにあたり大切なのが、本番形式で演習をしておく、ということです。
なぜなら、仮にすべての問題に正しく答えることができる力を身に付けたとしても、それを試験時間内に発揮しきれないのであれば、合格につなげることが難しいからです。
実際の試験を受ける前に、本番と同じ試験時間で過去問を解く機会を作ってください。
試験時間内に問題を解ききれないときの勉強法
試験時間内にすべての問題を解ききることができない、という問題をすでに抱えている人がいるかもしれません。そのような人に共通する課題として、大きく2つあるように思われます。
1つは、分からない問題に時間をかけすぎている、ということです。どれだけしっかり勉強したとしても、本番で分からない問題に遭遇する可能性はゼロではありません。そんなとき、分からない問題にたくさんの時間をかけてしまって、分かるはずの問題に十分な時間がかけれなかった、というのは非常にもったいないです。
勉強法というより問題を解く上でのコツになりますが、分からない問題は一度置いておき、分かる問題を確実に解きましょう。その際、印をつけるなどして、マークシートへの記入がずれないように注意してくださいね。ここで記入がずれてしまうと、その先の問題の正誤に関わってきます。
2つ目は、英文を読むスピードが不足している、ということです。
英文を読むスピードが不足している場合の勉強法として、英文を読む時間を作ることをおすすめします。
英検の過去問を通してでもいいですし、他の教材の英文を利用しても構いません。音読も有効な練習です。練習を重ねていくことで、英文を読むスピードが上がり、試験時間内で問題を解ききることができるようになるでしょう。
スピーキングテストについて
英検では、試験の4技能化の一環として、受験申込者全員にスピーキングテストの受験機会を提供しています。このスピーキングテストは、英検4級の合否結果には影響しませんが、せっかくの機会ですので利用してみてください。概要について簡単にご紹介します。
英検4級スピーキング試験の概要
英検4級のスピーキング試験は、面接委員との対面式ではなく、コンピュータなどの端末を利用した録音形式で行われます。短いパッセージやイラストを見て、質問に答える試験内容になっています。
試験前の設定を含め、だいたい20分前後かかるようです。また、スピーキングテストのCSEスコアが合格点を越えると、スピーキングテスト合格、ということになります。この合格は、英検4級の級認定とは別に行われるものですので注意してください。
英検4級のレベル目安(難易度)とは? まとめ
ここまで、英検4級について見てきましたが、いかがだったでしょうか。受験を考えている、または控えているみなさんのお役に立てればうれしいです。最後に、みなさんが勉強の成果を本番で十分に発揮できるよう、応援しています。頑張ってください!
参考サイト一覧:
"公益財団法人 日本英語検定協会", <https://www.eiken.or.jp/eiken/> 2019年9月3アクセス
このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
自分の英語力を試してみたいので、英検4級を受験してみようと思うのですが。