英語シャドーイングのやり方・コツ・効果とは?英語学習初心者の方も必見!

英語シャドーイングのやり方・コツ・効果とは?英語学習初心者の方も必見!

シャドーイングはリスニング力を上げるトレーニング方法として有名ですが、本当に効果はあるのでしょうか?この記事では、英語のシャドーイングについて、そのやり方やコツ・おすすめの教材・効果をご紹介していきます。英語学習初心者の方から上級者の方まで、みなさまご覧ください。

岡田さん

岡田さん

一緒に英語学習をしている同僚が最近シャドーイングを始めたようなんですが、シャドーイングとは一体何ですか?説明を聞いてもイマイチ分からなくて、、。

ミランダ

ミランダ

シャドーイングとは、英語の音声を2、3語遅れてそっくりそのまま影のように復唱していくトレーニングよ。難しいけど、リスニング力の向上にとても効果的なの!

岡田さん

岡田さん

僕の同僚も、難しいと嘆いていました!シャドーイングについて、もう少し詳しく教えてもらえませんか?!

ミランダ

ミランダ

もちろん良いわよ。それじゃあ今日は、英語のシャドーイングとは何かから、やり方やコツ、おすすめの教材まで、詳しく教えてあげるわ!

英語のシャドーイングとは?効果はあるの?

ヘッドホン
Photo bySplitShire

英語のリスニング力を上げる方法として、シャドーイングというトレーニング方法を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?

シャドーイングとは、スクリプトを見ることなく流れてくる英語の音声を2、3語遅れてそっくりそのまま影のように復唱していくトレーニングです。

通訳養成所でのトレーニング方法として使われることも多いこの学習方法は、慣れるまでなかなか難しく、途中で挫折してしまう人も。

しかし、根気強く続けることで確実に効果を実感できるのがこのシャドーイング。英語学習初心者の方も「難しい!」と諦めず、是非継続してほしいトレーニングなんです。

英語のシャドーイングはなぜ効果的?

ところで、英語のシャドーイングは、なぜリスニング力の向上に効果的なのでしょうか?

そちらをご説明する前に、まずは下の図をご覧ください。

リスニングの構造を解説した図

こちらは、英会話におけるリスニングプロセスを応用言語学理論に基づいて分解した図であり、図の通り、リスニングは「音声知覚」と「意味理解」の2ステップに分かれます。それぞれのステップで滞りなく処理が行われることで初めて、スムーズに英語を聞き取ることができます。


ちなみに、これら2つのステップでは、以下のような処理が行われています。

音声知覚:耳でキャッチした英語の音声信号を、何という単語か知覚する
意味理解:音声知覚した単語が、文章としてどういう意味なのか理解する


音声知覚でも意味理解でも、英語に関する知識が蓄積された「知識データベース」と呼ばれる脳の倉庫に問い合わせることで、英語の音や意味の情報を引っ張ってきます。

「いや、そう言われてもイマイチ分からないよ!」という方のために、「an apple」を聞き取るまでのリスニングプロセスを例にとって、もう少し具体的にみていきましょう。
 

☆「an apple」のリスニングプロセス☆
「an apple」を聞き取るまでには、以下のようなプロセスを経ています。

①耳でキャッチした「アナッポゥ」という音が何なのか、知識データベースに問い合わせる(音声知覚開始)
②「アナッポゥ」が「an apple」であるという音データを、知識データベースから引っ張ってくる(音声知覚完了)
③音声知覚した「an apple」という音がどういう意味なのか、もう一度知識データベースに問い合わせる(意味理解開始)
④知識データベースにある単語の意味データや文法データを引っ張ってきて、「an apple」が「1つのりんご」であると理解する(意味理解完了)

このように、音声知覚と意味理解両方のフェーズにおいて知識データベースとのやり取りがスムーズに行われることで、英語を聞き取ることができます。

つまり、リスニングができないと一言で言っても、その原因は人によって様々で、ご説明した2ステップのどちらかで躓いていることもあれば、データベースの少なさが原因のこともあります。大切なのは、自分がどこで躓いていることが原因でリスニングできていないのかを知り、その部分に対してピンポイントに対策を講じることです。

ちなみに、リスニングできないと悩んでいる方の多くは、音声知覚で躓いています。そして、音声知覚を鍛える上で最も効果的なトレーニングが、シャドーイングです。

音声知覚を鍛えるのがシャドーイング!

シャドーイングとは、スクリプトを見ることなく、流れてくる英語の音声を2、3語遅れてそっくりそのまま影のように復唱していくトレーニングであるとご説明しました。この2、3語遅れてすぐに発声するトレーニングを繰り返すことで、聞こえてきた音の情報を瞬時に知識データベースから引っ張ってくる力を鍛えることができます。

このように、聞こえた音を瞬時に引っ張ってこられるようになることを、応用言語学では「音声知覚の自動化」と言います。

ちなみに、応用言語学博士である門田修平さんの著書『外国語を話せるようになるしくみ』によると、音声知覚の自動化には、約10万語のシャドーイングが必要だそうです。(門田修平(2018)『外国語を話せるようになるしくみ』SB creative)

この記事では、音声知覚の自動化をするのに最も効果的なトレーニングであるシャドーイングについて、具体的なやり方やコツ、おすすめの使用教材をご紹介していきます。初心者の方でもできるやり方や教材もご紹介していくので、是非ご覧ください!

英語シャドーイングのノウハウ①やり方・コツ

ヘッドホンで英語を聞いている
Photo bykaboompics

それでは、シャドーイングの具体的なやり方やコツをみていきましょう。

シャドーイングと言っても、すぐに音声をシャドーイングするわけではありません。しっかりと前準備をして、効果的な方法で行っていきます。

やり方・コツ①英語音声とスクリプトを用意する

シャドーイングをする際には、英語の音声とその音声が文字起こしされたスクリプトが必要になります。

シャドーイングは、完璧になるまで同じ教材を繰り返し練習することが大切であるため、あまり長い音声でトレーニングしないことがコツです。目安としては、1分程度の音声を1日に30〜50回程度(約60分)トレーニングするのがおすすめです。

ちなみに、長い音声であっても、1分単位の課題に分けて使えば、シャドーイング教材として使用することができます。

やり方・コツ②音声を聞き全体の意味を把握する

音声とスクリプトを用意したら、いよいよトレーニングスタートです。

音声を数回聞き、スクリプトを見ながら内容的に分からない部分がないかを確認しましょう。分からない単語や文法があれば、このタイミングで調べて、全体的な意味をクリアな状態にしておきます。

やり方・コツ③音の変化をチェックする

内容をクリアにしたら、次は音声を数回聞きながら音の変化をチェックしましょう。

音の変化とは、ネイティブスピーカーが自然な速度で話すときに起こる発声音の変化のことを言い、具体的には、単語同士が繋がったり(リンキング)、文末の「p,b,k,g,t,d,」の音が消えたり(リダクション)することを指します。

シャドーイングをする際は、この音の変化をしっかりと捉えて真似することがとても重要になるので、このステップを省略することのないようにしましょう。

音の変化チェックは、後から見ても分かりやすいようスクリプトにメモを残しておくのがコツです。

スクリプト

(リンキングとリダクションの音の変化を書き込んだスクリプト)

音の変化については、下の記事で具体的にご紹介しているので、是非ご覧ください。

やり方・コツ④オーバーラッピングする

オーバーラッピングとは、スクリプトを見ながら音声と全く同じタイミングで発声していくトレーニングのことです。オーバーラッピングすることで、英語の抑揚や強弱などのイントネーションに慣れることができます。

目安として、10回程度行いましょう。

やり方・コツ⑤シャドーイングする

シャドーイングでは、スクリプトを見ずに英語の音声を2、3語遅れて復唱していきます。内容は意識せず、音の変化やイントネーションなど、音声をそっくりそのまま真似するのがコツです。

トレーニング時間の目安は60分程度で、その間同じ音声で徹底的に反復練習することが上達に繋がります。

初心者の方でどうしてもシャドーイングするのが難しいという方は、オーバーラッピングを繰り返しましょう。長すぎて途中からついていけなくなるという方は、1分間の音声を半分に分けて、30秒の音声でシャドーイングするというやり方もあります。

やり方・コツ⑥最後の1回を録音し、添削する

60分程度シャドーイングしたら、最後の1回をスマホなどで録音し、自分で添削してみましょう。完璧にできたと思っていても、録音を聞いてみるとシャドーイングできていない部分がたくさん見つかるはずです。

シャドーイングは、改善点がなくなって完璧にシャドーイングできるようになるまで、同じ教材(課題)を使って何度もトレーニングすることが重要です。3〜4日で次に移るのが適度なペースですので、あまりにも長い日数かかってしまう場合には教材のレベルを落としましょう。

また、2日目以降は①〜④のステップを省略して、シャドーイングからトレーニング開始してOKです。いきなりシャドーイングするのが難しいと感じる場合は、オーバーラッピングから始めるのもコツです。

☆自己添削チェックポイント☆
自分で添削する際には、以下のような点に注意して添削するようにしましょう。

①抜けている語はないか
②音の変化を真似できているか
③発音が正しいか
④抑揚を真似できているか


翌日以降は、これらの改善点を意識した上でシャドーイングします。

英語シャドーイングのノウハウ②使用教材

外人の女の子が本を読んでいる
Photo byPezibear

市販のシャドーイング教材には様々なものがありますが、無料で利用できるものもたくさんあります。ここでは、無料で使えるおすすめのシャドーイング教材をご紹介していきますが、その前に、教材を選ぶ際のポイントをおさえておきましょう。

教材選びのコツ

教材を選ぶ際には、以下の3点を確認してください。

①自分に合ったレベルのものか
シャドーイング教材は、簡単すぎるものを使っても効果がありませんが、難しいから良いというわけでもありません。目安として、音声を聞いて50〜60%くらい内容を理解できるものが最適なレベルです。

②自分が学びたい英語か
英語には、アメリカ英語、イギリス英語、オーストラリア英語、シンガポール英語など、様々な種類があります。それぞれの国によって特徴的な発音があるため、もしイギリス英語を学びたいのであればイギリス英語の音声を使ってシャドーイングすることをおすすめします。

③スクリプトがあるか
先程もお話した通り、シャドーイングのトレーニングにはスクリプトが必要になります。スクリプトがあるか事前に確認した上で教材を選ぶようにしましょう。

おすすめの教材

それでは、シャドーイングにおすすめの教材をご紹介していきます。

①TED Talks

TED Talksとは、TED(Technology Entertainment Design)が開催しているカンファレンスにおける英語のプレゼンテーションを、無料で視聴できる動画配信サービスです。TEDは、世界中の著名人によるさまざまな講演会を開催・配信している非営利団体で、TED Talksのプレゼンに登壇する人は、あらゆる分野のエキスパート達です。 

☆TEDのおすすめポイント☆

・音の変化が多い:TEDのプレゼンは、TOEICなどのように綺麗な発音で収録された英語ではありません。音の変化のオンパレードです。こういった生の英語でシャドーイングすることは、実際の英会話でのリスニングの強化に大いに役立ちます。
・英語の種類が豊富:世界各国の様々な方がプレゼンターとして登壇するTEDでは、イギリス英語、シンガポール英語、インド英語など、様々な英語話者がプレゼンします。自分の学びたい英語を選んで学べるのも、おすすめポイントです。

②TOEIC

TEDが難しいという方は、TOEIC公式問題集の利用をおすすめします。シャドーイングは音の変化が大切であるとご説明しましたが、最初から音の変化盛りだくさんの音声にチャレンジするのはなかなか難しいです。TOEICリスニングセクションで使用されている音声は、TEDに比べて音の変化が少ないため、初心者の方はまずそういった教材を使ってトレーニングしましょう。公式問題集をお持ちでない方にとっては有料の教材となってしまいますが、ついでに模試テストも受験できるので、買っておいて損はないですよ!

☆TOEICのおすすめポイント☆

・TOEIC対策になる:TOEICリスニングセクションのスコアアップを狙っているのであれば、TOEICの音声に慣れることでそのままTOEIC対策にもなります。
・1つ1つの音声の時間が短い:TOEICのPART3やPART4の長文は、1題45~60秒ほどの内容であることがほとんどです。途中で区切ることなくそのまま1課題として使えるのは便利ですね。

英語シャドーイングのノウハウ③番外編

英語を聞いている女性の後姿
Photo byMabelAmber

ここまでシャドーイングについてご紹介してきましたが、実はシャドーイングにはプロソディシャドーイングとコンテンツシャドーイングの2種類があります。

プロソディシャドーイングとは?
プロソディシャドーイングとは、意味理解に意識を向けず、聞こえた英語の音声を正確且つ素早く復唱することを第一とするシャドーイングのことです。

コンテンツシャドーイングとは?
コンテンツシャドーイングとは、意味理解をして、頭の中に内容をイメージしながら英語の音声を復唱していくシャドーイングのことです。内容の理解が目的となるコンテンツシャドーイングは、プロソディシャドーイングに比べてより高い英語の処理能力が求められます。

ご覧いただいて分かる通り、この記事でシャドーイングとしてご紹介しているのはプロソディシャドーイングであり、音声知覚を自動化する上で効果的なのは、こちらのプロソディシャドーイングです。

ただ、教材を難しいものにしてもプロソディシャドーイングがあまりにも簡単だという場合には、是非コンテンツシャドーイングを試してみて下さい。ちなみに、同時通訳者が訓練をする際には、コンテンツシャドーイングを行います。

英語シャドーイングまとめ

カフェで話をする外国人女性と男性
Photo byrawpixel

この記事では、英語のシャドーイングとは何かから、やり方やコツ、おすすめの教材までご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?シャドーイングについて深くご理解頂けたのではないかと思います。

しかし、いくらやり方や教材が正しくても、毎日継続しなければやはり意味がありません。特に初心者の方は難しいと感じてしまうかもしれませんが、継続して行うことで必ず効果が現れてくるので、まずは1週間、根気強く続けてみて下さい!


ところで、今回ご紹介したシャドーイングは、音声知覚を鍛えるためのトレーニングでした。そもそもリスニングにおける課題がどこにあるのか分からないという方は、是非一度プログリットで無料の英語力診断を受けてみてはいかがでしょうか?

英語力を上げる1番の近道は、まず現状の自分の課題を正しく知り、その課題にピンポイントに対策をしていくことです。リスニングにおける課題に限らず、ご自身の英語における課題は何なのか、その課題を乗り越えるために必要なことは何なのかを知りたいという方は、プログリットのカウンセリングに行ってみることをおすすめします。
 

参考文献:
岡田祥吾(2019)『英語学習2.0』角川書店
門田修平(2018)『外国語を話せるようになるしくみ』SB creative

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