医者に必要な英語力とは?知っておくべき医学英語や患者さんへの説明表現など!

医者に必要な英語力とは?知っておくべき医学英語や患者さんへの説明表現など!

学会発表や論文執筆だけでなく、最近では実際の医療現場においても、医者が英語力を求められる機会は増えています。この記事では、医者に必要な英語力のあれこれや、覚えておくべき医学英語、患者さんに分かりやすく説明する英語表現について解説していくので、是非ご覧ください。

岡田さん

岡田さん

この前医者をやってる友人と久しぶりに会ったんですけど、最近外国人の患者さんが多いみたいで、英語が通じないことを嘆いていました。

ミランダ

ミランダ

それは大変ね。

岡田さん

岡田さん

医学英語の知識はすごく豊富みたいなんですけどね。

ミランダ

ミランダ

日本語で医学用語を言われても分からないのと同じで、医学英語をそのまま使っても患者さんには伝わらないわよ。

岡田さん

岡田さん

なるほど。もっと簡単に説明できるような英語力がないとだめってことですね!

ミランダ

ミランダ

そういうこと。今日はお医者さんに必要な英語力や医療英語について教えてあげるわ!

医者に必要な英語力とは?

ドクターのイメージです。
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「医学」は世界共通の学問ですが、日本の医学部で学べば、専門用語の知識は当然日本語ですよね。そのため、学術論文執筆や学会発表などの機会に接して、初めて医学英語の必要性を感じるお医者さんや医学生の方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし近年では、訪日外国人、在留外国人の増加に伴って、診療現場でも英語力が求められる機会は増えてきています。

ところで、「医学英語」は、そのまま医療現場で使うことができるのでしょうか?実は、医学英語を知っているだけでは、現場で使える英語力を身に着けているとは言えません。例えば、「大動脈腫瘤」を辞書で引けば、「Aortic Aneurysm」とすぐに翻訳することができますが、それをそのまま患者さんに伝えてもイマイチ伝わりませんよね。

それでは、実際に「医者に必要な英語力」とは、どのようなものなのでしょうか?

この記事では、医者に必要な英語力を身につけたいお医者さんや医学生の方に向けて、医者に必要な英語力のあれこれや、覚えておくべき医学英語をご紹介していきます。医学英語をより簡単に覚えるコツや医学英語を患者さんに分かりやすく説明する英語表現についても解説していくので、是非ご覧ください。

医学英語だけでは不十分?医者が知っておくべき説明表現!

医者と患者の会話
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日本語の医学用語が素人にとって分かりにくいように、医学英語も医療従事者でなければ通じないことが多いです。そのため、教科書通りの医学英語と患者さんに説明する際に使う英語は、使い分ける必要があります。

医者、医療従事者同士の会話は医学英語で通じる!

ネイティブの医師達がカンファレンスや意見交換の場で使うのは、専門用語の「医学英語」です。日本のお医者さんや医学生であれば、学会発表、海外での現場視察や研修の際に必要になるでしょう。下の症例発表の一例を見てください。

英文:This is an eighty year old man. His background histories are ischemic heart disease, hypertension and type 2 diabetes. He is complaining of melena for 2 days. 
和訳:80歳の男性です。既往歴は虚血性心疾患、高血圧、糖尿病2型です。2日にわたる下血を訴えています。


専門用語満載ですが、どの医学用語も専門の英和・和英辞典ですぐに検索することができ、医療従事者であれば意味は通じます。

患者との会話では噛み砕いて説明する!

患者さんと話す際に医学英語をそのまま使ってしまっては、患者さんが自分の病状を理解することができません。医学英語のままではなく、噛み砕いて説明することを意識しましょう。難しく感じるかもしれませんが、日常英会話の範囲を逸脱しませんのでご安心下さい。例を見てみましょう。

◆不整脈=arrhythmiaの説明例
英文:You have irregular heart beats.
和訳:あなたには不正確な心臓の鼓動があります。


急性腎傷害=Acute kidney injuryの説明例
英文:Your kidneys are not working well because of dehydration.
和訳:脱水症状のためあなたの腎臓は上手く機能していません。


医療現場では、「医学英語を平易な言葉に言い換える力」と「日常会話レベルの英会話力」が求められます。「医学英語の知識の多さ」=「医師としての高い英語力」ではないので、医学英語を勉強する際には、「英語でどのように易しく表現するか」を一緒に考えてみて下さい。

医者が知っておくべき医学英語①接頭語で覚える単語

医学英語の知識だけでは現場で通用しないということをご説明してきましたが、とは言え、医療従事者であれば、大前提として医学英語を知っておく必要はあります。

医学英語はラテン語から来ているものも多いため、英語ネイティブの医学生でも、最初は辞書のお世話になりながら暗記していきます。幸い、接頭語、接尾語などで区別のつく単語も多いので、まずはその法則を覚えてしまうと、医学英語の理解力はぐんと高まります。

ここからは、そんな法則を元に医学英語をご紹介していきます。実際の医療現場で使いやすいよう説明例も合わせてご紹介していくので、是非ご活用ください。

まずは接頭語の例を見てみましょう。

Angio-(発音:アンジオ)

「血管」は一般的には「blood vessel」と表現しますが、血管関係の医学英語では、「angio-」という接頭語が使われます。

<単語例>

英語 日本語 説明例
Angiogram 血管造影図 imaging of blood vessels
Angiodysplasia 血管形成異常 abnormal formation of blood vessels

Chole- (発音:コレ)/Chola- (発音:コラ)

「chole-」は「胆汁」を「chola-」は「胆嚢」を表す接頭語で、これらが付くと胆管、胆嚢に関する症状、病名と推測することができます。

<単語例>

英語 日本語 説明例
Cholangitis 胆管炎 infection and inflammation of bile duct
Cholecystectomy 胆嚢
摘出術  
removal of gallbladder

Haem-(発音:ヘム)

「haem-」は主に「血液関係」の医学用語に使われる接頭語です。

<単語例>

英語 日本語 説明例
Haemorrhage 出血、出血性 bleeding
Haemoglobin 赤血球 red blood cell

Onco-(発音:オンコ)

「onco-」はラテン語で「腫瘍、ガン」を意味する接頭語です。そのためこの接頭語がついた単語は腫瘍(ガン)関係のものになります。

<単語例>

英語 日本語 説明例
Oncogene ガン
遺伝子  
genetic factor of cancer
Oncology 腫瘍学 speciality of cancer

Osteo-(発音:オステオ)

「osteo-」はラテン語で「骨」を意味する言葉で、骨に関した医学英語に使われます。

<単語例>

英語 日本語 説明例
Osteoporosis 骨粗鬆症 poor bone density
Osteomyelitis 骨髄炎 infection of bone

医者が知っておくべき医学英語②接尾語で覚える単語

医学英語を勉強中
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接尾語を使って、どのような医学英語なのか覚えることもできます。

-ma

単語の最後が「-ma」で終わると、主に「腫瘍」を意味します。

<単語例>

英語 日本語 説明例
Multiple myeloma 多発性
骨髄腫
one type of blood cancer
Sarcoma 肉腫 cancer of the muscle

-my

接尾語が「-my」となる単語は、主に外科的治療名を表します。

<単語例>

英語 日本 説明例
Appendectomy 虫垂
切除術
removal of appendix
Nephrostomy 腎瘻
造設術
creation of artificial bypass between kidney and urethra

-tis

医学英語で「-tis」で終わる単語は、主に「炎症、感染症」を示します。

<単語例>

英語 日本語 説明例
Endocarditis 心内膜炎 infection of a sack of heart
Gastroenteritis 胃腸炎 infection in stomach,
a stomach bug

医者が知っておくべき医学英語③特定の場所を示す単語

医学英語では、一般的に使われている単語と異なる単語が使われる場合があります(主に体の部位など)。ここからは、そんな単語の数々をご紹介します。

Cardiology (発音:カーディオロジィ)

「心臓」は英語で「heart」ですが、医学英語で「循環器科」を示すのは「Cardiology」であるため、「cardio-」がついたら心臓関係の言葉であることが推測できます。

<単語例>

英語 日本語 説明例
Electrocardiography 心電図 trace of heart beat
Echocardiography 心エコー検査 ultrasound scan of a heart

Pulmonary (発音:パルモナリー)

「肺」は英語で「lung」ですが、肺関係の症状、病名には「pulmonary(肺の)」という単語がよく使われます。

<単語例>

英語 日本語 説明例
Pulmonary oedema  肺水腫 fluid in lungs
Pulmonary fibrosis  肺線維症  scaring in lungs

Hepatology (発音:へパトロジィ)

一般的な英語では「肝臓」は「liver」ですが、肝臓病学の医学英語は「hepatology」 と表現され、「hepato-」という接頭語が付くと肝臓関係の医学英語になります。

<単語例>

英語 日本語 説明例
Hepatitis 肝炎 infection and
inflammation of liver
Hepatocyte 肝細胞 liver cell

Nephrology(発音:ネフロロジィ)/Renal (発音:リーナル)

医学英語で腎臓病学は「nephrology」と呼ばれます。そのため、「腎臓」は一般的に「kidney(s)」と表現されますが、腎臓関係の医学英語は「nephro-」という接頭語が付くことが多いです。また「renal(腎臓の)」という単語もよく使われます。

<単語例>

英語 日本語 説明例
Nephrosis ネフローゼ fluid retention
due to loss of protein
from kidneys
Nephrotoxic medicine 腎毒性薬 medicines damaging kidney function

医者が知っておくべき医学英語④厳選医学英語20選

最後に、検査用語と病名の医学英語20選をご紹介します。よく使うものを厳選しているので、是非ご覧ください。

よく使う医学英語①検査用語

英語 日本語 説明例
Aspiration 吸引 taking sample of fluid
Biopsy 生検 taking sample from a tissue
Bronchoscopy 気管支鏡検査 camera test for lung
Endoscopy 内視鏡検査  camera test for gullet/stomach
Drain ドレーン菅挿入    taking fluid/pus out with a tube
Lumber puncture  骨髄穿刺   a procedure for taking sample from spinal fluid

よく使う医学英語②病名

英語 日本語 説明例
Angina 狭心症 temporally lacking blood supply to heart muscle due to narrowing blood vessels
Atrial fibrillation 心房(性)細動 irregular heart beat 
Ischemic heart disease 虚血性心疾患
 
heart disease caused by narrowing blood vessels
Myocardial infarction 心筋梗塞 heart attack
Inflammatory bowel disease  炎症性大腸炎、炎症性腸疾患 severe inflammation of bowel
Cirrhosis 肝硬変 scaring liver
Diabetes mellitus 糖尿病 diabetisは一般的に知られている単語です
hyper-/hypothyroidism 甲状腺機能異常/低下 hyper-active/hypo-active thyroid
Leukaemia 白血病 a type of blood cancer
Chronic obstructive pulmonary disease 慢性閉塞性肺疾患 loss of flexibility of lung 
Asthma 喘息 asthma一般的に知られている単語です
Pulmonary embolism   肺塞栓 blood clot in lungs
Epilepsy てんかん fit, seizure
Aortic dissection 大動脈解離 partial tear in the wall of a big blood vessel

医者の英語力は医学英語の知識だけではない!

この記事では、お医者さんに必要な英語力や医学英語についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

医者の英語力は、医学英語の知識がどれだけあるかだけではないことをお分かりいただけたかと思います。医学英語を覚える際には、それらの単語を説明する表現も、合わせて考えるようにしておくことをおすすめします。

この記事が、医療従事者の方だけでなく、医療通訳を目指す方など、より多くの方の役に立つことを願っています。

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