
岡田さん

ミランダ
確かに満点を取るのは簡単ではないけれど、しっかりと対策をすれば不可能な目標ではないわよ。

岡田さん
そうなんですか!?TOEIC満点、目指してみたいです!

ミランダ
それじゃあ今日は、TOEIC満点取得の難易度がどのくらいなのかや、満点を取得するために必要な勉強法について教えてあげるわ!
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- 1TOEICで満点を取るには?
- 2TOEICで満点を取る難易度はどのくらい?
- 2.1TOEICスコア分布図から見る難易度
- 2.2CEFRとの対照表から見る難易度
- 2.3TOEICは全問正解しなくても満点取得できる?
- 3TOEICで満点(990点)を取るための勉強法①問題形式と時間配分に慣れる
- 3.1問題形式
- 3.2時間配分
- 4TOEICで満点(990点)を取るための勉強法②テクニックを習得する(リスニングセクション)
- 4.1Part1
- 4.2Part2
- 4.3Part3
- 4.4Part4
- 5TOEICで満点(990点)を取るための勉強法③テクニックを習得する(リーディングセクション)
- 5.1Part5
- 5.2Part6
- 5.3Part7
- 6TOEICで満点(990点)を取るための勉強法④効果的にリスニング力とリーディング力を伸ばす
- 6.1リスニング力を上げるにはシャドーイング!
- 6.2リーディング力を上げるには速読!
- 7TOEICで満点(990点)を取るための勉強法⑤必要な単語だけ覚える
- 7.1単語帳の選び方
- 7.2おすすめの単語帳
- 8TOEICで満点を取るための勉強法まとめ
TOEICで満点を取るには?
就職・転職・昇進など、様々なシーンで英語力を計る目安として使用されることが多いTOEIC Listening & Reading Test(以下、TOEIC)ですが、みなさんはTOEICで何点取得することを目指していますか?
何度か受験してハイスコアを取得できるようになってくるうちに、「いつかは満点を目指してみたい!」と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか?
分かりやすく英語力の高さを示すことができるTOEIC満点、取れるものなら取ってみたいですよね。
しかし、英語力が高い方でも、なかなかTOEIC満点を取得している方は見かけません。
TOEIC満点というと990点ですが、990点を取るのはどのくらい難しいのでしょうか?
この記事では、TOEIC満点取得の難易度や、満点を取得するために必要な勉強法についてご紹介していきます。
満点取得に限らず、TOEICを受験する上で絶対に知っておくべきテクニックなどもご紹介していくので、みなさま是非ご覧ください!
TOEICで満点を取る難易度はどのくらい?
TOEIC満点と聞くとすごく難しいような気がしますが、実際満点を取得する難易度はどのくらいなのでしょうか?
TOEIC満点とは、つまり990点のことを指しますが、いまいちどれくらいのレベルなのかイメージがつかない方のために、TOEICで満点を取る難易度についてご紹介します。
TOEICスコア分布図から見る難易度
IIBC(※)のサイト上では、毎回のテストのスコア分布が公表されています。
「平均スコア・スコア分布 詳細(第241回)」によると、第241回(2019年6月)のテストで895点以上を取った人数は3,617名で、受験者全体の約3.6%でした。
これ以上細かいデータは公式には発表されておらず、具体的に990点を取得した人数は不明ですが、895点以上が3〜4%程度であることを考えると、990点は1%以下であることが予想されますね。
ちなみに、平均点は583.7点となっています。
※) IIBCとは、TOEICを運営している団体、一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会の略称です。
CEFRとの対照表から見る難易度
990点が氷山の一角であることは分かりましたが、まだ難易度についてはよく分かりませんよね。
そこで次は、IIBCが公表している「TOEIC®Program各テストスコアとCEFR(※)との対照表」を使って、満点の難易度をみていきましょう。
※) CEFRとは、ヨーロッパ全体で外国語学習者の習得状況を示す際に用いられるガイドラインのことです(ヨーロッパ言語共通参照枠)。
TOEIC945〜990点は、CEFR C1に該当することが分かります。ちなみにC1レベルについては、英語4技能試験情報サイトで以下のように記されています。
いろいろな種類の高度な内容のかなり長い文章を理解して、含意を把握できる。言葉を探しているという印象を与えずに、流暢に、また自然に自己表現ができる。社会生活を営むため、また学問上や職業上の目的で、言葉を柔軟かつ効果的に用いることができる。複雑な話題について明確で、しっかりとした構成の、詳細な文章を作ることができる。
TOEIC990点が、高い英語運用能力に匹敵することが分かりますね。
また、「各資格・検定試験とCEFRとの対照表」で、TOEICのスコアをその他の主要英語試験と比較することもできます。
TOEIC990点のC1レベルには、英検1級・IELTS7.0-8.0・TOEFL iBT95-120などが該当しています。
ちなみに、IELTS7.0-8.0やTOEFL iBT95-120は、世界の難関大学や大学院に出願する際に必要とされているスコアです。
「めちゃめちゃ難しいじゃないか、、」と諦めそうになったそこのあなた。諦めないでください。TOEIC L&Rテストは、C1レベルではあるものの、IELTSやTOEFLでそれ相当のスコアを取得するよりは難易度が下がります。理由は以下の通りです。
- TOEIC L&Rでは、アウトプットの能力(書く・話す)が測られない。
- ビジネスシーンでの英語使用を想定して作られているため、英検1級やTOEFL・IELTSに比べると、難解な学術用語や専門用語などが少ない。
TOEICは全問正解しなくても満点取得できる?
TOEICは、Listening、Readingそれぞれ100問の計200問で構成されています。
「200問を1問もミスすることなく解き切るなんて、、」と思われるかもしれませんが、実は、TOEICは全問正解しなくても990点を取得できることがあるのです。
TOEICは、Listening5〜495点、Reading5〜495点、最終的な成績は10点〜990点の5点刻みで表示されます。全200問であるため、各問約5点と考えて差し支えありません。
ただし、TOEICでは素点がそのまま最終得点になるわけではありません。各試験の難易度の偏りによってスコアが上下しないよう、毎回統計処理が行われ、得点の調整がなされています。
TOEIC独自の採点方法
IIBCで公表されいている「TOEIC® Programはどのようにつくられるか」によると、統計処理では具体的に以下のようなことが行われています。
- アイテムアナリシス (Item Analysis)
- 英語力の高い人でも解けない問題や、また逆に誰でも解けるような簡単すぎる問題を統計的に排除して採点する
- イクエイティング (Equating)
- 各問題1問5点(素点)のままスコアを出すのではなく、各問題の難易度によって配点を変え、換算点からスコアを算出する
この採点方法を用いることにより、英語力に変化がない限りは、同じ人が何度受験しても大体同じくらいのスコアが出るようになっています。
TOEICでは、このようにしてテストの公平性が保たれています。
TOEICで満点(990点)を取るための勉強法①問題形式と時間配分に慣れる
英語力が高ければTOEICで高得点が取れるのかと言うと、必ずしもそうとは限りません。
ETS(※)が発表している「TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2019」によると、2年以上海外滞在経験がある受験者の平均点は714点となっています。714点は決して低いスコアではありませんが、満点には程遠いですよね。
このように、英語が話せてもTOEICの点数がそれほど高くないケースは多々あります。
TOEICは、問題形式や時間配分に慣れるために場数を踏むことと、TOEICで高得点を取るためのテクニックを知っていることがとても重要なんです。
ここではまず、問題形式と時間配分について確認していきましょう。
※) ETSとは、TOEIC Programを開発するEducational Testing Serviceのことです。
問題形式
TOEICは、リスニングセクション45分、リーディングセクション75分、計2時間の試験です。
それぞれのパートでは、以下のような問題が出題されます。
リスニングセクション
Part1:写真描写問題(6問)
1枚の写真について4つの短い説明文が1度だけ放送される。説明文は印刷されていない。4つのうち、写真を最も的確に描写しているものを選び解答用紙にマークする。
Part2:応答問題(25問)
1つの質問または文章とそれに対する3つの答えがそれぞれ1度だけ放送される。印刷はされていない。設問に対して最もふさわしい答えを選び解答用紙にマークする。
Part3:会話問題(39問)
2人または3人の人物による会話が1度だけ放送される。印刷はされていない。会話を聞いて問題用紙に印刷された設問(設問は放送される)と解答を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。会話の中で聞いたことと、問題用紙に印刷された図などで見た情報を関連づけて解答する設問もある。各会話に付き、設問は3問ずつ。
Part4:説明文問題(30問)
アナウンスやナレーションのようなミニトークが1度だけ放送される。印刷はされていない。各トークを聞いて問題用紙に印刷された設問(設問は放送される)と解答を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。トークの中で聞いたことと、問題用紙に印刷された図などで見た情報を関連づけて解答する設問もある。各トークには質問が3問ずつある。
リーディングセクション
Part5:短文穴埋め問題(30問)
不完全な文章を完成させるために、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。
Part6:長文穴埋め問題(16問)
不完全な文章を完成させるために、4つの答え(単語や句または一文)の中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。各長文には設問が4問ずつある。
Part7:1つの文書(29問)・複数の文書(25問)
様々な文書が印刷されている。設問を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。文書内に新たな一文を挿入するのに最も適切な箇所を選ぶ設問もある。各文書には設問が数問ずつある。
時間配分
TOEICのリーディングパートは問題数が多いため、時間配分がとても重要になります。時間配分をミスしてしまえば、満点はありません。
ハイスコアを目指す方向けの時間配分の目安は以下です。
Part5 | Part6 | Part7 |
10分 | 8分 | 57分 |
Part5・6の文法・語彙問題は、知識がなければその場で考えても分からないので、必要以上に時間をかけないことを意識しましょう。
一方Part7は読み直すと解答が見つけられるため、Part7に十分な時間を残しておくことが高得点のコツです。
TOEICで満点(990点)を取るための勉強法②テクニックを習得する(リスニングセクション)
TOEICではそれぞれのパートごとにコツが存在します。TOEICで満点を取得したいのであれば、コツを習得しておくことはマストです。
ここからは、リスニングパートとリーディングパートに分けて、いくつかコツをご紹介していきます。
まずは、リスニングパートです。
Part1
①問題が始まる前に写真を見て「誰(何)が写っているか」「何をしているところか」「何がどこにあるか」を確認しておく。
②「has/have been+過去分詞(~された状態)」と「is/are being+過去分詞(~されている最中)」の聞き分けに注意する。
③聞こえてきた単語が写真に無い場合、不正解の場合が多いので注意する。
Part2
①WHの疑問詞で始まる問題は、文頭の単語をしっかり聞く。
②問いかけに対して直接的な応答ではない場合もある。遠回しな回答や質問し返すケースもあるため、流れが自然な応答を選ぶ。
③問いかけの文と同じ単語や似た音の単語が含まれる選択肢も、ひっかけとして出てくる。
④否定疑問文と付加疑問文は、応答に注意する。質問文の動詞に注目し、肯定的な内容であれば「Yes」、否定的な内容であれば「No」で返答する。
ex. Didn’t you talk to John yesterday?
(昨日ジョンと話さなかったの?)
⇒話した: Yes, I did.
⇒話していない: No, I didn’t.
Part3
①設問は事前に目を通しておき、聞き取るべきポイントを確認しておく。時間がある場合は選択肢まで目を通しておくが、時間がない場合は問題文のみでOK。
②冒頭の「Question 〇〇 through ○○ refer to the following conversation with three speakers.」の下線部に入る言葉によって、どのようなシチュエーションでの会話か予測する。
Part4
①設問は事前に目を通しておき、聞き取るべきポイントを確認しておく。時間がある場合は選択肢まで目を通しておくが、時間がない場合は問題文のみでOK。
②冒頭の「Question 〇〇 through ○○ refer to the following announcement.」の下線部に入る言葉によって、どのようなトピックなのかを予測する。
③正解の選択肢は、パッセージと同じ語が使用されている場合と、言い換え(パラフレーズ)られている場合があるので注意する。
TOEICで満点(990点)を取るための勉強法③テクニックを習得する(リーディングセクション)
次はリーディングパートです。
Part5
①語彙問題は、基本的に分からなければ時間をかけずに飛ばす。
②複雑な固有名詞(長い会社名、聞いたことのない名詞など)が出てきたら、気にせず、文の構造や意味を理解することに集中する。
Part6
①Part7にかける時間を確保するため、答えが分からない問題には時間をかけすぎないようにする。
②文頭から読み進め、空所が出てきたら選択肢をチェックする。語彙・時制・接続副詞など、空欄を含む文以外に解答のヒントがある場合が多いので、飛ばし読みはしない。
Part7
①問題文の上に書かれている「Question 〇〇 refer to the following notice.」の下線部分に入る言葉によって文書の形式を確認する。
②キーワードだけを拾い読みするのではなく、本文全体を読む。
③正解の選択肢は、言い換え表現(パラフレーズ・要約・抽象化)が多い。
Part1〜Part7まで様々なコツをご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?これらのコツを踏まえた上で、是非何度も模試を解いてみてください。模試に挑戦する際には、本番さながら時間を計って解くことをおすすめします。
TOEICで満点(990点)を取るための勉強法④効果的にリスニング力とリーディング力を伸ばす
ここまで時間配分やテクニックについてご紹介してきましたが、当然ながら、小手先の技だけで満点を取得することはできません。満点を取得するためには、そもそもの英語力を上げることが何よりも重要です。
ここでは、リスニング力とリーディング力を効果的に上げるための勉強法をご紹介していきます。
リスニング力を上げるにはシャドーイング!
シャドーイングはリスニング力を上げるトレーニングとして有名ですが、実際リスニング力アップに大変効果的なトレーニングです。
シャドーイングの具体的なやり方については、こちらの記事で詳しくご紹介しているので、是非ご覧ください。
リーディング力を上げるには速読!
先程もお伝えした通り、TOEICのリーディングパートは何と言っても時間との戦いです。Part7の英文をどれだけ速く読めるかが、大きくスコアを左右します。
速く読めるようになるためにおすすめのトレーニングが、速読です。
速読トレーニングでは、徹底的に音読を繰り返します。音読は、英文を後ろから読んでしまう返り読みを強制的に防ぐため、英語を英語の語順のまま理解できるようになるスピードを上げることができます。
ここでは、速読におすすめの教材『TOEIC L&R TEST 読解 特急』シリーズを使ったトレーニング方法を具体的にご紹介していきます。
『TOEIC L&R TEST 読解 特急』シリーズは、TOEIC PART7で頻出度の高い形式の文章が多数収録されており、更にWPMを計ることもできます。
WPMとは、「Words Per Minute」の略で、文字通り「1分間に何語読めるのか」を表す指標です。TOEICのリーディングパートを時間内にすべて解ききるためには、WPM150(1分間に150語)の速さで読む必要があると言われていますので、WPM150を目指して速読するようにしましょう。
トレーニング方法
速読は以下のステップで行います。
1.本文を読み、本番を意識して問題を解く
2.本文を読む時間と解答時間は別々に計り、本文を読むWPMを記録する (※教材のWPM換算表参照)
3.解答をチェックし、理解出来なかった単語や文法を確認する
4.音声を聞きながら黙読を1回 (※音声はWPM150のスピードで流れるため、ここでWPM150の速さを理解する)
5.本文を見て意味を考えながら20回音読
6.再度本文を読む時間を計る
7.本文を読むWPMを記録する
最も重要なのは、「本文を見て意味を考えながら20回音読」するフェーズです。先程もお伝えした通り、この音読で、英語を英語の語順のまま理解できるようになり、読解スピードを上げることができます。
TOEICで満点(990点)を取るための勉強法⑤必要な単語だけ覚える
TOEIC対策をする上で、単語学習は欠かせませんよね。満点を目指すレベルの人であれば、ある程度文脈から単語の意味を判断するスキルがあるとは思いますが、とは言えできるだけ多く単語を知っていた方が当然有利です。
TOEICの単語を勉強する上でまず重要なのは、単語帳選びです。単語帳選びを間違えてしまうと、自分に必要のない単語を暗記するはめになってしまい、とても非効率です。
ここでは単語帳の選び方と、おすすめの単語帳をご紹介します。
単語帳の選び方
単語帳を選ぶ際のポイントは3つです。
1. TOEICの問題を分析した上で、必要な単語が厳選されているか
2. 満点レベルを目指している人向けのものか
3. 音声付きの単語帳か(できれば様々な国の英語が収録されているか)
おすすめの単語帳
上記を満たしているおすすめの単語帳が、『キクタン TOEIC TEST SCORE 990』です。
こちらの単語帳は、これまでのTOEIC本試験のデータや模擬試験のデータを徹底的に分析して作られています。最新の出題傾向に合わせて、990点到達に必要な単語が必修順に掲載されているため、効率的に単語を勉強することができます。
また、付属の音声には、アメリカ英語だけでなく、イギリス、カナダ、オーストラリアの英語が収録されています。TOEICのリスニングセクションでは、これら4カ国の英語が使用されるため、様々な英語の発音に慣れておくと有利です。
単語の効率的な勉強法については下記記事で詳しく解説しているので、是非ご覧ください。
TOEICで満点を取るための勉強法まとめ
この記事では、TOEIC満点取得の難易度や、満点を取得するための勉強法についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
満点取得は簡単ではありませんが、適切な対策を講じれば可能な目標です。
ただ、今回様々な勉強法をご紹介してきましたが、現状のレベルによって、やるべきことは大きく変わってきます。
目標を達成するためには、まず自分の現在地を正しく知ることから始めましょう。
自分の英語力のレベルや課題、目標を達成するために何が必要なのかを知りたいという方は、まずプログリットで無料の英語力診断を受けてみることをおすすめします!
英語学習のプロによるカウンセリングによって、最短で目標を達成するために何が必要なのかを明確にすることができますよ。
TOEIC満点取得のための勉強法
- 問題形式と時間配分に慣れる
- テクニックを習得する
- 効果的にリスニング力とリーディング力を伸ばす
- 必要な単語だけ覚える
英語が得意な人でも、なかなかTOEIC満点を取得している人は見かけませんよね。やっぱり相当難しいんでしょうか?