
岡田さん

ミランダ
あら!目標スコアは何点くらいなの?

岡田さん
確か600点と言っていた気がします!

ミランダ
初受験だし600点を最初のマイルストーンにするのは良いかもね!

岡田さん
はい。でも何をどのくらい勉強したらいいのか分からなくて困っていました。

ミランダ
それじゃあ今日は、600点を突破するために必要な勉強時間や勉強方法、おすすめの参考書を教えてあげるから、是非同僚の方に伝えてあげて。
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- 1TOEIC600点はどのくらいのレベル?
- 2TOEIC基本情報
- 2.1TOEICとは?
- 2.2TOEICの種類
- 2.3TOEICテスト構成
- 3TOEICスコア別レベル目安
- 3.1スコア120~220(CEFR A1)
- 3.2スコア225~545(CEFR A2)
- 3.3スコア550~780(CEFR B1)
- 3.4スコア785~940(CEFR B2)
- 3.5スコア945~990(CEFR C1)
- 4企業が求めるTOEICスコアは600点?
- 5TOEIC600点を取得するためには?①勉強法
- 5.1なるはやで600点を取得する勉強法①リスニングセクション
- 5.2なるはやで600点を取得する勉強法②Part5
- 6TOEIC600点を取得するためには?②勉強時間
- 6.1朝学習がおすすめな理由とは?
- 6.2朝学習を継続する秘訣
- 7TOEIC600点を取得するためには?③参考書
- 7.1参考書①キクタン TOEIC TEST SCORE 600
- 7.2参考書②文法問題でる1000問
- 7.3参考書③TOEIC公式問題集
- 8TOEIC600点対策まとめ
TOEIC600点はどのくらいのレベル?
TOEICを受験する際、まず最初のマイルストーンとしてTOEIC600点を掲げる方は多いですが、TOEIC600点は一体どのくらいのレベルなのでしょうか?
TOEICの運営団体である一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会(以下、IIBC)が公表している「公開テスト 平均スコア・スコア分布一覧」によると、第242回(2019年7月)テストの平均スコアは、581.5点でした。
TOEIC600点は、平均より少し高いくらいということが分かりますね。
また、「TOEIC®Program各テストスコアとCEFR(※1)との対照表」によると、TOEIC600点はCEFR B1レベルとされています。B1レベルは、英語4技能試験情報サイトにて、以下のように説明されています。
仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば、主要な点を理解できる。その言葉が話されている地域にいるときに起こりそうな、たいていの事態に対処することができる。身近な話題や個人的に関心のある話題について、筋の通った簡単な文章を作ることができる。
TOEIC600点のレベルについて、イメージできたでしょうか?
この記事では、そんなTOEIC600点を取得するために必要な勉強時間や勉強法、おすすめの参考書についてご紹介していきます。TOEIC600点を目指している方は是非ご覧ください。
TOEIC基本情報
TOEIC600点を取得するためにどうすべきかを解説する前に、TOEICについて少しご紹介しておきます。
TOEICとは?
TOEICは、Test of English for International Communication の略で、英語を母国語としない人を対象とした、英語によるコミュニケーション能力を幅広く評価する世界共通のテストプログラムです。
TOEICの種類
TOEICには、以下の4種類のテストがあり、それぞれ日常生活やグローバルビジネスにおける実用的な英語の力を測定します。
①TOEIC Listening & Reading Test
リスニング(聞く)・リーディング(読む)力を測る。
②TOEIC Speaking & Writing Tests
スピーキング(話す)・ライティング(書く)力を測る。
③TOEIC Bridge Listening & Reading Tests
初・中級者のリスニング(聞く)・リーディング(読む)力を測る。
④TOEIC Bridge Speaking & Writing Tests
初・中級者のスピーキング(話す)・ライティング(書く)力を測る。
TOEIC Bridge Testは聞いたことがない方もいらっしゃるかもしれませんが、こちらは英語学習初級レベルから中級レベルの方を対象としているテストで、TOEIC Listening & Reading TestやTOEIC Speaking & Writing Testに向けて準備をしたい方向けとなっています。
ちなみに、一般的に「TOEIC」と言うと、「TOEIC Listening & Reading Test」を指していることが多く、こちらの記事においても同じです。
TOEICテスト構成
TOEICは、リスニングセクション約45分、リーディングセクション75分の計2時間の試験です。
リスニングセクション
Part1:写真描写問題(6問)
1枚の写真について4つの短い説明文が1度だけ放送される。説明文は印刷されていない。4つのうち、写真を最も的確に描写しているものを選び解答用紙にマークする。
Part2:応答問題(25問)
1つの質問または文章とそれに対する3つの答えがそれぞれ1度だけ放送される。印刷はされていない。設問に対して最もふさわしい答えを選び解答用紙にマークする。
Part3:会話問題(39問)
2人または3人の人物による会話が1度だけ放送される。印刷はされていない。会話を聞いて問題用紙に印刷された設問(設問は放送される)と解答を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。会話の中で聞いたことと、問題用紙に印刷された図などで見た情報を関連づけて解答する設問もある。各会話に付き、設問は3問ずつ。
Part4:説明文問題(30問)
アナウンスやナレーションのようなミニトークが1度だけ放送される。印刷はされていない。各トークを聞いて問題用紙に印刷された設問(設問は放送される)と解答を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。トークの中で聞いたことと、問題用紙に印刷された図などで見た情報を関連づけて解答する設問もある。各トークには質問が3問ずつある。
リーディングセクション
Part5:短文穴埋め問題(30問)
不完全な文章を完成させるために、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。
Part6:長文穴埋め問題(16問)
不完全な文章を完成させるために、4つの答え(単語や句または一文)の中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。各長文には設問が4問ずつある。
Part7:1つの文書(29問)・複数の文書(25問)
様々な文書が印刷されている。設問を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。文書内に新たな一文を挿入するのに最も適切な箇所を選ぶ設問もある。各文書には設問が数問ずつある。
TOEICスコア別レベル目安
冒頭でTOEIC600点のレベルについて「TOEIC®Program各テストスコアとCEFRとの対照表」をもとにご紹介しましたが、ここでは、その他のスコアについてもレベル目安をご紹介しておきます。
スコア120~220(CEFR A1)
A1は、英語を使ってコミュニケーションを取るのはまだまだ難しいレベルです。
具体的な欲求を満足させるための、よく使われる日常的表現と基本的な言い回しは理解し、用いることができる。自分や他人を紹介することができ、住んでいるところや、誰と知り合いであるか、持ち物などの個人的情報について、質問をしたり、答えたりすることができる。もし、相手がゆっくり、はっきりと話して、助けが得られるならば、簡単なやり取りをすることができる。
スコア225~545(CEFR A2)
A2は、シンプルな表現を使って最低限のコミュニケーションを取ることができるレベルです。
ごく基本的な個人情報や家族情報、買い物、地元の地理、仕事など、直接的関係がある領域に関しては、文やよく使われる表現が理解できる。簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄について、単純で直接的な情報交換に応じることができる。
スコア550~780(CEFR B1)
こちらは冒頭でご紹介した通りです。
スコア785~940(CEFR B2)
B2は、通常の会話は理解でき、業務上も大きな支障はないレベルです。
自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的な話題でも具体的な話題でも、複雑な文章の主要な内容を理解できる。母語話者とはお互いに緊張しないで普通にやり取りができるくらい流暢かつ自然である。幅広い話題について、明確で詳細な文章を作ることができる
スコア945~990(CEFR C1)
C1は、日常生活のみならず、学問上や職業上でも、英語を流暢に、また自然に用いることができ、複雑な話題についても対応が可能なレベルです。
いろいろな種類の高度な内容のかなり長い文章を理解して、含意を把握できる。言葉を探しているという印象を与えずに、流暢に、また自然に自己表現ができる。社会生活を営むため、また学問上や職業上の目的で、言葉を柔軟かつ効果的に用いることができる。複雑な話題について明確で、しっかりとした構成の、詳細な文章を作ることができる。
TOEICの点数で見る英語レベルについては、こちらの記事で詳しく解説しているので、ご興味のある方は是非ご覧ください。
企業が求めるTOEICスコアは600点?
スコアごとの英語レベルについてご紹介しましたが、実際、企業は社員にどのくらいの英語力を求めているのでしょうか?
IIBCが発表している「上場企業における英語活用実態調査」の報告書によると、グローバル化に対応するために社員に求められる期待スコアの平均は600点となっています。600点を持っていれば、ビジネスの場において一定の英語力を示すことはできそうですね。
一方、国際部門に限定すると、期待スコア平均は750点となっています。英語を用いて仕事をしたいのであれば、600点では不十分だということですね。
異動、昇進、昇格の際にTOEICスコアを要件としている企業や、TOEICスコアを持っていることで手当が普及される企業もありますので、できるだけハイスコアを取得しておいて損はなさそうです。
TOEIC600点を取得するためには?①勉強法
ここからは、どうすればTOEIC600点を取得できるのかについてご紹介していきます。
まずは勉強法です。
TOEICはPart1〜Part7の7部構成になっていますが、600点を効率的に取得するためには、すべてのパートを対策するのではなく、優先順位を付けて対策パートを絞ることが大切です。
とは言っても、どのパートから対策すればいいのか分かりませんよね。効率的に勉強するには、何から対策すればいいのでしょうか?
600点取得のために優先度高く対策すべきパートとは?
TOEICでまず対策すべきパートは、Part1〜Part4(リスニングセクション)とPart5(短文穴埋め問題)です。
これらはしっかり対策すれば点数が取りやすいパートであるため、まず始めに対策することで比較的簡単にスコアアップが狙えます。
リスニングセクションの中でも特に優先度が高いのが、Part3・4です。Part3・4は問題数が多いため得点源になるということと、Part3・4ができていればPart1・Part2も自然とできるようになります。
今回は、優先順位が高いリスニングセクションとPart5について、効果的な勉強法をご紹介します。
なるはやで600点を取得する勉強法①リスニングセクション
リスニングセクションのスコアを上げるためにおすすめの勉強法は、シャドーイングです。
シャドーイングは、リスニング力を上げる勉強法として言わずと知れたトレーニングですが、実際TOEICのリスニング対策としてもとても有効なんです。
シャドーイングがなぜ効果的なのかや具体的なやり方については、こちらの記事で詳しくご紹介しているので、是非ご覧ください。
TOEIC対策の場合、TOEICのPart3やPart4の音源を使ってトレーニングするのがベストです。是非模擬試験の音源などを使ってトレーニングしてみてください。
なるはやで600点を取得する勉強法②Part5
Part5は短文穴埋め問題で、品詞問題、語彙問題、文法問題など様々なパターンがあります。
TOEIC600点を目指す方は、まず基本的な文法事項の復習から始めましょう。文法事項が一通り頭に入ったら、あとはひたすら演習問題を繰り返します。演習問題で間違えた問題は、なぜ正解がその答えになるのか人に説明できるレベルまで解説を理解してください。そこまで理解していなければ、形が変わって出題された時、同じミスを繰り返してしまう可能性大です。
Part5は、基本的に空欄の前後を確認すれば解答できることが多いですが、中には文脈問題もあるので、文全体を確認する癖をつけておきましょう。
また、TOEICのリーディングセクションは、Part7にどれだけ時間を残せるかが勝負です。たっぷり時間をとって長文問題を解くために、Part5は1問20秒で解けるようになることを目指しましょう。
TOEIC600点を取得するためには?②勉強時間
TOEIC600点を取得するためには、どのくらいの勉強時間が必要なのでしょうか?
当然現状の英語レベルや学習進捗によって必要な勉強時間は大きく変わってきますが、400点レベルの方の場合、1日3時間の勉強を3ヶ月は続ける必要があるでしょう。
忙しい毎日の中で1日3時間もの勉強時間を確保するのは簡単なことではありませんが、英語学習は継続することが何よりも大切です。「そんな時間ない!」という方も、生活習慣を見直すことで3時間捻出することは可能な場合が多いので、是非一度1日のスケジュールを見直してみてください。
学習スケジュールを立てる上で1つ秘訣をお伝えしておくと、英語学習は朝が断然おすすめです!
朝学習がおすすめな理由とは?
朝学習がおすすめな理由は主に2つです。
1.朝の方が集中力があるため、効率的に学習できる。
英語学習はトレーニングの集中力によって効率が大きく変わってきます。その意味で、頭も体も疲れていない朝に学習する方が学習効率が格段に上がります。
2.夜は予期していない予定が入りやすく勉強時間を確保できない。
夜は、残業や会食が入り、急遽予定が変わってしまうことが多々ありますよね。せっかく勉強時間を確保していても、スケジュール通りいかなければ意味がありません。その点、朝は突然予定が変わることが少ないため、スケジュール通り勉強時間を確保することができます。
英語学習を成功させたいのなら、断然朝がおすすめです。
しかし、朝学習するためには、当然いつもより早く起きなければなりません。みなさんご存知の通り、これはそう簡単なことではありませんよね。早起きして朝学習を継続するためには、どうすればいいのでしょうか?
朝学習を継続する秘訣
朝学習ができなくなる最も大きな要因は、「寝坊」です。最初の数日は張り切って早起きできても、すぐに起きられなくなります。
これを改善するためにやるべきことは、起きる時間ではなく寝る時間を決めるということです。自分が何時間睡眠が必要な人なのかを考えた上で、起きる時間ではなく寝る時間を決めましょう。そして、その時間に寝るためにどうすべきかを考えます。仕事を終える時間や飲み会から帰る時間をすべて逆算して考えましょう。
睡眠時間さえ確保できていれば、朝早く起きることはそう難しいことではありません。
「起きる時間ではなく寝る時間をコントロールする」、これが朝学習を継続する秘訣です。
TOEIC600点を取得するためには?③参考書
ここまで勉強法や勉強時間について解説してきましたが、では実際どのような参考書を使って勉強を進めていけばいいのでしょうか?TOEIC関連の参考書は数多く販売されているため、どれを購入したらいいのか迷ってしまいますよね。
ここでは、おすすめのTOEIC参考書を3つご紹介します。
参考書①キクタン TOEIC TEST SCORE 600
600点を取得するためには、当然ある程度の語彙力が必要です。単語を効率的に勉強したいのであれば、『キクタン TOEIC TEST SCORE 600』がおすすめです。
こちらの参考書がおすすめの理由は以下の2つです。
1.600点突破に必要な単語を効率的に勉強できる
キクタン600は、これまでのTOEIC本試験のデータや模擬試験のデータを徹底的に分析して作られています。最新の出題傾向に合わせて、600点到達に必要な単語が必修順に掲載されているため、効率的に単語を勉強することができます。
2.様々な英語の発音を耳にできる
付属の音声には、アメリカ英語だけでなく、イギリス、カナダ、オーストラリアの英語が収録されています。TOEICのリスニングセクションではこれら4カ国の英語が使われるため、キクタン600で様々な英語の発音に慣れておくと有利です。
単語の効率的な勉強法については下記記事で詳しく解説しているので、是非ご覧ください。
参考書②文法問題でる1000問
基本的な文法事項を復習した後、実践練習をする際におすすめなのがこちらの参考書です。おすすめの理由は以下です。
1.圧倒的なボリュームで、徹底的に実践練習できる
1,049問収録の圧倒的ボリュームでPart5で出題される文法事項を網羅して練習することができます。最後に文法模試が13セット用意されているので、時間を計って本番さながらの環境で解いてみてください。
2.丁寧な解説で、論理的に回答する力が身につく
こちらの参考書では、なぜこの回答が正解なのか、なぜこれは間違いなのかを、徹底的に解説しています。「なんとなく感覚で解いて正解できる」という方がたまにいらっしゃいますが、Part5は論理的に解答できるようにならなければスコアアップは狙えません。「なぜこの答えなのか?」を常に考えながら解いているうちに、論理的且つスピーディーに回答できるようになります。
参考書③TOEIC公式問題集
公式TOEIC Listening & Reading 問題集 5
参考価格: 3,240円
参考書とは少しずれてしまいますが、TOEICである程度のスコアを目指すのであれば、TOEIC公式問題集はマストバイです。
1.実践練習で問題形式や時間配分に慣れる
TOEICは問題形式や時間配分に慣れているかどうかでスコアが大きく変わってきます。TOEICの公式問題集は何冊も出版されているので、是非たくさん解いてTOEICのコツを掴んでください。
2.シャドーイングの音源として使える
リスニング力アップにおすすめの勉強法としてシャドーイングをご紹介しましたが、TOEICのスコアアップを狙うのであれば、やはりTOEICの音源を使うのが1番です。模試のPart3とPart4は30秒〜60秒の音源が多く、シャドーイングトレーニングの長さとして丁度いいので、是非使用してみてください。
平日の勉強時間内に組み込むのは難しいですが、土日どちらかの勉強時間に是非模試の時間を入れて実践練習してみてください!
TOEIC600点対策まとめ
この記事では、TOEIC600点を取得する為に必要な勉強時間や勉強法、おすすめの参考書をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
ビジネスで英語力を示す指標としてTOEICスコアを提示する場合、600点は最低限必要なラインになります。TOEICを受験したことがない方や英語学習初心者の方は、まず600点を目指してみてください。
とは言え、現状のレベルによって、確保すべき勉強時間や勉強法は大きく変わってきます。目標を達成するためには、まず自分の現在地を正しく知ることから始めましょう。
自分の英語力のレベルや課題、目標を達成するために何が必要なのかを知りたいという方は、是非プログリットで無料の英語力診断を受けてみてください。
英語学習のプロによるカウンセリングによって、最短で目標を達成するために何が必要なのかを明確にすることができますよ。
今度同僚が初めてTOEICを受験するんです!