
岡田さん

ミランダ
まだ中学1年生だったんじゃない?すごいわね!

岡田さん
はい!ただ、英語を教えてほしいと言われたんですけど、英検4級についての知識がほとんどなくて困っているんです。

ミランダ
なるほどね。それじゃあ今日は、英検4級の問題形式や出題範囲、傾向と対策について、過去問を元に詳しく教えてあげるわ!
コンテンツ [表示]
- 1英検4級に受かりたいなら無料過去問で対策しよう!
- 2無料過去問で英検4級対策①問題形式
- 2.1Part1
- 2.2Part2
- 2.3Part3
- 2.4Part4
- 2.5Part5-1
- 2.6Part5-2
- 2.7Part5-3
- 3無料過去問で英検4級対策②出題範囲
- 3.1単語の出題範囲
- 3.2熟語の出題範囲
- 3.3文法の出題範囲
- 3.4会話表現の出題範囲
- 4無料過去問で英検4級対策③傾向と対策
- 4.1Pat1(短文の語句空所補充)解説
- 4.2Pat2(会話文の文空所補充)解説
- 4.3Part3(日本文付き英文の語句整序)解説
- 4.4Part4(長文の内容一致選択)解説
- 4.5Part5-1(対話の応答を選ぶ問題)解説
- 4.6Part5-2(対話の内容一致選択問題)解説
- 4.7Part5-3(英文の内容一致選択問題)解説
- 5無料過去問で英検4級対策④番外編(スピーキングテスト)
- 5.1スピーキングテストの問題形式
- 5.2スピーキングテストの流れ
- 5.31. 英文を黙読し、音読する。
- 5.42. 絵カードの内容について答える
- 5.53.受験者自身についての質問
- 6英検4級対策におすすめの単語帳と勉強法
- 6.1試験日から逆算して1日に覚えるべき単語数を決める
- 6.2英単語に付き1和訳に絞る
- 7無料過去問で英検4級対策をしよう!
英検4級に受かりたいなら無料過去問で対策しよう!
この記事をご覧いただいているみなさんの多くは、英検®(※)4級の受験を考えていらっしゃることと思います。
英検4級は決して難易度が高くない試験ではありますが、とは言え、対策を怠っていては不合格になることも十分ありえます。
英検公式サイトでは、過去3回分の問題と解答を無料でダウンロードすることが可能です。この記事では、これらの過去問を元に、英検4級の問題形式や出題範囲、傾向と対策について、詳しく解説していきます。英検4級受験を考えていらっしゃる方は、みなさま是非ご覧ください。
※) 英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。以下、「英検」と言いますす。
無料過去問で英検4級対策①問題形式
まずは、英検4級がどのような問題形式なのかみていきましょう。
英検4級は、Part1〜4のリーディング問題とPart5のリスニング問題(第1部〜第3部の3部構成)の、全5パートで構成されています。リーディング問題は全35問/35分、リスニング問題は全30問/30分となっています。
各パートの問題形式は以下です。
Part1
短文の語句空所補充(15問)
文脈に合う適切な語句を補う。
Part2
会話文の文空所補充(5問)
会話文の空所に適切な文や語句を補う。
Part3
日本文付き短文の語句整序(5問)
日本文を読み、その意味に合うように与えられた語句を並べ替える。
Part4
長文の内容一致選択(10問)
パッセージの内容に関する質問に答える。
Part5-1
会話の応答文選択(10問)
会話の最後の発話に対する応答として最も適切なものを選ぶ。補助イラスト付き。
Part5-2
会話の内容一致選択(10問)
会話の内容に関する質問に答える。
Part5-3
文の内容一致選択(10問)
短いパッセージの内容に関する質問に答える。
リスニング問題は、全て放送回数は2回です。
無料過去問で英検4級対策②出題範囲
英検公式サイトによると、英検4級は中学中級レベルで、基礎的な英語を理解し、簡単な英語を読み聞きできるかが試されます。
中学1年~2年で習う単語、熟語、文法を習得できていれば問題ありませんが、ここでは、もう少し具体的な出題範囲を確認しておきましょう。
単語の出題範囲
英検4級合格には、約600~1300語程度の語彙力が必要であると言われています。英検5級に必要な語彙数が300~600語程度と言われているので、2倍に増えることになりますが、中学1年〜2年の語彙レベルなので焦る必要はありません。
単語を覚えるのがどうしても苦手だという方は、是非以下の記事を確認してみてください。効率的な単語の覚え方について詳しくご紹介しています。
英検4級の単語学習で1つおすすめしたいのは、動詞の過去形も一緒に確認するということです。英検4級では、動詞の変化形を理解しているのかを問われる問題が頻繁に出題されます。特に、以下のように不規則に変化する動詞は要注意ですので、是非単語を暗記する際に一緒に覚えておきましょう。
原型 | 過去形 |
buy | bought |
find | found |
go | went |
read | read |
take | took |
熟語の出題範囲
熟語は、筆記問題だけでなくリスニング問題でも登場するので、中学1年〜2年の教科書で出てくるものはできるだけ全て覚えておきましょう。
以下のように品詞などのカテゴリーごとにまとめて覚えると暗記しやすいですよ。
・動詞メインの熟語
arrive at | 〜に着く |
take a picture | 写真を撮る |
・形容詞メインの熟語
be late for〜 | 〜に遅れる |
be popular among〜 | 〜の間で人気である |
・時/数に関する熟語
all day | 一日中 |
have a good time | 楽しい時間を過ごす |
同じ単語が登場する熟語を一緒に覚えてしまうのもコツです。例えば、「take」を使った熟語は以下のようにまとめて覚えてしまいましょう。
take a picture | 写真を撮る |
take a shower | シャワーを浴びる |
take off | 離陸する |
文法の出題範囲
文法は以下の項目を勉強しておきましょう。
・疑問文/否定文(be動詞/一般動詞)
・5W1Hを用いた疑問文
・can/will/mayを用いた疑問文
・過去形/未来形
・受け身
・代名詞の変化
・不定詞/動名詞
・比較級/最上級
・助動詞(can/must/may/will/should)
会話表現の出題範囲
英検4級では会話表現の問題も出題されます。リスニングでも筆記でも会話表現は頻出ですので、以下のような会話の決まり文句は暗記しておきましょう。
・お詫びや感謝の表現と答え方
A:I'm sorry.
B:That's all right.
・依頼の表現と答え方
A:Can you〜?
B:Sure.
・許可を求める表現と答え方
A:May I〜?/Can I〜?
B:Of course.
・勧誘と答え方
A:Will you〜?
B:Yes, please.
・電話での会話
A:Hello?
B:Hello. This is Emi. May I speak to Ken , please?
A:All right. Just a moment.
無料過去問で英検4級対策③傾向と対策
出題範囲が分かったところで、実際にどのような問題が出題されるのかその傾向と対策を解説していきます。
Pat1(短文の語句空所補充)解説
傾向
英文中の空欄に入る適切な語句を4つの選択肢の中から選ぶ問題です。15問中、品詞を問う問題が10問程度、熟語と文法を問う問題が5問程度出題されます。
対策
4級は、単語の意味さえ分かっていれば悩むような問題は出題されません。出題範囲でお伝えしたレベルの語彙をしっかり勉強しておけば大丈夫です。
ただし、動詞の形(現在形・過去形・進行形・3単元のs・不定詞・動名詞)や代名詞の格変化(主格・所有格・目的格・所有代名詞)についての知識は正確に頭に入れておきましょう。
格変化についてはこちらで解説しているので是非ご覧になってみてください。
Part1は、1問30秒、全体を7分程度で回答することを目安にしましょう。
Pat2(会話文の文空所補充)解説
傾向
2人の登場人物の会話にあてはまる適切な語句や文を4つの選択肢の中から選ぶ問題です。全5問すべて対話形式で、回答するのは、質問文または質問への回答文のいずれかです。
対策
Part2の対策は、疑問詞(what・who・which・whose・when・where・why・how)の使い方をしっかり理解しておくことと、頻出の会話表現を覚えておくことです。
Part2は、1問30秒、全体を3分程度で回答することを目安にしましょう。
Part3(日本文付き英文の語句整序)解説
傾向
日本語の意味を表す英文になるように5つの語(句)を並べ替えて、2番目と4番目にくるものを選ぶ問題です。全5問です。
疑問詞を含む問題、文法問題、熟語問題が、それぞれ1〜2問ずつ出題されます。
対策
英語の正しい語順を分かっているかどうかが鍵になります。疑問文や助動詞が入った時の文の組み立て方をしっかり頭にいれておきましょう。
熟語が含まれる文は、先に熟語部分だけ組み立てておくのもコツです。
Part3は、1問1分、全体を5分程度で回答することを目安にしましょう。
Part4(長文の内容一致選択)解説
傾向
パッセージ(長文)を読み、その内容に関する質問の答えとしてふさわしいものを4つの選択肢から選ぶ問題です。A・B・Cの3つの種類の英文があり、全部で10問出題されます。
問題 | 長文の種類 | 語数の目安 | 設問数 |
A | 掲示・広告・お知らせ・メモなど | 60語 | 2 |
B | Eメール・手紙 | 150語 | 3 |
C | 説明文 | 170語 | 5 |
対策
A:掲示・広告・お知らせ・メモ
こちらの問題では、日時や場所について問われることがほとんどです。日時や場所は目立つように記載されていることが多いので、しっかり注目しておきましょう。
B:Eメール・手紙
件名やヘッダー、書き出しの確認を飛ばさないようにしましょう。この部分で、本文の大まかな内容や送り主と受取人の関係性を把握することができます。これらを知った上で本文を読むかどうかで、理解度は大きく変わってきます。テーマは、身近な相手との日常的な内容に関するものがほとんどです。
C:説明文
日常生活に関する身近な内容がほとんどですが、Cの英文はその他の2つと比べて長文になっています。こういった長文は、設問を先読みすることで、内容を軽く予想してから本文を読み進めるようにしましょう。
Part4は、1問2分、全体を20分程度で回答することを目安にしましょう。
Part5-1(対話の応答を選ぶ問題)解説
Part5はリスニング問題です。リスニングは1部〜3部の3部構成になっています。
傾向
イラストを見ながら2人の登場人物の対話を聞き、最後の質問に続く応答として適切なものを選択肢から選ぶ問題です。登場する人物は、友達同士・親子・店員と客の会話などが中心です。問題冊子にはイラストだけ印刷されており、会話と選択肢は放送されます。
A→B→Aの順に対話が進み、Bの発言を選択します。対話は2度読まれ、全10問です。
対策
イラストには多くのヒントが隠されています。対話の内容や状況、話者の関係性など、できるだけイラストから情報を掴みましょう。
また、こちらの問題は、最後の3つ目のセリフに最も集中してください。特に疑問詞を用いた疑問文は、必ず何の疑問詞か聞き逃さないようにしましょう。
最後の発言が疑問文ではないこともあるので、その場合は自然な会話の流れになる選択肢を落ち着いて選んでください。
Part5-2(対話の内容一致選択問題)解説
傾向
2人の人物の対話とその内容に関する質問を聞いて、問題冊子にある選択肢から答えを選ぶ問題です。友達同士や親子などの日常的な会話が中心です。
A、B2人の2往復の会話が2度読まれます。全10問です。
対策
Part2は回答の選択肢が印刷されています。会話が流れる前に選択肢を先読みすることで、どのようなシチュエーションの会話なのかを少し予想しておきましょう。
また、日付、年齢、時間、値段など、日常生活にまつわる数字を聞き取れているかどうかを問われることがよくあるので、数字の聞き取り練習をしておくと良いでしょう。
Part5-3(英文の内容一致選択問題)解説
傾向
英文とその内容に関する質問を聞いて、問題冊子にある選択肢から答えを選ぶ問題です。主に学校・家庭生活・趣味など日常的な話題が中心です。学校での校内放送や店や駅での案内放送などが出題される場合もあります。
2〜4文程度の英文で、各問題2度放送されます。
対策
こちらも、選択肢を先読みして、英文の内容に関する情報を少しでも頭に入れておきましょう。
「誰が」「何を」するのか(したのか)に注目して聞くことを意識しましょう。
また、メモを取りすぎて音声に集中できなくならないよう、メモの内容は数字など最小限の情報に留めてください。
無料過去問で英検4級対策④番外編(スピーキングテスト)
「使える英語力」を身に着けることが求められている現代では、スピーキング力が以前よりも重視されています。その時代の流れに合わせて、2016年度第1回検定より、英検4級・5級においてスピーキングテストが導入されました。
英検4級・5級の合否は、従来どおり一次試験のみで判定されますが、スピーキングテストも一次試験とは別に合否を判定されます。
4級・5級の受験申込者であれば誰でもインターネット上で受験可能で、試験時間もわずか5分と短いので、気軽に受験することができます。受験期間は一次試験の1か月後~1年間と長めに設定してあるので、余裕を持って準備することが可能です。
スピーキングテストの問題形式
スピーキングテストは以下のように4つのパートに分かれて問題が出題されます。
問題形式 | 内容 | 数 |
音読 | 25語程度のパッセージを音読 | 1 |
パッセージに関する質問 | パッセージについての質問に答える | 2 |
イラストに関する質問 | イラストについて描写する | 1 |
受験者自信のことなど | 日常生活に関する質問に答える | 1 |
スピーキングテストの流れ
実際にどのように試験が進んでいくのか、過去問を元にみていきましょう。
スピーキングテストでは、以下のような問題文とイラストが表示されます。画面右上に登場する男性の英語の指示に従って、以下の流れでテストを進めていきます。
1. 英文を黙読し、音読する。
まず英文を20秒間黙読するよう指示があり、その後、英文を音読するよう言われます。
2. 絵カードの内容について答える
次に絵カードの内容について質問が出されます。英検4級では、パッセージの内容についてが2問、イラストについてが1問の計3問です。
以下は、上記絵カードの質問内容(一部)です。
No.1 Please look at the passage. What does Ken want to become?
(解答例)
He wants to become a famous soccer player.
絵カードの内容質問に答える際は、質問に出てくる人物の名前を「She/He」に変えることや、三単現の「s」を付け忘れないことに気を付けましょう。
3.受験者自身についての質問
最後は受験者自身について尋ねられます。パッセージに関係しているとは限りません。
No.4 Do you like to play sports?
「Yes」と答えると、「What sports do you like?」のように続いて質問されます。
実際のテストでは、最初から疑問詞が入った質問を聞かれる場合もあります。
質問を聞き取れなかったり答えが浮かばなかったりした際は、焦らず画面上の「もう一度聞いてやり直す」ボタンを押せば聞き直しが可能です。
部分点もあるので、なるべく言えるところまで言うことを意識しましょう。
英検4級対策におすすめの単語帳と勉強法
英検4級では、難しい文法や長文は登場しません。基本的な単語を覚えて意味が理解できるようになっておくことが何よりも重要です。
そこで、英検4級の単語対策としておすすめの単語帳が、『英検4級 でる順パス単』です。
『英検4級 でる順パス単』には、680語の単語が「でる順」で収録されているため、効率的に必要な単語を覚えることができます。
単語帳を使って単語を勉強する際には、是非以下の2つの方法で進めてみてください。
試験日から逆算して1日に覚えるべき単語数を決める
単語に限ったことではありませんが、学習は計画的に行うことが重要です。
こちらの教材を使うのであれば、まず「覚える単語数(680語)÷取り組む日数」で1日に覚えるべき単語数を定めてから学習をスタートしましょう。
英単語に付き1和訳に絞る
英検4級では、英単語がイレギュラーな意味で使用されることはほとんどありません。最も主要な意味を1つ覚えておけば十分です。
日本語訳が複数ある単語は、覚える日本語訳を一つに絞って鉛筆で丸く囲んでしまいましょう。ラベリング効果で覚えるべきことがはっきりと分かるようになり、暗記しやすくなります。
無料過去問で英検4級対策をしよう!
この記事では、英検4級について過去問を元に解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
英検4級は、問題の出題範囲や傾向を掴んでいれば、決して難しい試験ではありません。こちらの記事も参考にしつつ、是非対策してみてください!
参考サイト:
”公益財団法人 日本英語検定協会", <https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_4/solutions.html> 2019年9月22日アクセス.
このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
ミランダさん、今度甥っ子が英検4級を受験するみたいなんです。