
岡田さん

ミランダ
そうよね、TOEFLは欧米に留学する時に英語力を証明するテストだから、岡田さんのように留学の予定がないと内容を調べたりしないものね。

岡田さん
そうなんです。そこで今日はミランダさんにTOEFLの勉強方法を教えてもらいたくて、、、。あ、あとTOEFLで満点が可能かどうかも教えてください!

ミランダ
もちろんよ!
TOEFLで満点は可能?
TOEFLは主に欧米の大学や大学院へ留学する際に英語力を証明するために受けるテストです。入学希望の大学によって必要とされるスコアは異なりますが、TOEFLで満点は可能なのでしょうか?
この記事では日本人がTOEFLで満点を取るのは可能なのかや、TOEFLテストの勉強法についてご紹介します。
日本人でTOEFL満点は可能?
TOEFLには後ほどご紹介するように、3種類のテストがあります。そのうちTOEFL iBTが一般的に「TOEFL」と呼ばれているテストです。
このTOEFL iBTで満点を取った日本人はいるのでしょうか?調べてみたところ、スコアを公開している日本人の方で満点の方が一人だけいらっしゃいました。
これが宝のように大事にしているTOEFL iBTのスコアレポートです。
— 一ノ瀬 安(英語講師) (@Anichinose) August 9, 2019
明日、初めて新形式を受けてきます。宝をもう一つ増やしたいです。 pic.twitter.com/vy2dGiBlwU
ということで、「日本人でTOEFL満点は可能」だと言えそうです。ただ、この方は3歳から20歳までオーストラリアで生活し、シドニー大学を卒業されているので、日本人とはいえ英語力はネイティブレベルと考えて間違いないでしょう。
TOEFL満点は狙うべきか?
日本人でTOEFL満点は可能だということがわかりましたが、ではTOEFL満点を目指す必要はあるのでしょうか?
ここで大事になるのは、TOEFL受験の目的を考えることです。
受験者ほとんどの方は大学生か社会人で、欧米の大学や大学院への留学のためにTOEFLを受験されると思います。そうであれば、必ず満点を取る必要はありません。自分の行きたい大学の基準点を調べて、その基準点を目指して勉強していきましょう。
一般的にTOEFL iBTで100点以上取るとアメリカの有名大学や有名大学院に入学することができますので、100点〜120点がハイスコアだと定義できます。
TOEFLで満点を狙うというよりも、ハイスコア(100点〜120点)を目指して勉強されると良いでしょう。
下記の記事中に、欧米にあるいくつかの大学・大学院のTOEFL基準点が記載されていますので、参考になさってください。
TOEFLの概要
ここではTOEFLの概要としてTOEFLテストの種類とスコアについてご紹介します。ハイスコアを狙うためには基礎的な情報も知っておくことが大切ですので、是非読んで理解しておきましょう。概要について知っているという方は、ここは読み飛ばして構いません。
テストの種類①TOEFL iBT
TOEFL iBTとは「Internet Based Testing」の略で、すべてのテスト(Reading, Listening, Speaking, Writingの 4セクション)をインターネット上で行います。
現在日本で「TOEFLテスト」と言う場合、このTOEFL iBTを指します。高校生・大学生から社会人まで欧米圏に留学するほとんどの方が受験する英語試験です。なお、出願は個人で行います。
以下のサイトより申し込み方法が確認できます。
テストの種類②TOEFL ITP
TOEFL ITPとは、「Institutional Testing Program」の略で、テストはListening, Structure, Readingの3セクションで、マークシート形式となっています。
TOEFL ITPは団体向けのため、個人で受験することはできません。大学生が大学で受験することが多いようです(出典:ETS, https://www.cieej.or.jp/toefl/itp/use.html)。
大学生の方で、ITPについて詳しい内容が知りたい方は以下の公式サイトをご覧ください。
テストの種類③TOEFL PBT
TOEFL PBTとは「Paper Based Testing」の略で、TOEFL iBTが実施できない国や地域で実施されているテストです。日本では2007年に廃止となりました。
TOEFLのテスト別スコア一覧表
テスト名 | スコア |
TOEFL iBT | 各セクション30点/0点〜120点 |
TOEFL ITP | 310点〜677点 |
TOEFL PBT | 310点〜677点 |
TOEFL ITPとPBTは、素点(=正当数)を換算表で換算し、各セクションのスコアの合計を10倍して3で割り、四捨五入して計算されたものが合計得点です。換算表が公開されていないため、正確な点数を予想するのは困難です。
TOEFL iBTで満点レベルを取得する勉強法①単語
ここでは、TOEFL満点レベルを取得するための勉強法を簡単にご紹介いたします。
TOEFLで満点レベルを取得する単語の勉強法
単語は以下のように学習すると効率よく暗記できます。
- 英単語を見て、意味がわかるか確認する
- わからなければ、日本語訳を見る
- 意味を考えながら英単語を3回ほど音読
- 次の英単語に進む
最初はうろ覚えでもいいので、スピーディーに英単語を確認していきます。また短期間に大量に覚えるためには復習も大事です。以下のように実施してみましょう。
- 単語帳を500語ごとに区切る
- 前日の復習は必ず実施する
- 同じ箇所(500語のまとまり)を最低5周は実施する
- 最初の500語が終わったら、次の500語で1〜3を繰り返す
- 一冊終わったら、最初から最後までを2~3周実施する
その他の単語の覚え方の記事も以下にご紹介いたしますので、是非ご参考になさってください。
TOEFL iBTで満点レベルを取得する勉強法②文法
続いて文法の勉強法です。
TOEFLで満点レベルを取得する文法の勉強法
文法は、高校内容までの文法を身につける必要があります。
高校内容の文法書であればどのような文法書でも構いませんが、筆者は「一億人の英文法」をおすすめします。「一億人の英文法」は、文法内容について「なぜそうなるのか」が詳しく書かれており、応用がききやすいためです。
「一億人の英文法」の使い方については以下の記事が詳しいですので、是非ご参考になさってください。
TOEFL iBTで満点レベルを取得する勉強法③リスニング
TOEFLで満点レベルを取得するリスニングの勉強法
リスニング力を向上させるには、シャドーイングが効果的ですので、TOEFLのリスニングパートを使ってシャドーイングを実施しましょう。
シャドーイングのやり方や効果については以下の記事で詳しいですので、是非ご参考になさって下さい。
TOEFL iBTで満点レベルを取得する勉強法④リーディング
続いてリーディングの勉強法についてです。
TOEFLで満点レベルを取得するリーディングの勉強法
リーディング力を上げるには音読が効果的だと言われています。また音読の際は発音とリズムも意識する必要があるので、音源のある教材を使用します。
リーディング用の教材で音源がついているものは少ないのですが、Z会の「TOEFL iBT® TEST リーディングのエッセンス」は音源データも付いており、かつ演習量も豊富なのでおすすめです。
音読のやり方については以下の記事が詳しいですので、ご参考になさって下さい。
TOEFL iBTで満点レベルを取得する勉強法⑤ライティング
TOEFLで満点レベルを取得するライティングの勉強法
ライティングについては、テンプレートを覚えて使えるようにしておくことがポイントです。
おすすめのテキストは「TOEFLテスト集中攻略ライティング」です。「第3編 表現方法の研究」から読み進め、使える表現をメモし、それをしっかり暗記しましょう。
メモをする際は、ノートを見開きで使い、左に日本語、右に対応する英語表現を書き込みます。
復習する際は右の英語表現を隠して、自分で英語表現が再現できるかテストします。答え合わせをしたら、意味を考えながら何度か音読をしましょう。
「第3編 表現方法の研究」で表現をマスターしたあとは、テキストの最初から問題に取り組んでいきましょう。
TOEFL iBTで満点レベルを取得する勉強法⑥スピーキング
最後にスピーキングの勉強法です。
TOEFLで満点レベルを取得するスピーキングの勉強法
スピーキング力を上げるには、英語が瞬時に口から出る訓練をする必要があります。その訓練として「瞬間英作文」をおすすめします。
瞬間英作文とは、中学レベルの比較的容易な文型の英文を、声に出してできるだけスピーディーに英作していくトレーニングです。
このトレーニングを実施することで、基礎的な文型や単語を使って英語を話すことができるようになります。瞬間英作文の詳しいやり方については以下の記事をご参考になさってください。
瞬間英作文が終わったら、TOEFL用のスピーキング対策のテキストを一冊仕上げましょう。おすすめはZ会の「TOEFLテスト集中攻略ライティング」です。
日本人ででTOEFL満点は可能? まとめ
この記事では、日本人でTOEFL満点は可能かどうかや、TOEFLの種類やスコア、勉強法について解説してきましたが、いかがでしたか?
TOEFLの満点は可能ですが、大事なのは自分に必要な点数を知り、それが達成できるように学習していくことです。
また、TOEFLの学習に限りませんが、英語力を伸ばすためには、まず現状の自分の実力を知り課題を明確にすることも大切です。
自分の課題は何なのか、その課題を乗り越えるために必要なことは何なのかをもっと詳しく知りたいという方は、是非プログリットの無料英語力診断に行ってみてください。
ミランダさん、僕アメリカの大学院に行こうと考えていて、今年中にTOEFLを受けようと思っているんです。でもTOEFLのこと全然知らなくて、、、。