
岡田さん

ミランダ
岡田さんはオーバーラッピングとは何かわかるかしら?とても効果的な学習方法なのよ。

岡田さん
いや、聞いたことないです、、、。なんとなくシャドーイングと似たような感じかなとは思いますが、、、。

ミランダ
シャドーイングとは似ているようでけっこう違うのよ。どんなものか、詳しく教えてあげるわね!
英語学習でよく耳にするオーバーラッピングとは?
リスニング力を鍛える練習方法はいくつかありますが、オーバーラッピングはあまり聞いたことがない学習者の方が多いかもしれません。
しかし、このオーバーラッピングは、適切に取り入れれば、リスニング力アップに大きな効果がある重要なトレーニング法の一つなのです。
この記事では、オーバーラッピングとはどのようなトレーニングなのかや、オーバーラッピングを取り入れた効果的な学習法まで詳しくご説明していきます。
オーバーラッピングとは?
オーバーラッピングは、英語の「overlap(〜を重ね合わせる・重複させる)」という言葉からきています。
つまり、オーバーラッピングとは、英語の音声にかぶせて、自分もその音声を真似をして発音していくことです。その際、スクリプトを見ながら発音していきます。
曲を流しながら自分も一緒に歌うカラオケにイメージが近いでしょう。
オーバーラッピングとシャドーイングの違い
オーバーラッピングに対して、シャドーイングは、「shadow(〜の後を付ける・尾行する)」という英語の通り、音声よりも2〜3語遅れて発音していくトレーニング方法です。
また、オーバーラッピングがスクリプトを見ながら行うのに対して、シャドーイングは基本的にスクリプトなしで実施します。
シャドーイングはスクリプトなしで行いますので、オーバーラッピングに比べると、圧倒的に難易度が高いです。
シャードーイングは自分の耳だけを頼りにして、聞こえた音声の通りに文字なしで発音するので、英語の中級者以上、またはオーバーラッピングを何度も繰り返し行い、内容と発音が頭に入った状態で行うのが適切です。
オーバーラッピングの効果
では、ただ音声を聞くだけのトレーニングと比較して、オーバーラッピングを活用したトレーニングはどのような効果があるのでしょうか?
オーバーラッピングとは、音声を真似しながら音声と同時に発音するトレーニングでした。同時に発音することで、英語独特のリズムやアクセント・抑揚などに慣れることができます。
英語独特の発音ができるようになるということは、英語を聞き取れることへも繋がるのです。
また、スクリプトを見ながらオーバーラッピングを行うことで、文字を追う力がつきますので、リーディング力アップにも繋がると言われています。
オーバーラッピング学習において注意すること
ここでは、オーバーラッピングを利用した学習の注意点について、詳しく解説していきます。
注意点①精聴やディクテーションなどと組み合わせる
英語学習において、「〜だけやっておけば良い」ということはありません。
リスニングのトレーニングであるオーバーラッピングも、これだけやればリスニング力が上がるということではなく、他のトレーニングと組み合わせることで、大きな効果を発揮します。
例えば、意味をしっかりと取るための精読(リスニングのトレーニングでこれを疎かにしては本末転倒ですよね)や、ディクテーション、シャドーイングなどとを組み合わせることで、トレーニング効果がアップします。
注意点②音源のボリュームに気をつける
先ほどのオーバーラッピングには、英語特有のリズムやアクセントなどに慣れる効果がある、とお話ししました。
この効果をしっかり享受するためには、音源のボリュームに注意する必要があります。
オーバーラッピングでも、シャドーイングでも「音源が聞こえている」ことが重要ですので、音源のボリュームは、自分の声より大きくするようにしましょう。
オーバーラッピングを活用した効果的な学習法
リスニングのトレーニングは、「文章の意味が理解できる」ようになるためのトレーニングです。
ですから、オーバーラッピングの際にも、素材となる英語を理解していることが大前提です。
オーバーラッピングをする際には、しっかり何度も音声を聞き(精聴)、スクリプトで意味内容を確認し、わからない文法や単語がない状態にしましょう。
では、ここからはオーバーラッピングを活用した効果的な学習方法について解説していきます。
オーバーラッピングを活用した効果的な学習方法
先程も解説しましたが、いきなりオーバーラッピングから始めるのではなく、まずは、聞き取りや意味理解を行います。以下で詳しく解説いたします。
1. まずはスクリプトなしで聞いてみる
まずはスクリプトを使わず、これ以上聞いても分かるようにはならないというところまで聞き込みましょう。
何回も繰り返して聞いていくうちに、どうしても聞き取れない部分がいくつかわかるはずです。そこが自分の弱点です。
また、何度も聞いているのに「内容が頭に入ってこない」「全然分からない」という場合は、教材のレベルがやや高すぎる可能性があります。
その場合は、教材のレベルを「聞き取れないところがところどころあるが、なんとなく話の全体像は分かる」くらいのレベルにすることをおすすめします。
2. ディクテーション
1.に加えて、余裕がある場合は、ディクテーションをして音声の英語を書き出してみましょう。
ディクテーションとは、聞こえてきた音を文字に書き出すトレーニングです。
このディクテーションの過程で、音源を何度も繰り返し聞くことになります。そのうち耳が慣れてくると、だんだん長いチャンクごとに書き出しができるようになりますよ。
3. スクリプトを確認する
ここで初めてスクリプトを見ます。聞き取れなかった・ディクテーションで埋められなかった部分を中心に確認します。
また、知らない単語やフレーズ、文法があった場合はそれらもチェックしましょう。最後に意味が取れるかどうかをスクリプトを読んで確認します。
4. オーバーラッピング
意味が取れ、どんな文章を話しているか理解できたらオーバーラッピングへ移ります。
意味と単語に着目していた3までとは異なり、ここではリズムや発音を身に着ける練習です。初めはスピードが速すぎてついていけないこともあるかもしれませんが、その部分は気にせず飛ばしてしまってもOKです。または音声速度を変えられる場合は、ゆっくりめから取り組んでも良いでしょう。
何度も繰り返し、ナチュラルスピードで発音ができるようになったら、次のステップであるシャドーイングを行います。
5. シャドーイング
リスニングのトレーニングのうち、最も難しいのがこのシャドーイングです。
初めはスクリプトありで取り組んでも構いません。スピードに慣れるまでは飛ばし飛ばしで進めても大丈夫です。何度も繰り返すうちに音を耳が覚えてスクリプトなしでもできるようになります。
シャドーイングも効果が高いリスニング訓練法と言われますが、オーバーラッピングと組み合わせることで相乗効果が期待できるのです。
シャドーイングのより詳しいやり方については、こちらの記事で確認できます。
オーバーラッピングで英語のリスニング力を伸ばす! まとめ
今回は、オーバーラッピングとは何かという解説から、オーバーラッピングを活用した効果的なリスニングのトレーニング方法までご紹介しましたが、いかがでしたか?
紹介したトレーニング方法はどのレベルの学習者のみなさんにも合うと思われる王道のものですが、レベルに合わせてカスタマイズしていきましょう。
また、これはリスニングに限ったことではありませんが、英語力を上達させるためには、まず自分の現状のレベルを知り、課題を明確にすることが大切です。自分の課題は何なのか、その課題を解決するためには何が必要なのかを知りたいという方は、是非一度プログリットの無料英語力診断に行ってみてはいかがでしょうか?
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英語のリスニング力を上げたいのですが、何から始めればいいかわかりません。