
岡田さん

ミランダ
テスト直前になると誰しも不安になってくるわよね。

岡田さん
今は藁にもすがりたい気分です。何か今からでもできる対策はないでしょうか?

ミランダ
もちろんあるわよ。じゃあ今日は直前にやるべきTOEIC対策を教えてあげるわ!
TOEIC直前にやるべき対策とは?
TOEIC直前になって、「このままじゃまずい」「どうにかして点数を上げたい」と焦りにかられている方は多いのではないでしょうか?でもそんな時に焦って、前日に一夜漬けで勉強しようとするのは絶対NG!TOEICでは幅広く様々な分野から出題されるので、学校のテストのように一夜漬けで勉強しようとしても限界があります。
TOEICの前日対策として有効なのは、試験の傾向と方式を最終確認することと、コンディションを整えて本番に100%の実力を発揮できるようにすること。直前になって新しいことを勉強するのではなく、TOEICという試験で自分の英語力を最大限発揮できるよう準備をすることが重要です。
この記事では、TOEIC本番で実力を存分に発揮できるよう、直前にやるべき7つの対策をお伝えします。
TOEIC直前にやるべきこと①問題形式の確認
直前に対策をしてスコアを上げるには、TOEICでどのような問題が出題されるのかをしっかり把握しておくことが何より重要です。特にTOEICを受験するのが初めての方は、TOEIC独特の問題形式に戸惑ってしまい本来の実力を発揮できずに終わってしまうことが多くあります。事前にしっかりとTOEICの問題形式を把握しておくようにしましょう。
TOEICはPart1からPart4までのリスニングセクションとPart5からPart7のリーディングセクションに分かれており、それぞれのパートごとに問題形式が異なります。特に前半のリスニングセクションは、どのような問題形式なのかを把握しておくことで英語を聞き取ることに集中できるため、問題形式の確認が重要になってきます。
また、事前に問題形式を把握していれば、問題形式を説明するアナウンスが流れている間に問題の選択肢などに目を通すことができます。事前に選択肢に目を通すことで重要なポイントを理解しながらリスニング問題に臨めるため、解答の鍵となる部分を聞き逃さないようになります。そのため、リスニングセクションでは問題形式の把握が非常に重要です。
またリーディングセクションでも、問題形式の確認にかける時間を減らすことで余裕をもって問題を解くことができるようになるため、事前に確認しておくことが大事です。
各セクションの問題形式は、以下のようになっています。
リスニングセクション
Part1
1枚の写真について4つの短い説明文が1度だけ放送されます。4つの短い説明文のうち、写真を最も的確に描写しているものを選びます。
Part2
1つの質問や文章に対する3つの答えがそれぞれ1度だけ放送され、最も適切な答えを選びます。
Part3
2人〜3人の会話文が放送されます。設問は各会話ごとに3問ずつあり、問題用紙に印刷されています。また設問ごとに選択肢が4つあり、最も適したものをマークします。
Part4
一人の話者による、アナウンスメントや留守番電話、ラジオ広告などが読み上げられます。設問はPart3と同様に3つ、選択肢も4つと同様です。
リーディングセクション
Part5
文法問題とも呼ばれており、短い文章の空白に当てはまる選択肢を選ぶ内容です。
Part6
Part5と同様、文中の空白に当てはまる選択肢を選ぶ問題です。やや長い文となっており、1つの問題につき設問が4題、つまり1つの問題に4つの空白があります。
Part7
長文問題です。1つの長文からなる問題と、複数の長文からなる問題に分かれています。
TOEICの問題形式についての詳しい解説は以下の記事に載っていますので、こちらもあわせてご確認下さい。
TOEIC直前にやるべきこと②時間配分の確認
TOEICテスト本番をうまく進めるためにカギになってくるのは、リーディングセクションの時間配分です。
序盤のパートに時間を取られすぎて終盤のパートを慌てて解いてしまうと、正答率が大きく下がってしまったり、後半の問題を解き終わらないままテストが終了してしまったりすることがあります。必ず各パートにかかる時間を事前に計算し、自分に合った適切な時間配分を心がけるようにしましょう。
TOEICを受験するのが初めての方、まだ自分に合った時間配分がわからない方は、一度模試を解いてみて各パートにかかる時間を把握することをおすすめします。TOEIC公式問題集などを利用して、Part1からPart7まで本番と同じように解いてみましょう。そうすることで、どのパートにどれくらい時間がかかるのか、じっくり時間を使って考えたいパートはどこかなどが見えてきます。
また、TOEICを以前受けたことがある方も、試験前に一度模試を解いてみることをおすすめします。特に前回の受験から時間がたっている方、英語力に大きな変化があったと感じている方は、各パートを解くのに必要な時間も大きく変わっている可能性があります。自分に合ったベストな時間配分を、模試を解くことで確認してみましょう。
ちなみに、各パートにかける時間の目安は以下の通りです。
1問 | 全体 | |
Part5 | 約30秒 | 15分以内 |
Part6 | 約40秒 | 10分以内 |
Part7 | 約55秒 | 50分以内 |
TOEIC直前にやるべきこと③不安なパートの復習
模試を解く中で、苦手だと感じるパートがあったりうろ覚えになっている単語があったりした場合はしっかりと復習するようにしましょう。
苦手なパートをそのままにしておくと前日や当日になって不安が膨らんできてしまい、万全なコンディションで試験を受けることが難しくなってしまいます。事前にしっかり復習をすることで不安を消し、落ち着いた状態で本番の試験に臨めるようにしましょう。
分野ごとに復習をする場合、以下の記事で紹介するようなウェブサイトが便利です。ぜひこちらもご覧下さい。
また、リスニングセクションのPart2、Part3やリーディングセクションのPart5にはよく出題される頻出分野があります。これらの頻出分野を前日に復習することもスコアアップには効果的でしょう。
特にPart5は文法やイディオムについての知識を問う問題が多いです。忘れていた知識を復習して思い出すことで、取りこぼしを防ぎ高得点が期待できます。
中でも品詞問題や前置詞問題は頻出分野ですので、ぜひ復習しておきましょう。
単語復習のコツ
直前に単語を勉強する場合は、新しい単語を身に付けようとするのではなく、すでに勉強したが正確に覚えているか不安な単語の復習を行うようにしましょう。理由としては、
①TOEICでは必要とされる語彙の幅が広く、直前に新しい単語を覚えてもその単語が出題される確率が低い
②直前に単語を覚えると記憶が定着しないまま試験に臨むことになってしまい、覚えたつもりでも試験本番で忘れてしまうことがある
③直前に新しい単語に触れることで、自分が知らないこと・わからないことに意識が行ってしまい試験への不安が大きくなる
の3点があげられます。試験直前の時間を有効に使うためには、前日に新しい単語を詰め込もうとするのではなく、うろ覚えな単語を復習して完璧に覚えることに時間を使うようにしましょう。
TOEIC直前にやるべきこと④各パートのコツの確認
TOEICの各パートには、それぞれ解き方のコツがあります。これらのコツを把握しておくことで、明らかに間違った選択肢を選んだり難易度の高い問題に時間を取られたりすることを回避でき、全体の正答率を高めることができます。
ここではPart1からPart7まで、各パートの解き方のコツをご紹介します。
Part別解き方のコツ:リスニングセクション
Part1:不正解の選択肢を切り捨てる!
選択肢が読み上げられた時、写真にない名詞や動詞が聞こえた場合は、絶対にその選択肢は不正解です。
そのような単語が聞こえた瞬間に、不正解だとして答えの可能性から潔く外すのがコツ。一発で正解の選択肢を探そうとするのではなく、選択肢を切り捨てていって正しい選択肢にたどり着く確率を上げていく事が重要です。
【例】
【選択肢】
(A) They are moving some furniture.
(B) They are entering a meeting room.
(C) They are sitting at a table.
(D) They are cleaning the carpet.
青字部分がは写真にない単語なので、聞こえてきた時点で不正解だと判断できます。
このような選択肢を切り捨てる意識を持つことで、明らかに間違った選択肢を選ぶことを回避でき、正しい選択肢を選ぶ確率が上がります。
Part2:わからない問題をとばす勇気!
TOEICのPart2では、25問のリスニング問題が早いテンポで進むため、わからない問題があっても気にせず次の問題に集中することが大切です。
わからない問題に頭を悩ませていると、次の問題の出だしを聞き逃してしまうことも。しかし疑問文が多く出てくるPart2では、問題の出だし部分を聞き逃すと不正解になる可能性が高いです。わからない問題に悩まずに、切り替えて次の問題に集中できるようにしましょう。
Part3:先読みをする!
音声を聞きながら書いてある問題に答える形式のPart3では、問題文を先に読んでおくことが重要です。
特に問題形式を説明しているアナウンスが流れている間は、先読みをする絶好のチャンスです。事前に問題を読むことで、リスニングに集中できるようにしましょう。
Part4:「refer to the following ~」を聞き逃さない!
ラジオ広告や駅のアナウンスなどを聞きながら問題に答えるPart4では、「refer to the following ~」から始まる説明を聞き逃さないことが大切です。
「refer to the following ~」の後には「speech」「announcement」「telephone message」などが入り、ここを注意して聞くことでどのようなトピックについて話しているのか理解しやすくなります。問題形式の説明だと思って気を緩めずに、集中して聞き取るようにしましょう。
Part別解き方のコツ:リーディングセクション
Part5:固有名詞に惑わされない!
Part5の問題の中には、会社や組織の名前など、長い固有名詞が含まれている場合があります。
しかし、これらの名詞に惑わされるのは時間の無駄。Part5の問題の多くは文法・英文構造の知識で解くことができます。
名詞の意味よりも主語や動詞が何なのか、文の構造がどうなっているのかを把握することに意識を向けるようにしましょう。
Part6:文章挿入問題を粘り過ぎない!
Part6では、長文の中の空白に当てはまる文章を選ぶ文章挿入問題があります。
このタイプはPart6の中で一番時間の取られる形式の問題。前後の文脈を把握したうえで問題を解かなければならないため、解答に時間がかかります。
このタイプの問題は時間をかけすぎないようにし、わからなければ潔くスキップするようにしましょう。
Part7:メール問題はドメインを見ろ!
Part7の長文問題で頻出の、Eメールを読み解く問題。
このタイプの問題で着目すべき点は、意外かもしれませんがメールアドレスのドメイン(@以下の部分)。
ここに着目することで、送信者と受信者がどのような人なのか、社内の同僚なのか外部なのかなどの情報が分かります。こういった情報を頭に入れておくことで、メールの内容を把握しやすくなります。
TOEIC直前にやるべきこと⑤受験票のチェック
TOEIC前日に必ずやるべきことは、受験票のチェックです。受験票は試験を受ける際に必要であるのはもちろん、試験会場や試験開始時刻についてなど試験に必要な情報がたくさん書かれています。受験票をチェックして、どこで試験が行われいつまでに到着すればいいのか、そのための交通手段や当日のスケジュールなどの確認をしておきましょう。
また、TOEICの受験票には証明写真を貼らなければならない欄があります。もちろん当日に証明写真機で撮ることもできますが、試験当日は何かとあわただしく写真を撮ることを忘れてしまうことも考えられます。当日になって慌てることがないよう、事前に写真を用意しておきましょう。
受験票を失くしてしまった!そんな時は?
前日にTOEIC受験票を失くしたことに気づいた!そんなときも慌ててパニックになる必要はありません。当日に受験票が手元になくても受験する方法はあります。
ステップ①TOEIC運営センターに連絡する
まずはTOEIC運営センターに電話しましょう。連絡先はこちらに掲載されています。試験当日の8:30から問い合わせを受け付けています。運営センターに電話すると受験番号と受験会場を教えてもらえるので、後で確認できるようメモを取っておきましょう。
ステップ②試験会場で予備受験票を発行してもらう
連絡した後は試験会場に行き、受付で受験票を紛失した旨を伝えましょう。そうすると、予備受験票を発行してもらえます。その時に、先ほどメモした受験番号と写真付きの身分証明書が必要になります。忘れずに持っていくようにしましょう。
また、予備受験票には受験票と同様、証明写真を貼る欄があります。証明写真を持っていない場合は会場までの道中で撮影するようにしましょう。
以上のように、TOEICは受験票を紛失した場合でも試験を受けることができます。あきらめたり慌てたりせずに、まずは運営センターに問い合わせることをおすすめします。
TOEIC直前にやるべきこと⑥持ち物のチェック
TOEICを受けるために必要なものも、事前に忘れずに確認しておきましょう。試験に必要なものは、
・受験票(証明写真が貼付してあるもの)
・写真付きの身分証明書
・筆記用具(HBの鉛筆またはシャープペンシル、消しゴム)
・腕時計
の4つです。当日になって慌てないために、必ず前日に持ち物の確認をするようにしましょう。
前の章で書いたように、受験票は当日忘れても受験することは可能です。また、証明写真貼り付け済みの受験票があれば、身分証明書を忘れても受験できます。しかし、この2つをどちらも忘れてしまうと、替え玉受験対策として受験することができないので、両方を持参するようにしましょう。
筆記用具についてですが、TOEICで使用されるマークシートの都合上、ボールペンなど他の筆記用具は使用できません。必ず鉛筆またはシャープペンシルをご用意ください。この2つに関してはどちらを使うか自由ですが、マークシートを塗りつぶすスピードでは圧倒的に鉛筆のほうが上です。特段こだわりのない方は鉛筆を使うことをおすすめします。
また腕時計についてですが、Apple Watchなどのウェアラブル端末や置時計、ストップウォッチなどは使用を認められていません。必ず他の機能がついてないシンプルな腕時計を用意するようにしましょう。
そのほかに試験会場に持ち込むことができるものとしては、
・ハンカチ
・ティッシュ
・マスク
・薬
・のど飴
などがあります。必要に応じて持っていくようにしましょう。
TOEIC直前にやるべきこと⑦生活リズムを整える
TOEICの前日は、当日のコンディションを意識して一日を過ごしてみるようにしましょう。夜更かしや深酒を控えるのはもちろんですが、それ以外にも意識すべき点は多くあります。
起床時間
起床時間ですが、前日も当日と同じ時間に起床するようにしましょう。
TOEICはたいていの場合11:45受付開始、12:30受付終了となっており、当日もその時間に間に合うように起床することとなります。
しかし、普段の起床時間と当日の起床時間が大きく異なる場合、寝坊してしまったり試験中に眠くなったりしてしまうリスクが大きくなります。そのため、試験前日も当日と同じような時間に起床し、生活リズムを整えるようにしましょう。
昼食
食事をとる時間も、当日を見越して考えておく必要があります。
TOEICの試験時間は13:00から15:00までと長丁場になっており、途中の休憩などもありません。そのため遅めの朝食だけで試験に臨むと、途中でお腹がすいて集中力をそがれてしまう場合があります。
かといって試験前にお腹いっぱい昼食をとると、満腹で眠くなり集中できなくなってしまうこともあります。
前日から食事のタイミングや量を意識して生活することで、当日にベストなコンディションを整えるようにしましょう。
睡眠
TOEIC前日にやるべきことで最も重要なのは、十分な睡眠時間をとることです。睡眠不足で試験に臨むことは、集中力の低下を招きケアレスミスの増加の原因となります。
また、巻き戻しのできないリスニングテスト、時間が足りないことの多いリーディングテストともに集中力の低下は命取りとなります。2時間にわたる試験で集中力を切らさないため、前日は質・量ともに十分な睡眠をとるよう心がけましょう。
前日に深酒をすることも禁物です。過度な飲酒は睡眠の質を落とし、翌日のコンディションに影響します。リラックスするためにお酒を飲むのは有効ですが、翌日に響かないよう量は控えめにしましょう。
TOEIC直前にやるべき対策まとめ
この記事ではTOEIC直前にやるべき7つの対策についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?大切なのは当日にベストなパフォーマンスを発揮できるようにすること。この記事と以下のチェックリストを参考に、試験前日の過ごし方を考えてみてください。
- 問題形式を確認する
- 時間配分を確認する
- 不安なパートを復習する
- 各パートのコツを確認する
- 受験票をチェックする
- 持ち物をチェックする
- 生活リズムを整える
とはいえ、試験直前にできる対策には限界があります。高得点を狙うためには、自分の弱点を理解した上での学習計画と、十分な学習量が大切です。この記事で紹介した対策に頼りすぎることなく、しっかりと準備したうえでTOEICに臨むようにしてください。
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明日TOEIC試験があるのですが、全然勉強できていません。直前になって不安になってきました…。