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- 1通訳ガイド試験(全国通訳案内士試験)とは?
- 1.1通訳案内士法による定義
- 2通訳ガイド試験(全国通訳案内士試験)の概要
- 2.1第1次試験
- 2.2第2次試験
- 3第1次試験筆記:①英語試験に受かるためにすべきこと
- 3.1第1次試験筆記(英語)の傾向
- 3.2第1次試験筆記(英語)の対策
- 3.3推薦教材『英語で語る日本事情2020』(江口裕之・Daniel Dumas/ジャパンタイムス)
- 4第1次試験筆記:②~⑤日本語4科目に受かるためにすべきこと
- 4.1第1次試験筆記(日本語科目)の傾向
- 4.2第1次試験筆記(日本語科目)の対策
- 4.3推薦教材 『全国通訳案内士試験 地理・歴史・一般常識・実務 パーフェクト対策』(江口裕之・佐治博/DHC)
- 5第2次試験:英語口述試験に受かるためにすべきこと
- 5.1第2次試験の傾向
- 5.2第2次試験の対策
- 5.3推薦図書 『全国通訳案内士試験 英語二次口述パーフェクト対策』(江口裕之・佐治博/DHC)
- 6通訳ガイド試験(全国通訳案内士試験)に合格する方法 まとめ
通訳ガイド試験(全国通訳案内士試験)とは?
まずは、通訳ガイド試験(全国通訳案内士試験)とは何かについて通訳案内士法による定義からご紹介します。
通訳案内士法による定義
① 報酬を受けて外国人に付き添い、外国語を用いて旅行に関する案内をするための国家資格。
② 試験は国土交通大臣が実施し、合格者は都道府県に全国通訳案内士として登録。
③ 年齢、性別、学歴、国籍等に関係なく、だれでも受験可能。
通訳案内士法のより詳しい内容については、観光庁のHPで確認できます。
通訳ガイド試験(全国通訳案内士試験)の概要
試験は第1次筆記試験(8月頃実施)と第2次口述試験(12月頃実施)に分かれています。
第1次試験
①外国語、②日本地理、③日本歴史、④一般常識、⑤通訳案内の実務の5科目からなり、全ての科目に合格した方は、第2次試験を受けることができます。
①の外国語は現在、英語、中国語、韓国語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語、 ポルトガル語、ロシア語、タイ語の10か国語が実施されており、科目により、解答方式はマークシートか記述に分かれます。
本記事で扱う英語試験は全マークシート方式です。②~⑤は日本語による試験で、全てマークシート方式です。
第1次試験の試験時間と合格ライン
科目 | 時間 | 満点 | 合格ライン |
①英語 | 120分 | 100点 | 70点 |
②日本地理 | 40分 | 100点 | 70点 |
③日本歴史 | 40分 | 100点 | 70点 |
④一般常識 | 20分 | 50点 | 30点 |
⑤通訳案内の実務 | 20分 | 50点 | 30点 |
第2次試験
第1次試験で選択した言語による約10分間の口頭試問で、以下の3分野からなります。
(ア)プレゼンテーション
(イ)通訳
(ウ)通訳案内の実務に関する質疑応答
第2次試験の合格ライン
プレゼンテーション、コミュニケーション(臨機応変な対応力、会話継続への意欲など)、文法及び語彙、発音及び発声、ホスピタリティ(全国通訳案内士としての適切な受け答えなど)の5項目について点数式で採点され、合格ラインは全体の7割以上となります。
第1次試験筆記:①英語試験に受かるためにすべきこと
試験に合格するためには、その試験の傾向を把握し、それに沿って対策していくことが大切です。ここでは、1次試験のうち、英語試験の傾向と対策について詳しくご紹介します。
第1次試験筆記(英語)の傾向
英語の第1次試験筆記は以下の3つの傾向があります。
(ア)読解:英語長文を用いて、解釈力・語彙力・文法力を試す質問に答える。
(イ)作文:与えられた和文の意味に合致する英文を選ぶ。
(ウ)知識:与えられたトピックを正しく説明している英文を選ぶ。
第1次試験筆記(英語)の対策
全て日本文化がテーマですので、日頃から日本文化に関する英文を幅広く読んで、知識を蓄えると同時に、自ら英文を書けるように練習しておくことが大切です。
第2次試験対策も兼ねて、音声を伴う教材を用い、口頭での発表練習を行うと一石二鳥です。
個人練習を多く積むべきなのはもちろんですが、受験対策授業などに参加して、自分の弱点をつかみ、伸ばすべき点を確認しながら、実践力を身に着けることが大切です。
推薦教材『英語で語る日本事情2020』(江口裕之・Daniel Dumas/ジャパンタイムス)
2019年度試験の英語試験の出典にもなった英語・日本語のバイリンガル書で、全文が音声収録されています。本書に触れることが試験対策の出発点です。
第1次試験筆記:②~⑤日本語4科目に受かるためにすべきこと
続いて、1次試験のうち、日本語で出題される②日本地理、③日本歴史、④一般常識、⑤通訳案内の実務の傾向と対策についてご紹介します。
第1次試験筆記(日本語科目)の傾向
第1次試験の日本語4科目はそれぞれ以下のような傾向です。
②日本地理と③日本歴史:日本の観光地に関する写真や地図を見て設問に答えます。
④一般常識:日本の産業、経済、政治、文化に関する質問に答えます。
⑤通訳案内の実務:観光庁公開の「観光庁研修のテキスト」に基づく質問に答えます。
第1次試験筆記(日本語科目)の対策
②日本地理においては、日本全国の観光地(国立・国定公園、世界遺産、名勝、史跡)などの名称や所在地、③日本歴史においては、それらの歴史や関係する人物などが問われます。
この2科目は一体化したものと考え、日本地図や歴史図録などを用いて包括的な知識を習得する必要があります。
④一般常識は、中学公民の知識および最近5年ほどの観光業や政治・経済・社会の動向を調べておく必要があります。
⑤通訳案内の実務は観光庁のHPに掲載されている「観光庁研修のテキスト」からのみの出題になりますので、同テキストの熟読が必要です。
いずれの分野も幅が広くて的を絞りにくく、また、年度によって難易度が大きく変動するため、受験対策授業などで指導を受け、その上で市販の教材などを使って復習・確認を行うのが合格への近道と言えます。
推薦教材 『全国通訳案内士試験 地理・歴史・一般常識・実務 パーフェクト対策』(江口裕之・佐治博/DHC)
『全国通訳案内士試験 地理・歴史・一般常識・実務 パーフェクト対策』(江口裕之・佐治博/DHC)はDHCより2020年4月発売予定の書籍です。
2000問近くのクイズに一問一答形式で答えることにより、最新の試験傾向に合わせて学習内容をチェックすることができます。
第2次試験:英語口述試験に受かるためにすべきこと
続いては第2次試験の傾向と対策についてご紹介します。
第2次試験の傾向
2次試験には、以下の3つの傾向があります。
(ア)プレゼンテーション:日本文化に関する3つのトピックを与えられ、1つを選んで2分間英語で説明した後に、内容についての質疑応答があります。
(イ)通訳:日本文化に関する和文を試験官が音読し、その内容を英語で話します。
(ウ)通訳案内の実務に関する質疑応答:日本語で実務の状況が提示され、どのように回答・対処するかを英語で話します。
第2次試験の対策
(ア)〜(ウ)までひとつずつご紹介します。
(ア)プレゼンテーションの対策
(ア)では、トピックが与えられた後、考える時間は30秒間しかありません。
したがって、トピック選択後は全てアドリブでの展開になります。
例えば、「高野山」というトピックの場合、a. 高野山の所在地・概要・歴史、b. 高野山金剛峯寺の見どころ、c. 高野山へのアクセス、というように、外国人観光客が知りたいことを思いつく順に40秒ずつ程度述べていく感じになります。
予想トピックを立てて原稿を用意する受験者も多いですが、トピックの多様さを考えると的中する確率は低いですし、暗記内容を試験会場で応用できる可能性も高くはありません。
日頃から日本に関する英語説明を数多く実践し、習得した知識をアドリブで展開する力を磨く必要があります。
(イ)通訳の対策
(イ)は、逐次通訳とは異なり、読まれた和文と同等の内容を英語で説明する力が求められています。
和文の内容は、日頃から(ア)プレゼンテーションの練習を積んでいる方ですとお馴染みのはずですから、キーワードと思える部分をメモして、それに基づき、プレゼンテーションを行うことでクリアできます。
(ウ)通訳案内の実務に関する質疑応答の対策
(ウ)では、通訳案内の現場におけるお客様からのリクエストや相談に対し、通訳案内士として適切な応答をすることが求められます。
例えば、「茶の湯に初めて参加するお客様が不安を抱いている」というような状況が与えられ、どのように声を掛けるか、というケースなどがあります。
この場合、お客様の不安を取り除くのが最優先です。「茶の湯の決まりは慣れている人のためのもので、今日の主人はあなたが初めてであることをご存知です。ご心配なく。何かわからないところがあれば、いつでも私が補助します」のように、お客様に寄り添う気持ちで対処することが大切です。
推薦図書 『全国通訳案内士試験 英語二次口述パーフェクト対策』(江口裕之・佐治博/DHC)
数多くの試験シミュレーションを音声とともに提供していますので、本書に従い知識・表現・発想の展開方法などを習得し、後は、受験対策授業に参加し、経験豊かな講師のもとで、実践練習を積み重ねることが大切です。
通訳ガイド試験(全国通訳案内士試験)に合格する方法 まとめ
この記事では通訳ガイド試験(全国通訳案内士)に合格する方法について詳しくご紹介しましたが、いかがでしたか?
全国通訳案内士試験は独学では合格が難しい試験です。
単なる机上の学習に留まらず、資格保有者や同じ受験動機を持つ人たちとの交流などを通じて、人脈・見識ともに幅を広げ、通訳ガイドという仕事、さらには、日本文化や語学学習の魅力を確認することが、学習インセンティブを保ち、効率の良い合格を果たすカギとなります。
受験対策授業への参加は、その意味で、とても重要となります。
CEL英語ソリューションズでは、通訳ガイド試験を知り尽くした経験豊富な講師陣が、みなさまを最短距離で合格に導くことができます。皆様のご来校をお待ちしております。