
岡田さん

ミランダ
あら、それならしっかりと対策しなければいけないわね。
英検準1級は難しいわよ。

岡田さん
やはり難易度の高い試験なんですね…
どういった対策を取れば良いでしょうか?

ミランダ
それじゃあ今回は、英検準1級の難易度や対策について紹介するわ!
英検準1級を目指すあなたへ
英検準1級に挑戦しようと思っているけれど、「どのような対策をすればいいのかわからない」「どのくらいのレベルなのよくわからない」という方は多いのではないでしょうか。特に独学の場合だと不安になりますよね。
この記事では英検準1級について、試験の内容(試験時間・難易度・合格率など)から対策の仕方まで詳しくご紹介します。英検準1級を受験予定の方、必読です。
英検準1級の試験情報
合格率の低い難関試験である、英検準1級。
万全の対策を取って試験に臨むため、まずは英検準1級がどのような試験なのか確認しましょう。
英検準1級の構成と試験時間
英検準1級は1次試験と2次試験が別日程で実施されます。それぞれ、試験内容の詳細は次のとおりです。
一次試験
試験時間:筆記(90分)/リスニング(約30分)
測定技能 | 形式・課題 | 形式・課題詳細 | 問題数 |
---|---|---|---|
リーディング | 短文の語句 空所補充 |
文脈に合う適切な語句を補う。 (問題文の種類:短文、会話文) |
25 |
長文の語句 空所補充 |
パッセージの空所に文脈に合う適切な語句を補う。 (問題文の種類:説明文、評論文など) |
6 | |
長文の内容 一致選択 |
パッセージの内容に関する質問に答える。 (問題文の種類:説明文、評論文など) |
10 | |
ライティング | 英作文 | 指定されたトピックについての英作文を書く。 | 1 |
リスニング | 会話の内容 一致選択 |
会話の内容に関する質問に答える。 (放送回数1回) 問題文の種類:会話文 |
12 |
文の内容 一致選択 |
パッセージの内容に関する質問に答える。 (放送回数1回) 問題文の種類:説明文 |
12 | |
Real-Life形式の内容 一致選択 |
Real-Life 形式の放送内容に関する質問に答える。 (放送回数1回) 問題文の種類:アナウンスなど |
5 |
二次試験
試験時間:英語での面接(約8分)
測定技能 | 形式・課題 | 形式・課題詳細 | 問題数 |
---|---|---|---|
スピーキング | 自由会話 | 面接委員と簡単な日常会話を行う。 | ‐ |
ナレーション | 4コマのイラストの展開を説明する(2分間)。 | 1 | |
受験者自身の意見を問う問題 | イラストに関連した質問に答える。 | 1 | |
受験者自身の意見を問う問題 | カードのトピックに関連した内容についての質問に答える。 | 2 | |
受験者自身の意見を問う問題 | カードのトピックにやや関連した、社会性のある内容についての質問に答える。 | 1 |
スピーキングは個人面接で、面接委員は2人です。ナレーション・応答の内容、語彙、文法、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度などの観点で評価されます。
英検準1級の過去問については、英検公式サイトから確認することができます。
英検準1級のレベル(難易度)
英検準1級のレベルについて、英検公式サイトには「社会生活で求められる英語を十分理解し、また使用することができる。」レベルだとあります。
ここでは、より詳しく英検準1級のレベルについて確認していきましょう。
英検準1級の合格率
英検準1級の合格率については、2015年を最後に公開されていません。
ただ過去のデータから、英検準1級の合格率は15%程度ではないかと推測できます。
英検準1級を受験する人は、英語力に自信のある人がほとんどでしょうから、その中で15%というのはかなり低いように考えられます。
もともと英語力が高い人でも、しっかりと対策をしなければ合格することができないのが英検準1級だといえるでしょう。
英検準1級の合格点
英検は、CSEスコアという採点方式を採用しています。英検準1級の場合、リーディング、ライティング、リスニングそれぞれを750点満点(合計2250点)とし、1792点を1次試験の合格点としています。
また、2次試験のスピーキングでは512点(満点750点)が合格点となっています。
このスコアは統計的手法を用いて計算されているため、何問正解すれば合格点に達するというものではありません。しかし、合格点の目安として7割程度の正答率が必要だとされています。
以下は英検公式サイトに掲載されている各級の合格基準スコアです。
英検準1級をTOEICに換算すると?
ここまでで、英検準1級の難易度についてはご理解いただけたたと思います。
しかし、英検準1級を取るために求められる英語力は、TOEICの点数に換算するとどれくらいなのでしょうか?
ここでは英検準1級とTOEICの難易度を、CEFRという指標を用いて比較していきます。
文部科学省によると、英検準1級合格者の英語力はCEFRのB2(自立した英語話者)レベルとなっています(以下の図表をご覧ください)。
また、CEFRのB2レベルをTOEICの点数に換算すると、785点程度となります。
したがって、英検準1級はTOEICでいうと785点以上のレベルといえるでしょう。
もちろん英検準1級はライティングや面接の試験もあるため、TOEICの点数と直接は比較しにくいです。
しかし、英検準1級レベルの英語力があれば、TOEIC800点程度の英語力を持っているといえそうです。
英検準1級対策①リーディング(単語)
英検準1級リーディング問題の大問1は、単語問題です。
短文中の空欄にあてはまる単語を選んでいく形式の問題ですが、かなり難易度は高いです。
英検準1級合格に必要な単語力はおよそ7,500~8,000語と言われており、2級の5,000語程度とはレベルが大きく異なります。
単語力はその他のリーディング問題やリスニング問題を解くうえでも必須になりますので、しっかりと対策するようにしましょう。
リーディング(単語)のおすすめ勉強法
おすすめの勉強法は、「キクタン英検準1級」を使い反復練習を行うことです。
単語を覚えるためには、短い期間で何度も復習を行うことが大切です。そのためには、英検準1級に頻出の単語に狙いを絞り、繰り返し勉強をするのが効果的です。
そこでおすすめなのが、「キクタン英検準1級」です。
この単語帳の特徴は、ほかの英検対策単語帳と比べ掲載単語数が少ない点です。しかしただ少ないだけではなく、本当に試験に出る単語に絞って掲載されています。
したがって、この単語帳を繰り返し何度も勉強するのが、英検準1級合格レベルの単語力を手に入れるベストな方法でしょう。
単語の反復練習の仕方については、以下の記事に詳しく書かれています。
「なかなか単語が覚えられない」とお悩みの方は是非ご覧ください。
英検準1級対策②リーディング(長文問題)
リーディング問題の大問2、3は長文問題となっています。
大問2,3あわせて5つの長文を読む必要があり、問題文もすべて英語で書かれています。そのため、かなり多くの量の英文を限られた試験時間の中で読む必要があります。
したがって、単語や文法の知識とともに、長文を読むスピードが大事になってきます。
日頃から英語長文を読むのに慣れておくことに加え、長文を早く読むためのトレーニングも行うようにしましょう。
リーディング(長文)のおすすめ勉強法
英検準1級のリーディングにおいて、最大の敵は試験時間です。
短い試験時間の中で5つの長文を読み切るためには、英文を読むスピードを上げるためのトレーニングをする必要があります。
そのためにおすすめの勉強法は、音読です。
声に出して英文を読むことで、英文を英語の語順通りに読むことができるようになります。語順通りに読むことで、一文ごとに「返り読み」して意味を確認しながら読み進める場合と比べ、英文を読むスピードを上げることができます。
「英検分野別ターゲット 英検準1級リーディング問題」などを使い試験本番と同じようなレベルの文章を音読して、文章を読むスピードを上げるようにしましょう。
また、音読トレーニングの正しいやり方はこちらの記事でご紹介しています。
あわせてご覧ください。
英検準1級対策③ライティング
英検準1級の試験において、ライティングの出題数は1問です。
しかし、この1問にリーディングやスピーキングと同様の配点がなされており、一次試験において重要な役割を担っているといえます。
また、ライティング問題では社会性が高いトピックに対し自分の意見を述べる形式の問題が出題されます。したがって、トピックの内容をきちんと理解し、それに沿った意見を正しく書けるかどうかが攻略のカギとなってきます。
また、文章力も採点要素のひとつになります。エッセイの基本的な構成をおさえて対策するようにしましょう。
ライティングのおすすめ勉強法
英検準1級ライティングの採点基準は以下の4点です。ライティングの勉強をする際には、これらを意識しながら自分で何度も文章を書いてみるようにしましょう。
①内容:課題で求められている内容が含まれているか
トピックでは、ある社会的な事柄に対する賛否が問われます。
例えば2017年の第1回試験のライティングは以下のようなトピックでした。
Agree or disagree:Japan should become a completely cashless society
(賛成か反対か:日本は完全なキャッシュレス社会になるべきだ)
賛成か反対かについては、書きやすい方を選んで書いて下さい。
この際大切なのは、的はずれな解答をしないようにまずはトピックをよく理解するということです。求められていることは何かを正確に理解した上で解答しましょう。
また、「ああ思うけど、こう思う」といったような曖昧な意見ではなく、はっきりと意見を決めることも重要です。
②構成:英文の構成や流れが、分かりやすく論理的か
英作文には、決まった型が存在します。「意見・立場の表明⇒理由の説明⇒結論(再度、意見・立場の表明)」の構成に沿って英作文しましょう。
また、英作文を書く際にも急いで書き始めるのではなく、時間を取って構成を考えたうえで、文を書き始めるようにしましょう。
③語彙:課題にふさわしい語彙を正しく使えているか
英作文では、難易度の高い単語や言い回しを使う必要はありません。それよりも、正しい単語、正しい文法でミスの少ない文を書くことが大事です。自分が分かる語彙を使って正確に書くことを意識しましょう。
④文法:文構造にバリエーションがあり、それらを正しく使えているか
できるだけミスを避けることはもちろん大切ですが、英検準1級レベルになってくると、接続詞・関係代名詞などを使って表現にバリエーションを持たせることも重要です。
そして、英語は表現の繰り返しを避ける言語ですので、同じ言葉ばかり使わず、パラフレーズして言い換えるという意識も持っておきましょう。
また、自分が書いた文章を実際にネイティブや英語力の高い人に見てもらい、添削してもらうのも大切です。
こちらの記事では英作文の添削に使えるサービスをご紹介していますので、ぜひご覧ください。
英検準1級対策④リスニング
英検準1級のリスニング試験は3つのパートからなり、それぞれ形式が違います。
しかし、どのパートも求められる語彙レベルが高く、難易度が高いことに変わりはありません。
しっかりと対策をし、万全の準備をしたうえで試験に臨みましょう。
リスニングのおすすめ勉強法
まずは英語のリスニングに慣れることが必須です。
英検準1級のリスニング問題は一つ一つのパッセージが長く、長時間英語を聞くことに慣れていないと途中で集中が途切れてしまいます。
日頃から英語に触れる時間を多くとるようにして、英語を集中して聞くことに慣れておくようにしましょう。
また、リスニング問題に耳がついていかず、音を聞き取ることができないという人におすすめの勉強法は、シャドーイングです。
英検向けのリスニング問題集などを使い、本番の試験と同じようなスピードの英語を聞き取る練習をしましょう。
シャドーイングの効果的な方法については、以下の記事に詳しい説明がありますのでご覧ください。
さらに詳しく英検準1級のリスニング対策について知りたいという方は、こちらの記事をご覧ください。それぞれのパートごとの出題形式や、勉強法についてご紹介しています。
英検準1級対策⑤スピーキング
面接形式の二次試験では、スピーキング力が試されます。
二次試験は、4コマのイラストを説明する問題が1問と、社会的なトピックについて受験者自身の意見を話す問題が3問で構成されています。
それぞれ別の対策が必要となってくるので、しっかりと準備をして臨むようにしましょう。
スピーキングのおすすめ勉強法
ここでは、4コマのイラストの説明と、社会的なトピックについての話題について、それぞれの対策と勉強法をご紹介します。
①スピーキング力の底上げ
二次試験で大きなウェイトを占める、4コマのイラストの説明。
イラストを与えられてから説明するまでの準備時間は1分間しかないため、瞬間的に英文を作り上げ話すことのできるスピーキング力が求められます。
このようなスピーキング力を底上げする練習として効果的なのが、瞬間英作文です。
瞬間英作文とは、シンプルな日本語の文を瞬時に英語に訳し、英語を話すトレーニングです。瞬時に英文を頭の中で組み立てる練習を積むことで、どのようなトピックに対しても即座に対応できるようになります。
瞬間英作文の詳しいやり方については、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
②社会的なトピックについての語彙の強化
社会的なトピックについて意見を述べる問題の対策として有効な勉強法が、語彙の強化です。
英検準1級の二次試験では、社会的なトピックについて意見を述べることが求められます。そのため、英語ニュースなどに日頃から触れることを心がけ、経済や社会についての語彙を強化するようにしましょう。
英語ニュースが無料で読むことができるウェブサイトについてはこちらの記事で紹介しております。あわせてご覧下さい。
英検準1級対策のまとめ
この記事では英検準1級の試験情報(試験時間・難易度・合格点など)と対策についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
英検準1級は合格率が低く、難易度が高い試験ですが、合格するために勉強時間をしっかり確保して対策していきましょう!
しかし、いざ英検準1級を取得するために勉強しようと思っても、何をすればいいのか分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。勉強法や教材は世の中に溢れているし、どれがベストなのか自分で判断するのは至難の業です。
「時間とお金だけ費やして、結局点数が上がらなかった」という最悪の事態を避けるためにおすすめなのが、「英語学習のプロに、ベストなやり方を聞く」という方法です。
しかし、英語系のスクールはたくさんあるし、どれを選べば良いのか分からないという方もいらっしゃるでしょう。
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英検2級を取ってからしばらくたつので、今度は準1級に挑戦したいと思っています。