
岡田さん

ミランダ
そうなの!それは合格できるといいわね!

岡田さん
英検4級の合格率ってどのくらいなのでしょうか?小学生でも合格できますかね?

ミランダ
それじゃあ今回は、英検4級のレベルや合格率を紹介していくわ!
英検4級を受験するあなたへ
英語学習を始めた皆さんの中には、自分の英語力を客観的に測るため、検定試験の受験を考え始めている方も多いのではないでしょうか。今回は、そんな検定試験の中から英検(※)4級について見ていきます。
この記事では「英検4級ってどのくらいの難易度なんだろう」「合格率はどれくらい?」と疑問に思っている方のために、英検4級のレベルや合格率をご紹介します。
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。以下、「英検」と言います。
英検4級のレベルとは?
英検の公式サイトによると、英検4級のレベルは「中学中級程度」であり、「簡単な英語を理解することができ、またそれを使って表現することができる」技術が必要だとされています(英検, https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_4/)。
ここでは、英検4級の具体的なレベルや合格ラインについてご紹介します。ぜひこの記事で英検4級への理解を深めてください。
英検4級の合格率
最初に、英検4級の合格率についてご紹介します。
英検4級の合格率①:合格率
英検では、残念ながら2015年~2019年にかけての合格率のデータは公表されていません。
しかし、2014年以前のデータから考えると、英検4級の合格率はおよそ70%だと考えられます。(JQOS.jp, https://jqos.jp/minkan/jitsuyoeigoginokentei)
これは、英検3級の50%、英検2級の25%という数字と比較しても、かなり高い数字であるといえます。
つまり、きちんと過去問などを利用して対策をしたうえで受験すれば、合格を手にできる可能性は高いということです。
英検4級の合格率②:合格点
英検は、CSEスコアという採点方式を採用しています。英検4級の場合、リーディング、リスニングそれぞれを500点満点(合計1000点)とし、622点を合格点としています。
このスコアは統計的手法を用いて計算されているため、何問正解すれば合格ラインに達するというものではありません。しかし、合格点の目安として65%程度の正答率が必要だとされています。
以下は英検公式サイトに掲載されている各級の合格基準スコアです。
英検4級の合格率③:スピーキングテスト
英検4級の試験はリスニングとリーディングの試験のみであり、3級以上のように面接形式の二次試験はありません。
そのため、英検4級ではリスニング力とリーディング力だけしか実力を測ることができません。
ですが、英検4級受験者は合否に関係なく「スピーキングテスト」という試験を受けることができ、これによりスピーキング力を測ることができます。
こちらはオンラインで簡単に受けることができるため、ぜひチャレンジしてみましょう。
スピーキングテストの概要
英検4級のスピーキング試験は、面接委員との対面式ではなく、パソコンやスマートフォンを利用した録音形式で行われます。
短いパッセージやイラストを見て質問に答えるという試験内容になっており、試験前の設定を含め20分前後で終了します。
スピーキングテストの合格は英検4級の級認定とは別に行われるものであり、この結果は英検4級合格とは関係がないのでご注意ください。
英検4級の出題形式
英検4級のテスト時間や出題内容は、以下の表のようになっています。
どのような問題がどのくらい出題されるのしっかり確認しておきましょう。
筆記(35分)/リスニング(約30分)
測定技能 | 形式・課題 | 形式・課題詳細 | 問題数 |
---|---|---|---|
リーディング | 短文の語句 空所補充 |
文脈に合う適切な語句を補う。 (問題文の種類:短文、会話文) |
15 |
会話文の 文空所補充 |
会話文の空所に適切な文や語句を補う。 (問題文の種類:会話文) |
5 | |
日本文付き短文の語句整序 | 日本文を読み、その意味に合うように与えられた語句を並べ替える。 (問題文の種類:短文) |
5 | |
長文の内容 一致選択 |
パッセージの内容に関する質問に答える。 (問題文の種類:掲示・案内、Eメール、説明文) |
10 | |
リスニング | 会話の 応答文選択 |
会話の最後の発話に対する応答として最も適切なものを補う。 (放送回数2回、補助イラスト付き) (問題文の種類:会話文) |
10 |
会話の内容 一致選択 |
会話の内容に関する質問に答える。 (放送回数2回) (問題文の種類:会話文) |
10 | |
文の内容 一致選択 |
短いパッセージの内容に関する質問に答える。 (放送回数2回) (問題文の種類:物語文、説明文) |
10 |
2019年過去問から見る英検4級の合格ライン
ここでは最新の過去問である2019年度第3回の過去問をもとに、英検4級の問題の難易度や合格ラインについて詳しく解説していきます。
2019年度過去問から見る合格ライン(リーディング)
Part1からPart4までのリーディングセクションでは、2019年度の試験で以下のような問題が出題されました。
リーディング問題①
問題
A: Karen, I was looking for you. Where ( ) you?
B: In the garden, Dad.
選択肢
1. is, 2. am, 3. was, 4. were
リーディング問題②
問題
Teacher: Is John at school today?
Student: Yes. ( )
選択肢
1. He stayed at home.
2. I saw him five minutes ago.
3. The homework was difficult.
4. He tried to do it.
このように、be動詞などの基本的な文法の知識や、基礎的な単語力が英検4級のリーディングテストでは問われています。
小・中学校で習う文法の知識を身に付けていれば合格ラインに達することができるでしょう。
2019年過去問から見る合格ライン(リスニング)
Part5からPart7までのリスニングセクションでは、2019年度の試験では以下のような問題が出題されました。
リスニング問題①
問題
A: Hi, Mr. Jones.
B: Hello, Angie.
A: Is Vicky home? We have a tennis match today.
B: ( )
選択肢
1. She's in the house.
2. I can't play tennis.
3. You're 13.
(問題、選択肢はすべて読み上げられます)
リスニング問題②
ナレーション
I was sick this morning, so I didn't go to school. I stayed in bed all day. My mother made some soup for me.
問題
Q. What did the boy do today?
選択肢
1. He stayed in bad.
2. He went to school.
3. He made some soup.
4. He helped his mother.
(ナレーション、問題は読み上げられます)
このように、リスニングでも複雑な会話はなく、中学生1年生レベルの文法事項と単語を身に付けていれば十分解答できるレベルとなっています。
しっかりと対策をすれば、英語初心者でも合格ラインに達することができるでしょう。
英検4級は小学生でも合格できる?
最後に、英検4級は小学生でも合格できるのかについて解説していきます。
一般的に、英検4級合格に必要な単語力は1000語程度と言われています。一方、今年度から本格的に開始される小学校での英語教育では、700語程度を小学生のうちに身に付けることを目標としています。(文部科学省,https://www.mext.go.jp/content/1413522_001.pdf)
そのため、小学校で習う英語で英検4級の基礎はカバーできるといえます。
それに加え、過去問や英検向けの参考書などを用いて対策をすれば、小学生のうちに英検4級を取得することは十分可能でしょう。
ぜひ、英検4級にチャレンジしてみてください。
まとめ
ここまで、英検4級のレベルや合格ライン、小学生でも合格できるのかについて見てきましたが、いかがだったでしょうか?
英検4級を受験される方にとって、この記事が役に立つものであったことを願います。
最後に、みなさんが勉強の成果を試験本番で十分に発揮し、合格を掴むことができるよう応援しています。頑張ってください!
※このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
来月、小学生の姪が英検4級に挑戦するそうです。