英語のスピーキング力を効率よく伸ばす方法とは?3つのポイントを徹底解説!

英語のスピーキング力を効率よく伸ばす方法とは?3つのポイントを徹底解説!

本記事は、初中級レベルの英語学習者が中上級レベルのスピーキング力を身につけるために効果的な学習アプローチについて紹介していきたいと思います。既に上級レベルにある人がネイティヴレベルを目指すには別のアプローチが必要になりますので、その点あらかじめご了承ください。

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  1. 1英語のスピーキング力を効率よく伸ばしたいあなたへ
  2. 2スピーキング力を効率よく伸ばすポイント①:1つの意味に対して1つの単語を覚える
  3. 2.11つの意味に対して、まずは1つの単語だけ覚えよう!
  4. 2.2なぜ1つの意味に対して1つの単語だけを覚えるのか?
  5. 2.3どうやって「覚えるべき代表的な単語」を選定するのか?
  6. 3スピーキング力を効率よく伸ばすポイント②:単語の本質的な意味を捉える
  7. 3.1単語の本質的な意味を捉えるとは?
  8. 3.2単語の本質的な意味を捉えるメリット
  9. 3.3注意点
  10. 4スピーキング力を効率よく伸ばすポイント③:用例に多く触れる
  11. 4.1用例に多く触れることが最も大切!
  12. 4.2動画などで用例に触れるのも効果的!
  13. 5英語のスピーキング力を効率よく伸ばす3つのポイント:まとめ
岡田さん

岡田さん

ミランダさん、半年後に海外赴任が決まったのですが、スピーキング力に自信がありません、、、。どうやって学習していけばいいんでしょうか?

ミランダ

ミランダ

そうねぇ、3つのポイントを守れば効率よくスピーキング力が伸びるわよ!

岡田さん

岡田さん

効率よくスピーキング力を伸ばす方法、是非知りたいです!教えてください!

ミランダ

ミランダ

もちろんよ!

英語のスピーキング力を効率よく伸ばしたいあなたへ

コーヒーを飲む女性2人
Photo byStockSnap

「スピーキング力を伸ばしたいけれど、どうしていいかわからない」「もっと効率的にスピーキング力を伸ばしたい」

そんな風に思ったことはありませんか?

この記事ではスピーキング力を効率よく伸ばすために必要な3つのポイントについて、英会話講師を務める筆者が徹底的に解説していきます。

スピーキング力を伸ばしたい初中級者の方は是非参考になさってください!

スピーキング力を効率よく伸ばすポイント①:1つの意味に対して1つの単語を覚える

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Photo byWokandapix

では早速、英語のスピーキング力を効率的に伸ばすポイントの1つ目を解説していきます。

1つの意味に対して、まずは1つの単語だけ覚えよう!

ある日本語表現を英語でどう表現するのか気になって、和英辞書を調べてみると、その日本語に当たる英単語がたくさん出てくる、というのはよくあることです。

そんなときは、それらの英単語を全部覚えようとするのではなく、代表的なもの1つにターゲットを絞って覚えるようにすることが大切です。

例えば、「賢い」という意味を表す英単語は、「smart」「wise」「clever」「intelligent」などがありますが、その微妙な意味の違いなどは無視して、まずは一番幅広く使える「smart」だけを覚えるといった具合です。

このようなアプローチをとると、英語のスピーキング力を非常に効率よく伸ばすことができるのです。

なぜ1つの意味に対して1つの単語だけを覚えるのか?

例えば、これから10個の単語を覚えてみるという場面を想定してみましょう。

以下の<A>と<B>2つの単語群を見比べてみてください。

<A>

英単語 意味
smart 賢い
wise 賢い
clever 賢い
intelligent 賢い
forbid 禁止する
ban 禁止する
prohibit 禁止する
endure 我慢する
stand 我慢する
put up with 我慢する

<b>
英単語 意味
smart 賢い
forbid 禁止する
put up with 我慢する
hard 硬い
predict 予測する
sue 告訴する
sneeze くしゃみする
normal 普通の
experience 経験する
wrinkle しわ

<A>と<B>にはそれぞれ10個ずつ単語が並んでいますが、どちらのリストを覚えるか自分で自由に選んで良いいと言われたら、あなたはどちらを選びますか?

もしあたなが英語の初中級者なら、選択すべきは<B>の方です。

なぜなら<B>のほうが圧倒的にに効率よくスピーキング力を上達させてくれるからです。

では、なぜ<B>のほうが効率がいいのでしょうか?

その理由は2つあります。

理由①英語で表現できる内容が増える

まず1つ目の理由は、<B>の方が言い表せる内容が格段に多くなるからです。

<B>では、それぞれが全く違う意味の英単語なので、10個覚えれば「10個の内容」を言えるようになります。

しかし<A>では意味が重なっているために、同じ10個の単語を覚えても「3個の内容」しか言い表せないのです。

どうせ単語を覚えるなら意味をバラした方が効率的に表現力を伸ばすことができますよね。

理由②混乱が起きにくくなる

2つ目の理由は、<A>のように同じ意味を表す単語を複数覚えてしまうと、非常に混乱が起きやすくなってしまうため、いざという時にどれを使っていいのかパニックになってしまって結局何も出てこない、ということになってしまうためです。

つまり、<A>のリストだと理論上は「3個の内容」は言えるはずですが、パニックが起きてしまえば3個どころか1個の内容すら出てこないということにもなりかねないのです。

その点、<B>のリストにはそのようなな問題が起きません。

なにせ1つの意味に対してそもそも1つの単語しか知らないわけですから、そんな混乱が起きようがありませんよね。

どうやって「覚えるべき代表的な単語」を選定するのか?

さて、ここまでで1つの意味に対して1つの英単語を覚えることの利点がわかりました。

しかし、1つ問題があります。

1つの意味に対して沢山の単語がある場合、その中でどれが「覚えるべき代表的な単語」だと、どうやって選定すればよいのでしょうか?

もし英語に詳しい人が周囲にいれば、その人に「この中だと一番基本的なよく使う単語はどれですか?」と聞いてみることベストです。

しかし、そういう人が身近にいなければ、わたしKogachiが運営するブログ『英語でどう言う?』を使って学習してみることをお勧めします。

上記のサイトでは、毎回の記事で、紹介する単語または熟語1つのみにターゲットを絞って深く詳しく取り上げ、類似の英語表現には極力あえて触れないという基本スタイルをとっています。

一般的な英語学習サイトでは、1つの意味に対して多数の類似表現を紹介し、微妙なニュアンスの違いや使い分けを詳細に解説するというスタイルをとっている場合が多いように思います。

しかし、多くの初中級者にとって、これは大抵の場合逆効果です。

初中級者にとっては、細かいニュアンスの違いを意識することは非常に難解で混乱を招くもとになりますし、ネイティヴのように完璧な使い分けを要求することはただ単に余計なプレッシャーを与えて話すのを怖くさせてしまうだけです。

それに対して、『英語でどう言う?』は、各記事1つの英語表現だけにターゲットを絞って紹介しているので、学習者は「そうか、この意味に対してはこの単語を使えばいいんだな」と明確な1つの答えを得ることができ、多数の例文を通してそのターゲット表現だけを集中的に学ぶことができるのです。

以下は「1つの英語表現だけにターゲットを絞って紹介している記事」の例です。

また、稀に多数の類似表現を1記事で紹介するというスタイルをとることもありますが、その場合でも、各表現を詳細に比較検討することを通して、どれが「一番幅広く使える代表的な単語」なのかを1つ選定し、それを「まず最初に覚えるべき単語」として明確に推奨しています。

例えば、「賢い」なら「smart」、「我慢する」なら「put up with」、「普通」なら「normal」がそれに当たります。なぜそえれらの単語が「一番幅広く使える代表的な単語」なのか詳しく知りたい場合は、それぞれの単語にリンクを貼っていますので、そちらをご覧ください。

つまりは、類似表現との細かいニュアンスの違いなどは一旦無視しておいて、先ずは各意味に対して代表的な単語を1つずつ覚えていくことから始めればよいのです。

そして、もっと学習が進んでレベルが上がっていけば、1つの意味に対して自然と複数の単語を知っているようになりますが、その場合でも、「自分が使う単語はこれ!」というふうにある程度決めておくと便利です。

例えば、私の場合で言えば、「告訴する」という意味に対しては「charge」「accuse」「take … to court」など色々知ってはいますが、使うのはほぼ決まって毎回sueです。

「告訴の場合はsueを使う」と自分の中でルールを決めているので、いざという時に「どれを使えばいいかな」なんていう混乱が起きないのです。

これは是非みなさんにも真似していただきたいコツの1つです。

スピーキング力を効率よく伸ばすポイント②:単語の本質的な意味を捉える

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Photo bygeralt

続いて、2つ目のポイント「単語の本質的な意味を捉える」を解説していきます。

単語の本質的な意味を捉えるとは?

日本語と英語は非常に共通点の少ない言語なので、1対1で意味が対応していないことがよくあります。
「take off」
という熟語を用いて、その具体例を見ていきましょう。
「take off」に「服を
脱ぐ」という意味があることを知っている方は多いでしょう。
しかし、実はそれだけでなく、「化粧を
落とす」「ペンキを剥がす」「ポスターを外す」「手を離す」「かさぶたを取る」「機械を取り外す」などといった場合にも「take off」は使えるのです。
この場合、「take off」に対する訳語を1つずつ個別に暗記するというアプローチをとるのは非効率的ですし、そもそも、それでは本質的な意味を捉えたことになりません。
「take off」の訳語は一見無関係なように思えるかもしれませんが、よくよく考えれば、「元々くっついていたものを離す」という1つの共通した意味があることに気づきます。
それが「take off」の本質的な意味なのです。
このように、「1つの共通した意味」を捉えることこそが、「本質的な意味を捉える」ということです。

単語の本質的な意味を捉えるメリット

単語の持つ本質的意味をきっちり捉えて学習するという、このアプローチは2つのメリットがあります。

メリット①イメージで単語をピックアップできるようになる

まず1つ目は、日本語に惑わされることなく、目に映っている「視覚情報」や、頭に思い浮かんだ「映像」から、その単語をピックアップすることができるようになることです。

例えば、もし「take off」=「脱ぐ」と覚えてしまっていたら、「剥がす」と言いたい時に「take off」が出てきませんし、「take off」=「取り外す」と覚えていたら「離す」と言いたい時にもやはり「take off」が出てきません。

しかし、「take off」の意味を「元々くっついていたものを離す」ということだと捉えていたら、表現しようとする日本語が何だとしても、頭の中にある「映像」を基にして、スムーズに「take off」を引っぱり出してくることができるのです。

メリット②日本語に惑わされて誤用することを防げる

2つ目の利点は、日本語に惑わされて間違った使い方をするという危険を回避できることです。

例えば、「take off」が「化粧を落とす」という意味で使えるからといって「take off」=「落とす」と覚えてしまっていると、「財布を落とす」とか「面接で人を落とす」とかの場合にも間違って「take off」を誤用してしまうことにもなりかねません。

同様に、「take off」は「ポスターを外す」場合には使えても「シュートを外す」場合には使えませんし、「かさぶたを取る」の場合には使えても「資格を取る」場合には使えません。

なぜなら、「take off」の「元々くっついていたものを離す」という意味に合致していないからです。

機械的に日本語と英語を結び付けるのではなく、単語の意味をしっかりと正確に捉えることで、こうした誤用は問題なく防ぐことができるのです。

こうした単語や熟語の意味的な定義をきっちり学ぶに際しても、著者ブログ『英語でどう言う?』は非常に有効ですので、興味のある方は是非一度ページを訪問してみて下さい。

また、単語の本質的な意味を捉えるためには、英英辞書の定義なども参考になります。

注意点

ただ、誤解のないように2つほど注意点を申し上げておきます。

上記で述べたアプローチは、あくまで日本語表現と英語表現が大きくずれている場合に必要なのであって、そうでないのであれば、単純に訳語と1対1で結び付けておけば良いのです。

例えば、「怖い」=「scary」、「実験」=「experiment」、「禁止する」=「forbid」などは、イコール関係と考えておいて殆どの場合、問題をきたさないのであって、そういう場合には、「take off」のように「この単語の意味をどのように捉えるべきか」なんて小難しいこと考える必要はありません。詳しい説明は筆者ブログにてご説明していますので、それぞれの単語のリンクよりご訪問ください。

また、英語の中には、1つの単語にほぼ全く関連性のない意味が複数ある場合もあって、その場合は無理やり関連付けるのではなく、別々のものとして個別にそれぞれの意味を覚えていった方が得策だと言えます。

例えば、「charge」には「告訴する」「充電する」「請求する」という意味が、「term」には「期間」「用語」「条件」という意味があります。

ここまで違ってくると個別に処理した方が便宜がいいため、無理に関連付けて共通の意味を抽出しようとして、ややこしくしてしまう必要はありません。

スピーキング力を効率よく伸ばすポイント③:用例に多く触れる

英英辞典
Photo bymonika1607

最後の3つ目のポイントは「用例に多く触れる」です。

では、具体的に見ていきましょう。

用例に多く触れることが最も大切!

今まで単語・熟語学習のために必要なポイントを述べてきましたが、何よりも一番大切なポイントは、日本語訳を覚えるということでも、意味の定義を覚えるということでもなく、やはりたくさんの用例に触れるということです。

2つ目のポイントで単語の本質的な意味を捉えることの重要性を説いたので、それと矛盾しているように感じてしまうかもしれませんが、単語の定義というものは、そもそも沢山の用例に触れることで、そこから抽出できるものですし、また、その定義を知った後で、そこから沢山の用例を見ていき、「確かにこの定義に当てはまっているな」と確認する作業も必要になります。

したがって、「定義を知る」ことと「沢山の用例に触れる」ことは、お互いに補足・補強し合うものなのです。

その単語の定義を学んだ上で、実際にどのように使われているかを様々な文脈で見れば、その使い方をより深く学ぶことができます。それが本当の意味で単語の意味を知るということなのです。

たくさんの用例に触れるという目的においても、著者ブログ「英語でどう言う?」は非常に有効性を発揮します。

一般的な英語学習サイトだと2~4例の例文を掲載している場合が多いですが、著者ブログ「英語でどう言う?」は、10前後の例文を紹介しています。以下は、例となりますので、気になる方は是非ページをお訪ねください。

このように、実に多数の例文を掲載しており、用例の豊富さという点において、他に並ぶものはないと絶対的な自信を持っています。

こちらから検索していただければ、日本語で入力しても英語で入力してもかなりの確率で引っかかります。

また、英辞郎やweblioなどもかなりの用例がでてきますので、そちらも活用されるといいでしょう。

動画などで用例に触れるのも効果的!

文章の用例に多く触れるのも大切ですが、自分のレベルに合った英語のストーリーを聞きながら、実際にどんな場面でどんな単語がどんな風な使われ方をしているのかを学んでいくのも非常に大切なことです。

YouTubeなどで検索すれば、学習者向けに作られた易しいの英語ドラマやインタビュー動画、スピーチ動画などを多数見つけることができます。

英語字幕が付いていると、後で自分で調べたりできますから、なおのこと便利ですね。

これらは全て無料ですから、是非とも大いに活用してください。

多くの用例に触れれば触れるほど、その単語や表現に関する知識は深まっていき、アクセスするスピードも速くなっていき、そうやって慣れていくことで、自分でもその表現がスムーズかつ正確に使えるようになっていきます。

英語のスピーキング力を効率よく伸ばす3つのポイント:まとめ

ノートとペンと花
Photo byhudsoncrafted

この記事では、スピーキング力を効率的に伸ばす3つのポイントついて解説してきましたが、いかがでしたか?

本文中でも何度かご紹介しましたが、著者ブログ「英語でどう言う?」はこの学習法には非常に効果的なので、是非ご訪問ください。

また、本文では触れませんでしたが、スピーキング力を伸ばすにはもちろん練習が必要です。覚えた単語をどんどん使って、自分のものにしていきましょう!

大阪(難波~河内長野)のカフェレッスン講師:古我知洋平(Kogachi Yohei)

大阪(難波~河内長野)のカフェレッスン講師:古我知洋平(Kogachi Yohei)

大阪大学修士課程で言語学、テンプル大学修士課程で英語教授法を学ぶ。そこで培った専門的な学術的知識と、大学、高校、予備校、語学学校など、様々な教育現場での豊富な指導経験を備えた英語教育のスペシャリスト。現在はフリーランスの英会話講師として年中無休で全時間を英語教育の普及に捧げている。また、2012年に開設したブログでは実用的な英会話表現を日々紹介しているが、その親しみやすい例文と分かりやすい解説が英語学習者の間で注目を集め、アクセス件数は最大で1日1万5千件を超える。Amebaブログの「英語・英会話ジャンル」及び「教育ジャンル」ではアクセスランキングで全国1位に何度も輝いた。また、2016年には出版社からのオファーを受け著書「英語でどう言う?」を商業出版。更には、2017年には地元市からの要請を受け100人の前で「英語の学習法」についての講義を公民館で行った。また、発行部数11万部を超える情報誌city livingでも英語コラムを連載している。ホームページ(https://eigonankai.sakura.ne.jp/)や、ブログ(https://ameblo.jp/english-teacher-yohei/)も是非ご覧ください。


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