
岡田さん

ミランダ
確かに円滑なコミュニケーションを取るためのはじめの一歩として、気持ちのよい挨拶をすることは肝心よね。

岡田さん
そうなんですよ、、、。現状「こんにちは」ぐらいしか言えていなくて。ミランダさん、外国人の方が実際に使う代表的な挨拶のフレーズをいくつか教えてくれませんか?

ミランダ
もちろんよ!今日は、ビジネスでよく使われる挨拶フレーズを教えるわね!
ビジネスでは挨拶が大事
挨拶はコミュニケーションのはじめの一歩であり、信頼関係を築く上で欠かすことのできないものです。
お互いに気持ちよく仕事をしていくためにも、自然な英語で挨拶を交わして、相手に好印象を与えたいですよね。
この記事では、外国人の方と仕事をする際に、最低限押さえておきたい代表的な15個の挨拶表現をシーン別にご紹介していきます。
ビジネスで使える英語の挨拶①初対面の相手に
ビジネスの場においてはじめの印象はとても重要です。
まずは、初対面の相手に使える挨拶のフレーズをご紹介します。
初対面の相手への基本の挨拶
初対面の相手への基本の挨拶①
Hello. It's a pleasure to meet you.
こんにちは。お会いできて嬉しいです
「Nice to meet you.」でも同じ意味ですが、「pleasure」を使うことで、より丁寧な表現になります。
また、はじめの挨拶は、時間帯に合わせて「Good morning.」/「Good afternoon.」/「Good evening.」とするとさらに礼儀正しく聞こえます。
初対面の相手への基本の挨拶②
Hi, I'm [名前]. Please call me [呼んで欲しい名前].
こんにちは、私は[名前]です。[呼んで欲しい名前]と呼んでください
日本語の名前は外国人の方には発音しにくい場合もあるので、長くて難しい名前の場合は呼びやすいあだ名を伝えるようにしましょう。
よくあるのは、名前のはじめの二文字をピックアップしたものです。
例えば名前が「まさひろ」であれば、「Please call me Masa.」と短縮させ、相手が呼びやすいように配慮することが多いです。
初対面の相手への基本の挨拶③
Hi. How are you? My name is [名前]. May I have your name?
こんにちは、[名前]と申します。お名前を伺ってよろしいですか?
「May I 〜 ?」は「〜をしてもよろしいですか?」という時の表現で、ビジネスの場では頻出の構文です。
May I open the window? I would like to get fresh air.
「空気を入れ替えたいので、窓を開けてもよろしいですか?」
名前を伺うだけでなく、このように行為の許可を取る際に使うことができます。
また、名前を伺う定番のフレーズとしては「What's your name?」もありますが、この表現は「名前は何なの?」というニュアンスで、やや上から目線の印象を相手に与えてしまうので、ビジネスの場で初対面の人に使うのは避けた方が無難です。
May I / Could I の違い
先ほど「May I have your name ?」という相手に許可を求める表現が登場しましたが、「May I / Could I」 は何が違うのでしょうか?
違いは丁寧さの度合いです。
「May I」 がもっとも丁寧な表現で、その次に「Could I」、そしてそれよりもカジュアルな言い方として「Can I」があります。
相手との関係性によって使い分けましょう。
名刺交換の際の挨拶
海外の名刺交換では日本と作法が異なり、まず握手を交わします。
その際には「Nice to meet you.」と相手の目を見ながら、軽い挨拶を添えましょう。
名刺交換の際の挨拶①
Could we exchange business cards, if you don't mind?
もしよろしければ名刺を交換していただけませんか
「 Could I(we) 〜 ?」は「〜をしてもよろしいですか?」と、相手に許可を求める際の丁寧な表現です。
「Please」を使うよりも、より相手に対して敬意を示すことができます。
外国人の方は日本人の様に初対面で名刺交換をしないことが多いので、名刺交換が必要な場合はこのようにこちらから申し出ましょう。
名刺交換の際の挨拶②
I'm a/an [役職] of a/an [部署].
私は[部署]で[役職]に就いています
名刺を渡す際には、自分が社内でどんな役職についていて、どの部門に所属しているのかを伝えましょう。
自分が代表であることを表現するには
I'm the leader/manager of this project.
「私がこのプロジェクトの代表です」
のように言いましょう。
英語の部署名・役職名
初対面の相手に自己紹介する時には、まずはじめに名前、そのあとに所属部門と役職をお互いに伝えるのが一般的です。代表的な部署と肩書き名を覚えておきましょう。
【部署名】
部署名 | 英語 |
総務部 | General Affairs Department |
人事部 | Human Resources Department |
法務部 | Legal Department |
経理部 | Accounting Department |
財務部 | Finance Department |
マーケティング部 | Marketing Department |
宣伝部 | Publicity Department |
広報部 | Public Relations Department |
営業部 | Sales Department |
【役職名】
役職 | 英語 |
社長 | President |
副社長 | Executive Vice President |
執行役 | Corporate Officer |
部長 | Manager / Director |
課長 | Section Chief |
主任 | Supervisor / Chief / Head |
社員/部員 | Staff |
アシスタント | Assistant |
これから一緒に仕事を始める人への挨拶
日本語の「宜しくお願いします」は、初対面の人に対してはもちろん、どんな場面でも使うことのできる万能な挨拶文です。
しかし英語で同じニュアンスを表現するには、場面や状況に応じてフレーズを使い分ける必要があります。
これから一緒に仕事を始める人への挨拶①
Nice meeting you. I look forward to doing business with you.
お会いできて嬉しいです。あなたとお仕事ができることを楽しみにしております
「look forward to [動名詞]」で「〜を楽しみにしている」という意味になります。
取引先へのはじめの挨拶や、配属初日の挨拶として使う表現で、日本語で言う「宜しくお願いします」と同じようなニュアンスを持つ代表的なフレーズです。
これから一緒に仕事を始める人への挨拶②
I will do my best!
ベストを尽くします(頑張ります)!
仕事への意気込みを表すフレーズです。
シンプルに自分のやる気を伝えられるので、新しい環境でのはじめの挨拶にぴったりですね。
新しくチームに加入する人への挨拶
新しく仲間となる人が気持ちよく働けるように、配属初日にかけるべきはじめの挨拶をご紹介します。
Hi there. You can ask me for anything.
こんにちは、何かあればどんなことでも聞いてください
新人さんは新しい環境に来て緊張しているはずなので、教育担当となった方が率先してこの一言をかけてあげると安心して働くことができるでしょう。
「Hi there.」 はカジュアルにこんにちはと表現するときのフレーズなので、相手の年齢や役職に合わせて、Hello / Good afternoon などと入れ替えましょう。
ビジネスで使える英語の挨拶②久しぶりに会った相手に
日本語の「久しぶり」に当たるフレーズが英語にもあります。
ここではしばらく会っていなかった人や、休暇明けに会った人など、久しぶりに会った人に使えるフレーズをご紹介します。
久しぶりに会った相手に使える基本の挨拶
久しぶりに会った相手に使える基本の挨拶①
It's been a long time.
お久しぶりです
しばらく会っていなかった人と久しぶりに会った時に使われる代表的なフレーズです。
より丁寧に言う場合は、以下のように表現しましょう。
It's a pleasure to see you after such a long time.
「久々にお会いできて嬉しいです」
久しぶりに会った相手に使える基本の挨拶②
How have you been?
お元気でしたか?
長い間で会っていなかった人に対して、会っていない期間何をしていたのかを尋ねる表現です。
相手が話した後には自分にも同じ質問が返ってくるのが一般的なので、簡潔に仕事やプライベートの状況を話しましょう。
休み明けの挨拶
日本には休み明けに特別な挨拶はないですが、英語圏では休みをどう過ごしたのかを聞かれることもあるので、返答のフレーズと合わせて覚えておきましょう。
How was your weekend?
週末はどうでしたか
休み明けのスモールトークとしてよく使われる表現です。
相手から聞かれたら状況に合わせて以下のように答えましょう。
It was pretty good!
「最高だったよ!」
Not too bad.
「悪くなかったよ」
Nothing special.
「特に何もなかったよ」
そして「How are you?」と聞かれたら「And you?」と聞き返すように、相手のことも聞いてあげるのが一般的です。
How was yours?
「あなた(の週末)はどうだったの?」
と返して、お互いの週末について楽しく会話しましょう。
この際、週末について事細かに話す必要はなく、相手も「お決まりの挨拶」として聞いて来ているだけなので、あまり身構えずに二言三言話せば十分です。
ビジネスで使える英語の挨拶③別れ際に
別れ際の挨拶は「See you.」だけでも問題ないのですが、せっかくなので外国人の方同士の会話で頻出のフレーズを覚えて、相手のことを気遣った表現ができると、よりよい関係が築けるでしょう!
別れ際の基本の挨拶
別れ際の基本の挨拶①
Have a good evening.
良い夜を(お疲れ様)
日本語の「お疲れ様」のニュアンスに近いのがこのフレーズです。
「Have a good 〜」で、「良い〜を過ごしてね」と表現することができます。
別れ際の基本の挨拶②
I'm going home, good night.
今日は帰ります。お疲れ様です
英語圏には、先に仕事を終える際に残っている同僚に対して「お疲れ様です」「お先に失礼します」と声をかける文化はなく、定時になれば仕事が終わった人からサッと帰っていきます。
親しい同僚に対しては「Bye, guys.」と言うだけでも問題ないです。
別れ際の丁寧な挨拶
別れ際の丁寧な挨拶①
It was nice to see you. See you soon.
お会いできて嬉しかったです。またお会いしましょう
同じく会うという意味を持つ see/meet ですが、実は少しニュアンスが異なります。
meet には「初めて会う」というニュアンスがあり、see はすでに会ったことがある人に使う表現なので、初対面時には「Nice to meet you.」別れの際には「Nice to see you.」を使います。
別れ際の丁寧な挨拶②
Take care of yourself.
お体に気をつけてください
別れの際に、「さよなら」という代わりにこのように伝えることもできます。
日本語の「ご自愛ください」に当たる文言です。
しばしば yourself のあとに「and your family」を付け加えたりもします。
英語圏の外国人の方は家族を大事にする文化が根付いていますので、このように言えると、相手のみでなく相手の家族のことも気にかけていることが伝わり、気遣いの気持ちがより伝わります。
ビジネスで使える英語の挨拶まとめ
今回は、外国人の方とのビジネス英会話でよく使われる代表的な挨拶のフレーズをご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
文化が異なると、シンプルな表現でも直訳ができないので、面白いですよね!
この記事でご紹介したのは、外国人の方がよく使う表現ばかりなので、是非マスターして使ってみてください。
また、挨拶では正しい英語表現を使うことよりも、相手といい関係を築きたいという気持ちや態度がもっとも大切です。固く考えずに、相手とのコミュニケーションを楽しみましょう!
英語の挨拶15選 まとめ
- It's a pleasure to meet you.
- Hi, I'm [名前]. Please call me [呼んで欲しい名前].
- Hi. How are you? My name is [名前]. May I have your name?
- Could we exchange business cards, if you don't mind?
- I'm a/an [役職] of a/an [部署].
- Nice meeting you. I look forward to doing business with you.
- I will do my best!
- Hi there. You can ask me for anything.
- It's been a long time.
- How have you been?
- How was your weekend?
- Have a good evening.
- I'm going home, good night.
- It was nice to see you. See you soon.
- Take care of yourself.
最近仕事で英語を使う機会が増えてきたのですが、本格的な会話に入る前に、まずはどうやって挨拶をすればいいのかいつも悩んでしまいます、、、。