英語の強調構文|そもそも強調構文とは何なのか、例文付きで解説!

英語の強調構文|そもそも強調構文とは何なのか、例文付きで解説!

強調構文と聞くとなにか難しく聞こえるかもしれませんが、そんなことはありません。日本語でも普段の生活の中で無意識のうちに何かしらを強調して話したりしているものです。英語ではどの様に言うのか、強調構文を例文を交えて解説していきます。

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  1. 1英語における強調表現の一つ、強調構文とは?
  2. 1.1強調構文とは? まずは日本語でイメージしてみよう!
  3. 1.2実際に英語で強調構文にしてみるとどうなる?
  4. 2強調構文で強調できるものとその例文を見てみよう!
  5. 2.1色々と強調してみる! 強調構文の例文
  6. 3他にもある! 英語の強調表現
  7. 3.1動詞を強調する
  8. 3.2疑問詞を強調する
  9. 4強調構文によく似た、形式主語構文って?
  10. 4.1強調構文と形式主語構文の見分け方
  11. 5まとめ

英語における強調表現の一つ、強調構文とは?

英語辞書の写真です。
Photo bystevepb

強調構文とは? まずは日本語でイメージしてみよう!

強調構文と聞いて何をイメージしますか?もしかすると、あまり馴染みの無い言葉かもしれません。しかし日本語で考えてみると、実は私達は自然と強調表現を使って話していることが分かります。

例えば、友達と明日サッカーを見に行く約束をしていたとします。それを前日友達にリマインドする時、「明日サッカー見に行くの覚えてる?」と言えますね。でも、友達が日付を間違えないように「明日」を強調したい場合、「明日だよ!サッカー見に行くの覚えてる?」と「明日」を強調して言うこともできます。


このように、あなたが強調して伝えたいものが最初に来ているというイメージを、まずは持ってみてください。

実際に英語で強調構文にしてみるとどうなる?

イメージができたら、次は実際に英語の文章で考えてみましょう!

下記のような文章があったとします。

Hanako saw Taro at the restaurant yesterday.
花子さんは昨日レストランで太郎くんに会いました。


この文章を「太郎君」を強調して言いたい場合、このようになります。

It was Taro that Hanako saw at the restaurant yesterday.
花子さんが昨日レストランで会ったのは太郎くんでした。


強調したい部分が、英語ではまず最初に来ている形、伝わりますでしょうか?

このように、It is [was] ~ that .....とし、通常の文章の中で強調したいものを先にもってきます。このIt is ~ that....が強調構文の特徴的な形です。

強調構文で強調できるものとその例文を見てみよう!

ルーペを持った外国人女性の画像です。
Photo byPublicDomainPictures

先程の文章では太郎くんを強調してお伝えしましたが、実は強調構文を用いると、様々な部分を強調して伝えることができます。引き続き、Hanako saw Taro at the restaurant yesterday.を例文として用いながら解説していきます。

色々と強調してみる! 強調構文の例文

Hanako saw Taro at the restaurant yesterdayの文を要素で分けると次のようになります。
主語:Hanako
動詞:saw
目的語:Taro
副詞句:at the restaurant
副詞:yesterday
このうちの、主語、目的語、副詞句、副詞を強調構文で強調することができます。

主語を強調する

It was Hanako that saw Taro at the restaurant yesterday.
昨日レストランで太郎くんに会ったのは花子さんだった。

It is [was] の後に、一番強調したい部分、主語を置きます。それ以外の部分が、thatの後に続きます。

目的語を強調する

It was Taro that Hanako saw at the restaurant yesterday.
花子さんが昨日レストランで会ったのは太郎くんだった。

It is [was] の後に、一番強調したい部分、目的語を置いたパターンです。それ以外の部分が、thatの後に続いています。

副詞句を強調する

It was at the restaurant that Hanako saw Taro yesterday.
花子さんが昨日太郎くんに会ったのはレストランだった。

It is [was] の後に、一番強調したい部分である副詞句、レストランを置きます。それ以外の部分が、thatの後に続きます。

副詞を強調する

It was yesterday that Hanako saw Taro at the restaurant.
花子さんがレストランで太郎くんに会ったのは昨日だった。

It is [was] の後に、一番強調したい部分である、副詞を置きます。それ以外の部分が、thatの後に続きます。

このように、文の要素の様々な部分を強調することができます。ですが、この例文の中で、動詞は強調していません。強調構文では動詞を強調することはできませんが、実は別の方法で強調することができます。

他にもある! 英語の強調表現

グッドサインを出し合った手の写真です。
Photo byniekverlaan

強調の表現の一つとして、It is ~ that ....と言う、強調構文を解説させて頂きましたが、実はその他にも、英語には強調の方法がいくつかあります。ここでは、会話でもよく使われる、動詞の強調表現と疑問詞の強調表現を解説します。

動詞を強調する

動詞に対して何か強い思いを込めて伝えたい場合、動詞の原形の前に、助動詞としての「do」を置きます。例文を見てみましょう。

I do love her.
私は本当に彼女を愛している。


愛してるんだよ!という思いを強く伝えたい場合、このようになります。

もちろん、I love her so much.と言うこともできますが、愛してると言う動詞を直接強調できるのが、この助動詞のdoを用いた方法です。この助動詞は、人称や時制によって変化するので、I did love her. 私は本当に彼女を愛していたや、He does love her. 彼は本当に彼女を愛している、のように変化します。

実際の会話で使う場合、このdoを特にアクセントを置いて話すと、とても強調して伝えることができます。
I DO love her, you know, right!? といった感じになります。実際に言ってみて下さいね。

疑問詞を強調する

疑問詞の直後に、以下の二種類のフレーズを置いて、その疑問詞を強調させることができます。
1.on earth
2.in the world
それぞれ、一体全体と訳されることが多いです。例文を見てみましょう。

Why on earth did you eat that?
一体なんで君はそれを食べてしまったのさ?

冷蔵庫の中に取ってあった、あなたの兄弟の大好きなプリンをあなたが間違って食べてしまった時・・・こう言われるかもしれませんね。

What in the world are you talking about?
一体全体あなたは何について話してるの?


え!? 本当にどういうこと!? 何言ってるの? と言うイメージで、強調して聞くことができるフレーズになります。

強調構文によく似た、形式主語構文って?

黒板に書かれたクエスチョンマークの写真です。
Photo byTeroVesalainen

英語の強調構文や強調表現について解説させていただきましたが、実は、強調構文の典型的な形、It is ~ that....に非常によく似た、形式主語構文と言うものがあります。この強調構文と形式主語構文は簡単に見分けることができるので、是非覚えてみてください。

強調構文と形式主語構文の見分け方

形式主語構文の場合、It is ~ that....のthat以降の文章が完全文となり、その文章だけで意味が成り立つ形をとります。

It was a result that Taro actually married Hanako.
実際太郎くんが花子さんと結婚したことが結果です。


この場合、that以降の、Taro actually married Hanako.の文章で、十分に意味が伝わりますね。この場合だと、形式主語構文となります。強調構文? どこを強調してる? 形式主語構文? と迷った時は是非、that以降の文章がどうなっているのか、それだけで文章として完成しているのかどうかに着目してみてください。

まとめ

パズルの最後のピースをはめる状態の写真です。
Photo byannca

強調構文とは何か? 強調構文の作り方や他の強調の方法、そして形式主語構文との違いについて解説させていただきました。普段の表現の中で、相手にもっと伝えたい、ここをもっと知って欲しい、という場面はきっと出てくるはずです。その際に、是非この強調の表現を使ってみてください。強調の表現は、強調構文や紹介した表現意外にもまだまだあるので、是非それらも知ってみると、さらにあなたの英語が豊かになっていくことと思います。

Naoko Araki

Naoko Araki

日本の高校を卒業後、そのままアメリカの大学へ進学しました。ビジネス学位を取得後、日本へ帰国し、日本のベンチャー企業や、オーストラリア人が上司の職場等を経験し、今現在は、米語、英語、オーストラリア英語が交じり合った環境で週末を過ごしています。


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