
岡田さん

ミランダ
シャドーイングは英語のリスニング力アップに効果的なトレーニングよ!正しいやり方で行えば、短期間で英語を聞き取れる力が上がるわ!

岡田さん
そうなんですね!僕のような英語初心者にも効果のあるトレーニングなんでしょうか?

ミランダ
もちろんよ!それじゃあ今回は、シャドーイングの効果や、短期間で効果を出すための正しいやり方について紹介していくわ!
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- 1シャドーイングの効果を知ろう!
- 2シャドーイングとは?
- 3シャドーイングの効果とは?
- 3.1シャドーイングは初心者にも効果あり?
- 3.2シャドーイングはTOEIC対策に効果あり?
- 4シャドーイングの効果的なやり方
- 4.1シャドーイングの効果的なやり方①:教材を用意する
- 4.2シャドーイングの効果的なやり方②:全体の意味を把握する
- 4.3シャドーイングの効果的なやり方③:音の変化を確認する
- 4.4シャドーイングの効果的なやり方④:オーバーラッピングを行う
- 4.5シャドーイングの効果的なやり方⑤:シャドーイングを行う
- 4.6シャドーイングの効果的なやり方⑥:セルフチェックを行う
- 5シャドーイングの注意点
- 5.1自分に合ったレベルの教材を使う
- 5.2フィードバックをもらう
- 5.3他の力もバランスよく鍛える
- 6シャドーイングが難しいときは?
- 6.1スピードのゆっくりな教材を使う
- 6.2オーバーラッピングを試してみる
- 7シャドーイングのおすすめ教材(初心者向け)
- 7.1Voice Of America
- 7.2ESL YES:Short Easy Dialogues
- 8シャドーイングのおすすめ教材(中~上級者向け)
- 8.1TED Talks
- 8.2TOEICリスニング
- 8.3POLYGLOTS
- 8.4シャドテン
- 9シャドーイングの効果まとめ
シャドーイングの効果を知ろう!
英語力アップのトレーニング法として有名な「シャドーイング」。
英語を学習している方なら、取り組んだことがある、あるいはこれからやってみたいと考えている方も多いと思います。
しかしこのシャドーイング、どういった能力を上げることができるのか、効果を正しく知っている人はあまり多くありません。
また、間違ったやり方で取り組んでしまうと、本来の効果を得ることができません。
効果的に英語力をアップさせるため、この記事で正しいシャドーイングの効果とやり方を学んでいきましょう!
シャドーイングとは?
シャドーイングとは英語の動画や音声を、スクリプトを見ずに聞きながら、流れてくる音声を2、3語遅れてそっくりそのまま、影のように復唱していくトレーニングです。
もともとは同時通訳を行う人のためのトレーニング方法として開発されましたが、通訳だけでなく外国語学習全般にその効果が認められ、今では英語初心者から上級者まで、多くの人が行うトレーニングになっています。
特に、英語のリスニング力をつけるために効果的であるとされ、英語コーチングの「プログリット」など様々な英語スクールで、トレーニングの一環として取り入れられています。
シャドーイングの効果とは?
シャドーイングの効果について詳しく解説する前に、まずは英会話を行う際に、脳がどのような働きをしているか確認していきましょう。
下の図は、応用言語学・第2言語習得論に基づき、英語コーチングサービス「プログリット」が提唱している「英語学習の5ステップ」理論です。
この理論によると、英語のリスニングは「音声知覚」と「意味理解」の2ステップからなり、「音声知覚」のステップでは聞こえてきた音を言葉として認識することが、「意味理解」のステップでは認識した言葉の意味を理解することが行われています。
そしてシャドーイングは、2つのステップのうち「音声知覚」の力をつけるためにぴったりのトレーニングです。
シャドーイングのトレーニングの中では、英語ネイティブが話す音声をできるだけ忠実にまねて発音することが求められます。また、忠実にまねるためには、ネイティブ特有の音の変化やアクセントなど、普段は意識しない細かい点まで注意しなければなりません。
そのため、シャドーイングを繰り返すことで、英語初心者だと聞き逃してしまうような細かい音も言葉として聞き取れるようになり、「音声知覚」の力がアップするのです。
シャドーイングは初心者にも効果あり?
英語を聞きながら同時に発音をするということで、初心者には難しいと思われがちなシャドーイングですが、実は初心者にも非常に効果的なトレーニングです。
英語初心者の方は、英語の音を聞き取ることに苦戦することが多く、「音声知覚」の力を鍛えるシャドーイングはうってつけだからです。
また、英語初心者の方が陥りがちな「カタカナ英語」も、シャドーイングでネイティブが話す英語を大量に聞き、そしてまねることで、大きな改善が見込めます。
したがって、英語初心者の方でも、シャドーイングは難しいと思ってしり込みするのではなく、積極的に行うようにしましょう。
シャドーイングはTOEIC対策に効果あり?
シャドーイングは、TOEICなどの英語テストを受験する人にとっても、非常におすすめのトレーニングです。
特にTOEICでは、問題の半分はリスニング問題であり、英語を聞き取る力が低いと、高得点を取ることは難しいです。
シャドーイングで「音声知覚」の力を鍛えることで、短期間で得点アップを狙いましょう。
TOEIC対策のためにシャドーイングをされる方は、TOEICの過去問を使ってシャドーイングに取り組むことがおすすめです。
リスニング力の底上げができるだけでなく、TOEICで頻出する単語や会話シーンに慣れることができ、本番で高いパフォーマンスを発揮しやすくなります。
シャドーイングの効果的なやり方
ここからは、シャドーイングの効果的なやり方についてご紹介していきます。
この内容を参考に、ぜひシャドーイングに挑戦してみてください!
シャドーイングの効果的なやり方①:教材を用意する
シャドーイングをする際には、まず英語の音声と、その音声が文字起こしされたスクリプトが必要になります。
シャドーイングは、完璧になるまで同じ教材を繰り返し練習することが大切であるため、あまり長い音声を使わないことがコツです。目安としては、1分程度の音声を教材に使い、1日に30〜50回程度繰り返して(約60分)トレーニングするのがおすすめです。
ちなみに、映画などの長い音声であっても、ワンシーンを1分程度に切り取って使えば、シャドーイング教材として使用することができます。
シャドーイングの効果的なやり方②:全体の意味を把握する
音声とスクリプトを用意したら、いよいよトレーニングスタートです。
音声を数回聞き、スクリプトを見ながら内容が分からない部分がないかを確認しましょう。
「先に意味を調べてしまっていいの?」と疑問に思う方もいるかもしれませんが、むしろシャドーイングでは意味が完璧に分かる状態にしておくことが大切です。
シャドーイングは音声知覚の力を鍛えるトレーニングであり、音に細心の注意を払うことが大事です。そのため、意味が分からない部分があると、そこに気を取られ、音から注意が外れてしまうからです。
したがって、分からない単語や表現があれば、このタイミングでしっかりと調べておきましょう。
シャドーイングの効果的なやり方③:音の変化を確認する
内容をクリアにしたら、次は音声を数回聞きながら音の変化をチェックしましょう。
音の変化とは、ネイティブスピーカーが自然な速度で話すときに起こる発声音の変化のことを言い、具体的には、単語同士が繋がったり(リンキング)、文末の「p,b,k,g,t,d,」の音が消えたり(リダクション)することを指します。
シャドーイングをする際は、この音の変化をしっかりと捉えて真似することがとても重要になるので、このステップを省略することのないようにしましょう。
音の変化チェックは、後から見ても分かりやすいよう、写真のようにスクリプトにメモしておくのがコツです。
音の変化については、下の記事で具体的にご紹介しているので、是非ご覧ください。
シャドーイングの効果的なやり方④:オーバーラッピングを行う
オーバーラッピングとは、英語の音声を聞きながらそれに合わせて、スクリプトを音読するトレーニングのことです。
シャドーイングの前にオーバーラッピングをすることで、その教材で使われている英語の抑揚や強弱などに慣れることができます。
目安として、オーバーラッピングを10回程度行ったら、次のステップに進むようにしましょう。
シャドーイングの効果的なやり方⑤:シャドーイングを行う
シャドーイングでは、スクリプトを見ずに英語の音声を2、3語遅れて復唱していきます。音の変化やイントネーションなど、音声を細かい部分まで忠実に、そっくりそのまま真似するのがコツです。
トレーニング時間の目安は60分程度で、同じ教材を使って徹底的に反復練習することが、上達に繋がります。
初心者の方でどうしてもシャドーイングするのが難しいという方は、オーバーラッピングを繰り返しましょう。長すぎて途中からついていけなくなるという方は、1分間の音声を半分に分けて、30秒の音声でシャドーイングするというやり方もあります。
シャドーイングの効果的なやり方⑥:セルフチェックを行う
60分程度シャドーイングしたら、スマホなどで自分の英語を録音し、教材の英語と聞き比べてみましょう。
完璧にできたと思っていても、録音を聞いてみるとシャドーイングできていない部分がたくさん見つかるはずです。
セルフチェックのポイント
- 抜けている単語はないか
- 音の変化を真似できているか
- 発音が正しいか
- 抑揚・強弱を真似できているか
シャドーイングは音源をそっくりそのままマネして発音することで効果が出るものなので、音源の通りに発音できているかを確かめるこの添削のステップは、とても重要です。
改善点がなくなって完璧にシャドーイングできるようになるまで、同じ教材(課題)を使って何度もトレーニングしましょう。期間としては、3~4日間同じ教材に取り組むのがおすすめです。
また、2日目以降は①〜④のステップを省略して、シャドーイングからトレーニングを開始するようにしましょう。
シャドーイングの注意点
ここからは、実際にシャドーイングのトレーニングに取り組むうえで、注意するべきポイントについて説明していきます。
自分に合ったレベルの教材を使う
効果的なシャドーイングのトレーニングをするうえで最も重要なことは、自分に合ったレベルの教材を使うことです。
自分のレベルに合っていない、早口の難しい英語を聞きながらシャドーイングをしても、それほど効果を得ることはできません。
特に、海外ドラマや洋画をシャドーイングの教材として使おうとする場合は、注意が必要です。
これらは英語ネイティブが視聴することを前提に作られているため、会話のスピードが速く、また単語も難しいため、英語学習者にとっては難しすぎる場合が多いです。
英語初心者の場合はアナウンサーが話すようなはっきりした英語を教材にしてシャドーイングをする、中級者の場合は映画でもディズニー映画のような子供も見る映画を使うなど、自分に合ったレベルの教材を使うことが、シャドーイングで効果的にリスニング力を伸ばすために大切です。
フィードバックをもらう
シャドーイングを効果的に行うためには、他の人からフィードバックをもらうことも大切です。
自分一人だけでシャドーイングを続けていると、自分の発音の悪い癖や、リスニングにおける弱点に気づくことができません。
その結果、トレーニングを長期間こなしても、なかなかリスニング力が上がらないという事態になってしまいます。
それを避けるため、英語に熟達した他者からフィードバックを受けることが重要です。
例えば、「シャドテン」のようなシャドーイング添削サービスを用い、プロの目線でのアドバイスをもらうようにしましょう。
他の力もバランスよく鍛える
シャドーイングをする上での最大の注意点は、「シャドーイングだけで英語力が上がるわけではない」ということです。
シャドーイングは確かにリスニング力、特に「音声知覚」の力を上げるのに、非常に効果的なトレーニングです。
しかし、シャドーイングだけをしていても効果的に英語力を上げることはできません。
英語力は、リスニング、スピーキング、文法、単語など様々な要素から成り立っており、それぞれの力を上げるにはそれぞれ適したトレーニング方法があります。
シャドーイングだけで全ての力を上げることはできないので、英語を話せるようになりたいなら、様々なトレーニングをバランスよく行うようにしましょう。
シャドーイングの注意点
- 自分に合ったレベルの教材を使う
- フィードバックをもらう
- 他の力もバランスよく鍛える
シャドーイングが難しいときは?
初心者にもおすすめの、リスニング力を鍛えるトレーニングであるシャドーイング。
しかし、「シャドーイングはハイレベルすぎる」、「初心者の自分には合っていない」と感じたときはどうしたらいいのでしょうか?
ここでは、シャドーイングのトレーニングが難しいと感じた時の対処法をご紹介します。
スピードのゆっくりな教材を使う
シャドーイングが難しいと感じたら、あきらめてしまう前に、まずはスピードのゆっくりな教材を試してみましょう。
ディズニー映画のような子供向けのコンテンツや、アナウンサーがはっきりと話してくれるニュース番組などがおすすめです。
また、再生速度を変えられる教材を使ってシャドーイングをしている場合は、速度を落としてシャドーイングしてみるのも一つの手です。1倍速が難しいと感じたら、0.7倍速で慣れてから、1倍速に戻してみるのも良いでしょう。
オーバーラッピングを試してみる
シャドーイングが難しいと感じた方は、その前段階として「オーバーラッピング」に取り組んでみるのもいいでしょう。
オーバーラッピングはシャドーイングと似たトレーニングですが、大きく2つ違いがあります。
1つ目は、シャドーイングは英語音声に対して少し遅れて復唱するのに対して、オーバーラッピングは英語音声に合わせて同時に復唱する点、2つ目はスクリプトをシャドーイングは見ないのに対して、オーバーラッピングはスクリプトを見ながら行う点です。
特に、スクリプトを見ながら行える点は大きく、オーバーラッピングはシャドーイングよりも簡単なトレーニングとなっています。
したがって、シャドーイングが難しいと感じた方は、まずはオーバーラッピングに挑戦してみるのも良いでしょう。
シャドーイングのおすすめ教材(初心者向け)
ここからは、シャドーイングをするにあたっておすすめの教材をご紹介していきます。
まずは、初めてシャドーイングに挑戦する方や、英語力に自身の無い方におすすめの教材を2つご紹介します。
Voice Of America
まずは、「VOA Learning English」というアプリをご紹介します。
こちらは、アメリカの国営ラジオ局「Voice Of America」が英語学習者向けに作成しているアプリであり、ニュースを題材に英語を学ぶことができます。
「VOA Learning English」は、英語学習者に合わせて、
- ゆっくりなスピードの英語
- 難しい単語を使っていない文章
- スクリプト付き
また、英語を読み上げているのはアメリカのアナウンサーですので、正しい発音を学ぶにはぴったりの教材です。
ESL YES:Short Easy Dialogues
こちらはその名の通り、短くて簡単な英文を数多く聞けるサイトです。
非常にゆっくりとした英語が話されているため、英語初心者の初めてのシャドーイング教材に、うってつけです。
また、英文の数も200以上あるので、飽きることなく勉強を続けることができます。
シャドーイングのおすすめ教材(中~上級者向け)
続いて、シャドーイングに慣れている方、ある程度の英語力を持っている方におすすめの、中~上級者向けのシャドーイング教材をご紹介します。
TED Talks
続いてご紹介するおすすめシャドーイング教材は、英語スピーチの「TED Talks」です。
TEDとは、アメリカで行われている大規模な講演会であり、スピーチの多くは公式YouTubeや公式アプリ上で公開されています。
スピーチの内容や速さも、簡単なものから難しいものまでいろいろとそろっており、自分にぴったりのものが見つかるのでおすすめです。
特にビジネスパーソンの方々にとっては興味深い内容のものが多いと思いますので、ぜひ挑戦してみて下さい。
TOEICリスニング
特にTOEICを受験される方におすすめなのが、TOEICリスニング問題を使ってシャドーイングをすることです。
シャドーイングをすることで、実際の問題のスピードや構成に慣れることができ、本番でも高得点が望めます。
また、TOEICの問題は実際のビジネスシーンを想定して作られた質の高いものですので、仕事で英語を使う機会が多い方にもおすすめです。
POLYGLOTS
有料のアプリでおすすめなのは、「POLYGLOTS」。
スマホで簡単に、隙間時間で英語学習をできるアプリとして人気のPOLYGLOTSですが、シャドーイングにもピッタリの教材です。
特に、
- 速度が自由に変えられる
- 毎日新しいコンテンツが追加される
ただし、有料版では毎月利用料がかかるため、長期間シャドーイングを続ける場合は、少しお金がネックになります。
本気で英語の勉強をしたい方、短期間で集中して勉強したい方にはおすすめです。
シャドテン
最後におすすめするのが、英語コーチングのプログリットが運営しているサービスである「シャドテン」。
こちらでは、プロのスタッフがあなたのシャドーイングを毎日添削し、改善点を教えてくれます。
また、自分の英語力や、英語を使うシチュエーションに合わせた教材を、スタッフが厳選してくれるため、自分にとってベストの教材で効率よく英語力を伸ばすことができます。
月額性のサービスとなっているので、少しコストはかかりますが、
- プロのアドバイスをもとに着実に英語力をつけたい
- 忙しいので効率よく勉強したい
- 自分一人だとシャドーイングを継続することができない
シャドーイングの効果まとめ
ここまで、シャドーイングの効果や正しいやり方についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
リスニング力、特に音声知覚の近くを鍛えるうえで効果的なシャドーイング。
少し難しいと感じる方もいるかと思いますが、ぜひ挑戦してみてください!
とはいえ、自分一人でシャドーイングをするのはなかなか難しいこと。自分に適したレベルの教材を見つけ、効果的なやり方でのトレーニングを長期間続けるのは簡単ではありません。
そこでおすすめなのが、自分の課題や適切な英語学習方法について、まず英語学習のプロに相談してみるということ。
英語コーチングのプログリットでは、英語をうまく話せない原因を無料の英語力診断にて特定し、それを克服するために最適なトレーニングをお教えいたします。
また、これまでの受講生の方々のデータから、学習を継続させるメソッドやノウハウも蓄積されております。
英語を習得したいと考えていらっしゃるのであれば、是非一度プログリットの無料カウンセリングに行ってみることをおすすめします!
シャドーイングという英語のトレーニングをおすすめされたんですが、いったいどんな効果があるんでしょうか…?